ChanGe   作:名無しのR

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新年あけましておめでとうございます!
今回から保須市襲撃事件編です。
省いているところは気があれば追記していきます。流れはそこまで変わらないので。
それではどうぞ!


骨と爺と継承者

 曇り空が広がる富士山を背に少々年季が入った建物の前に2人の男女が立っていた。

 背中に柱と刺繍された学生服を身にまとった緑谷出久。

 灰色のブレザーを着込んだ青海玖璃。

 

「おい、お前職場体験でここに来たのか?」

「は、はい!雄英高校一年の青海玖璃です!」

「九柱高校の緑谷出久。三年だ。インターンでここに来た」

 

 扉を開くと血と臓物を溢れ出しながら倒れこんでいる老人と壁にめり込まれている青年だった。

 

「あああああああああ死んでる!?」

「生きとる!!」

「生きてる!?」

 

 凄惨な現場を見て驚く玖璃を尻目に絶対にわざとだ感づいている出久はめり込んでいる転弧の元に向かった。

 

「な~にやってんだ」

「いや、飯で喧嘩していたら一撃もらって叫び声で目覚めた」

「馬鹿か」

 

 突風が舞い込んだ。後ろを振り向くと壁に張り付いている老人。

 

「撃ってこいや受精卵娘」

 

 なんかとんでも発言をしている老人に内心突っ込む出久。

 奥の部屋に着替えに行った玖璃。

 

「とりあえずセメント買ってくるか」

「ああ」

 

 近くのホームセンターへ向かった。

 なお道中強盗を取っ捕まえたりしたが、怪我無く警察に突き出した。

 

「結構暴れた」

「これ足りるか?」

 

 帰ってくるとボロボロになっている壁や電子レンジ。倒れ伏している玖璃を抑えつけている老人。

 

「おお帰ってきていたか。飯買いに行くぞ」

「んあ?ああ出久留守いいか?」

「おう」

 

 起き上がった玖璃へ冷蔵庫に入っていたミネラルウォーターを渡した。

 

「まあ、あんま気にすんな爺さん、グラントリノとは経験の差があるからな」

「……」

「とりあえず、気晴らし掃除するからソファーに座っておけ」

 

 崩れた壁の破片を掃きとり、壊れた電子レンジをドアの近くに置く。

 

「緑谷さん、個性の使い方が固いと言われました。どういうことなのですか?」

「んあ?まあ個性って人によって変わるけど、俺は体の延長線のものと捉えている」

 

 手のひらから紅い棒を取り出した。

 

「俺の個性:紅骨は体の彼方此方から骨を出す個性。使い方は色々ある例えばこうするとか」

 

 持っていた棒を刀や斧、鎌に弓に変化していった。

「形を自由自在に変えることが出来る。要は発想力かな」

 

 少し考えだした玖璃は翡翠色の稲妻纏わせはじめた。

 

「何かきっかけ見つけたみたいだな。いいぜそのまま来な!」

 

腕に紅い手甲と紅い具足を纏わせた。

 

「行きます!」

 

 速い動きで出久の後ろへ行き横蹴りを決めに来たが振り向かずに手甲で弾きながら反動で蹴りこんだ。吹っ飛んでいく玖璃。

 

「よし、この円から俺を出せば終了」

 

 再度跳んできたのを掴みぶん投げ、壁を利用し跳ね返りながらフェイント掛けてくる。見極めながら攻撃するあたりを予想たてすると嫌な予感がした出久は天井で力を貯めている玖璃を見つける。

 

「ワン・フォー・オール、シュートスタイル、テキサススマッシュ!! 」

 

 右足から蹴りだされる翡翠の足技を避ける。

 

「随分強力な攻撃だが、まだっ!?」

 

低い姿勢で腰を落としている玖璃。構えた拳を片手で抑え先ほどより力を込めていた。

 

「ワン・フォー・オール、テキサススマッシュ!! 」

 

 その拳は出久の腹を捉えた、かに見えた。一瞬で右へ避けつつ、その腕を掴んだ。

 

「閃華素流柔術、大雪山おろし!!」

 

 己と相手を掴みながら回転しながら相手を逆回転でぶん投げる。物理法則を無視した技を決めた。

 当然対人でやったら死ぬ技を平気で出した。

 落ちる方向へ向かいながら玖璃を抱きかかえる。

 

「おーい生きてるか?」

「きゅ~??」

 

 気絶した玖璃をそっとソファーに寝かせる。

 やり過ぎたと反省しながら自身の頬に傷を付けたこと終了条件の円から出すを達成したのを歓喜した。

 

「成長が楽しみだな」

「何が楽しみだ?」

「うお、帰ってきていたのか」

 

 袋一杯に商品を持っている転弧とたい焼きを齧っているグラントリノ。

 唯一傷ついていないテーブルに置くのと同時に話し出した。

 

「爺さん、こいつは言われたことをすぐ吸収するスポンジみたいだが、頭の柔軟性がないのが欠点だな」

「ほうそこまでわかりきったのか。俊典よりはそこらへんはできるが、あいつは優等生みたいなもんだな」

「ふ~んなら次は俺がやるか?」

「だな、ここ最近情報は出てないからな。何日か付き合うぜ」

「ハハッ」

 

 寝ている玖璃を他所に明日の計画を立て始めた3人。

 ここから数日、地獄よりキツイことが始まるとはしらない幸せそうな顔しながら恐怖に怯えることになるのはまだ知らない玖璃だった。

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