~IS~好きな機体で駆け抜けろ   作:豆紳士

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暑い・・・。


第十七話

 

 

 

≪どうせなら二人がかりで来たらどうだ?くだらん種馬を取り合うような雌にこの私が負けるものか≫

 

≪アンタ今一夏のことをバカにしたわね!!≫

 

≪この場に居ない人の侮辱までするなんて・・・その愚かな言動を後悔させてあげますわ!!≫

 

≪御託はいい。さっさと来い!≫

 

≪≪上等(ですわ)!!≫≫

 

 

 

ボーデヴィッヒの挑発にオルコットと凰が乗る形で戦闘が始まった。通信傍受で会話を聞いていたが中々エグイな。何を話しているのか布仏さんが聞いてきたが外国語で話しているから分からないと誤魔化した。こんな事言いたくないし人に聞かせたくないからね。

 

 

 

戦闘は一方的になると思っていたがボーデヴィッヒは回避に専念し二人の攻撃を躱し続けている。どうやら相手の武装や攻撃パターンを読もうとしているようだな。いくらシールドに守られているとはいえ敵弾にさらされながらそれをやって退けるとは・・・代表候補生の奴はどいつもバケモノか?こんな奴等に対抗するなんて無理ではないかと思ってしまう。

 

 

 

お互いに決定打を与えられないまま1,2分が過ぎた頃ずっと回避していたボーデヴィッヒの動きが突然停まり右手を突き出した。そこへ凰が衝撃砲を撃ち込む。

 

 

 

≪もらった!!≫

 

 

 

撃ちだされた砲弾はまっすぐ向かい直撃したと思ったが・・・

 

 

 

≪!?≫

 

≪無駄だ!!このシュヴァルツェア・レーゲンの停止結界の前では!!≫

 

 

 

砲弾はボーデヴィッヒから離れた所で爆発した。まるで見えない壁に阻まれたようだ。

 

 

 

「今のはなに!?」

 

「シールドじゃない?」

 

「でもボーデヴィッヒさん何ともないよ?」

 

 

 

周りの女子達が驚いている。いくらISのシールドがあっても無傷とはいかないが見たところボーデヴィッヒがダメージを受けた様子はない。恐らくアレはボーデヴィッヒの機体である「シュヴァルツェア・レーゲン」に搭載された「A.I.C(アクティブ・イナーシャル・キャンセラー)」だろう。ISの慣性制御能力を応用した物で弾丸や他の機体を触れる事で強制的に停止させてしまうエリアを生成する能力だ。かなり厄介な装備だがエネルギー兵器には効果が薄い事と使用する際にかなりの集中力が必要なため使用中に他方向から攻撃されると解けてしまう等の欠点もある。モルゲンレーテ社から情報を貰ったから知ってはいるが実際に見るとでは大違いだな。

 

 

 

しかし凰の甲龍は相性が悪いな。火砲は実弾しかないし接近すれば動きを停められてしまう。エネルギー兵器中心でなおかつ同時に多方向から攻撃が可能なオルコットのブルー・ティアーズなら分があるがそんな事はボーデヴィッヒも分かっているようで射撃でオルコットを牽制しながら凰と戦っている。

 

 

 

≪フンッ!この程度で代表候補生とはな、笑わせる!≫

 

≪!?≫

 

 

 

シュヴァルツェア・レーゲンからヒモ状の武装であるワイヤーブレードが伸び甲龍に巻き付き束縛した。レールガンでブルー・ティアーズを足止めするとハンマーの様に甲龍を振り回しブルー・ティアーズに激突させた。

 

 

 

≪≪キャアアア!!≫≫

 

 

 

二人は地面に叩き落され身動きが取れなくなっている。2対1でもボーデヴィッヒが圧倒している。あんなに強いとは正直思っていなかった。ふと気がつくと袖を引っ張られる感じがしたので振り向くと・・・。

 

 

 

「アッキー・・・」

 

 

 

布仏さんが不安そうな顔をしていた。

 

 

 

「どうしたの?」

 

「あのね、このままだとセッシーとリンリンが危ないんじゃないかなって思って。それでその・・・」

 

 

 

布仏さんが戸惑いながら言う。何を言いたいかは何となく分かる。IS学園は国を背負った者同士の競争の場だ。熾烈な競争は時に良くない結果を生む事がある。それにボーデヴィッヒは少し前にアリーナで訓練中の織斑にいきなり発砲したらしいな。その場には居なかったので後から聞いた話だがもしそれが事実だったらボーデヴィッヒがこのまま終わりにするとは思わない。だから俺に止めて欲しいのだろう。今のところスグに介入出来るのは俺しか居ないからね。

 

 

 

「ねぇ!アレッ!」

 

「ヒドイ・・・」

 

「ここまでする?」

 

 

 

周りが騒がしくなる。アリーナ方を見るとオルコットと凰の首にさっきのワイヤーブレードが巻き付いて動けなくなっている。そこへボーデヴィッヒが一方的に攻撃を加えていた。いたぶる様に殴り、蹴り、踏みつける。このままダメージが蓄積すれば最悪の場合ISが強制解除されてしまう。アイツはそれを分かってやっているのだろう。その光景を見て腹の中に熱くドロッとした物が流れ込んでくる感覚がした。分かってるさ。これは模擬戦だ。一方に肩入れすることは出来ない。だがな・・・俺にも抑えられないものがある。

 

 

 

「布仏さん、俺ちょっと行ってくる」

 

「うん、気を付け・・・て」

 

 

 

俺はピットへ向かう。いくらなんでもアリーナのシールドを破壊する訳にはいかないからね。間に合えよ・・・。

 

 

 




オリ主はセシリアと鈴とラウラの会話は無線で聞いています。

ISのシールドってどこまで守ってくれるのかいまいち分からないがアニメを観た感じでは痛みや衝撃は伝わってくる感じだと思います。
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