Fallout76 -once in a blue archive-   作:egguimen

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カイザーフルボッコ後編!
後半は少しお辛い展開ですが…。



※注意:今回残酷描写アリ。


Teacher's rage and greatest fear

前回のあらすじ。

 

先生率いるアビドス対策委員会がカイザーPMCの基地を襲撃。

ターキンは警備を単騎で全滅させ、その増援にもこの世の地獄を味あわせてやろうと爆発PERKの効果が乗ったミサイル攻撃で牽制を仕掛ける。しかしPMCも一枚岩ではなくすかさず反撃を開始、苛烈を極めた報復攻撃はオスカー中隊の勝利を兵士達に確信させた。

しかし中隊長こと「少佐」は信じがたい光景を目にすることとなる……!!

 

 

―───────────────────────────────────────────

 

 

 

「一体なにがあっと言うんだ…。」スッ、

 

少佐は伍長が落としていった双眼鏡で煙が立ち上る爆心地に目を凝らす。

 

「……。」

 

煙と巻き上げられた砂塵の霧も徐々に晴れ始め、爆心地の状態がみるみる明らかになって来る。

しかしあの夥しい攻撃で荒れ果てた砂丘に奴の姿はもうない。

 

(馬鹿な……確かにさっきの攻撃で持てる火力をすべてを投入したが、遺体や遺物の一つも残っていないとは……どういう。)

「……まさかッ!」バッ

 

気付いた時には咄嗟に立ち上る煙を追っていた。

そして見た、見てしまった。

 

「……ほえ?」

 

衝撃のあまり少佐のスピーカーから軍人(ロボット)とは思えない呆けた声が漏れる。

 

「な、なななな……何なんだアレはぁ!?」

 

 

少佐が見つめる先では、ジェットパックを吹かしながらそびえる黒鉄の巨人が奴らを見下ろしていた。

 

「アロナ、あの連中と無線を繋げてくれ。」

 

『交渉でもするんですか?』

 

「まさか、軍隊に通じる話は降伏か宣戦布告だけだ。」

 

『……どっちか聞いても?』

 

「どちらでもないさ。」

 

彼は軽く咳ばらいをすると無線をつけて敵に語り掛ける。

 

『コホン………。』

『あーあー………。』

 

パワーアーマーから発せられる独特の音声が兵士たちの恐怖を増長する。

 

『やぁやぁカイザーPMC諸君、私はターキン・ゴッドフレイ。』

『先程は見事な制圧攻撃だった…。流石に私も焦ったよ。』

 

『だがあんなモノで俺を殺れると本気で思っていたのか?』

『随分と舐めてくれるじゃないか!ええ?』

 

『私は生徒達の先生だ。……だが今はお前たちを焼き尽くす死刑執行人だ!!』

『尊きアビドスの子らが受けた苦しみを…その身をもって知れえい!!』ガシッ!!

 

鉄拳を握りしめて述べるそれは宣戦布告でも、ましてや降伏でもない。

 

 

 

()()()()だった。

 

 

 

 

後にカイザーはこの交戦記録をこう呼んでいる……「オスカーの悲劇」と。

 

『行くぞ!!』

 

次の瞬間、高度30ft(フィート)をホバリングするPAは急降下を開始。

更に両肩からクアッド改造を施されたヘルストーム・ミサイルランチャーを2丁展開。

このキヴォトスで彼が独自に開発した新たなPA専用の新兵装「ショルダー・ランチャー」

この兵器はシロコのある武器を参考にしている。

 

時は遡る事数日前……

 

 

 

ドドドドドドドドオオオオオン!!!

