IS〜if・WW3から戦士が来る   作:天龍改

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第1話、Life will change

IS学園side

 

クラス代表対抗戦当日、IS学園の学生達は白熱していた。

優勝賞品は1年間の食堂デザート食べ放題、流石花の女子高生、甘い物に目がない。

さらに見所なのが、世界初の男性操縦者であり、第一回モンドクロッゾ優勝者"ブリュンヒルデ”織斑千冬の弟である"織斑一夏”と、中華人民共和国代表候補生である"凰鈴音”なのだ。

 

近接格闘はほとんど互角、凰鈴音の使用する『甲龍』の

双天牙月と織斑一夏の使用する『白式』の雪片弐型がぶつかり合う。

少し離れれば甲龍の衝撃砲が白式を襲うが、織斑一夏が使用者である凰鈴音の癖を見抜き、完全とは言えないが避けて接近する。

 

一進一退、少しでも自分のペースに相手を乗せようと奮闘する。

 

 

 

だが、そんなそんな試合を邪魔する部外者が現れた。

 

 

全身装甲(フルスキン)タイプで腕の部分が長い、一般のIS機より変わった機体であった。

呼びかけても応答も反応もせず、レーザーをばらまいていく。さっきまでギリギリの戦いをしていたため、エネルギーや集中力を欠けてる状態により反撃に移せない。

 

『織斑君! 凰さん! 今すぐ避難してください!』

 

そんな通信が入ってくるが無理な話であった。

このアリーナを覆っていた決して弱くないエネルギーシールドを一撃で破壊するビームを撃てるのが、自分たちに向かってきてるのだ、避難しようと意識を変えた瞬間落とされる可能性があるし、観客席の避難が終わってない。

まさに一進一退、状況を動かそうとすればその隙を突いて落とそうとしてくる。

 

「うわっ!!あぶねぇ…」

 

「くっ!このッ、食らえ!!」

 

白式の機動力を活かして接近しようとするも、手と弾幕が邪魔をして攻撃が上手く当たらない。

甲龍は衝撃砲を中心として使い白式の援護を行うも躱されて膠着状態に陥ってしまう。

 

(どうする、このまま零落白夜を使ってもエネルギー切れになってしまう)

(衝撃砲が全く当たらない、かと言って近接に入っても一夏の零落白夜ほど一撃必殺も取り回しも出来ない)

 

((せめて一瞬の隙があれば))

 

そう願った、弾幕のせいで近付けることが出来ない、長い腕のせいで内側に入ることが出来ない。

 

そう願ったから叶ったのか。

そう願ってしまったから叶ってしまったのか。

 

 

『一夏アアアアア!!』

 

「「「!!」」」

 

戦場に響き渡る声。

隙を見逃さないため張り詰めていた糸がその声につられてしまう。

 

『男なら……男なら、そのくらいの敵に勝てなくてなんとする!!』キーン

 

ハウリング音が尾を引く、意識が完全に向く。

自分たち含めて。

 

((しまった!!))

 

隙を作ったのは自分達の方だった。

先に動いたのは正体不明機だった。

 

「・・・・・」ウィーン

 

何かをチャージしながら、音の発生源である放送室に体を向ける。

これからやろうとしてることは簡単にわかった。

 

「くっ…」

 

次に動き出したのは白式だった。

ヒットアンドアウェイを意識して動いていたからか、正体不明との距離が絶妙に開いている。

スラスターにエネルギーを叩き込み急加速を行う。甲龍は遅れて衝撃砲の援護を行う。

なんとしてでも止めねばと零落白夜を発動、白き弾丸の様な加速を見せ、見えぬ衝撃の弾丸が後ろから援護する。

 

(くそっ、ギリギリ届くか?)

 

行ってる本人にしか分からない感覚が精神を蝕む。

届くか、届かないか、届かせるか、そんな思いが順繰り回る。

だが心の底から望まぬものに奇跡は起きないのか

 

「・・・・」グオン!!

 

ガギャン!!「がっ…」

 

自分がどう動くのかわかっていたのか右手の一閃で、弾き飛ばされる。エネルギー残量が残り少なくなり零落白夜が解除される、機体が解除され無かったのは運が良かったのだろう。だが今起こってることを止めることは殆ど不可能になった。

 

エネルギーが溜まり、光が溢れ出る砲塔を放送室へ向けられた。

誰もが絶望した。

 

IS学園sideout

 

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ガゴン!!

 

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ーーーーーーーーーーーー

 

あれは悪魔だ、決して人の枠にはめていいものでは無い

誰かがそう言った

 

「ーーーーーーーーーーーーー」

 

死の神すら生ぬるい、死という概念そのものだ

誰かがそう嘆いた

 

「ーーーーーーーーーーーーァ」

 

あぁ、あの音が聞こえる全てを切り裂いたあの声が

誰もが耳を塞いだ

 

「ーーーーーーーーーーァァア」

 

あぁ来ないでくれ

誰もがそう思った

 

「ーーーーーーァァア"ア"ア"ア"ア"!!!!

 

 

死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない

 

そして願った誰も彼も、彼に殺された

 

ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"!!!!

 

公式戦果

戦車1557輌

撃墜数(戦闘機、爆撃機、魔導機合わせて)3584機

装甲車、輸送車800台以上

火砲240門以上

戦艦二隻

空母10隻以上

その他艦艇三十隻以上

 

邪龍、1羽

 

出撃回数、3000回以上

被撃墜数1回

 

 

『殺戮の権現』『アメリカ人民最大の敵』『皇国の守護鬼』『皇国の魔王』『空飛ぶサムライ』『空の魔王の再来』

『日ノ本の悪魔』『竜殺し』『オールラウンダー』『日本のルーデル』

 

『皇国ノ神風』

 

今ここに、無限の水平線を突破せし神の風が吹き荒れる。

 

 

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ガゴン!!

 

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ああ、面白い面白い、なんだかよく分からないがとにかく面白い。暗い闇の中に引き摺り込まれたかと思えば風が肌を撫でる、目が霞み血が薄いカーテンのように視界を覆い隠すが俺には分かる。

 

目の前に敵が居る。

銃口を向けてる敵が居る。

 

死という冷却水に浸かった体はまた燃焼を起こす。

冷たく、意志のない殺気に反比例するかのように体は熱を灯す。

 

ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"!!!!

 

まずは挨拶代わりに魔力を纏わした刀で一閃

 

第三等級軍用魔法

詠唱破棄式付与・属性『

神風ノ斬撃

 

轟々と吹き荒れ、目の前の全てを切り裂く無数の鎌鼬の風が敵に向かって走り抜ける。

 

斬ッ!!

 

 

斬撃が全て走り抜けた後に、そんな音が遅れて聞こえた。

 

真っ直ぐ伸ばしていた砲口の先からガラガラと崩れていく。何が起こったのか全く理解出来てないまま呆然としているようだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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