【ミアハ・ファミリア】のナァーザに頼まれ、新薬を開発するために必要な原料、『モンスターの卵』を取りに『セオロの密林』へと自らの主神であるヘスティア、派閥は違えどサポーターであるリリルカ、そしてナァーザの主神であるミアハにナァーザと向かったベル。
無事、目的を果たした後は【ミアハ・ファミリア】の本拠である『青の薬舗』に宿泊する事になり、その夜ヘスティアは元より、それぞれ好意と愛情をベルに対して持っていたリリルカとナァーザ達とベルは情愛を交わした。
『処女神』であるヘスティアとは真に交わる事は無理であり、その代わりに日々、腕を上達させている奉仕を受け、リリルカとナァーザからは奉仕だけでなく彼女達からの交わりを経てベルはひたすらに絶頂させられ、快楽だけでなく至福感を叩き込まれた。
そして、翌朝……。
「うん、幸せそうで気持ち良さそうなベル君は可愛らしいね」
「ベル、私達がもっともっと気持ち良くしてあげますからね」
「私も十分、幸せだから。ベルも幸せになって」
どこか艶に色香さえ纏いながら安眠から目覚めたヘスティアたちは眠りに着いていたベルに対し、奉仕を行っていた。
「ぁ、ぅああ、し、幸せすぎますぅ」
『じゃあ、もっと幸せになって』
快楽と愛情を与えられ、至福に蕩けていくベルをヘスティア達は満足げな表情を浮かべながら更に蕩かせていく。
「(今日は朝の鍛錬、休みの日で良かった)」
ベルは週に数日間、『豊穣の女主人』で早朝にクロエと鍛錬をしている。だが、最近になるとベルの鍛錬の様子に惹かれたルノアも鍛錬相手を申し出、リューも又、鍛錬相手を務めるようになった。
もっともクロエやルノアと違ってリューとの鍛錬は彼女自身が加減が苦手なのもあって、相当過酷なものになるのだが……。
しかし、早朝の鍛錬は一日休みを設けるようにして今日はその日であった事を感謝するのであった……。
二
今日も朝から多くの冒険者が訪れるギルド本部。そこで働く受付嬢のエイナの元へと一人の冒険者が近づいていく。
「お、おはようだエイナちゃん。今日も良い天気だなぁ」
「はい、おはようございますドルムルさん」
一七〇Ⅽとドワーフにしては珍しい高めの身長、太い腕や足とがっしりとした体格で巨漢のドルムルが緊張した笑みを浮かべて挨拶するのに対し、エイナは事務的に対応した。
因みにドルムルはエイナが迷宮探索のアドバイザーを務めていた者の一人である。
「今日もダンジョン探索頑張ってくるだよ。ところでその、エイナちゃんの休みの日はい、いつだ?」
「は、い、いやそ、それは……」
明らかに逢瀬に誘おうとしているドルムルに対し、困り果てるエイナ。
アドバイザーを担当する冒険者を死なせないようにスパルタ指導をするエイナだが、その心情が伝わったが故かエイナはドルムルに好意を抱かれており、しかも下心丸出しではなく、真摯な気持ちが窺えるので強く拒否する事が出来ないのだ。
「朝からエイナさんにむさい顔を見せるな、下賤なドワーフめ」
返答を考えている短い間にドルムルを押しのける男が現れた。
金の髪に鋭く尖った耳、眉目秀麗な容姿のエルフの冒険者であるルヴィス。彼もドルムルと同じく、エイナがアドバイザーを担当していた者であり、これも又、エイナのアドバイザーとしての態度に心惹かれたようで好意を持たれていた。
「おはようございます、エイナさん。今日は一段と素敵ですね」
「お、おはようございます。ルヴィスさん、ありがとうございます」
エイナはドルムルと同じようにルヴィスに事務的な対応をする。
「お前、今はオラがエイナちゃんと話してるだ。邪魔をするでねぇっ!!」
「何が話だ。下賤なドワーフに言い寄られて高潔な我らの血を引いているエイナさんが困っているのが分からないようだな」