 

 

 

「ん…武装も問題なし。」

 

「シロコ、それは?」

 

「これ?撮影用のドローンだよ。」

 

彼女が撮影用と言い張るそれには明らかに撮影には必要ない4連装ミサイルポッドが2門取り付けられていた。

 

「撮影用…と言うには物騒なモノがついてるように見えるが……。」

 

「ん、これは改造してつけた。」

 

「ほーん……。」

「……!」

 

「……?」

 

これをきっかけにこの武装を閃いたのであった。

この武器の最大の特徴と言えば両手が塞がっていても発射可能という事。

これならばミニガンを抱えながらでも気軽に爆撃ができるようになるという訳だ。

 

武器に爆発レジェンダリーをつければいいじゃないかとぬかす奴にはサイロからICBMを速達しよう。

 

それでは場面は処刑台……じゃなくて戦場へと戻る。

 

急降下を開始したターキンは、高度10ftに差し掛かったタイミングでミサイルを一斉発射。

 

「地獄の業火を浴びせてやる!!」

 

ズゴゴゴゴゴゴオオオオオオオ…ッ!!!

 

一斉に放たれたナパーム・ミサイルは既に瓦解寸前の敵陣目掛けて火の雨として降り注いだ。

白リンやマグネシウムを添加し火力を上げた燃焼強化弾頭が着弾した後の惨状は筆舌に尽くしがたいだろう。

 

 

 

チュドドドドドドオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ――……

 

 

 

 

燃え広がる戦場、精鋭と称されるカイザーPMC第7電撃戦中隊、通称「オスカー中隊」は反撃も虚しくナパームの炎で焼かれていった。まさに地獄絵図だった。

金属パーツが熱で溶け、他の兵士のパーツと癒着し、その部品がどこのもので誰のものだったのかすら分からなくなっていた。

 

真っ先に逃げ出した伍長は臆病だが賢明な兵士だった……。

 

上空に遺された2機のアパッチののパイロットは血相を青く染める。

 

『なんということだ……ここは地獄だ…!!』

 

『もうこんなとこいられるかよ!!撤退するぞ!』

 

パイロットは恐怖に駆られ狂ったように操縦桿を倒す。

 

「そう易々と逃がすかよ。お前達も同僚のところに逝けェ!!」

 

キュイーン……

 

 

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!

 

 

ヒュ―――――……ボンッ

 

ガウスミニガンの磁気を帯びた牙ががコックピットの防弾ガラスを食い破り、火を焼べた。

墜落により発生する爆発、その音も…火の海に溺れていった。

 

 

 

「……全く趣味の悪いロボットだ…。」

「ホシノ、そっちは無事か?」

 

『うえ~、大丈夫って言いたいとこなんだけど……ぶっちゃけ大ピンチ。』

『囲まれちゃった。』テヘッ

 

「な!?直ぐに行く!持ちこたえてくれ!!」

 

彼は急いで生徒達の下に向かおうとジェットパックの出力を上げる。

 

 

 

ゴオオオオオオオオオオ……!!

 

 

 

「無事でいてくれよ……!」

 

 

 

ビーーーッ!ビーーーッ!ビーーーッ!

 

 

 

[OVER HEAT ALERT]

 

パワーアーマーがけたたましく警報を鳴らす。

 

「しまった、出力を出しすぎた!!」

 

消防局のパワーアーマーは主に災害救助や治安維持に使われる。なのでジェットパックもそれに合わせて必要最低限の性能しか持ち合わせていない。

結果として、無理に高い出力を出そうとすると内燃機関と排熱機関に過剰な負荷をかけてしまう。そもそもパワーアーマーのジェットパックは長距離飛行用ではないのだ。

尚、一部にTシリーズの四肢パーツに搭載されているスラスター、ベルチガードやH.A.R.E.等といった例外もあるが…。

 

「仕方ない……!」

 

やむを得ず空中でパワーアーマから脱出、インベントリに収納し、自前のジェットパックに切り替えた。

アーマーがない分、出力を上げずとも速度を維持できる。

 

暫くすると、基地で生徒達がオートマタに完全に包囲されているのが見えた。

目立った怪我はないが……弾切れで万事休すと言った所か…。

 

「アヤネ、聞こえるか?」

 

『ザ―ザザッザ―――』

 

通信が不安定で、ノイズしか聞き取れない。

 

「アロナ?」

 

『ダメです、こちらからも繋げられません。』

 

何者かが通信を妨害しているようだ。くそ……。

 

急ぐんだ。急げ!

