兎は炉神に想いを捧ぐ   作:自堕落無力

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四話

 

 『豊穣の女主人』での食事を終えて自分たちの本拠である廃教会へと帰宅したヘスティアとベル、主神と眷属の二人は現在……。

 

「どうかな、ベル君。ボクの身体は……」

 

「と、とっても綺麗でその、魅力的です。うぅ、す、すみません。上手く言えなくて」

 

 シャワー室でヘスティアはベルに対し、一糸纏わず、正に神々しく、貞淑な雰囲気を感じさせる体であり、小柄な身に反してグラマラスなボディを晒した。

 

 異性の裸など今まで見たことも無いし、愛している女神の身体を目撃したベルは顔を赤に染め、動揺を隠しきれない様子で素直な感想を言った。

 

「大丈夫だよ、ベル君がボクの体に夢中になってくれているのは良く分かるから……ほら、触って」

 

 

 ヘスティアは微笑みながら、ベルの手を自分の胸へと導き……。

 

「ベル君、神々である僕たちと下界の子である君達と交わる事は何ら問題無いし、愛し合っても良いんだ。もっとも残念ながら神は不変だから子を成せないけど」

 

「そうなんですか……」

 

 自分の身体をベルに触らせながら、ベルへと神と人との事についてヘスティアは言い始める。

 

「うん、ただね。ボクの場合、神の力を封じていても『処女神』って言う存在なんだ。だから交わった時、死ぬ事は無いにしてもどう影響があるか分からない。君の【ステイタス】とかに悪い影響を及ぼす可能性もあるしね。だから、その……」

 

「大丈夫ですよ、僕はヘスティア様を愛していますから。例え、男女としての事が出来なくても……」

 

「ごめんね、でもその代わり他の事で満足させられるよう励むから……」

 

「ぁぅ……」

 

 そうしてヘスティアは奉仕を始め、ベルに快楽による絶頂を体感させたのであった。

 

 

「んふふ……どうかな、ベル君。満足してくれたかい?」

 

「は、はいぃ……」

 

「良かった」

 

 全てを終えてヘスティアは快楽に蕩け尽くしたベルに質問し、頷くのを見ながら優しくベルの頭を撫で回した。

 

 

 そうして……シャワー室から出た後、少ししてベルはシルから貰った包みを破ると……。

 

「これ、読めば必ず魔法を発現させられる魔導書(グリモア)じゃないかぁぁぁっ!!」

 

 ヘスティアは包みを破って姿を表した白く塗装され表紙には幾何学模様が刻まれた題名の無い本を見て絶叫した。

 

「シルさん、そんな高価な物を……」

 

 数千万ヴァリスはくだらないという品だと教えられたベルも又、驚愕の極みに達する。

 

「シル君が何者かは本当に気になるけど、せっかく、くれたんだから使ってあげなよ」

 

「はい」

 

 そうして、ベルは魔導書を読み始め……少しすると気を失った。

 

 

「へぇ、魔導書を読むとこうなっちゃうのかぁ……」

 

 言いながらヘスティアはソファで寝てしまったベルの隣に座り、自分の膝を枕に横たえさせ、安眠出来るように優しく頭を撫で回すのだった。

 

 

 

 

 そうして、結局翌朝となり……。

 

 

 

ベル・クラネル

 

LV.1

 

力:D508

耐久:E453

器用:D552

敏捷:B799

魔力:I0

 

≪魔法≫

【ファイアボルト】

・速攻魔法

 

「本当に魔法が……」

 

「良かったね、ベル君。しかもどうやら無詠唱で発動できる魔法のようだ」

 

 ヘスティアに改めて【ステイタス】更新をしてもらうと魔導書の効果により、魔法を発現したのであった。

 

 そうして、今日もダンジョン探索をするために昨日、購入したライトアーマーも含めて装備を整えるとヘスティアと口づけを交わして別れ、まずは『青の薬舗』へ……。

 

 

 

「今日も『ブルー・パピリオの翅』の提供と幾つかの回復薬に高等回復薬一つ、そして『精神力回復薬(マジックポーション)も幾つか……いっぱい買ってくれてありがとう』」

 

 ナァーザは今日も又、ベルを胸の中に抱き締めながら頭を撫でたり、顔を弄ったりして蕩かしていく。

 

 因みに精神力回復薬というのは魔法には精神力(マインド)という体力とは別の力が必要であり、これを使い過ぎれば精神疲弊(マインドダウン)っていう状態になり、強制的に気絶するため、それを防ぐための回復薬である。

 

  今回も必要な準備を終えたベルはシルに魔導書の事もそうだが、クロエに対しても料理が美味しかった事などの礼を言いに『豊穣の女主人』へと立ち寄る。

 

「シルさん、おはようございます」

 

「ベルさんっ。はい、おはようございます」

 

 店の外で開店の準備をしていたシルに呼びかけると彼女は笑顔で応じた。

 

