兎は炉神に想いを捧ぐ   作:自堕落無力

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七十七話

 

 ベル・クラネルにリリルカ、ヘスティアにヘルメスとアルテミスはエルソスの遺跡周辺にて野営地を築きながら、遺跡への侵入を繰り返すもその全てが無駄に終わり、困り果てていた【ヘルメス・ファミリア】の団員達と合流した。

 

 更に【ヘルメス・ファミリア】の依頼により、協力しているリュー・リオンとも合流するとベル達は一度、野営地へと行き、皆で休む事にする。

 

 

 

 それは良いのだが……。

 

「今日、君たちは伝説となるっ!!」

 

 天幕の中に荷物を置くなど用事を済ませたベル達であるが、少しするとヘルメスが男性陣に集合をするよう号令をかけたのである。

 

 大事な事だと言われたのでベル達はその号令に応じ、話を聞き始めたのである。

 

 

 

「良いか、良く聞けっ!! この奥に広がるのは乙女の楽園っ!!」

 

「言っておきますけど、覗きをするとか抜かしたら天界に送還しますからねヘルメス様。それと皆さんも覗きをするつもりなら、仕置きしますから」

 

『ア、 ハイ』

 

 ベルはヘルメスが何をさせようとしているかを把握すると脅しをかけた。

 

 ベルはただでさえ、LV.5の第一級冒険者である。

 

 今の神時代においても英雄を担える人物からの脅しを受けて尚、覗きをしようと思える命知らずはこの場にいなかった。

 

 

 

「ヘグニさん、どうぞ……遺跡でもよろしくお願いします」

 

「ありがとう、ベル……戦いもいよいよ本番になるね」

 

「ですね、頑張りましょう」

 

「ああ」

 

 ベルは食事を野営地から少し距離を取って待機しているヘグニに食事と水を持って行き、いよいよ本当の戦いにおいて鼓舞をし合った。

 

 

 

 そうして、自分の天幕に戻ったベルだが……。

 

 

 

「オリオン、少し良いか?」

 

「アルテミス様……はい、勿論です」

 

 アルテミスが訪れ、声をかけてきたので一緒に向かえばそこは泉であり……。

 

「体を洗うのを手伝ってくれるか?」

 

「え、ぁ……そ、それは……」

 

 アルテミスは衣服を脱いで美しく、スタイル抜群な裸体をベルの前に晒した。それを目にしたベルは顔を赤らめ、目を背ける。

 

「おや? ヘスティアからはいつも体を洗ってもらっていると聞いているが、それに「わ、分かりましたからあまり言わないでください」ふふ、悪いな……あの幼子がこんなに可愛らしく勇ましく成長したのかと思えば、嬉しかったり、ヘスティアが羨ましくなってしまったのだ」

 

 アルテミスはベルへと悪戯染みた笑みを浮かべつつ、謝る。

 

 

 

「ぅぅ、アルテミス様って悪戯とかするんですね」

 

「ああ、どうやらそうらしいな」

 

 ベルからの指摘にアルテミスは笑みを浮かべて答える。

 

 そうして、ベルはアルテミスの身体を泉の水に濡らした布で洗ったり、どうしてもやりたいと言われた踊りをしたりと軽く交流をしたのであった……。

 

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