~IS~好きな機体で駆け抜けろ   作:豆紳士

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第二十四話

 

 

 

「はぁ・・・はぁ・・・」

 

 

2対1という不利な状況でもなんとか退ける事が出来たようだな。あいつ等(織斑とデュノア )は仕掛けてこないところを見るとダメージが酷いかエネルギー残量が心元ないのかもしれない。このまま行けば勝てるだろうか・・・

 

 

 

「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!」

 

「「「!?」」」

 

 

 

アリーナ全体に悲鳴が響いた。声がした方を見るとボーデヴィッヒが黒い塊に取り込まれている。一体なんだアレは・・・塊がISの形になったがあの機体とその搭乗者は・・・

 

 

 

「織斑先生?」

 

「「え!?」」

 

 

もちろん本人ではない。現れた全身が黒いISのデータ照合してみる。なんて事だ・・・あれはモンド・グロッソ戦で織斑先生が使っていた機体である「暮桜」じゃないか・・・識別信号はボーデヴィッヒのシュヴァルツェア・レーゲンと同じとゆう事はコイツはまさか―――――

 

 

 

「VTシステムか」

 

「そんな・・・まさか・・・」

 

「VT?なんだよそれ?」

 

「詳しいのは後だ。要は織斑先生のコピーだ」

 

「千冬姉のコピーだと、ふざけんな!!」

 

「あ、待って!一夏!」

 

 

 

織斑がデュノアの制止を聞かず黒いISに突進していった。斬りかかろうとしたら相手の刀で雪片を弾き飛ばされ切り伏せられてしまった。その際にエネルギー切れを起こしたのかISが解除された。いかん今ここで追い打ちをかけられたら・・・

 

 

 

「一夏!!」

 

「ッ!」

 

 

 

刀を振り上げた(黒いIS)瞬間加速(イグニッション・ブースト )で突進して組み付きそのまま最大推力で壁の方へ押し込む。ISが解除された生身の人間を攻撃しようとするのは正気とは思えない。通信で呼びかけてみるか

 

 

 

「ボーデヴィッヒ!聞こえるか!応答しろ!」

 

「・・・」

 

「生身の人間を攻撃するとか正気か!返事をしろ!」

 

「・・・」

 

 

 

ダメだ返事がない。ボーデヴィッヒの意志ではないのか?とにかくコイツ(VTシステム )が使用されたならもう試合どころではない。ほぼゼロ距離だが両肩からミサイルを全弾撃ち込み爆風を利用して距離を取る。

 

 

 

≪非常事態発生!来賓、生徒は速やかに避難を!鎮圧のため―――≫

 

 

 

試合中止のアナウンスが鳴る。鎮圧の為に先生方が来てくれるが到着まで時間を稼がなくてはならないな。爆煙から(黒いIS)が飛び出して来た。斬りかかってきたタイミングで後ろに飛び脚部のミサイルポッドから閃光弾とジャミング弾を撃つ。

 

 

 

「・・・!?」

 

 

 

(黒いIS)の動きが止まった。そのスキを突いて突進―――すると見せかけて背後に回り込み散弾砲を連続で叩き込む。よし、(黒いIS)はかなりのダメージを負ったようで動きが鈍くなっている。このまま先生方が来れば何とかなるだろうか。

 

 

 

「!」

 

 

 

ピットの出入り口から複数のISが出て(黒いIS)を取り囲んだ。先生方が来てくれたか・・・なら俺の役目は終わったな。後は事態が収拾するのを待ちながら様子を見て・・・

 

 

 

「行くぜ偽物野郎!」

 

「は?」

 

 

 

(黒いIS)にやられてISが解除されたはずの織斑が武器と右腕だけISを展開して(黒いIS)に斬りかかっていた。あまりの出来事に理解が追い付かない。え?何やってんだコイツは・・・?俺が唖然としていると織斑は(黒いIS)を雪片で斬った。すると(黒いIS)は黒い塊となり中からボーデヴィッヒが出て来た。倒れそうな彼女を織斑は両腕で受け止めた。デュノアが後ろから駆け寄っていた。

 

 

 

「一夏!」

 

「シャル!」

 

「無事でよかったよ!」

 

「シャルが信じてくれたからだ」

 

「うん・・・本当によかった・・・」

 

「ああ、俺もラウラも無事だ」

 

「うん・・・」

 

 

 

・・・なんだこりゃ。まるで学園ドラマを観ているような感じがするが・・・まぁいいか。ISを解除しその場にへたり込む。疲れた。とにかく疲れた。試合は中止になったがこの後は事情聴取とかでまた永いだろうな・・・帰りたいよマシで。

 

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