おや僕の語彙力は……5、ゴミめ
一日一話投稿なので許してください………2000文字目標でがんばります。
「………な、起きて………」
ーーーー声が、聞こえる。
どこか懐かしい………何かを思い出させるような…そんな声。
「刹那………起きて……」
………呼ばれている………声がする…。
「いいから…………早く起きなさい!刹那・F・セイエイ!!」
「!?」
今までとの優しい声とは違い、少し苛立った声が耳元で鳴り響いた。
たまらず両耳を抑え目を見開く。
そこにいたのは、幻想的な少女だったーーー。
白く澄んだ髪に青く光る瞳。体躯は華奢な方だがその身に纏う雰囲気はとても一般人とは思えないほど洗練されたものだった。
「……お前は……誰だ……」
今だ先ほどの大声が耳の中で反響して鳴り止まない。当分はこの苦痛と一緒だろう。
「やっと起きた………随分と寝ぼすけじゃない?刹那」
「質問に答えろ……お前は誰だ…!」
今度は少し強めの口調で問い詰めてみる。
だが殺気を少し混ぜた言葉にも動じず、少女はのらりくらりと口笛を優雅に吹きながら語る。
「もう……せっかちねぇ………。そんなんじゃ女の子に嫌われちゃうわよ?刹那……いやソラン?」
その言葉が空気を伝ってからの刹那の行動は迅速だった。
気づいたら目の前の少女の腕を掴みあげ、後ろに捻ったあと別の手で首を締め上げていた。
「貴様………なぜそれを知っている………っ!」
ソラン・イブラヒム。刹那・F・セイエイのもう一つの名前にして本名。
ガンダムマイスターとなった時から、その名は捨てたはずだった。
アレハンドロ・コーナーがコールドスリープ状態にあったイオリア・シュヘンベルグを銃殺したとき、ヴェーダ内にあったガンダムマイスターの全情報は抹消された。
それゆえ、ソランの名を知る人物など数えるほどしかいないはず…………。
それをなぜ、なぜこの見知らぬ少女が知っている……?
「なぜだ…………答えろ!!」
「さぁ?何故でしょーか」
「……っ!貴様……!!」
体を拘束しているにも拘らず、少女は平気な顔で言葉を発する。
その戯けたような言葉遣いも先ほどから全く変わってすらいない。
「ねぇ、刹那。私が本当に誰だがわからない?」
「……!?」
艶のある声。少女のその外見には一致しないであろう大人びた雰囲気を一瞬感じ、悪寒が走る。
「私以上に、貴方のことを知る人間なんているはずもないのにね………ふふっ」
一瞬の間だった。
刹那が気を緩めたその瞬間。
その時間だけが切り取られたかのように認識から外れ、気づいたら自分の首に腕を絡め、瞳を見つめる少女がいた。
「………ねぇ、刹那…まだ気づかない?」
刹那の足が自分は意図していないというのに後ろに下がる。
だが何故だろうか。自分の本能、イノベイターとしての直感が、この少女は敵ではないと……危険ではないと言っている。
「あんなに一緒に戦ってきたのに………忘れちゃったの…?」
…………まさか……。
「いや、そんなことが………」
そんなことあり得るわけがない。そんなことあるはずがない。
「貴方が今考えてることは正しいわ……。やっと気づいたのね、刹那」
「少し遅いわよ」と言い微笑を浮かべる少女。先ほどまでの年部相応な雰囲気はなりを潜め、見た目とマッチした子どもらしい雰囲気だ。
「そう、私の名前はーーーーーーーーーーー
エクシアよ」
「………それを、説明できるものは…?」
「あら、それを聞く?イノベイターとしての貴方ならわかるはずよ?今の言葉が本当だということを」
…………信じられない。こんな少女が………あの共に戦ったエクシア…………だと?」
「まぁ信じられないのも当然かしらね…。あの厳しい戦いを一緒に駆け抜けてきたのがこんなに可愛らしい女の子、だなんて信じられるわけないわよね………」
「か、可愛らしい……?」
そう呟いた瞬間、首筋に剣を押し当てられた。
GNソード。ソードモードとライフルモードの二種類の面を持つ可変型の武装。
………エクシアの武装…。
GNソードを見ても、刹那の心はあまり揺れはしなかった。
目の前の少女が、エクシアだという確証が一つ増えただけにすぎなかった。
それより…………………
「なにか間違ってるかしら……ねぇ、刹那?私は可愛らしい、わ よ ね !?」
この鬼を対処するべきだろう………。
「あ、あぁ………そうだな…」
「なによその生返事は………まぁ、いいわ。今日は挨拶に呼んだだけだし」
「挨拶…?」
「そう挨拶。刹那にも色々と疑問はあるでしょうけど、それはまた後で説明するわ」
「ちょ、ちょっとまて!そんな急なーーーー」
説明を求めようと少女の肩に手を伸ばすが、その手はするりと躱されてしまう。
「刹那、これから色んな困難があると思うわ。でも、私と刹那なら乗り越えられる。私はそう信じてる。刹那は違う?」
………色々と質問はあるが、それだけは違わない。違うわけがない。
「当たり前だろう。俺にとってのガンダムはエクシアなのだから」
そう、答えた。それ以上言葉はいらない、そう思って。
その時の刹那の眼差しは、これ以上とないくらいに頼もしかった。
少女は愉快そうに笑みを浮かべ、刹那に向かって微笑む。
「そう……それならいいわ。じゃあ……頑張ってね、刹那」
そう、呟いて…………少女の姿が霞んでいく。
刹那の瞼も少しずつ重くなっていき、体に倦怠感が押し寄せてくる。
その倦怠感に体を委ね、刹那はすっかりと重くなった瞼をそっと閉じた。
「私は、いつも貴方のそばにいるからね……刹那」
どうだったでしょうか。
おふろタイムを挟んだので少し内容がチグハグになっているかもしれませんね、ごめんなさい許してくださいなんでもry
とりあえず2000文字でやってみました。次の話も設定の話が多いので字数が多めとなるでしょう(少ないほうだよ他に比べれば
また読んでいただけると幸いです!!