兎は炉神に想いを捧ぐ   作:自堕落無力

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百話

 

 ダンジョンにて『遠征』を行っているベルとリリルカの【ヘスティア・ファミリア】と【フレイヤ・ファミリア】は下層域にあり、18階層のそれと合わせると2つ目の『安全階層』であり、つまりはモンスターが産出されない28階層にて睡眠含めた長時間の休息であり、野営をした。

 

「ひゃうう……ふぅ、んくぅ」

 

 そこでベルはリリルカは勿論として【フレイヤ・ファミリア】のヘイズに彼女の副官である二人、ロナとイルデやヘディンに認められるくらいの頭脳派エルフの女性魔法剣士であるメルーナに同じく女性エルフであるレスタンとターナ、レミリア達女性陣に可愛がられては甘やかされ、蕩かされながら眠りについた。

 

 

 

 そして、そんなベルは起床した女性陣達に弄られ、気持ち良さそうな表情をして身を任せていた。

 

 「ああ、本当に気持ち良さそうですね。ふふ、お姉さん達に可愛がられて幸せですね、ベル」

 

 リリルカがベルの頭を撫で回しながら、声をかける

 

「ふふ、みたいですねー。いやぁ、素直で分かりやすくて良いです。私達も癒されますし」

 

「ベルさんが来てくれてからはヘイズ様の顔もだいぶ、変わっていますからね。前は気の毒なくらい、死んだ魚のような目をしていましたし」

 

「ベル君、私達の仕事も手伝ってくれますから、本当に良い子ですよねー、可愛いし」

 

 【フレイヤ・ファミリア】の治療師であるヘイズにロナとイルデもそれぞれ、ベルの頭に顔、身体に触れて気持ち良さそうにするベルに気を良くしつつ、感想を言う。

 

 

 

 実際、ベルは『戦いの野』においてヘイズたち、『満たす煤者達』の手伝いも結構している。もっと言えば日頃から感謝を示したりもするのだ。

 

 仕方ないとはいえ、いつも感謝も示さずに当然のように自分達の治療やら差し出す食事に酒を受ける戦闘要員たちと比べてかなり好感を得ていたりする。

 

「むぅ、この兎は安眠効果まで持っているとはかなり気持ち良く眠れてしまいました」

 

「あにまるせらぴーというやつでしょうか」

 

「なんて強大な……それに不思議とベルを受け入れられてる」

 

 メルーナにレスタンとターナ達、エルフも種族柄、潔癖性は高い(フレイヤの敬愛を受けようとする分、余計に)野にベルには不思議と触れられるし、触れられても良いと思えてしまう事に驚きながらも受け入れていて、更にはベルの可愛さに癒されていた。

 

 

 

 まあ、彼女たちにとっては森で動く兎を可愛がっているような認識になるのもあるのだが……。

 

「ふふふ、これは最高の癒しですねー」

 

 レミリアの言葉に女性陣は頷いていく。

 

 

 

 そして……。

 

「あう、んぅぅ……お、おはようございます」

 

『おはよう』

 

 ベルが目を覚ますと女性陣はそれぞれ、微笑んで挨拶をするのであった……。

 

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