兎は炉神に想いを捧ぐ   作:自堕落無力

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二十三話

 

 ベル・クラネルのパーティの一人であるヴェルフ・クロッゾはLV.2に【ランクアップ】し、発展アビリティである『鍛冶』を発現させた事に加え、【ランクアップ】するための『偉業』獲得前に中層域である『大樹の迷宮』で『ドロップアイテム』を大量に獲得したそれ武具と防具にするため、工房に籠っている。

 

 

 

【ロキ・ファミリア】はベルを本拠に招いた翌日からティオナが武具を新調した代金が高額とあってそれを稼ぐためにフィンとリヴェリアにアイズとティオナとティオネ、レフィーヤらで数日間のダンジョン探索へと向かった。

 

 

 ベルも誘われはしたのだがダンジョンに籠るとなるとその間、ヘスティアを一柱だけにさせてしまうため、断った。

 

 そんな状況の中、【ヘスティア・ファミリア】の新人団員となったリリルカとヘスティアと共に穏やかな一日を過ごしたその翌日……。

 

 

 

「おはようございまーす、ベル・クラネルです」

 

「お、おはよございます」

 

 ダンジョン探索前に一度、体を戦闘に適した状態として慣らすため一日、【フレイヤ・ファミリア】の本拠である『戦いの野』で鍛錬する事にした。

 

フレイヤ直々に『いつでも来てくれて構わないわよ』と言われたので本拠に向かうと……。

 

 

「おはようございます、ベル。来てくれるのを待っていましたよ」

 

 門前で待っているとすぐにヘイズがやって来て、彼の頭を撫で始める

 

「リリルカもおはようございます。聞きましたよ、【ヘスティア・ファミリア】に入団したそうですね。羨ましいです」

 

「ありがとうございます、ヘイズ様」

 

 リリルカにも話しかけながら、『やっぱり、ベルは良い癒しですねぇ』と言いながらヘイズは頭から顔を弄り、抱き締める事で蕩かせていった。

 

 

 

「ふぁぅ、そ、その僕は鍛錬に……」

 

「そうですよねー。ふふ、前みたいに治療は任せてください」

 

「お、お願いします」

 

 そうしてベルとリリは『戦いの野』へと出迎えられ……。

 

「来たか……ではさっさと始めるぞっ!!」

 

「はい、ヘディンさん」

 

 ヘディンが何処からともなく現れ、ベルへと襲撃を仕掛ける。それに対し、鐘音の魔法を最大出力で発動しながら対応を始める。

 

 

 

「はああああっ!!」

 

「ふしっ!!」

 

 そうして『戦いの野』にて縦横無尽に駆け跳ねながら、異次元な動きで舞い踊りながら戦舞をヘディンに対し繰り出した。

 

 今回より戦闘スタイルを一新しており、二振りの片手剣では無く魔法を使うために片手を空けやすくするためと取り回しを良くするためとあって、ベルは左手には短剣、右手に≪ヘスティア・サーベル≫という装備であった。

 

 短剣とサーベルによる壮絶な剣閃乱舞をヘディンは長刀を旋風の如く振るって捌き、反撃をする。

 

 

 

「【カウルス・ヒルド】!!」

 

「【ファイアボルト】!!」

 

 ヘディンは雷の弾幕を放ち、ベルは短剣を素早く鞘に収納すると炎雷を一度に十数発を放つバースト射撃にて打ち破り、そうして切り結んでいく。

 

「うぐっ!!」

 

「まだまだっ!!」

 

 LV.6にしてベルとは比べられない程の実力と戦闘経験を有するヘディンと渡り合えはするものの、常に追い詰められていく。窮地状態になる事で超高補正を得られる【スキル】も発動するが、それを含めてもだ。

 

 

 

「はああああっ!!」

 

 

 しかし、圧倒的実力者であるヘディンに対して『勝利』への意欲を高め、それを原動力として燃やしながら挑むために駆け跳ねる。

 

「ぬっ……はあ!!」

 

「うああああっ!!」

 

 何度もヘイズに治癒されながらヘディンと武器と魔法の応酬を繰り広げる中でベルはヘディンに数撃、当てる事は出来たという成果を得たのであった……。

 

 

 

 そうして……。

 

「うふふ、途中からだったけど貴方の勇姿、たっぷりと楽しませてもらったわ」

 

「良く頑張りましたね、ベル」

 

「ふふふ……」

 

「お疲れ様でした、ベル」

 

「ベル君、お疲れ様」

 

 夕暮れまでベルはヘディンと手合わせをした後、フレイヤはヘスティアを本拠に招待しており、そうしてベルはフレイヤにヘイズ、ヘルンにリリルカとヘスティアらに食事の世話甘やかされ、苛められ……甘く優しい快楽と痺れ溶かす快楽という相反する快楽によって絶頂させられ続けたのであった……。

 

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