兎は炉神に想いを捧ぐ   作:自堕落無力

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三十四話

 

 24階層でモンスターが異常な数の群れを形成しているという事でその討伐をするためにダンジョン探索を始めたベル達は同じく、24階層で発生したモンスターの大量発生の調査をしようとしていた【ヘルメス・ファミリア】と出会い、同じ階層と目標ならば協力しようという事でそれぞれのパーティを一班とした二班構成で行動する事になった。

 

 そして、なぜ武闘派でも無い【ヘルメス・ファミリア】が24階層の調査をする事になったのかと言えば……。

 

「ルルネさん、少し前に大変な依頼を受けたのにまた、同じ相手に依頼を受けるって……一気にきな臭くなったんですけど。後、断れば良いのに……」

 

 なんとルルネが『リヴィラの街』にて起こった食人花の大量発生から半人半蛸の超巨大な怪物が出たり、アイズを襲った謎の女の登場。そして、『リヴィラの街』が結構な被害を受けた事件が発生した依頼。

 

 その依頼を出した同じ依頼者がルルネに接触して今回も依頼したのだという。

 

「ああ、最初は断ったよ。でもうちの弱みを握られててなぁ」

 

「……普通に考えて前回の依頼をする時に調べられてたんでしょうね……どんな弱みは聞かないでおきますね」

 

「ありがとうございます、ベル・クラネル。ルルネ……ギルド以外の依頼を受けるときは何度も気を付けろと言っているでしょう」

 

 ベルの指摘にルルネは困ったような表情で言い、アスフィはベルに礼を言いながら、ルルネに溜息を吐いた。

 

「しかし、ベル君のお陰で何とかなりそうだよ」

 

「ひゃう、んむ、あふ、あ、アスフィさん、ローリエさん……」

 

 因みにであるが【ヘルメス・ファミリア】においては小休止の時などにアスフィとローリエが積極的にベルを可愛がり、リリルカ達女性陣と同じように彼を蕩かせていた。

 

 ローリエはベルの虜となっているのもあるが、アスフィはベルの愛嬌ある容姿と可愛がればそれに応じ、更に可愛さを見せるそれに癒しを求め、そして癒された事で虜となったからだ。

 

 

 ともかくとしてLV.6のアイズにティオナとティオネが【ランクアップ】した事で発生している心身のズレを直すべく、積極的に戦っているのもあって楽々と階層を進んでいき……そうして、24階層にて……。

 

 

 

「下層域より多いですね」

 

「成程、確かにこれは異常です」

 

「ふざけろ……」

 

「数だけなら『深層』に届くかも」

 

「うわぁ……」

 

「最悪ね」

 

「うぅ……気分が悪くなってきます」

 

「ああ、悍ましいな」

 

「これは……並大抵のパーティじゃあ無理な奴だ」

 

 巨大な十字路の手前から奥までを埋め尽くす程にモンスターが大量に行進をしていた。

 

「それじゃあ、行こう」

 

「ええ、そうね」

 

「さっさと倒しちゃわないと」

 

「僕も援護します」

 

 そうしてアイズの剣舞にティオネによる『短湾刀(ククリナイフ)』の双剣乱舞とティオナの大剣による剛剣乱舞、更にベルのサーベルが繰り出す斬舞と空けた左手からの超速であり、凄まじい炎雷魔法の連射によってモンスターの群れは壊滅し、ものの見事に全滅させた。

 

 その後、モンスターが押し寄せてくる方面を辿ればモンスターが異常な数の群れを形成した理由を探れる筈だとアスフィが意見を出したのもあって、その通りに行動を始めたのであった……。

 

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