兎は炉神に想いを捧ぐ   作:自堕落無力

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六十六話

 

 ベル・クラネルはダンジョンでの遠征が終わると翌日は魔石や『ドロップアイテム』の換金などの事後処理をする【ロキ・ファミリア】を手伝った。

 

 そして……。

 

 

 

「それじゃあ、皆……遠征お疲れさーん、乾杯やっ!!」

 

『乾杯!!』

 

【ロキ・ファミリア】も懇意にしている酒場、『豊穣の女主人』で遠征をした際の恒例行事にもなっている宴会をベルにリリルカ、ヘスティアも同席して行ったのである。

 

 そうして、宴を楽しんだ翌日は……。

 

「それじゃあ、【ロキ・ファミリア】の皆さん……遠征の経験やその準備期間や遠征をおこなっている間のヘスティア様の世話など色々とお世話になりました。ありがとうございますっ!!」

 

 遠征も終わった事で【ロキ・ファミリア】の本拠である『黄昏の館』での共同生活も終わりを迎え、ベル達は自分たちの本拠である『廃教会』へと帰る事になった。

 

「ん、どういたしましてや。けどな、ベルたん」

 

「こちらこそ、積極的に家事を手伝ってもらったり、色々と訓練やら何やら付き合ってもらっていたし、何より遠征では本当に力になってくれた。お礼を言うのはこちらの方だよ」

 

 

 

「ああ、ベル……お前は本当に良い子だったぞ」

 

「全くもってそうだな。ベル・クラネルとの日々は儂にとっても楽しかったぞ」

 

「ありがとう、ベル。そして、また、遠征に行こうね」

 

「ベルとの生活、楽しかったよ」

 

「いつでも遊びに来てちょうだい、歓迎するわ」

 

「はい、皆でお待ちしていますから」

 

 フィンにリヴェリア、ガレス、アイズにティオナ、ティオネ、レフィーヤらがそれそれ声をかけた。

 

 

 

「はい、ではまたいずれ……」

 

 こうして、ベルは【ロキ・ファミリア】の主神、眷属に見送られながら自分たちの本拠へと帰って行ったのだが……。

 

 

 

「おーい、これ、こっちに運べー」

 

「はーい……」

 

『……は?』

 

 自分たちの本拠である廃教会を中心に大規模な建築工事が行われていた。

 

 当然、ベルとリリルカ、ヘスティアは驚愕するし思考停止もする。

 

 

 

「お、あんた達【ヘスティア・ファミリア】だろ……俺達は【ゴブニュ・ファミリア】だ。で、これ、渡すように頼まれてるんだ」

 

 このオラリオで鍛冶系派閥としても【ヘファイストス・ファミリア】に並ぶ規模の派閥であるが、建築系の派閥としてもかなりのものである【ゴブニュ・ファミリア】の団員から手紙を渡され……。

 

 

 

「という訳でベル達の新しい家が出来るまで泊めてあげるわ」

 

「いや、勝手に他派閥(ひとんち)のリフォーム頼むって……ええ……」

 

「さ、流石は最大手派閥の主神という事でしょうか……」

 

「お世話にならせていただきます、フレイヤ様」

 

 なんとベル達の本拠は【フレイヤ・ファミリア】のフレイヤの意思により、大規模なリフォームをする事になったのだ。その工事期間中、ベル達は【フレイヤ・ファミリア】の本拠である【戦いの野】で再び、暮らす事になったのであった……。

 

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