十六話
昨日、オラリオで開催された『怪物祭』の雰囲気をヘスティアと楽しんでいたベルは途中、突如地面から食人花の怪物八体が出現したために惨劇を防ぐべく、動く事で討伐した。
そうしてヘスティアとも十分、愛し合いながら夜を過ごしたベルは……。
「聞いたわよ、昨日は随分と活躍したんだってね……流石は英雄を目指すだけ、あるわ」
「オラリオを守っていただきありがとうございます、ベルさん」
「本当に貴方は尊敬に値するヒューマンだ。ありがとうございます」
「今日はいっぱい、ご褒美上げるからね。ベル」
「たっぷりと可愛がってやるニャ」
「え、ふあ、んく、ぁふ……くああああっ!!」
早朝、いつもの如く『豊穣の女主人』で鍛錬しようとしたベルだが今回はクロエとシル、リューにルノアにアーニャ達が昨日、ベルが大活躍した事を知っておりその事についてご褒美を与えるべく、ベルを部屋へと連れ込んで皆で頭や顔や体を撫で回し、揉み解したり、口づけ等々……ベルが心地良くなり、気持ち良くなって蕩けていく反応を楽しみながら、可愛がり、甘やかし、愛するのだった……。
そして次にLV.3に【ランクアップ】した事をギルド本部に報告しに北西のメインストリートを歩いていると……。
「ベルさん、おはようございます」
「アミッドさん、おはようございます」
丁度、治療院の外に出ていたアミッドに挨拶されたので、挨拶をした。
「昨日は大変、ご活躍をしたようで……英雄への道を踏み出せたのですね。そして、オラリオの皆を守っていただきありがとうございます」
「どういたしまして……ただ、僕はオラリオに住む者として当然の事をしただけですから礼を言われる程では」
「そう言える貴方の精神性は本当に素晴らしいですね……しかし、皆を守るためとはいえ、自分の身を疎かにしてはいけませんよ……今回は大丈夫なようですが」
「心配していただき、ありがとうございます」
会話を交わす中で自分の身体に軽く触れて触診するアミッドに対し、苦笑しながら感謝の言葉をかける。
「いえいえ」
「ふぁ、う……」
アミッドは微笑みながらもベルの頭に触れ、優しく撫で回しそのまま、頭皮へのマッサージを施し、ベルを軽く蕩かしたのだった。
そうして、ギルド本部に行けば……。
「昨日、『怪物祭』でオラリオの皆を助けてくれた事も含めて【ランクアップ】した事を祝ってあげなきゃね。ふむ、ん、くちゅ、ん……」
「あふ、く、ふ、は……あぁ……」
個室面談室にベルからLV.3に【ランクアップ】した事への報告を聞くとエイナはベルを抱き締め、そうして深い口づけをする事でベルを蕩かせていった。
「え、エイナさん……」
「ベル君、色んな女性に愛されて可愛がられたりしているのは聞いているよ……だから、皆に負けないように今日はいつも以上に愛して可愛がってあげる」
「あ、ふ、く……んああああっ!!」
そうしてエイナはベルに自分の存在を強く刻みつけるが如く、今まで以上にベルの身体に触れたり、密着していきベルを蕩かせていくのであった……。
二
オラリオの南方、第五区画――多くの亜人で賑わい、旅人が、商人が、そして冒険者が喧騒を織りなす『繁華街』の一角にオラリオにおいて頂点ともいうべき権威と勢力を有する最大派閥の本拠は存在する。
【フレイヤ・ファミリア】の本拠、『
見上げる程の巨大な門に塀というには堅牢な四壁によって認められた者しか入れないようにしたそれを通れば、白や黄の小輪が揺れる美しい原野が広がり、敷地の中央の丘には『神殿』あるいは『宮殿』と見紛う巨大な屋敷が建っているという都市の中にあって世俗から切り離された雄大な光景を見る事が出来る。
しかしてこの本拠にて毎日、行われているのは朝早くから夕暮れまでの長い間、【フレイヤ・ファミリア】の団員たちによる殺し合いの如き、激しき闘争だ。
何故なら【フレイヤ・ファミリア】の眷属は見た者の魂の本質を見通せる先天的資質による瞳でフレイヤが勇姿の資格を見抜いた者が多く、よって女神の寵愛を受けるに相応しい者となり、己一人だけが独占せんと眷属たちは励んでいるからだ。
この派閥には団結や協力というものは女神に命じられたりしない限りは存在しない。むしろ蹴落とすべきものなのである。
そして殺し合いの如き、闘争であるが蘇生3歩手前になったところでヘイズや他の治療師達が治癒魔法や万能薬、あるいは回数制限がある代わりに誰でも魔法が使える『魔剣』の雷属性を使っての心臓マッサージなどで眷属たちを復帰させていて、その度に倒れた者達は闘争に復帰するのもあって、かなり極限的なものである。