「シルさん、昨日は料理美味しかったです。それと昨日のプレゼント大変役に立つものでした。ありがとうございました」

 

「ご丁寧にありがとうございます、ベルさん。それなら、これからも店を利用してくれますね?」

 

「はい、そうさせてもらいます。それとクロエさんにも礼を言いたいので呼んで「私なら、もういるニャ」はあぁうっ!!」

 

 シルに礼を言った後、クロエにも礼を言おうとすれば後ろからベルを抱き締めながらクロエはベルの耳に蠱惑的な息を吹きかけながら、舐める事でベルの身体を震わせた。

 

「態々、礼を言いに来てくれるなんて本当に良い子ね。かぷ」

 

「んあぁっ、や、止めぇ……」

 

 更にクロエはベルの首元を舐めながら甘噛みをして、ベルを更に蕩けさせていった。

 

「わぁ……べ、ベルさん……とってもエッチぃです」

 

「いや見てないで、助けて……ふああ」

 

 ベルが蕩けていく様子に魅入るシルにベルは助けを求めたが無駄であった。

 

 

 

「ちょっと、待っていてくださいね」

 

 結局、ベルはクロエが満足するまで弄ばれた。その後、シルはベルとクロエを残し、店の中へと消える。

 

「うぅ、酷いですよクロエさぁん」

 

「ベルが好きだから仕方ないじゃない……ねぇ、提案なんだけど実は私、冒険者じゃないけどそれなりに戦える眷属でLV.4なの。武器はナイフでベルと一緒だし、ベルが強くなりたいなら鍛錬の相手をしてあげましょうか? もっとも出来るのは早朝で、なるべく店が忙しくなる夕方、手伝いをしてもらえるならって条件だけど」

 

「ぼ、僕としては問題無いですよ。鍛錬は一人より相手がいる方が良いですし」

 

「じゃあ、決まりね」

 

「はい、よろしくお願いします」

 

 そうしてさっそく、明日の早朝鍛錬する事を約束し終えると……。

 

「ベルさん、これお弁当です。どうぞ貰ってください」

 

「なにからなにまで……本当にありがとうございます」

 

「いえいえ、私が好きでしている事ですから」

 

 こうしてベルはシルに弁当を貰うとダンジョン探索の為、二人に見送られながら中央広場へと向かうのであった……。

 

 

 

 

 

 

 ベルは今日も又、リリルカをサポーターとしてダンジョンへと向かい……。

 

「【ファイアボルト】」 

 

 発現したばかりの魔法を試す事、精神疲弊に近い状態というのがどういう状態かを体感するために一階層にて魔法の使用を始める。ベルがモンスターに対して構えた右手から無詠唱にて鋭角的かつ不規則な線状を描く稲妻状の炎が放たれ、ゴブリンに炸裂すると爆光が広がり、ゴブリンを黒焦げにした。

 

「無詠唱だからこそ、速射性と連射性に優れている魔法のようですね」

 

 リリはベルの魔法を見てそう評した。因みに彼女も魔法を有していてそれは変身魔法で姿を変えられるもの。今も【ソーマ・ファミリア】の目に着かないよう、獣人の姿となっている。

 

「【ファイアボルト】……右手でも左手でも片手は空けておかないと駄目なようだよ。まあ、それでも使いやすくて良いけど」

 

 左手でも放てるかを試し、それが出来るのを実感しながらベルは次々と魔法をモンスターに撃ち……。

 

「うっ、これが『精神疲弊』……」

 

 魔法でモンスターをした直後、酩酊感と脱力感と共に自分の意識に逆らって体が落ちる。すぐさま、ベルは『精神回復薬』を飲んだ。

 

「それじゃ、これからは普通に探索を始めよう。試させてもらってごめんね」

 

「いえ、必要な事ですから」

 

 そうしてベルは9階層までを目的階層として自由自在に駆け跳ねながらナイフの二刀流による斬撃と刺突、ナイフを逆手に持つ事で拳や両足による蹴りによる打撃、集団で現れた際の牽制や集中的な撃破のために鞘に納めたり、頭上にナイフを投げて、片手を空けて魔法の連射と自らが出来る戦法を惜しみなく披露したのであった。

 

 

 

 因みに……。

 

 

「うぅん……」

 

 シルから貰った大きな藤箱の中の弁当を食べたのだが、食べられるぎりぎりの味であった。

 

 

 

 ともかく、今回も何度かバベルの換金所を往復しながらダンジョン探索を終えたベルは……。

 

「今日も良く頑張りました、そして強くて格好良かったですよ、ベル」

 

「んあ、ふ、く、あう、リ、リリィ……」

 

 バベル内、冒険者の一パーティのための自由部屋にベルはリリによって連れられ、ソファに座っている彼女の胸の中へと頭から抱かれながら、髪や頭、首元など優しく触られ、擽られ、揉まれ甘く優しい囁きも送られて身も心も甘く優しく蕩かされていったのであった……。

 

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