闇堕ち五月はもう止まらない   作:たかきょう

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今回は短め&五月ちゃんは出ません!タイトルが酷い事になってますが、お気になさらず...


第4話.ドメスティックバイオレンス肉まんおばけ

 

 

風太郎はこの日、二乃が滞在しているホテルを訪ねていた。理由は言うまでもない...二乃と五月を仲直りさせるためだ。

 

 

「はぁ...あんた、また来たの?相変わらずしつこいわね...」

 

 

「そうだな。俺はお前達の家庭教師としてお前と五月を仲直りさせる義務があるからな...」

 

 

二乃と顔を合わせるなり、風太郎は早速といっていいほど、彼女から毒を吐かれた。これに関しては風太郎自身も喧嘩の原因の一つなのだから致し方ない...

 

 

「...上がりなさい。毎回のようにあんたが私に話しかけて私が追い返すなんて...この光景をホテルにいる他の人に見られたら、あらぬ噂が流されかねないわ。」

 

 

「えっ?いいのか?」

 

 

風太郎はてっきり、自分は追い返されるものとばかり思っていたのでこれには驚いていた。

 

 

「早くしないと置いていくわよ。」

 

 

「おぅ!すまないな。」

 

 

こうして、風太郎は二乃に連れられる形で彼女が泊まっている部屋へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・

 

 

「ううっ!...ぐすっ...」

 

 

「二乃...俺のために泣いてくれてるのか?」

 

 

「違うわよ!あんたの過去の恋の結末が泣けてきたのよ!」

 

 

二乃に部屋に連れられてから、風太郎は二乃に前に来た時よりも何か表情が明るくなっており、焦りも感じなくなっているような気がすると指摘を受けた。

 

 

暇潰しにその理由を聞かせろとしつこくせがんでこられたので、仕方なく5年前の京都で初恋の女子と会った話...そして、昨日になってその女の子と運命の再会を果たした話をする事になった。

 

 

しかし、風太郎の話を全て聞き終えた二乃は何故だか号泣してしまい、今に至るというわけだ...

 

 

「あんたみたいなノンデリカシー男でも好きになってくれる人が一人くらいはいると思っていたけど、本当にいたのね...その子も物好きだわ。」

 

 

もちろん、その女の子の正体が五月であるという事は伏せて説明している。

 

 

何せ、自分達の過去の関係は秘密だと五月と約束していたからだ。

 

 

「まぁ、俺自身にデリカシーがないのは否定はしないな。そのせいで...五月と初めて会った時にあいつの心を傷つけてしまったからな。」

 

 

「はぁっ!?今、何て言ったのかしら!?五月の心を傷つけたですって!?それっていったい、どういう事よ!詳しく説明しなさい!!」

 

 

さっきまで涙を溢していたはずの二乃が怒りの形相で風太郎に詰め寄る。

 

 

「いや、ランチの時にあいつはかなりの量を注文していたからな...で、思わず『太るぞ。』と言ってしまった。」

 

 

風太郎が事情を説明すると途端に二乃から怒りの感情が消え失せ、代わりに呆れたような声で風太郎に返事を返してきた。

 

 

「あ~...怒鳴っちゃってごめんなさい。それに関しては私も同意見だから、あんたを責められないわ...どうも、最初の頃から五月があんたの事をやけに敵視してるとは思っていたけど...」

 

 

「それは完全に俺の自業自得だな...」

 

 

 

そう呟く風太郎だが、ここである事に気づいた。

 

 

「なぁ?二乃はやっぱり、何だかんだ言っても五月の事が大事なんだな。」

 

 

「はぁっ!?何言ってんのよ!別にそんな事ないわよ!大体、私にビンタしてくるような妹が大事なわけないでしょ...」

 

 

「あのな...二乃、本当にお前が五月の事をドメスティックバイオレンス肉まんおばけとしか見てないのなら、さっきの俺が五月を傷つけたという言葉に怒る必要もないだろ?違うか?」

 

 

「なっ...それは...」

 

 

たとえ、どんなに姉妹喧嘩をしようとも...中野姉妹の中で特に二乃が根っからの姉妹想いである事には変わりはないのだ。

 

 

 

 

遂には返す言葉もなくなり、唸っている二乃を眺めながら、風太郎は改めて【中野二乃】という少女の本質を実感させられたのだった。

 

 

 

デートを尾行していたのは?

  • 元祖闇堕ち...中野一花
  • 最大の協力者!中野二乃
  • 現在、空気...中野三玖
  • 最大のライバル!?中野四葉
  • 将来の義妹!?上杉らいは
  • 不良キャラ、前田
  • 風太郎のライバル!?武田祐輔
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