~IS~好きな機体で駆け抜けろ   作:豆紳士

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今までオリ主視点で物語を書いていましたがそれだけだと書ききれない部分も出てくるので他キャラ視点も取り入れてみようと思います。

読みずらかったらすいません。


第九話

ークラス対抗戦当日ー

 

 

 

ーside勝輝ー

 

 

 

「一回戦から鈴が相手か・・・」

 

 

 

アリーナのピットでどこかやる気なさそうな声で織斑が言う。最近凰と何かトラブルがあったようでそれを引きずっているのだろう。

 

 

 

「私の時とは勝手が違いましてよ。油断は禁物ですわ」

 

「固くなるな。練習の時と同じようにやれば勝てる」

 

「・・・まぁ頑張れよ」

 

 

 

応援に来ていた篠ノ之とオルコットがアドバイスを送る。二人は昨日まで織斑の特訓に付き合っていたようだ。何処まで出来るかは分からん。俺達が心配しても変わらないがまぁ大丈夫だろう。ちなみに俺は二人に連れて来られる形で来ている。観客席に行こうとしたところを篠ノ之に呼び止められた。断ろうとしたが「お前も一夏の友達だろ」と言われそこにオルコットも加勢し渋々行くことになった。別に友達とは思っていないんだけどなぁ・・・。

 

 

 

≪それでは両者既定の位置まで移動して下さい≫

 

 

 

会場の準備が出来たようでアナウンスが入る。

 

 

 

「織斑一夏、白式行きます!!」

 

 

 

白式が勢いよくアリーナへ飛び出して行った。毎回思うがわざわざカタパルトを使う意味があるのだろうが?カッコイイけど疑問には思う。

 

 

 

「よし、観客席に行くぞ。一夏の戦いを見届ける」

 

「ですわね」

 

 

 

そう言って二人は小走りでピットから出る。俺も向かうとしよう。席が空いているといいが・・・。

 

 

 

ーside一夏ー

 

 

 

アリーナへ飛び出し先に待っていた鈴の前で機体を静止させる。

 

 

 

「来たわね一夏」

 

「ああ」

 

「今謝るなら少しは手加減してあげてもいいわよ」

 

「そんなの要らねぇよ全力で来い!」

 

 

 

鈴は昔の約束の事で怒っていた。俺は「毎日タダ飯を食わしてくれる」と思っていたんだけど違ったのかな?箒に聞いても「馬に蹴られて死ね」とか言われるし同じ男の秋月に聞いても「知らん」って言われたから結局分からないんだよな。

 

 

 

≪それでは試合を開始します≫

 

 

 

試合開始のカウントダウンが始まる。今日まで俺には千冬姉、箒、セシリア達が指導してくれた。この戦いは負けられない!特訓に付き合ってくれた皆の為にも鈴との約束の意味を聞く為にも絶対に負けられない!!アイツに・・・秋月に勝つ為にも。クラス代表戦でアイツは地面に落ちて動けないセシリアを何の躊躇いもなく撃った。周りは「あれは問題ない」と言うけどあんなの卑怯だ!俺は正面から正々堂々と戦い勝ってみせる。そして卑怯な事をしなくても勝てる事を証明してみせる!!

 

 

 

試合開始合図が鳴り俺達は互いの得物でぶつかり合う。近接戦闘は千冬姉と箒に、機動はセシリアに教わったお陰で何とか互角に渡り合えている。今のところダメージはないがこっちも攻撃が当たらない。白式は燃費が悪くこのままでジリ貧だ。一旦距離を取って仕切り直しだ。

 

 

 

「甘い!!」

 

 

 

俺が距離を取ろうとした時背中を何かが掠めた!!何とかバランスを保ち落ちずに済んだが一体なんだ!?

 

 

 

「今のはジャブだからね」

 

 

 

鈴の方を振り返ると今度は前から巨大なハンマーで殴られた様な衝撃が走った。

 

 

 

ーside勝輝ー

 

 

「い、今のは・・・」

 

「なんですの一体!?」

 

 

 

観客席で織斑と凰の試合を観ていた。試合開始直後からお互いに近接戦で互角に戦っていたが少しずつ織斑の方が押されていた。そこで織斑は距離を取ろうとした時突然暴風に煽られた様に蹌踉めいた後、巨大な何かで殴られた様に吹っ飛び地面に落下した。隣で見ていた篠ノ之とオルコットが驚いている。

 

 

 

今のは恐らく中国が開発し凰の機体に搭載した「衝撃砲」だろう。空間自体に圧力をかけ砲身を作り、左右のユニットから衝撃を砲弾として打ち出す武装だ。エリカさんに凰の事を話したらすぐに情報をくれた。お陰で知識としてはあるが実際に見ると厄介な武装だ。砲身も弾丸も見えず射角にも限界が無い。故に何時撃ってくるか分からず迂闊に接近出来ないため織斑には戦いづらいだろう。対策としては相手が反応する前に急加速で接近するとかしかないだろうな。しかし・・・中国で開発されたばかりの新型機の情報を何故エリカさん、元いモルゲンレーテ社は持っていたのだろうか?オルコットのブルー・ティアーズの時もすぐ情報をくれたが企業の間では情報が出回っているのだろうか?・・・俺ってもしかしてとんでもない連中と契約しちゃったかな?

 

 

 

ーside一夏ー

 

 

 

「いてて・・・」

 

 

 

痛みで目を開けると俺は地面に倒れていた。どうやらさっきの衝撃は鈴の機体からの攻撃だったようだ。何とか立ち上がった瞬間に悪寒がした。クラス代表戦で秋月の機体が持っていた大型のショットガンを向けられた時と同じ感覚が。急いで横へ走り出すとさっきまで俺が居たところに土煙が立ち追ってくる。どうやら鈴の機体には見えない攻撃が出来る何かがあるようだ。

 

 

 

「よく躱すじゃない。この龍砲は砲身も砲弾も見えないのに」

 

 

 

やっぱり鈴の攻撃だったか。正体が分かったところで状況は一層悪くなった。何処かで先手を取らなければやられちまう。しっかりしろ織斑一夏。俺は千冬姉と同じ武器を使っているんだ。情けない戦いは出来ない。こうなったら″バリアー無効攻撃″と千冬姉から教わった″イグニッション・ブースト″を使うしかない。空中に飛び上がり鈴の攻撃を躱しながら隙を伺う。

 

 

 

「チッ!ちょこまかと!!」

 

 

 

いいぞ鈴が焦って来た!このまま回り込んで一気に加速し詰めていく!

 

 

 

「うぉぉぉぉぉ!!」

 

「くっ!」

 

 

 

雪片で切り掛かろうとした時・・・

 

 

 

ズドォォォォオオンッ!!

 

 

 

光の柱がシールドを突き破り爆音と衝撃がアリーナ全体を包み込んだ。

 

 

 




初のオリ主以外視点での進行でちょっと戸惑いますが今後は複数のキャラ視点で書いて行けたらなと思います。
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