そんな【フレイヤ・ファミリア】の眷属たちが『洗礼』と呼ぶ闘争に……。
「はあああっ!!」
ベル・クラネルも参加していた。
容赦なく、殺意たっぷりで放たれる斬撃や刺突や打撃に魔法や
『おおおおっ!!』
そんなベルに対し、余所者なのにフレイヤから目をかけられている事による対抗心などから敵意を燃やし、葬ろうと挑みかかる【フレイヤ・ファミリア】の眷属たちは日々、磨き抜いている技と駆け引きをもって圧してくる。
「うああああっ!!」
ベルはクロエ達との手合わせで鍛えてもらっているため、彼女達の名を汚さないためや母親に見守って貰っている事、何よりヘスティアの眷属であるため無様な姿を晒したくない事、元々の負けず嫌いも合わさり、意志の炎を激しく燃やし続け、気合と根性を振るい、全力以上の全力を振り絞り続けては限界を超え、それを成す想いの丈に『神の恩恵』も熱を放ってベルに呼応していく。
そうして、【フレイヤ・ファミリア】の眷属に対し勝機を手繰り寄せ続けて行くと……。
「【
透き通るような白い肌に金の髪を背に流す美麗でありながら、眼鏡を掛けたエルフの男にしてLV.6である【フレイヤ・ファミリア】の主力陣の一人、ヘディン・セルランドが参戦するとベルに向けて長い刀身と妖精の大聖樹の柄を持つ長刀こと≪ディザリア≫を掲げ、超短文詠唱と共に白き雷の弾幕を放った。
「【ファイア・ボルト】ォォォォォォッ!!」
それに対し、ベルは数発の炎雷を超速同時射撃することによって突破した。
「【
そんなベルに対し、続けざまに超短文詠唱と共にヘディンは巨大な迅雷の一閃を砲撃する。
「ぐぅおおおおおっ!!」
寸秒の蓄力をした足で地面を爆砕しながら、その威力を反動にしてヘディンに向かって駆け跳ねながら迅雷を回避する。その最中に魔力に対する伝導率が高いミスリルが素材となっている≪ヘスティア・サーベル≫で迅雷の魔法に触れていた。
これにより、≪ヘスティア・サーベル≫は雷を帯びた。本来なら、伝導率が高かろうと付与魔法が如く纏われたままにならないため、そのまま拡散するのだがベルは蓄力による白い光粒で押さえつけながら雷を剣身に収束し……。
「っ、ふっ!!」
「ああああっ!!」
ヘディンが即座に反撃するために振るった長刀へと収束しているヘディンの魔法とサーベル自身の剣撃という『
「うぐっ!?」
剛閃と直後に爆発して広がった雷撃の衝撃波にヘディンは押し負けながら吹っ飛びつつ、直ぐに体勢を整えて着地した。
「……良いだろう、本気で相手してやる。私の名はヘディン・セルランドだ」
ヘディンは懐から万能薬と高等精神回復薬を出すとベルに投げ渡す。
「僕はベル・クラネルです。よろしくお願いします、ヘディンさん」
ベルはそれを飲み干して回復するとヘディンへと挑みかかった。結果としては負け続けながら、最後の最後に一度だけ攻撃を掠らせる事が出来たのだった……。
そうして、フレイヤはベルが戦っている間にヘスティアを招待しており……。
「ベル、貴方の勇姿を堪能させてもらったわ。LV.6のヘディンに本気を出させるだけでなく、一度でも攻撃を当てるなんて凄いわ」
「快挙中の快挙ですよ、流石ですねベル」
「フレイヤ様が目をかけるだけはあります」
「ベル君、良く頑張ったね」
洗礼の結果、ぼろぼろで一歩も動けないベルに対し、翌日の『豊穣の女主人』での鍛錬は出来ないというのを実は女将であるミアが【フレイヤ・ファミリア】を半脱退しているのもあって、後ろ盾であるフレイヤが連絡するから泊まっていけと進められたので承諾。
「あ、う、んああ、ひゅ、くふああああっ!!」
その後、フレイヤにヘイズにヘルンにヘスティア達に浴室で洗われたり、風呂へと入れられたり、その最中に奉仕されたり、そして浴室から出れば着替えさせられたり、食事を食べさせられては奉仕されたりとバベルの時のように世話をされながら、可愛がられ、甘やかされ、蕩かされ、快楽の絶頂を叩き込まれ続けたのであった。
因みにベルの戦いを見ていたヘスティアだが……。
「これはボクが司る事物の象徴で同時に称号、もう一つの名前なんだけど『ウェスタ』っていう言葉があるんだ」
「ウェスタですか」
「そう、『燃え続ける聖火』って意味だよ。ベル君に相応しい言葉だとも思うんだ」
「ありがとうございます、ヘスティア様」
ベルはヘスティアにウェスタという言葉を贈られたのだった……。