「あんだとぉ~~」
「あ、あの二人とも……」
心許した者以外、手に触れる事すら拒否する程の潔癖性を持つエルフと豪放なドワーフは一般的に仲が悪い事が多い。しかもそれだけでなく、恋敵なのもあって余計にドルムルとルヴィスは仲が悪いのだ。
こうしていがみ合うのは恒例行事のようなものですらある。
「今日という今日はもう、許さねぇぞ」
「それは此方の台詞だ」
だが、今回はどうやら今までの者が爆発する日であり、争いが始まろうとしていた。
しかし……。
「止めろ、二人ともぉっ!!」
『っ!?』
まるで竜の逆鱗を思わせる凄まじい威圧感を有した怒号がドルムルとルヴィスに叩きつけられ、二人は動きを止める。
「ベ、ベル君……」
ドルムルとルヴィスの争いを怒号で止めたのはベルであり、更に今もまるで竜の息吹を吐きかねん程の迫力を放っていた。
「何を考えてるんですか、貴方達はっ!! 公共の場で争おうとするなんて……それでどれだけの冒険者とギルドの皆さんの迷惑になるか考えつかないんですか? それと二人とも、エイナさんに好意を寄せているようですが、今、そんなエイナさんの目の前で争ったらエイナさんの心も痛みますし、下手をすれば争いに巻き込んだり……迷惑どころか取り返しのつかない事にだってなるかもしれないんですよっ!! おまけに種族の事まで持ちだして……恥ずかしいとは思わないんですかぁっ!!」
『……す、すみません』
ドルムルとルヴィスはベルのもっともな意見に頷くしかなく、そして自分たちよりも若いベルに怒られている事が冷静になっていく中で恥ずかしくなり、死にたくなっていた。その証拠にいつの間にか正座すらしてベルの意見を聞いている。
「ともかく、皆さんとエイナさんに謝ってください」
『はい……皆さん、すみませんでした』
ベルの勧めにドルムルとルヴィスは立ち上がり、冒険者とギルドの職員に謝り……。
『エイナさん、すみませんでした』
「いえ、分かっていただければそれで……」
エイナにも謝り、彼女の言葉を聞くと意気消沈した様子で弱弱しく、ギルド本部を去って行った。
そして……。
「僕も騒がせてしまってすみませんでした」
「いやいや、良く言ってくれた」
「若いのにちゃんと意見を言えるなんて偉いわ」
ベルも謝ると逆にドルムルとルヴィスの争いを止めたベルへ敬意を込めた拍手や言葉を冒険者にギルドの職員は送り……。
「ありがとうね、ベル君(ベル君、こんな格好良いところがあったんだ)」
エイナはベルの物怖じせず、人に意見を言え誰かの為にも怒れる男らしさに惹かれながら礼を言う。
「いえ、僕は当然の事をしただけですから……」
そうして、ギルド本部をベルが訪れる主な要因、ダンジョンについての勉強、あるいは羊皮紙を持ち込んで情報を纏めるなどの作業を支援するためにエイナと共にギルドの資料室へと向かうが……。
「エイナさん、僕の事も叱ってください。実はあの二人に対して怒ったのはエイナさんに言い寄っていたのが嫌だったのもあるんです。嫉妬してました」
「……それはいけない子だね。じゃあ動かないで」
「はい」
正直に気持ちを伝えてくるベルに心を疼かせながら、エイナはベルに手を伸ばし、ベルを目を瞑って無抵抗の姿勢となる。
そして……。
「ふむ、くふ、んちゅ、むちゅ……ぷは、ふふ、美味しい」
「うあ、あぁ……え、エイナさん……」
抱擁しながらエイナはベルに深く口づけし、舌をベルの中に入れて絡め始め、堪能するとベルの口から離れ、妖艶に微笑み、ベルは蕩けていた。
「安心して、私はベル君の元から離れたりしないから……ううん、頼まれたって離したりなんてしないよ」
「……はい、エイナさん」
