兎は炉神に想いを捧ぐ   作:自堕落無力

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八十五話

 

 自分たちの主神から稼ぎのノルマに応じて与えられる『神酒』を独占したいがゆえに仲間を利用し、最終的には潰し合う程のあまりにも酷すぎる【ソーマ・ファミリア】。

 

 そんな派閥内情をダンジョンにて、モンスターを利用した非道な手段で仲間に殺されようとした【ソーマ・ファミリア】の冒険者を助けた時に聞いたベルはリリルカにも【ソーマ・ファミリア】の事を聞き、団長自体が派閥を私物化し色々、違法な取引を行っているのを知った事で放置できないためにすぐに襲撃する事を決めた。

 

 そうして、『神酒』の酒蔵の元まで行き実際に襲撃した。

 

 

 

【フレイヤ・ファミリア】の洗礼やヘディンやヘグニ、ガリバー四兄弟の手合わせ、ある時は【ロキ・ファミリア】との鍛錬、ダンジョンにおいても数々の激戦を潜り抜けたベルは戦闘経験だけでも歴戦の戦士であり、【ステイタス】的にもLV.6という第一級冒険者だ。

 

 LV.1とLV.2が数十人くらいしかいない【ソーマ・ファミリア】ではろくな抵抗も出来ずに叩きのめされていき、団長のザニスにおいては悪事が出来ないように再起不能な状態にもした。

 

 そして、まだまともそうだったチャンドラと今後についての取引をして一先ずの決着としたのである。

 

 

 

 

「ふふ、そう……皆のために解決してあげたのね、優しくて強いベルが私は好きよ」

 

「ボクだってそうだよ。何より先に優しいベル君が良いんだからね。可愛いのも良いけどね」

 

「まあ、フレイヤ様も褒めていますし、今回は私も褒めてあげましょう」

 

「ちゃんと必要最低限の手加減をしていたのは流石ですね」

 

「ベル様、お疲れ様でした」

 

「ひゅあああ……」

 

 『戦いの野』に帰還すればフレイヤにヘスティアとヘルンにヘイズ、リリルカ達からたっぷりと甘やかされ、可愛がられ、愛されて蕩かされていったのだった……。

 

 

 

 

【ソーマ・ファミリア】の『酒蔵』を襲撃する事で対処をしたベルは翌日、久しぶりにヘスティアとリリルカとの【ヘスティア・ファミリア】としての交流をして過ごす事にした。

 

 オラリオの市内を回り、買い物をしたり食事をしたりして平穏な時を過ごしていたベル。

 

 夜は南のメインストリートにある料理店で食事をし、『戦いの野』へと帰ろうとしたベル達だったが……。

 

 

 

「早くアイズさん達を助けに行かないと」

 

「ラウルさん、アイズさん達に何かあったんですね」

 

【ロキ・ファミリア】のラウルたちがなにやら真剣な表情で走っていく姿を見てベルは声をかける。

 

「ああ、ベル君……いや、それが……」

 

「困っているなら、助けさせてください。一緒に遠征だってしたじゃないですか」

 

「……助かるっす」

 

 そうして、ラウルたちと共にアイズ達の救出に向かうのであった……。

 

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