 

 

 

―───────────────────────────────────────────

 

 

 

「はぁ、はぁ……。」

 

セリカは肩で息をしながら敵を睨みつける。

 

「……ふぅ。」

 

シロコは比較的にまだ余裕があるようだが、疲労が現れ始めている。

 

「こりゃあキリがないねぇ……。」

 

「アヤネちゃんは?」

 

「ダメです、繋がりません……。」

 

「……絶体絶命?」

 

「「「………。」」」

 

もはやこれまでかと思われたその時!

 

 

「おどれら俺の生徒に何しくさっとんじゃあああああああ!!!」

 

 

「死に晒せえええええええええええええ!!!!!」

 

 

 

 

 

ドオオオオオオオオオオオン!!

 

 

 

間一髪、何とか駆けつけたターキンは空からグレネードを投下し敵を強襲した。

 

 

「先生……!」

 

「てめーら皆殺しだあああああああ!!」

 

「めっっっっちゃキレとるがな……。(引」

 

「うへっ、マスクで顔見えなくて良かったかも…おじさん膝が震えてきちゃった。」ガクガク

 

「み、右に同じです。」ガクガク

 

「んんんんんん」ガタガタガタガタ

 

 

 

 

 

 

※前回も言いましたがが彼はサイコを服用していません。

 

 

 

彼は生徒の身が危険に晒され、アパラチア以来の大激怒をした。

 

 

「がああああああああああああああ!!!」

 

 

ブン!ブォン!ゴガャン!ガアンッ!バッシュ!

 

 

 

彼は怒りに身を任せ斧をひたすらに薙ぎ続けた、やがてその連撃は彼の片足を軸に渦を描くように旋回を始め、竜巻の様にオートマタ達を無差別に巻き込みながらしっちゃかめっちゃかに破壊した。

 

「……。」スンッ

 

包囲網が崩壊し、兵士も半数に減少し始めた頃にピタッと動きを止めた……のだが。

 

「叩いて!壊して!すり潰すうううう!!」

 

ドカッ!バキッ!ドムッ!ボコッ!

 

「おらおらメタクソにしたるぞコラァ!!」

 

遂には斧も使わず素手で殴り始めた、もうなりふりなど気にしてはいられなかった。

目の前のオートマタを千切っては投げ、千切っては投げをひたすら繰り返した。

もう絵面はぐちゃぐちゃの揉みくちゃだった。

 

「なんか切り抜けられそうだね。」

 

「ん、大人は怒ると怖い…。」

 

「ああなるのは多分ターキン先生だけだと思うのですが…。」

 

ホントにそうかな?

 

そんなんだからお前地元の人間から「いいヤツだけど頭がスーパーミュータント」とか言われるんだz―ごあぁっ!?!?

野郎、ついに作者まで殴りやがった!

 

 

「何をやってる!さっさと無力化しろ!」

「二等兵!アレを持ってこい!」

 

「了解!」

 

そして数分間もの間殴り続け、止めどなくやってくるオートマタ達にターキンにも疲労が現れ始めた

 

「はぁ……はぁ……。」

(なんてしつこい連中なんだ、まるで鉱山のモールラットだ…。)

 

息が上がったその一瞬の隙を突かれてしまった。

 

「今だ!」パスッ!!

 

 

ドシュッ―!

 

 

「うぐぁあ!?」

 

 

死屍累々に紛れた伏兵がターキンの頸動脈を狙ってシリンジを打ち込んできた。

 

「ぐぅ……ぁあぁぁぁ……」ドサッ

 

なんだ?急に体の…力が、抜け……筋弛緩剤か――

 

「うぅ……。」

 

生徒……俺の……生徒……守らないと……………!!

 

「……先生!」

 

動け、動け……!!

