~IS~好きな機体で駆け抜けろ   作:豆紳士

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また投稿が空いてしまった・・・


第十六話

「凄いな・・・」

 

 

 

目の前に映る景色に今日何度目か分からない感想を呟く。暗闇に浮かび青い輝きを放つ地球。この宇宙で今のところ唯一生命を育む惑星。その青い一面に無数の黒い点が見えてきた。敵の艦隊だ。そしてその最奥に白い艦が居るのが見えた。アイツが今回のターゲットだ。僚機の突撃を合図に俺も白い艦へ向かう。敵は迎撃機を発進させつつ砲撃してきた。ビーム、ミサイル、機関砲、あらゆる火器を総動員して白い艦へ行かせないようこちらの行く手を阻む。敵機は他の奴に任せ狙撃砲で邪魔な敵護衛艦を撃つ。高速のビームが敵艦を貫き一瞬で爆散し敵の陣形に穴を空け僚機と共に突破する。白い艦を射程圏内に捉えようとした時にこっちに向かってくる機影を2つ確認した。1つは"メビウス・ゼロ"でもう一つの方は・・・。

 

 

 

「ストライク!」

 

 

 

俺の機体である"バスター"や僚機の"デュエル"の兄弟機で装備を換装する事であらゆる戦局に対応できる万能機だ。コイツに勝てた試しがないがやるしかない!デュエルがストライクに突進し引き付けている間にこちらはメビウス・ゼロを叩く。素早い相手には散弾砲を撃つ。撃墜こそ出来なかったが被弾したため退避していった。次はストライクだ。

 

 

 

「!?」

 

 

 

振り向くとデュエルが半壊していた。そしてストライクがこっちに向かって来る。ビームライフル、ガンランチャー、ミサイルを一斉に撃ち込むが一瞬で距離を詰め蹴りを食らわしてその反動を利用して離れていった。どうやら火器はデュエルとの戦闘で失ったようだな。後退しつつ狙撃砲を撃つが命中しない。再びストライクが突っ込んでくる。動きを読んで狙撃砲を撃つ。今度は命中したっと思ったらシールドに弾かれていた。真近に迫ったストライクを前に俺は何も出来ずビームサーベルに貫かれ目の前が暗転する。

 

 

 

「ふぅ・・・」

 

 

 

訓練シュミレーターの筐体から出る。小さな四角い箱状の物で中は狭く窮屈でしかも体中を器具で固定するから正直好きではないが実際にISを操縦するのと同じ感覚で訓練出来るから文句は言えない。俺は週末や祝日で学園が休みの時はモルゲンレーテ社で訓練に勤しんでいるが整備や訓練場の関係で毎回実機に乗れる訳ではないのでそうゆう時はシュミレーターを使う。いつもは基礎的な内容とISを相手にした戦闘訓練をやっているが訓練の終盤でエリカさんが組んだシュミレーションをやる。あの白い艦を撃沈するのが目的という内容で何度かやっているが毎回ストライクに撃墜され終わっている。強すぎじゃない?アレは人の動きじゃないだろ。チートだチート。

 

 

 

「お疲れ様。秋月君」

 

 

 

エリカさんがシュミレーターのある部屋に来た。汗だくの俺にタオルと飲料を持ってきてくれた。

 

 

 

「ありがとうございます。エリカさん」

 

「いいのよ。それにしても上手くなったわね」

 

「どうですかね・・・結局やられていますし・・・」

 

「それでもスコアは伸びてるわ」

 

 

 

最初は攻撃を当てるどころかこっちが発見する前にやられる事もあったからその頃に比べれば少しはマシになったかもしれないがまだまだ未熟だ俺は。訓練を繰り返し上達しなければならない。あのストライクは無理でも学園に居る専用機持ちに引けを取らない程度にはならなくては・・・。

 

 

 

しかし・・・一体何を想定してのシュミレーションなんだろうか?ISは元々宇宙空間で活動する為に開発されたものだが今のところ宇宙が戦場になる事なんてない。ましてや宇宙戦艦なんかを相手に戦うなんてSFの中でしかないとは思うが・・・出来栄えからして冗談でこんなシュミレーションは作らないだろう。それに敵役のストライクも僚機役のデュエルもバスターの兄弟機ではあるがコアの数の関係で実機はなくデータ上の機体でしかない。今思えば何故ストライクではなくバスターを実機として開発したのだろうか?言っちゃ悪いが装備を換装出来るストライクの方が良かったのではないかと思う。

 

 

 

「そう言えば秋月君」

 

「はい?」

 

「この間転校して来たフランスとドイツの代表候補生の事なんだけど・・・」

 

「何か分かったんですか?」

 

「うん。それが―――――」

 

 

 

いろいろな疑問について考えていた時にエリカさんからデュノアとボーデヴィッヒの事を聞いた。内容はあまりいいものではなかった。特にデュノアの方は大きな問題が隠れていやがった。これはまた面倒な事が起きそうだな・・・。にしても一体どうやって調べているんだか・・・モルゲンレーテ社の情報収集が恐ろしいと感じるよ。やっぱ俺とんでもない奴等と契約しちゃったかな?

 

 

 

ー数日後ー

 

 

 

IS学園で実機を使った訓練はアリーナでしか行えない。事前に申請しなければいけないから面倒だが学年別トーナメントが近いからサボる訳にはいかない。放課後にアリーナまで行くと人だかりが出来ていた。何かあったのかな?

 

 

 

「どうしたの?」

 

「あ!アッキー大変だよ~」

 

 

 

布仏さんが慌てながら言った。アリーナの中を覗くとオルコットと凰がボーデヴィッヒと対峙していた。しかもかなり良くない雰囲気だった。何も起きるなよと祈ったがそれは瞬く間に打ち砕かれる事になった・・・。

 

 

 

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