兎は炉神に想いを捧ぐ   作:自堕落無力

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四十一話

 

 ベル・クラネルは第1級冒険者という冒険者の等級の中でも最上位の者として呼ばれるようになるLV.5へと【ランクアップ】した。

 

 それに対して皆に祝われる中で自分の冒険者としてのアドバイザーであり、ギルド本部の受付嬢でもあるエイナにより、真に愛され尽くした。

 

「うん、ベル君と一緒に寝るだけで凄く気持ち良く眠れるね……安眠をありがとう」

 

「ふあぁ、ん……ひゃう……」

 

 一夜を過ごし、朝日が昇り始めた時間帯にてエイナは傍で寝ているベルに礼を言い、微笑みながら頭を撫でて、顔を弄っていくとベルは目覚めながらも蕩けていった。

 

「好き、大好きだよベル君……んちゅ、くちゅ、ふちゅ……」

 

「ぼ、僕も大好きです。エイナさん」

 

 

 エイナはベルを抱き締めながら口づけしていき、ベルもそれに応じていった。そうして、少しの交流を楽しむとエイナはギルドで働くための準備をし、ベルも自分の本拠に戻る準備をしていく。

 

 そうして朝食を一緒に食べ……。

 

 

 

 

「じゃあ、ベル君……これからもよろしくね」

 

「はい、こちらこそ」

 

 愛を交わすための宿から出ると二人は抱き締め合い、口づけを交わし、言葉を交わすと別れたのであった。

 

 ベルは自分の本拠である『廃教会』へ戻ると……。

 

 

 

 

「おかえり、ベル君……アドバイザー君にはたっぷり愛されたかい?」

 

「その愛に負けないくらい、私達も愛してあげますからね」

 

「んぁぅ……ひゅう、んん……」

 

 ヘスティアとリリルカはベルを出迎えるとそのまま彼を抱き締め、口助しながら頭や顔を撫で回し、弄りながら愛撫していきベルを蕩かせていった。

 

 

 

 

 

「さて、一度ロキ様の所に話をしに行かないと……」

 

 少ししてベルは以前、ティオナからベルが【フレイヤ・ファミリア】と向こうの本拠で泊まったりするほどに親密という事で提案されていた事の話合いに行く事を決めた。

 

 なんでも【ロキ・ファミリア】はもう少ししたら、『遠征』に行くとの事でベルにも同行するよう、言われ……遠征に行くまでの愛だと遠征から帰ってくるまでの間はベル達に【ロキ・ファミリア】の本拠で宿泊するよう、言われたのだ。

 

 そうして、皆で【ロキ・ファミリア】の本拠に行く前にロキが酒好きなので酒を買いに行こうと地下室を出たところで……。

 

「おはよう、ベル……聞いたよ、LV.5への【ランクアップ】おめでとう」

 

「本当にベルは凄いよね……おめでとう」

 

「はうぅ、んく……」

 

 迎えに来たアイズとティオナの二人と出会い、それぞれ抱き締められながら頭を撫で回されていく。

 

 その後、一緒に本拠を出てロキのための酒を購入すると北のメインストリートへといき、北の目抜き通りから外れた街路沿い……周囲一帯の建物と比べ群を抜いて高い長大な館の元へと向かう。

 

 高層の塔が幾つも重なって出来ている邸宅の中でもっとも高い中央塔には道化師(トリックスター)の旗があり、それこそ【ロキ・ファミリア】のエンブレムである。

 

 そう、この館こそ【ロキ・ファミリア】の『本拠』である『黄昏の館』だ。

 

 

 

 

「ドチビを住まわせるのはイヤなんやけど……まあ、ベルたんがいるならそれでええわ。今までの恩もあるし、まとめて面倒みたるからな」

 

「君が仲間として同行してくれるのは願っても無い事だ。そして、此処に住んでいる間はロキも言うように恩返しも兼ねて満足させられるようにするからね」

 

「よろしくな、ベル」

 

「ふふ、しばらくは楽しくなりそうじゃな」

 

 ロキとフィンにリヴェリア、ガレスの三首領は事前にティオナ達と話をしていたのもあったのか、ベル達からの話を受け入れそうしてベル達は遠征が終わるまでの間、【ロキ・ファミリア】の本拠内で共に生活をする事になったのであった……。

 

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