兎は炉神に想いを捧ぐ   作:自堕落無力

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八十二話

 

 ベル・クラネルは凄まじい能力を有していた怪物であり、それに加えて月の女神にして狩猟の女神であるアルテミスを喰らい、その力を取り込みつつあることで強くなり続けていたアンタレスとの戦闘を経てLV.6へと【ランクアップ】している。

 

 そして、その際にアルテミスの力の残滓と関わり、更には全力を尽くして復活さえさせた事でアルテミスに関係した【スキル】を発現している。

 

 その名は【神認狩人(オリオン)】。

 

 

 

 効果としては一度倒したモンスターと戦う際に能力補正がある発展アビリティの『狩人』の上位である『狩猟』が発現するのと補正効果はベルのLV.に依存する。

 

 更にモンスターとの戦闘において自らの能力が途轍もない領域で補正される効果を有しているのでそれを確かめるために今日のベルはリリルカにヘイズ、ヴェルフと共にダンジョン探索へと向かった。

 

 

 

「はあああっ!!」

 

 四人の一党での探索にてベルはモ凄まじい力の湧き上がり、感覚の鋭敏化を感じながらモンスターと交戦する。

 

 ベルは残像すら残らない速さで動き、モンスターに死を認識させないままに肉塊へと解体していった。

 

 ベルがモンスターを瞬殺し続けるのでダンジョン探索の速度は凄まじく、24階層まで一瞬だ。

 

 

 

 

『グオオオッ!!』

 

 24階層では大量のモンスターがベル達へ襲い掛かってきたが……。

 

 

 

「【月の女神よ。我に資格あるならば、神威の矢を与え給え】」

 

 ベルはLV.6になって発現した魔法を試す事とする。

 

「【その矢を持って、あらゆる獲物を射殺してみせよう】」

 

 モンスターの攻撃を掻い潜りながら、詠唱を続けるベル。

 

「【我が名は狩人(オリオン)】」

 

 そうしてベルの魔力が巨大な矢を番えた巨大な弓を形作られると共に引き絞られ……。

 

 

 

「【オリオン・アロー】!!」

 

『ウグオオオオオオッ!?』

 

 そうして矢は解き放たれ、それはベルの視界内にあるモンスターに対し、縦横無尽にして自由自在な軌道を描きながらモンスターを射抜いていき、全滅させたのである。

 

 

 

 

「これが新しい僕の力……」

 

 ベルは自分の力を実感し、強くなった事を喜ぶ。

 

 

 

「またまた強くなりましたね、ベル様……」

 

「ああ、強くなるどころか『飛躍』するんだから堪らねぇ」

 

「素敵ですよ、ベル」

 

 リリルカにヴェルフにヘイズはベルの飛躍ぶりに惹かれていく。

 

 ともかく、モンスターを瞬殺しながらもちゃんと魔石にドロップアイテムは獲得している。

 

 

 

 今回は試しだが、もっと長めに日を組んでダンジョン探索で稼ぐ事にする。

 

 ダンジョンからバベルへと帰還を始めたベル達であるが……。

 

 

 

「う、うわあああっ、助けてくれぇぇ」

 

「勿論っ!!」

 

 ベルは上層域においては結構な数のモンスターの群れに囲まれ、悲鳴を上げていた冒険者の元へ駆けつけ、モンスターを一瞬で超速の剣舞にて解体する。

 

 

 

 

「大丈夫ですか?」

 

「う、うあぁ……も、もう嫌だ。あんな【ファミリア】潰れちまえば良いんだっ!!」

 

「詳しい話を聞かせてもらえませんか?」

 

 身を震わせながら、怯えている冒険者は叫びだし、ベルは詳しい話を聞く事とするのであった……。

 

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