昨日、オラリオの象徴であるバベルの頂上の部屋――オラリオの頂点に位置する派閥の主神だけが使用を許されるその部屋の主、フレイヤがベルの主神であるヘスティアに『面倒を見るよう頼まれたから』とベルのダンジョン探索に自派閥にて一番優秀な治療師であるヘイズを貸してくれたというのがあって、ベルはフレイヤに会いに行き、そうして泊まる事になった。
もっともフレイヤの付き人であり、侍従頭のヘルンにはたっぷりと性的に攻められ、ヘイズとフレイヤからは性的な奉仕だけでなく食事の世話など甘やかしであり、可愛がりをたっぷりとされ、ベルは心身をたっぷりと蕩かされた。
「ふ……ぅ……」
そうして、習慣として暁闇の時間帯にて目覚めたベルだが……。
「まだ早いわ、ベル。今日は鍛錬も無い日でしょう? まだ寝てなさい……」
「は、はい(シルさん?)」
甘く優しい声を送り届けられ、頭を撫でられると共に胸の中へと抱き寄せられた。その最中、シルの姿を見た気がしたが……。
「ベルは良い子、ねんねが出来る良い子……」
「ぁ、ふ、あぁ……」
甘く優しい子守歌のような囁きと撫で回しにより、ベルは思考を止めて眠りについた。
そうして、朝日が昇り切った時間帯……。
「まったく、随分と無防備ですね」
「んふふ、可愛らしいですよ。ベル」
「飽きさせてくれないわね」
「ひゃ、んむ、く、ふぁぁ……」
ベルはヘルンにヘイズ、フレイヤに責められ可愛がられ、甘やかされ続け骨抜きにされながら蕩かされ続けたのである。
「……その、色々とありがとうございました」
「こっちこそ癒されたわ。貴方が本拠の方に来るのも待ってるわね、ベル」
少ししてベルは部屋を去る前に見送るフレイヤに対し、礼を言うとフレイヤも礼を言い、そうして昨日、フレイヤから『鍛錬したいなら、私達の所にも来れば良いわ』と勧められたのもあってベルは【フレイヤ・ファミリア】の本拠に行く事を約束した。
予定としては『怪物祭』の翌日である。ともかく、そうしてベルはバベルの頂上を降りて中央広場に出ると……。
「よう、ベル」
「おはよう、ヴェルフ。待たせちゃった?」
「まあ、それなりにはな……お前も本当、モテるよなぁ。色々と大変そうだが」
「あはは、まぁね」
中央広場でヴェルフはベルを待っていた。今日はベルの武具や防具を作るためにヴェルフの工房で採寸をするからだ。
そうしてヴェルフの先導の元、ベルは北東のメインストリートであり、オラリオが誇る魔石製品製造の心臓部にしてギルドに雇われた無所属の労働者から派閥の職人までが集まる都市第二区画、工業区が隣接している場所へと行き、その路地裏へと向かえば……。
「おう、ヴェル吉……お前に客が出来たというのは本当だったようだな」
「椿っ!? なんだって此処に」
ヴェルフの工房と思われる場所の前に黒の長髪を後ろに結い、秀麗で成熟している顔立ちだが左目に眼帯をしていて身長は一七〇Ⅽであり、スタイルは抜群な
女性が居た。
彼女こそ【へファイストス・ファミリア】の団長にしてオラリオでも主神であるヘファイストスを除いて一番の鍛冶師であるハーフドワーフの椿・コルブランド。
更に彼女は鍛冶師であるにもかかわらず、自分が鍛造した武具の試し切りと称してダンジョンに籠ったりする事もあり、その結果、第一級冒険者の称号を与えられるLV.5にも至っている者でもあった。
「何だとは失礼な。こうして様子を見に来てやったというのに……ほう、随分と愛らしいな。手前は椿という」
「ベル・クラネルです」
「ふむ、ベル坊よ。人肌恋しい所だったのだ。抱き締めるぞ」
「はむっ、うああ……」
「おお、良い抱き心地だ。それにこういうのは好きだったようだな」
椿はいきなりベルを深く抱き締め、蕩け始めたベルを見て満足気となる。そして、頭を撫で始めた。
「あ、く……」
「なんともふもふではないか。これは良いな」
「人の工房の前でするな」
「では、連れて行くとしよう」
「俺の客を掻っ攫うんじゃねえっ!!」
椿は自由に振る舞い、ヴェルフは困り果てたとがなんとかベルの採寸をすることが出来たのだった……。