エイナは胸の中へとベルを誘って深く抱擁しながら頭を撫でていき、ベルは頷きながらエイナからの甘やかし、柔らかさと愛情に身を委ねるのであった……。
三
夕方――『豊穣の女主人』が酒場として最も忙しくなる時間帯……ベルはダンジョン探索を休みの日はクロエ達に鍛錬相手を務めてもらっている礼という形で店員として働いている。クロエ達と同じ女性店員のための制服を着て……ベルの女装姿は多くの者に好評でもはや、看板娘の如き扱いであった。
「ぅおおおお、ようやっと会えたでぇぇ。ええなぁ、こんなにも可愛らしい男の娘は……もう、うちのドストライクやで、ベルたんあぁぁ」
「お気に召したなら、嬉しいです。ロキ様」
ベルの男の娘姿を見てめちゃくちゃに喜んでいるのはこのオラリオにおいて頂点に近い勢力と権威を有する【ロキ・ファミリア】の主神であり、朱色の髪を後ろに結い、細めな瞳と端麗な容姿、スレンダーに過ぎる体だが露出性の高い服装である女神のロキだ。
「こらー、ボクのベル君に何言い寄ってるんだぁ、ロキぃぃっ、ベル君は僕の眷属だぞ」
「はあ、ベルたんがドチビのっ!?」
「ええ、そうですよ。僕はヘスティア様の眷属です」
「貧乏なドチビの「あの、流石にそれ以上は……」ん、そうやったな。眷属の前で主神の悪口いうもんじゃ無いな。すまんかった。ドチビ、しっかりと主神としてベルたんを支えるんやぞ」
「君に言われるまでも無いよ」
天界にていつも、小柄だがグラマーなスタイルであるヘスティアをやっかんで喧嘩していたロキだが、余程ベルを気に入ったのだろう、珍しく切実な態度でヘスティアに意見を言い、ヘスティアも真摯に受け止めた。
「それともう、喧嘩吹っかけんようにするわ。ベルたんと仲良くなりたいしな」
「それはありがとうございます」
「まあ、そっちが吹っかけてこないって言うならボクも吹っかけないけどさ」
そうして、ベルという存在の元、ヘスティアとロキの長い争いは終焉を迎えた。
「いやぁ、本当にお似合いですよ。可愛らしいです、ベル様」
「あまり言わないで」
客としてやってきたリリルカに褒められながらもなんとも言えない気分になってベルは意見を言った。
その後、今日も又『豊穣の女主人』は繁盛し……。
「んふふ……ベル、大好き。食べちゃいたいくらいに……かぷ」
「ぅあぁ、ちょ、ちょっと痛いですよぉクロエさん」
「そんな事言って……喜んでるじゃない、苛められるのも好きなんでしょ。こんな風に」
「んむ、ん、くちゅ、んちゅ、くむ……」
店の営業が終わった後、ミアの許可の元、ベルはヘスティアと共に『豊穣の女主人』で宿泊する事になり、クロエはベルの部屋へと言って、情愛を交え始める。
首の甘噛みに痺れ蕩けるベルの様子に彼が受け身体質だというのを熟知しているクロエは自分の嗜虐心が刺激されたのもあって、指二本をベルの口に入れて口内を蹂躙する。
それにベルは蕩けていった。
「ふふ、たっぷり可愛がってあげる」
「あ、お、お尻……」
そうしてクロエにより、お尻も弄られ他にもたくさんの責め、繋がりも得てベルは蕩けていく。
「ベルさん、苛められるなんてかわいそう……私がたっぷり、甘やかしてあげます。ほら、良い子良い子……」
「ぁぅぅ、し、シルさぁん」
シルも又、ベルと情愛を交わすべく徹底的な甘やかしをその言葉で愛撫で与えて蕩かせていった。
「もっと甘えちゃえ、駄目になっちゃえ……」
「ふあ、んく、はああっ!!」
堕落させる甘い痺れを込めた囁きと愛撫に奉仕でベルは溶けていき、最後には繋がり、クロエの時とは違う絶頂をさせられ続ける。
「今日も愛してもらえて良かったね、ベル君」
「うああ、は、はいぃ……」
そうして、勿論ヘスティアも二人に負けないよう愛を爆発的に燃え上がらせながらベルに奉仕し、絶頂を迎えさせ続けたのであった……。