ベル・クラネルにアルテミス、リリルカにヘルメスはガネーシャが用意した竜に乗って『エルソスの遺跡』目指して進んでおり、その後ろから護衛と援護のために【フレイヤ・ファミリア】の幹部であるヘグニが後を追っている。
そうして、野営を挟んでもいる一党の旅は一週間にも及んでいたが……。
「っ、あれは!?」
「オリオンにも見えたか、寄せるぞ」
「はいっ!!」
大樹海地帯を目指している事もあってか、木々の間をヒューマンの母親と娘が走っているのが見え、その後ろから大量のサソリのモンスターが追っていた。
ベルは竜の手綱を操り、上空から森林へと降りつつ、モンスターが横から見える場所へと移動させる。
「【
ベルは聖火の雷霆にモンスターに対する特効性能を【スキル】の効果で付与して撃ち出す。
それを浴びたモンスターはかなりの範囲で滅される。
「凄いな、オリオン。流石は第一級冒険者だ」
「でも、まだいます。こうなったら……」
更に竜を操り、母と娘の壁になるよう、後ろへと移動させながら大量の群れで迫ってくるモンスターを見据える。
「いくぞっ!!」
≪神のサーベル≫と≪サーベル・ローラン≫の片手剣の二刀を両腰の鞘から引き抜き、モンスターに向かって超速で駆け跳ね、剣閃乱舞を披露する。
そうして、モンスターを斬滅していき……。
「ベルには手を出させんっ!!」
ヘグニも加わり、二人の壮絶なる剣舞によって瞬く間にモンスターはその身を解体されていったのだった。
「ありがとうございました、ヘグニさん」
「どういたしまして、それじゃあ」
ベルの礼を聞くと笑みを浮かべたヘグニはすぐさま、木々の陰に隠れに行った。
「オリオーン!!」
「ベル君!!」
「ベル様!!」
「お兄ちゃん!!」
そうして、ベルがアルテミスの方へと戻りに行くとアルテミスにヘスティア、リリルカと助けられたヒューマンの娘がベルを呼びながら、駆けつけてきた。
「ありがとうございました」
「ありがとう、ベルお兄ちゃん、リリルカお姉ちゃん、神様」
その後、助けられたヒューマンの母と娘はベル達にお礼を言いつつ、近くの村へと行けるだけの食糧と水を分けてもらうとベル達の前から去っていく。
「それにしても随分と異様なモンスターでしたね。あれに親玉的なのがいたら、かなり厄介そうです」
「ああ、その厄介なのが出てきたんだよ」
「じゃあ、向かっている遺跡にいるのが……」
「ああ、さっきのモンスターの親玉的存在さ」
ベルの疑問にヘルメスは顔を歪めつつ、答えるのであった……。