【ヘスティア・ファミリア】に新団員が二人入団した。
それはベルが【フレイヤ・ファミリア】と一緒に本拠を襲撃し、壊滅させた元【イシュタル・ファミリア】の団員である春姫とアイシャの二人だ。
イシュタルが満月の日に春姫の魂を封じ、その魔法を『殺生石』で使えるようにするための儀式を行おうとしたのを防いだが、そんな春姫の魔法がどういったものか理解するために使ってもらう事にする。
その結果、春姫の魔法はベルの推測通り、対象者のLV.を一段階上げるものという『
デメリットとしては『階位昇華』されている間は戦闘時に得られる【
まあ、それを踏まえても『階位昇華』は強力に過ぎる。なのでアイシャにも改めて言われたが、彼女の魔法は出来る限り、知られないようにした状態で使ってもらう事とした。
『階位昇華』を使えるなど知られれば、誘拐やらなんやら春姫の身に危険が及んでしまうからだ。
ともかく、改めて春姫を守る事を誓いながらも今日は春姫とアイシャが加わったのでそれを【ヘスティア・ファミリア】で『宴』をする事にしていた。
その前に殆ど、『歓楽街』にいるだけでオラリオのメインストリートを出歩いていない春姫の為に【ヘスティア・ファミリア】の皆で出歩く事にし、本拠から出て歩いていると……。
『ベルー!!』
「アイズさん、ティオナさん、ティオネさん、レフィーヤさん、バーチェさん?」
ベルに対して声をかけてきたのは【ロキ・ファミリア】のアイズにティオナとティオネにレフィーヤと【カーリー・ファミリア】のバーチェであった。
どこか消耗している様子でもある。
「ちょっと話、良いかな?」
「ごめんね、すぐ終わるから」
「情報交換と注意ってだけよ」
「こっちでも色々あったんですよ」
「……すまない、ベル」
そうして一度、目立たない場所に移動すると話をする。
なんでも【ロキ・ファミリア】と【カーリー・ファミリア】のアルガナとバーチェでオラリオのダイダロス通りに隠されていてオラリオで暗躍する『闇派閥』の残党のアジトに突入したとの事。
色々と苦戦し、撤退を余儀なくされたがベルがダンジョンで闇派閥の残党から得た球体でアジトの扉の開け閉めなどができたのでなんとか皆、無事に撤退できたとの事。
そうして、闇派閥の残党にはイシュタルも協力していたと言い、【イシュタル・ファミリア】を壊滅させたベルやアイシャに話を聞きに来たとの事。
アイシャはイシュタルが関わっていた事に顔を歪めた。更にフィンからの伝言でイシュタルも持っているだろうというアジトの扉の開け閉めが出来る球体を闇派閥の残党は狙うので元【イシュタル・ファミリア】の団員も危ないと警告を受ける。
「僕のせいだ……守るために注意して動きます」
こうして、ベルは元【イシュタル・ファミリア】の団員達を守るために動く事を決めたのであった……。