ChanGe   作:名無しのR

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運命ーDestinyー

 オールマイト対AFOとの戦闘から数日たった。

 病院のベットに横になっている出久と転弧は静かに療養していた。

 

「にしてよく動けたな」

「まあ、アイツみたいな化け物は最後の最後で何かするからな。それよりいいのか」

「あー、明日になれば退院できるしその時にな」

 

 ドアの向こうから男性の怒鳴り声と止めるグラントリノの声が聞こえてくる。

 収まったのかグラントリノが入ってきた。

 

「よお、ほれ」

 

 たい焼きが入っている袋2つを2人に投げて渡してきた。

 緑茶のティーパックにお湯を注ぎ、紙コップ3つに注ぐ。

 

「体調はどうだ?」

「動ける動ける!」

「骨折とかは治ちまったし」

 

 マッスルポーズをしてアピールする転弧と折れていた足を見せる出久。

 ホッとしながらお茶を啜るグラントリン。

 扉が開く音がするとそこに治崎廻がフルーツの盛り合わせを持ってきた。

 

「お前ら、まあ元気そうだな」

「そうそう、出久とか建物下敷きになっていたのにも関わらず動いてたんだぜ」

「やっぱ人間やめてないか?」

「うるせぇ!」

 

 騒がしくしている3人を見ながら、咳ばらいをする。

 

「お前たちテレビを見ていると思うが俊典、オールマイトが引退した。AFOは捕まっているがヴィラン連合はまだ捕まっていない。ここから俺の生きていた時代に戻る、もしかしたらそれ以上の混沌が訪れる。どうする?」

 

 ベットから降りた転弧は窓に腰掛けながらしゃべる。

 

「あ?んなもん決まっているだろ。戻させねえよジジィ。これから波乱だろうが混沌だろうが消してやる!人々が笑って過ごせる明日を迎えるために!」

 

 椅子に座っている廻が天井を見ながら呟きだす。

 

「俺は親父に救われてここまで来た。組に入ったほうがいいと思ったけど、壊すのも直すのもお前しかできないって言われた。なら、壊して治すそんな世界は一番不愉快だからな」

 

 紅骨から刀を生み出し、手に持った出久。

 

「まあ、俺が救える、手が届く範囲の奴らだけ。だけどよ、ちょっと面倒ごとに巻き込まれた予感がすんだよ。ならとっと解決して、平和に過ごす」

「お前らのことはわかった。まあ俺はこれで帰るぜ」

 

 満足した答えたのか病室から出て行ったグラントリノ。

 軽く話した後、出ていく廻。

 夕飯まで寝ることにした2人。

 


 

 場面は変わりタルタロス。一台の車がタルタロスへ向かっていた。

 

「AFOから面会したいとは。

 オールマイト気を付けるんだ。何か仕掛けてくるはずだ」

「大丈夫だ塚内君」

 

 古くからの友人へ安心させる言葉を掛ける。

 心臓から鼓動は高鳴るばかり。厳しい検査を終え、AFOが収監されている地下深くの階へ到着した。歩いていきながら収監されている名だたるヴィランの名前を見ていく。

 

「ここです。あまり興奮させないようお願いします」

 

 ここまで案内してもらった刑務官が下がる。

 特殊なガラスから見る奴の姿は徹底的に拘束されていた。

 

『やあオールマイトとその友人、会いたかったよ』

「単刀直入にいおう。何が目的だ!」

 

 声を荒げ、呼び出した目的を聞き出す。

 笑いながら失明している顔で見ているように感じる。

 

『フフフ、もう少しゆっくりと雑談を挟まないのかい?』

「お前が何をするのかわからないからな。とっとと話すんだな!」

『いいだろう。オールマイト、君は自分に娘がいることは知っているな?』

「なぜ、知っている。いやお前のことだ、お前の信者を利用して探させたな」

 

 お願いしたと言っているが、世界を支配できる個性オール・フォーワンを所持しているAFOは容易いことだろう。

 

『君の認識していない妻、ミラリス・ウィッチの一人娘トーカ・Y(ヤギ)・ウィッチ。君も知っているが彼女たちは死んでいるという認識だね』

「それがどうした!?」

『私が関与した、と言えば君は怒るのだろうね!』

 

 ニヤッと歯を見せてくる顔へマッスルフォームになり殴ろうとしたのを塚内が必死に止める。

 

『そう!それだよ!君が怒る顔を見れないのは残念だが、これだけで終わらない』

「そうだ!娘は誘拐されたと聞いた。貴様の口から死んだと言っていたな!娘をどうした!?」

『君の娘、トーカは死んだ。だが生まれ変わり死柄木弔になっている。あの子はねそのことを知らない。記憶がないのだから。

 オールマイト。君がたとえ助けたとしても君との思い出はない。さらに母親のことも覚えていない。

 それで君は、ヒーローを引退した君が、助けるどころか殺される未来が出来てしまった。

 さあどうする!!』

「AFOキサマッ!!!」

 

 塚内は突然のカミングアウトに呑み込めなかった。

 さらにAFOは次のことを話しはじめた。

 

『君の弟子は、青海玖璃だね。

 彼女は間近で私を見て恐怖を抱いていたよ。さあどうする彼女を守ることが出来ない君は犬死なるのかここで見させてもらうよ。

 あと緑谷出久。彼は私たち側の子だよ。躊躇がない攻撃をされて無くなった右腕が疼くよ。後は弔がいやすべてのヴィランたちが彼の確保に動くね』

「私に出来ることがある。そこで見てろ!!」

 

 面会室を後にするオールマイトたち。

 1人残されたAFOは独り言しだした。

 

『オール・フォー・ワンとワン・フォー・オールどちらが世界の覇権を獲れるのだろうね。もしくはイレギュラーか。フフフ、フフフ、フフフ!!』

 

 不気味に笑いながら訪れる未来を予想するAFO。

 


 

 物語は秋へと移り変わる。

 次の舞台は静岡県市街地から離れた廃れた工場跡地。

 戦いの火蓋は水龍の攻撃と隆起した地面から始まった。

 

「壊理手ぇ出したんだ。その落とし前取らせてもらうぞ!!」

 

 紫のファーコートを羽織った廻の宣言で始まった。

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