迷宮都市オラリオの都市北部、北の目抜き通りから外れた街路沿いには周囲一帯の建物と比べ群を抜いて高い長大な館が建っている。
高層の塔が幾つも重なって出来ている邸宅は槍衾のようでもあり、赤胴色の外観もあって、燃え上がる炎のようであった。塔の中で最も高い中央塔には
この館こそオラリオにおいて頂点に近い派閥である【フレイヤ・ファミリア】とほぼ同等の権威と勢力を有する派閥、【ロキ・ファミリア】の本拠、『
この本拠の特徴としては塔の集合体からなっていて下部が繋がっている塔は上階からは石造りの渡り廊下が伸びそれぞれを補完し合っている。上下左右と入り組んでいて秩序も何も無い。
因みに主神であるロキの私室は他の塔に囲まれた中央塔、その最上階にある。
「今日はよろしくお願いします」
【ディアンケヒト・ファミリア】にて【ミアハ・ファミリア】へのローンの返済を肩代わりしたベルはフィン達との約束通り、この本拠を訪れたのだが……。
「あぁ~、やっぱりベルたんは最高の逸材やわぁぁ……オラリオに腰を据えてほんま良かった」
「これは何とも愛らしいなぁ」
「うん、すっごく可愛い」
「まだ、こんな魅力を隠してたんだね。ベル」
「自然過ぎるわ……やるじゃない」
「文句のつけようもありませんね」
『尊い……』
ロキにリヴェリア、アイズ、ティオナにティオネ、レフィーヤは口々にベルを褒めたたえ、ロキが女好きのために派閥内の団員における比率として女性が多いのだが、そんな女性団員たちの殆どが顔を赤に染め、胸をときめかせながらベルへと声をかける。
「ほ、褒められても嬉しくありませんよぉ……」
次から次へと女装させられるベルは羞恥心によって震えていた。
『(可愛い)』
そんなベルの様子にロキも女性団員たちも庇護欲などを刺激され……。
「ひゃ、んむ、ふあ、あ、ふああ……」
ベルはロキと女性陣によって撫でられ、摩られ、揉まれ、色んな触り方もされて身も心も蕩かされていった。
そうして……。
「ベル、私はベルの事が大好き、本当に大好きで愛してる。こんな気持ちになったのは初めてなんだ……もっとも女としての魅力なんて私にはないけど、胸だって皆より小さいし」
「そんな……僕はティオナさん、とても魅力的な人だって思いますよ。明るくて優しくて、可愛くて……そんなティオナさんに好きって、愛してるって言われて僕はとっても嬉しくて幸せです」
「えへへ、ありがとうベル。それじゃあ私の愛を受け取って」
「ふむ、んむ、んちゅ、くちゅ……ティ、ティオナさん」
とある場所へティオナによって案内されるとベルは告白され、返答をする。
そうして……。
「んく、はっ、あぁ……ティオナさ……見ないで……」
「だって、見ないとベルが気持ち良くなっているか良く分からないじゃん」
可愛がりに甘やかし、奉仕を受けながらベルはティオナが真剣に自分を見てくる事に何とも言えないむず痒さを感じ、悶えてしまった。
抗議も断られ……。
「あふ、ん……くはああっ!!」
「ここなんだね、ベルが気持ち良いって思うところ」
「んやあああっ!!」
ベルが蕩けていく中、反応の良い所を探りながらティオナは奉仕を続け……。
「安心して、私、初めてだから」
「くふ、うああああっ!!」
ベルはティオナからの先導により、彼女と愛を交えながら蕩けに蕩けてしまうのだった……。
そして、ベルと性的に繋がったティオナに対抗心を燃やし、自分たちの本拠内にて自らの愛をフィンに捧げようとティオネが暴走し、鎮圧するのにフィンが苦労する騒動が巻き起こったのだった……。
二
【ファミリア】の世界では眷属となる神を変え、所属する派閥を変更するやり方がある。俗に【
夜中……とある者が【改宗】を行なった。
「ベル様、本当にありがとうございます。そしてすみません、三〇〇〇万ヴァリスもお貸し頂いて」
「リリが僕の【ファミリア】に入ってくれるなら、安いものだよ。まだまだお金は有り余っているしね。本当に凄いよ、『ヴィーヴル』関連は」
【改宗】をしたのはリリルカであり、彼女の派閥である【ソーマ・ファミリア】はとにかく金を重視するので脱退金もかなりの額であるがだからこそ、それさえ用意できれば話は簡単に済む。
そうして相場より三倍の金をベルに貸してもらい、見事、リリルカは【ソーマ・ファミリア】を脱退し、ヘスティアの眷属に……【ヘスティア・ファミリア】の団員になったのだ。
「ふふ、これからよろしく頼むぜ。リリルカ」
「こちらこそです、ヘスティア様……それじゃあ、ベル。さっそく貴方の姉としていっぱいいっぱい、愛して、甘やかして可愛がって、蕩かせてあげます」
「ボクも負けないぜ」
「ふぁ、リ、リリ……ヘスティア様……んひゃああああっ!!」
こうしてベルはリリルカとヘスティアによって一晩中、絶頂させられ続けたのだった……。