兎は炉神に想いを捧ぐ   作:自堕落無力

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百八話

 

 【ヘスティア・ファミリア】と【フレイヤ・ファミリア】の現在の到達階層は『深層域』において最初の『安全階層』となる39階層だ。

 

 『迷宮の灰橋』とも呼ばれている場所で野営をすることになり、ベルは女性陣からたっぷり可愛がられ、甘やかされ、愛される事で心身共に癒されるとヘイズにロナとイルデ達、『満たす煤者達』が食事の準備をするのをリリルカと共に手伝った。

 

「いやぁ、ベル君は普通に料理も出来るんですから良いですよねぇ」

 

「元々、お祖父ちゃんと二人で生活していましたから村の人に教えてもらったりして覚えたんですよ」

 

 ヘイズは改めてベルの料理の手際を賞賛したりする。そうして食事の準備を済ませると食べ物と飲み物を勇士達へと配り、皆が食事をしていくのを見つつ、それらが終わったところで『満たす煤者達』と食事をしていく。

 

 そうして片づけをも手伝った後、天幕で眠りにつき……起きると軽く身支度を整えたりしながら食事の準備をして皆が食事するのを見ながら、やはり『満たす煤者達』と食事をし、片づけをして更に野営の片付けもすると次の階層に向けて39階層を進んでいく。

 

「体が大きいモンスターは攻撃を当てやすい分、楽だ」

 

 40階層から43階層の『巨人の墓場』にてベルは迫りくる巨人系モンスターに対し縦横無尽に階層内を駆け跳ねながら、二振りの片手剣を振るい、鋭く流麗な斬閃乱舞を披露すると巨人系モンスターの足から解体する事で地面に倒れさせていきながら、体から頭まで解体していく。

 

 巨人系モンスターの領域である層域、『巨人の墓場』を突破すると次に立ちはだかるのは44階層から48階層までの層域、『紅蓮の山岳』である。

 

 『紅蓮の山岳』は下層域で砂漠地帯の『砂漠の迷園』にて浴びる事になる赤水晶の熱気よりも強い蒸し暑さが襲い来る。

 

 しかも火山地帯なので燃えるような朱の色が辺り一帯の地面を埋め尽くしているので見た目的にも熱さを思わせてくるのだ。

 

 

 

「僕に炎は効きませんよ」

 

 ベルは【聖火英雄】の効果で炎属性攻撃に高い耐性を有しており、副次効果として炎自体にも耐性を持っているので『紅蓮の山岳』ではかなり精力的に動く事が出来る。

 

 更に爆炎の攻撃を用いる『フレイム・ロック』等のモンスターに対し、【神認狩人】の効果もあって即殺を何度も行い、蹂躙していく。

 

『グオアアアアッ!!』

 

「邪魔だ」

 

 大型級モンスターである『ヴァーミリオン』もベルは駆け跳ねながら、二振りの片手剣による剣舞によって解体してみせ、ベル達は49階層へと進むのであった……。

 

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