兎は炉神に想いを捧ぐ   作:自堕落無力

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百二十八話

 

 

 ベルはヘルメスによって、歓楽街に連れて行かれたがそこでヘスティアの神友でその関係からダンジョン内で交流した事もある【タケミカヅチ・ファミリア】の命と千草に出会った。

 

 神々などに絡まれていたので助けたところ、知り合いを探しているとの事だった。歓楽街は【イシュタル・ファミリア】の縄張りなので下手な動きは命達の派閥に命取りになるので注意しつつ、人探しに協力する事にした。

 

 するとアイシャに連れて行かれてしまったのである。

 

「あの、アイシャさん……他の女性の話をするのは心苦しいんですけど、この歓楽街に狐人の娼婦っていたりしますか?」

 

「あん、春姫の事かい? それならいるよ」

 

 アイシャによるとサンジョウノ・春姫(ハルヒメ)という極東生まれの娼婦が射るとの事であった。

 

「ああ、良かった。実はさっき命さん達が探していたので此処は【イシュタル・ファミリア】の管轄地なので下手な事をしない方が良いって忠告したんですよ」

 

「正解だね、あの女神様の気を損ねるような事はしない方が良いよ」

 

 ベルがアイシャに言うとアイシャは頷き、言う。

 

「もし、あの女神が気にしているなら私の方から言っておくよ」

 

「ありがとうございます。アイシャさん」

 

「良いよ、これくらい……ふむ、あんたならちょうど良いかもね」

 

 ベルが笑みを浮かべて礼を言うとアイシャは苦笑しながら答えつつ、思考しながら呟いた。

 

「ベル・クラネル。私も手伝うから、春姫の処女を貰ってくれ」

 

「……はい?」

 

「恥ずかしい話だけどあのむっつりエロ狐は娼婦でありながら、処女なんだよ」

 

 ベルが混乱するとアイシャは恥ずかしい話だと言わんばかりにそんな事を言った。

 

「新人だからなんですか?」

 

「いや、来たのは数年前だよ。あのエロ狐は異性の身体を見ただけで色々昂って気絶しちまうからねぇ。客をとっても何もできないままなんだよ」

 

「言うのはあれですけど、気を失っている間に良くやられませんでしたね」

 

「うちは大派閥だから妙な騒ぎは御免と思われたんだろう。それに急に倒れられたら萎えちまうだろうし……折角だから頼むよ、良い思いをさせてやってくれ」

 

「……やれる事はやっておきます」

 

 こうしてベルは遊郭へと向かい……。

 

「春姫、こいつはベル・クラネル……あんたを優しく抱いてくれる奴だ。抱いてもらいな」

 

「そうですか、よろしくお願いします」

 

 アイシャは美しい長い金髪に翠の瞳、スタイルも抜群で狐の耳と尻尾を有する狐の獣人である着物を着た女性に対して声をかけると春姫は深々と礼をした。

 

「こ、こちらこそよろしくお願いします」

 

 そんな春姫にベルは深々とした礼を返したのであった……。

 

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