兎は炉神に想いを捧ぐ   作:自堕落無力

122 / 125
原作七巻&SO八巻(七巻無し)
百二十一話


 

 下界の中でも数多くの【ファミリア】が居を有しているオラリオの中でも頂点の座に君臨していると言っても過言ではない最大派閥の【フレイヤ・ファミリア】と主神のヘスティアと彼女の眷属であるベルとリリルカ、二人だけの零細派閥である【ヘスティア・ファミリア】は連合を組み、ダンジョンへと遠征を行った。

 

 無論、この遠征においての主要派閥は【フレイヤ・ファミリア】である。目的としては派閥における到達階層の更新。

 

 関係としては敵対している【ロキ・ファミリア】が59階層まで進んだのならば60階層まで行く事を最低限の目的としていたが実際、遠征を行うと59階層においては49階層におけるフォモールの大群をも超える食人花と芋虫型と激戦を繰り広げる事になった。

 

 これにより、激戦における消耗が激しいし、回復薬なども不足してしまった事、更には60階層に進めば拙い事になると冒険者としての勘が告げたのもあって、60階層まで進むのを断念した。

 

 そうしてダンジョンからバベル、オラリオへと連合派閥は【フレイヤ・ファミリア】の本拠である『戦いの野』へと帰還したのである。

 

【フレイヤ・ファミリア】はフレイヤに帰還の報告を、【ヘスティア・ファミリア】はヘスティアへと帰還の報告をした。

 

 今回の遠征においてダンジョンで収穫した魔石と『ドロップアイテム』に資源はかつて、【フレイヤ・ファミリア】が獲得してきた物よりはるかに多かった。

 

 同行したベルの『幸運』が希少種のモンスターとの遭遇は多かったし、重要資源を見つけやすくもなり、『ドロップアイテム』の獲得率も高くなったからだ。

 

 この成果を実はけっこう、財政が逼迫しやすい【フレイヤ・ファミリア】は喜んだし、自分達のダンジョン探索に今後も同行する事を望んだりしたのである。

 

 勿論、59階層にいくまでにリヴィラの街で証文に代えた枚数も多いので稼ぎもかなり多い。

 

 目標とした60階層は無理であったが、59階層の到達は成功しており、到達回数の更新という遠征成功条件は果たしている。

 

 そう、遠征は成功したのだ。

 

 

 連合派閥は換金自体は翌日にするとして、今日はもう、体を休める事にしたのだ。

 

 

 

 その後……。

 

「ベル、良く頑張ったそうだな。お疲れ様」

 

「はい、アルテミス様」

 

 『戦いの野』内の屋敷にてベルは今、フレイヤの元で保護されているアルテミスも接触し、ベルの頭を撫でる。

 

 ヘスティアの眷属はヘスティアが出迎えるべきという事で遠慮して屋敷の中でベルを待っていたのだ。

 

「どうやら、私の眷属達とも仲良くなれたようね」

 

「ベル君は愛され兎だからね」

 

「ふふ、本当に愛らしい子だ」

 

「ますます、愛らしくなっていますね」

 

「ふぁ、ん、く……ふは、くひゅあああっ!!」

 

 フレイヤにヘスティアとアルテミスにヘルンにより、ベルはとにかく世話をされつつ、可愛がられ、甘やかされ、愛され尽くしたのであった……。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。