 

「どうしたの先生!?アイツら先生に何を!?」

 

「……薬を打たれたみたい。」

 

「ん……。」

 

「ああ……うぁぁあ………。」

 

意識が飛びそうになりながらも、何とか砂を掴んで生徒のところへと這った。

 

「ほう、まだ動くか……凄まじいな。」

 

「……!!?」

 

この声、他のオートマタ達とは違う……誰だ?

 

グル……

 

力が込めにくい中何とか声のする方へ首を向けた。

 

「侵入者とは聞いていたが…アビドスだったとはな。」

 

凄惨たる光景を一瞥しながら男は言うが、一切の感情が籠っていない。

頭部から覗かせる赤い光も心無い、凍り付いてしまそうな程に冷たい目をしている。

 

彼の前に立つスーツを着こなした機械仕掛けのその男は、カイザーPMC理事

 

カイザーPMCのトップに立つ存在だ。

 

セリカは男を見て警戒心を強めた。無理もあるまい。

セリカだけではない……生徒達全員が、男を侮蔑するように見ていた。

最も、当の本人はそんなこと少しも気にしてはいないようだったが。

 

(あいつは……)

 

ただ、ホシノだけは向ける負の感情が一層強く出ていた。

恐らく、何か知ってる。まさかあの紙と関係が……?

 

ターキンが考察するなか、彼女はあの時の光景を思い出す。

 

某日の夜中、月明かりだけが周囲を照らすオフィスで…彼女は黒服、そしてあの理事を間に交えて話していた。

 

「では生徒会長がいない今、副会長であるあなたが借金を返していく、という事でよろしいでしょうか?」

「小鳥遊ホシノさん?」

「それとも……私の提案を受け入れますか?」

 

(まさかあの時の……。)

 

そんなことを知る由もない理事は話を続ける。

 

「まさかここに来るとは思っていなかったが……まあ良い。」

 

「!」サッ

 

「……ッ。」スクッ

 

この時、俺は膝立ちがやっとだったが…緊迫した空気のおかげか、効果が薄れ始め。

ノノミの肩を借りながらなんとか立つことができた。

 

「ほう、もう立てるようになったのか。驚くべき身体能力だな。」

「あれは猛獣すら丸一日動けなるほどの強力な薬だったのだが……。」

 

あの野郎、なんてもん盛ってくれやがったんだ…。CHEM RESITANTがなければどうなっていたか…。

 

「……それにしても、君らが勝手に人の私有地に入り、これほどまでに暴れたことによるこれらの被害額……決して安くはないぞ?」

「君達の借金に加えても良いのだが、まあ、大して額は変わるまいか……。」

 

「あんたは、あの時の……。」

 

「ホシノ……?」

 

普段、戦闘中でも温和な表情が常のホシノだが、この時は俺でも見た事がない険しい顔をしていた。

因縁のある間柄のようだ。

 

「君は……確か例のゲマトリアが狙っていた生徒会長……いや、副会長だったか?」

 

(ゲマトリア?)

 

何なのかは分からない、だが……それは彼女を狙っているだと?

どういう……ことなんだ。

 

「……ふむ、面白いアイデアが浮かんだ。便利屋やヘルメット団を雇うよりも良さそうだ。」

 

やはり……便利屋やヘルメット団はカイザーの差し金だったのか。

しかしコイツ…何者なんだ?確かどこかで……。

 

「便利屋……?な、何を言ってるの?」

 

「……あなた達は一体…誰なんですか?」

 

「……まさか私の事を知らないとは。アビドス、君達ならよーく知っている相手だと思うがね?」

 

まさか………

 

「私は、カイザーコーポレーションの理事を務めている者だ。」

「そして君達、アビドス高等学校が借金をしている相手でもある。」

 

「!!」

 

「……嘘っ!?」

 

「……ッ!」ガシッ

 

俺はその言葉を聞いて斧を強く握った。やつが……やつがアビドスを……!!

