兎は炉神に想いを捧ぐ   作:自堕落無力

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九十一話

 

 昨夜、オラリオの海の玄関口である港街のメレンで【カーリー・ファミリア】により、【ロキ・ファミリア】の女神と女性陣はレフィーヤを人質にされつつ戦闘を挑まれた。

 

 それに食人花や【イシュタル・ファミリア】による妨害もあったりして危機に陥っていたのでロキはアナキティにオラリオにいる男性陣に援軍を求めさせた。

 

 

 それを見たベルは自分も援軍となった事で【ロキ・ファミリア】を助けたのであった。

 

 

 

 その後はヘスティアにリリルカ、フレイヤにヘルンにヘイズとアルテミスに褒められ、甘やかされ、可愛がられて愛され尽くした。

 

 

 

 そして朝となり……今日のベル……というより、少しの期間、ベルには【フレイヤ・ファミリア】と行うとある予定があった。

 

 

 

 その予定とは……。

 

 

 

『私の可愛い眷属達、そしてベルとリリルカ……皆で遠征に行ってちょうだい』

 

 アルテミスを助けた後のとある日にフレイヤは全眷属とベルを集めてそう言ったのである。

 

 

 

『はっ!!』

 

『はい』

 

 フレイヤの命令は絶対なフレイヤの眷属は頷いたし、ベルとリリルカもすぐさま頷いた。

 

 

「(だ、大丈夫……いや大丈夫になるようにしないと……)」

 

 

 

 内心、不安がりながらもベルはダンジョンでの遠征を無事に行えるように立ち回る事を誓った。

 

 どうしてベルが不安がるのかといえば、それは普段、この【フレイヤ・ファミリア】では非戦闘員の者以外は実質的な殺し合いであり、『洗礼』を毎日行っている。

 

 

 

 確かにフレイヤの命があれば力を合わせる態度は取るが実質的には連携ではなく、ただ邪魔し合わない程度に動くだけだ。しかも自分はフレイヤの寵愛を受けているのもあって対抗心を持たれているので遠征中、どうなるか分からない。

 

 それにこの【フレイヤ・ファミリア】は遠征中に『洗礼』の如き、内戦すら行った事で遠征失敗したこともあるのだ。

 

 切っ掛けはオッタルがバロールを倒す事で【ランクアップ】をしようとしているのを皆で邪魔した事である。これにより、普段は寡黙で口下手、飽くなき強さを求める武人ではあるが性格的にはまともなオッタルもぶちぎれた。

 

 

 

 こうしてダンジョン内で内戦を行ってしまい、遠征は失敗。フレイヤには呆れた溜息を吐かれてしまったのである。そして遠征中には洗礼のような事はなるべく止める事にはなっているが、禁止ではないのでやはり、怖い要素である。

 

『愚兎、とりあえず【ロキ・ファミリア】の遠征で得た事を教えろ』

 

『はい、師匠』

 

 そしてとりあえずはヘディンの指示により、ベルは深層域においては51階層辺りから超強力な溶解液を体内に有し、吐き出したりもする厄介な芋虫の新種がいる事、芋虫の酸に対して『不壊属性』の武器は有効である事などいろいろと詳細に語ったのである。

 

「じゃあ、色々と必要な物資、調達してきます」

 

 こうして今日は遠征に向けた物資の調達へと向かったのであった……。

 

 

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