兎は炉神に想いを捧ぐ   作:自堕落無力

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六十八話

 

 団長はベル・クラネル、団員はリリルカ・アーデ、主神はヘスティアという主神一柱の小規模な派閥である【ヘスティア・ファミリア】。

 

 少し前にベルとリリルカは【ロキ・ファミリア】とダンジョンの深層域に遠征へと向かいっており、その間ヘスティアは【ロキ・ファミリア】の本拠である『黄昏の館』にてロキたちと共に生活していた。

 

 つまり、【ヘスティア・ファミリア】の本拠である『廃教会』はその間、誰も関わっていないし利用されてもいなかったのだ。

 

 それが故かフレイヤが介入し、なんと【ゴブニュ・ファミリア】に大規模なリフォームを依頼したのである。

 

 

  リフォーム代金は億超えであり、フレイヤがプレゼントのつもりで頼んだとは言ったのだがそれを呑気に許すと【フレイヤ・ファミリア】の団員にしてエインヘリヤル達に殺されることになるので、しっかり稼いで返す事にした。

 

 まあ、そういった事が無くても稼いで返すつもりであったが……。

 

 

  ともかく、ベル達【ヘスティア・ファミリア】は『廃教会』がリフォームされる一カ月以上の工事期間が終わるまで【フレイヤ・ファミリア】の本拠である『戦いの野』にて生活をする事になったのである。

 

 なので……。

 

 

 

『死ねぇっ!!』

 

 【フレイヤ・ファミリア】の本拠で毎日行われている朝から夕暮れまで行われている殺し合いの如き模擬戦にして『洗礼』へとベルは挑む義務があった。

 

 そしてだからこそ、元々偉大なる女神の寵愛を勝ち取る事を絶対の目的にしているエインヘリヤル達はフレイヤが明らかに愛を向けているベル・クラネルへと一斉に襲い掛かる。

 

「相変わらずですね、皆さん」

 

 ベルは苦笑しながらも≪神の片手剣≫と≪サーベル・ローラン≫の二刀流による剣舞で対抗する。

 

「く、ぐ、うおおおっ!!」

 

 LV.4の団員でハーフの小人族であるヴァンは特にベルを倒す事に意思を燃やして挑み続ける。

 

 

 

「やああっ!!」

 

 そうして、ベルは自分へと挑んでくるエインヘリヤル達を倒す。

 

 

 

 

 

「ふっ、その程度は当たり前だ」

 

「さあ、此処からが本番だよ」

 

「僕たちと同じLV.だからって甘く見ない事だ」

 

「まあ、ベルの事だからそれは無いな」

 

「悔しいくらいに良い奴だし、真面目だしな」

 

「関わる分には良い奴だ」

 

 すると【フレイヤ・ファミリア】の幹部であるヘディンにヘグニ、ガリバー四兄弟も又それぞれの得物を抱えてベルとの洗礼をするため、現れた。

 

 

 

 そうして、更にベルは激しい『洗礼』の時間を過ごしていく。

 

 

 

 

「そう言えばそろそろ、『神月祭』ね」

 

「ああ、もうその時期か……アルテミス元気かなぁ」

 

 洗礼へと挑むベル達の様子を見ながら、フレイヤとヘスティアは数日後にある祭事について話をし、その祭りに関係する女神と神友であるヘスティアは想いを馳せたりしたのであった……。

 

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