 

彼のマスクの下に潜む殺意が一層に強まる。そんなことをヤツは気にもしていなかったが。

どれだけ憎悪や憎しみに満ちた感情を向けようと、理事は全く意に介さない。なぜなら彼は自身の立場をよく理解しているからだ。莫大な借金を作らせた張本人、そんな人間に歯向かおうものならどうなるか?それを理解しているから、この惨状を見ても平然としていられるのだ。しかし、その毒牙をそれを子供に向けるとは……。愚かにも程があった。

 

今すぐにでもその回路を切り裂きたい……!!そんな欲求をなんとか堪え、ターキンは一瞬漏れ出た感情を押し殺している。

 

「アビドスが、借金をしている相手……。」

 

『か、カイザーコーポレーションの…。』

 

気が付けば、アヤネの回線は回復していた。やはりやつが裏で手を回したのだろうか。

 

「正確にはカイザーコーポレーション、カイザーローン、そしてカイザーコンストラクションの理事だ。」

「今は、カイザーPMCの代表取締役も務めている。」

 

「要はあなたがアビドス高校を騙して、搾取した張本人ってことで良い?」

 

「そうよ!ヘルメット団と便利屋を仕向けて、ここまで私たちをずっと苦しませてきた犯人があんたってことなんでしょ!?」

 

「あんたのせいで私たちは……アビドスは……!!」

 

「二人とも…よせ。」

 

シロコとセリカは威嚇するように理事を糾弾する。

それを傍に居たターキンは冷や汗を滲ませながら二人を制止した。

 

「なんで!?だってコイツは…。」

 

「気持ちは痛いほどわかる。だが相手が不味い……。」

 

「うむ、先程まで狂ったように暴れていた割には随分と物分かりが良いじゃないか。」

「「先生」と呼ばれるだけのことはあるという事か……。」

 

「ああ、ついでに言うと知り合いに似たようなのが沢山いたものでね…。」

 

「ふむ……。」

 

まあ、その知り合いと言うのはこいつとは比較にもならないほどの下種野郎だったが。

 

「それに比べ君達はどうだ?もう少し自分の立場というものを理解するべきじゃないか?」

「勝手に私有地へと侵入し、施設を散々破壊した挙句、私のかわいい部下達をこんな見るも無惨な姿にしたというのに……。」

「……くくっ、中々面白いじゃないか。」

 

部下の残骸を見て面白いとぬかすその根性、どうもカイザーの理事とやらは周りの人間を使い捨ての駒としか見ていないらしいな……。

 

「…とにかく、口の利き方には気を付けたまえ。ここはカイザーPMCが合法的に事業を営んでいる場所。先ず君達は今、企業の私有地に対し不法侵入しているのだという事を理解するべきだ。」

 

理事は完全に自分の勝利を確信している。彼の切り札にも気づかずに。

 

「ああ、そのことなんだが…取り合えずこれを見てくれた方が早いな。」スッ

 

彼は懐からシャーレの職員証を開示し。自身の所属を明かす。

 

「連邦捜査部「シャーレ」……ほう、君が連邦生徒会の部活の顧問か。」

「それで?それがどうしたというのだ、だからこの件には何の違法性もないと?」

 

「……シャーレは誰の自治区や土地であろうと顧問が必要と判断したのであれば無制限に交戦、捜査が許可されている超法的機関だ。」

 

そう語ると理事は露骨に憤慨した。

 

「何?そんなもの、明らかな越権行為ではないか!一体誰の許可を得てそんな「ほかならぬ連邦生徒会長だ。」……なんだと?」

 

理事にとってそれは聞き捨てならない事だ。

 

「連邦生徒会長……?ばかな、会長は現在失踪していると…。」

 

「ああ、だが失踪を遂げる前に、彼女はこの部活を遺した。そして私に託した…。」

 

「し、しかしそれが何だと言うんだ!ここで暴れたのはお前だけではない、このアビドス達もだ。その責任は――」

 

「いいや違うな、その子達は今…「アビドス」じゃない。」

 

「……何を訳の分からない事を!」

 

「説明しよう。シャーレは本来顧問単体ではその機能を発揮しきれない。部が部として機能するためには活動を行う生徒が必要だからな。ではどこからその生徒を集めるのかだが……そこら中からだ。」

