兎は炉神に想いを捧ぐ   作:自堕落無力

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八十八話

 

 メレンにて現在、【ロキ・ファミリア】は【カーリー・ファミリア】に実はこの派閥と協力している【イシュタル・ファミリア】と戦っていた。

 

 仕掛けたのは【カーリー・ファミリア】であり、レフィーヤを攫い人質にして、戦う事を余儀なくされたのである。

 

 一番狙われているのは元【カーリー・ファミリア】であったティオネにティオナの姉妹であり、それぞれ、船の上ではティオネが【カーリー・ファミリア】の団長的存在であるアルガナ。ティオナがレフィーヤが捕らわれている海蝕洞にてバーチェの相手をしている状態である。

 

 

 

 アイズ達等は【イシュタル・ファミリア】の妨害で食人花や団員達に足止めされていたりするのだ。

 

 ともかく、そんな中でベルはティオナ達の援軍へと向かった。

 

「そんな言葉で止まるようなら、そもそもこんな事はせんわ。兎の小僧よ」

 

 ベルの戦いを止める言葉に鮮血の如く赤い髪に褐色の肌、背丈は小柄な少女、模した骸骨を繋ぎ合わせた首飾りに牙を生やす仮面をつけた女神のカーリーが答えた。

 

 

 

 

「ですよねぇ、なら僕が代わりましょう」

 

「ベル、気をつけて!! バーチェが身に纏っているのは猛毒だよ」

 

「しっ!!」

 

 ティオナがバーチェの厄介な点を言うのと同時、バーチェがベルへと襲い掛かる。

 

「なら、こうですね。【聖火降臨(フローガ)】――【ファイアボルト】」

 

 バーチェの拳撃に蹴撃を身体捌きで回避していきながら詠唱すると聖火のオーラを片手に纏い、バーチェの拳を掴んで止める。

 

 

 

「っ!?」

 

 瞬間、ベルの聖火のオーラがバーチェの猛毒のオーラを燃やして消滅させた。

 

「貴女は恐怖心から闘っているんですね、もう大丈夫ですよ……【聖火降臨(フローガ)】――【ファイアボルト】」

 

「あ……(とても気持ち良くて、暖かい)」

 

 体力と精神力だけを燃やして消耗させるように性質変化させた聖火をバーチェの手を掴んだ箇所から流す。そうして、バーチェは聖火の温かさで身も心も気持ち良くなるままに消耗から眠りについたのだった。

 

「な……バーチェが……やれぇっ」

 

『あああああっ!!』

 

「【福音よ、鳴り響け】――【クリロノミア・チャイム】」

 

 ベルは第二の魔法を発動するとトランス状態となり、そうして幽鬼的な体捌きと共に四肢を用いた打撃の戦舞を踊る。

 

 

 

『うあああっ!!』

 

 そうして次々と一瞬でベルへと向かったアマゾネスたちは倒れ伏した。

 

 「な、何者じゃお主は……」

 

「僕は【ヘスティア・ファミリア】団長でティオナさんの友人のベル・クラネルですよ」

 

 只々、ベルの実力に驚愕するカーリーへとベルは自己紹介をするのであった……。

 

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