二
今日はエイナが怪物祭の準備などで忙しく、勉強会が出来ないために日中から『豊穣の女主人』で店員としてベルは働いていた。
また、リリルカもベルを手伝うからと店員になっていた。ともかく、二人で手伝っていると……。
「おう、噂通り今日は早くから手伝いしとるやん。ほんま女装が似合って素晴らしいなぁ、ベルたん」
「ああ、これは驚いた。一段と可愛いな、ベル……」
「ぅぅ、あまり言わないでくださいよぉ」
ロキとリヴェリアが店を訪れ、ベルの店員としての女装に微笑まし気な表情を浮かべてそれぞれ、頭を撫でて愛でる。
「この前はティオナ達が済まなかったな」
リヴェリアはいきなりベルの本拠に押し掛けたティオナとアイズ、レフィーヤの事について詫び、怪物祭までの間、謹慎させている事を告げた。
「いえ、むしろ色々と勉強させてもらいましたから気にしないでください」
「そう言ってもらえると助かる」
「ほんま、良い子やわぁ、ベルたん」
ベルの態度にリヴェリアもロキも微笑みを浮かべる。ともかく、その後もベルはリリルカと共に働き、今日も『豊穣の女主人』を繁盛させた。
そして……。
「今日は朝からありがとうニャ、ベル」
「その分、たっぷりとご褒美あげますからね」
「今回は私もしてあげるよ」
「私も負けませんよ、ベル」
「あ、う、はぁ……くふあああああっ!!」
店の営業が終わると店員のための部屋にてベルはクロエとシル、更にルノアとリリルカによってたっぷりと奉仕をされて絶頂を与えられ続けて蕩かされていったのだった……。
三
『豊穣の女主人』で一泊したベルは今日も鍛錬は無しで店の開店の準備を手伝うと自分の本拠へと戻り……。
「ただいま、長い間待たせてごめんね。ベル君」
「いえ、お帰りなさいヘスティア様」
「うん」
誰よりも愛しているヘスティアが帰って来たので出迎える。
「それじゃあ、更新済ませておこうか」
一旦、地下室へと行くとヘスティアは【ステイタス】更新をする事にし……。
ベル・クラネル
LV.3
力:I0
耐久:I0
器用:I0
敏捷:I0
魔力:I0
幸運:I
耐異常:I
ベルはLV.2での最終ステイタスは発展アビリティを除いて全ての熟練度がまたも『EX』へと至っていながらにして【ランクアップ】を果たし、発展アビリティも『耐異常』を発現。
更に……。
≪魔法≫
【クリロノミア・チャイム】
・鐘音魔法。
・使用時、精神状態変性化。
・使用時、感知能力の超高強化。
・使用時、『器用』の超高強化。
≪スキル≫
【
・魔法効果増幅。
・『魔力』超高補正。
廃教会に隠された魔導書を読んだ影響で新しい魔法と【スキル】も発現した。
「相変わらず、君はどんどん強くなるね。そんな君に相応しいものをあげるよ」
「これは……」
ヘスティアは荷物の一つからケースを出し、中身を出す。それは黒塗りの鞘に納められた片手剣である。鞘から抜けば柄も剣身も含めてすべてが漆黒、刃の隅々に複雑な刻印が敷き詰められていた。
この片手剣こそヘファイストスに頼み込み、彼女の店でも働き、そうして二億ヴァリスをヘスティアの稼ぎだけで返済しきるのを条件にヘファイストス自身に鍛造させたもの。
もっともヘファイストスは『後でヴェルフに謝らないと』と頭を抱え、渋々と言ったようすだったが……。
ともかく、この片手剣の素材は魔力の伝導率が高い優秀な
それは装備者の【
この片手剣は≪ヘスティア・サーベル≫と名付けられた。
「ありがとうございます、ヘスティア様……」
「ふふ、喜んでくれてなによりだよ。それじゃあ少ししたら『怪物祭』に行こうぜ」
「はい」
ベルとヘスティアはそうして、抱き締め合い……。
「ん、ふ、大好きです。ヘスティア様」
「だったら、もっとベル君が大好きだぜ」
「じゃあ、僕はもっともっとです」
「ふふ、それじゃあお互い表現できない程、大好きだし愛してるって事だ」
「はい」
口づけを交わし合いながら、愛情を身近に触れ合いながら伝え合ったのだった……。