兎は炉神に想いを捧ぐ   作:自堕落無力

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三十二話

 

 今日は【ロキ・ファミリア】のアイズにティオナとティオネにレフィーヤの四人とベルはサポーターであるリリルカに契約鍛冶師のヴェルフとでダンジョン探索をしようとしたが、集合場所としていたギルド本部にて手合わせをした事もある【イシュタル・ファミリア】の戦闘娼婦であるアイシャと偶然再会した。

 

 そして、彼女もダンジョン探索に同行したいと言ったのでベルは許可をすると冒険者の世界で名を馳せているアイズ達とアイシャ達がいて、更にダンジョンにて多くの冒険者達を積極的に助けているベルの存在があったからか冒険者の一人から24階層でモンスターが『怪物の宴』を超えた異常な規模の大量発生をしているから何とかしてほしいと言われたので皆とも相談の結果、引き受ける事にした。

 

 すると24階層の状態に興味があるからと【ディオニュソス・ファミリア】の眷属であるエルフのフィルヴィス・シャリアもベル達に同行させてほしいと頼んできたのである。

 

 

 

 こうして、ベル達は九人のパーティでダンジョン探索をする事になったのである。

 

「それじゃあ、陣形ですけどアイズさんにティオネさん、ティオナさんが前衛でお願いします。三人はLV.6に【ランクアップ】したばかりで調整もいるでしょうし、それを含めても圧倒的実力で進路を切り開けるでしょうしね」

 

 大勢になると戦闘の際には配置や陣形を決めなければ、混乱が生じたりするため予め決める事にした。

 

「分かった、頑張るよ」

 

「了解したわ、ベル指揮官殿」

 

「任せて、ベル指揮官」

 

「あふぅ、話聞いてくれてありがとうございます」

 

 アイズ達三人は頷きながら、ベルの頭を撫で回す。

 

 

 

「それで僕とアイシャさん、フィルヴィスさんで中衛をしましょう」

 

「あいよ、ベル指揮官殿」

 

「う、うむ、了解したベル指揮官殿……それにしても信じられないくらい、愛らしいな」

 

「えへへ」

 

 

 

 アイシャもベルの頭を撫で、フィルヴィスは最初こそ遠慮がちにベルの頭を撫でたが、ベルの蕩け具合を見て更に撫で回したのであった。

 

 

「レフィーヤさんにヴェルフ、リリは後衛をお願いします」

 

「はい、ベル指揮官殿」

 

「任せろ、ベル指揮官殿」

 

「任せてください、ベル指揮官殿」

 

 レフィーヤにリリルカはベルの頭をやはり、撫で回す。

 

 

 ともかく、こうして陣形を決めたベル達はダンジョン探索を始め……。

 

 

 

 

「話には聞いていたが、愛らしい外見に相反して見事な武勇だな」

 

「ちょっと見ない間に信じられないくらい、強くなるねぇ。あんたは」

 

「なんていうか、見応えがある」

 

「ふふ、魅せるものを持っているわよね」

 

「私、戦っているベルを見るのも好きだよ」

 

「凄いですよ、本当に」

 

 ベルの戦う姿を初めて見るフィルヴィスと久々に見るアイシャにアイズ、ティオネとティオナ、レフィーヤ達がベルを賞賛する。

 

 

 

 

「えへへ、ありがとうございます」

 

『(可愛い……)』

 

 ベルは心から嬉しそうにしており、そんな様子に女性陣は癒されたのであった。

 

 その後、ベル達は特に危なげもなく18階層まで進んだ。

 

 

 

 

 情報収集のために一度、『リヴィラの街』へと向かおうとすると……。

 

 

 

「おお、ベル・クラネル……実はな」

 

「24階層なら行くところですよ」

 

 ベルが来たら頼もうとしていたのだろう、リヴィラの冒険者達が偶然装って接触してきたのでベルは冒険者達が思っている事を言った。

 

「おお、良かった……ってよく見りゃ『死妖精(バンシー)』を連れているのかぁっ、そいつはパーティ殺しの……」

 

「気をつけて、僕たちの動きに合わせてくれているくらい、気を使っているフィルヴィスさんの事を悪く言わないでくださいっ!!」

 

 フィルヴィスを見て冒険者は言葉を紡いだのをベルは怒って止めた。

 

「フィルヴィスさん、大丈夫です。僕が大丈夫にします。だからパーティを去ったりしないでくださいね」

 

 

「あ、ああ……ありがとう、ベル・クラネル」

 

 そして、フィルヴィスの表情を真摯に見ながら自分の本心を伝えればフィルヴィスは驚きながらも礼を言った。

 

 それをアイズ達は微笑みながら見守った。ともかくとして、一度、情報収集のためにベル達は『リヴィラの街』へと入ったのであった……。

 

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