兎は炉神に想いを捧ぐ   作:自堕落無力

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五十九話

 

 深層域の未到達階層の更新を目的として探索をした【ロキ・ファミリア】と【ヘファイストス・ファミリア】と【ヘスティア・ファミリア】の派閥連合による精鋭パーティ。

 

 その中にはベルもいて、彼の活躍もあって精鋭パーティは未到達階層である59階層まで到達する事が出来た。

 

 だが、59階層では大量の食人花と芋虫型の怪物が自らの魔石を『タイタン・アルム』に寄生した女体型に捧げて強化をし続けていた。

 

 一目で前に18階層で暴れた半人半蛸のようになった女体型より強大なモンスターが出てくるとベルは察知する。

 

 そうして、【ファイア・ボルト】に『モンスター特効』の性質を自分の【スキル】の効果で付与させながら一発で『精神疲弊(マインドダウン)』するという正に文字通りの全力の精神力を込めて放つ事で全てを焼滅させた。

 

 ヘスティアが司る『聖火』を眷属であるベルが体現させたのである。

 

 

 

 こうして、厄介な事態を即座に解決しつつ、ベルは眠りについた。

 

「とりあえず、ここまでにはしておこうか……余計にやばい事態が待っていそうだしな。もっと備えないと」

 

 これ以上先の階層では更に厄介な事態が待っているのを警戒し、更に備えが必要だと判断したフィンは帰還を決めた。間違いなく、59階層には到達しているので目的自体も果たしている。

 

 

 

 問題は無かった。

 

 

 

 そうして、ベルはアイズによっておぶられ、一同は仲間が待機している50階層へと戻る。

 

「ふ、う、うぅ……ひゃう、んなぁ……」

 

 ベルは50階層にある天幕の中で眼を覚ましたが……。

 

「起きたか……まったく、躊躇いなく無茶をするな、ベルは」

 

「そうだよ、自分だけで解決しようとしないで」

 

「もっと頼ってよ」

 

「幾ら状況によるって言ってもベルは即断即決しすぎよ」

 

「精神疲弊を一回でするほど精神力を込めるなんて、無茶ですよ。本当に……」

 

「ほれほれ、お仕置きだ」

 

「悪い癖が出てしまいましたね、ベル様」

 

 ベルはリヴェリアに膝枕されており、そんなベルを囲んでいるのはアイズにティオナにティオネ、レフィーヤ、椿にリリルカである。

 

 因みに天幕の外では他の女性陣も待機している。

 

 「はふ、く、うゆぁ、ああっ!!」

 

 ベルはこうして、愛撫や擽り、抱き締めとリヴェリア達、女性陣の気が済むまでとことん、可愛がられ、愛され、甘やかされ、あるいは弄られてとことん悶えさせられ、身も心も蕩かされていったのである。

 

 その後、女性陣の愛玩兎の役目を果たしたベルは遠征を止め、帰還するという遠征隊のそれに当然、同行する。

 

 そうして、下層域まで戻ってきたところで……。

 

 

 

 

『ポイズン・ウェルミスの異常発生っ!?』

 

 並の冒険者の『耐異常』は通じない猛毒の中の猛毒を有する厄介な蛆のモンスターが百は優に超える夥しい数の群れで襲い掛かって来た。

 

「【聖炎降臨(フローガ)】――【ファイアボルト】!!」

 

 当然、ベルは動くと炎雷を大量の弾幕として放つ事で制圧していく。

 

「おい、俺にもお前の炎を寄こせ」

 

「はい、ベートさん」

 

 ベートが声をかけてきたので魔法吸収効果を有する≪フロスヴィルト≫へと軽く炎雷を放って吸収させた。こうして、ベートはベルの炎雷を靴に纏い、ポイズン・ウェルミスに蹴撃を炸裂させながら、焼き殺していく。

 

 「私もっ!!」

 

 アイズも【エアリエル】を発動し、風を纏いながら切り殺していく。

 

 そうして、誰の犠牲も無くポイズン・ウェルミスの大群を全滅させたのであった……。

 

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