「シャーレは、全ての学園の生徒を部の所属に関わらず部員にすることができる。つまり彼女達は今はアビドスの対策委員会ではなく……シャーレの部員だ。」

 

「だからこの行為には正当なものだと、そう言いたいのか?」

 

「まさにそう。そもそも我々がこの施設に無断で立ち入り「強制捜査」を行う事態になった原因はあなたが運営するカイザーグループにある。」

 

「……。」

 

「事前に調べていた情報では、カイザーの関連企業はその多くがブラックマーケットで不法に運営されている企業と協力関係にあることが分かっている。この資料をみろ。」」

 

彼が渡した書類にはかつてカイザーが行ってきた悪事の数々の証拠が載っていた。

アロナにはたっぷりと礼をしないとな……。

 

「こんなもの……どこで…!」

 

「我々は連邦捜査部だ。情報収集などわけはない…。」

「こんな事を陰でこそこそと行っているんだ。キヴォトスの治安維持の観点から見てもこれを過ごすわけにはいかない。」

「それにアビドス借金の利息も明らかに法外な額だ。正式に訴えればどちらに法が味方するかは明らかだろう?」

「故に我々はこうして無断での立ち入り捜査に踏み込んだ……という訳だ。」

「今一度、自分の立場を理解してもらえただろうか、カイザーPMC理事さん?」

 

彼は最後に皮肉をたっぷりと込めた台詞を奴に吐き捨てた。

 

「ぐぬぬぬ……!!」

 

「さて、丁度経営者本人が来てくれたんだ。捜査を続けさせてもらおう。」

「これは今回の捜査の目的でもあるんだ。是非とも話を聞かせて貰いたい。」

「……なぜアビドスの土地を買った?」

 

「貴様……そんな事を聴くためにわざわざこんな…。」

 

「御託はいいからさっさと喋れや。いてこますぞ。」

 

「……ッ!言わせておけば…!図に乗るなっ……!」

「…………まあいい、そんなに知りたいなら教えてやろう。」

 

彼のスピーカーからでた答えは、俺達が理解に苦しむものだった。

 

「私たちはこのアビドスのどこかに埋められているという、宝物を探しているのだ。」

 

「はぁ!?何よそれ!…そんなでまかせ誰が信じるってのよ!」

 

続くようにターキンが理事に凄む。

 

「おい……てめぇ、ふざけてんのか?」

「ゴミ漁りのスカベンジャーならともかく、あんたはビジネスマンだ。それでやることが宝探し?」

「ジョークにしても出来が悪すぎるぞ。」

 

「それはそう。もしそうなら、このPMC兵力に説明がつかない。」

「この兵力は、私たちの自治区を武力で占拠するため。違う?」

 

「はっ……何を言うかと思えば。勘違いも甚だしい…。」

「数百もの車両、数百もの選ばれし兵士たち。数百トンもの爆薬に弾薬。」

「たった5人の学校の為に、これほどの用意をするとでも?」

「冗談じゃない。あくまでこれは、どこかの集団に宝探しを妨害された時の為のもの。ただそれだけだ、君達の為じゃない。」

「が……ターキン・ゴッドフレイよ。貴様は例外だ…施設の警備をすべて突破し、オスカー中隊を殲滅、あの包囲網を瞬く間に壊滅させるとは恐ろしい戦闘能力だ。そこだけは、私の計算外だった。いやはやシャーレの先生とやらは侮れんな。」

「しかしそれは先生である貴様だけだ。アビドス、貴様らなどいつでも、どうとでもできるのだよ。」

「例えばそう……こんな風に。」

 

彼は不吉な笑みを零すと懐から通信装置を取り出し、誰かに話しかけた。

 

ピッ……

 

「私だ……そうだ、進めろ。」

 

「な、何……?急に電話なんて…それに「進めろ」って、何のこと?」

 

「私から一つ残念なお知らせがある。どうやら、君たちの学校の信用が落ちてしまったそうだよ。」

 

プルルルルルルル……

 

「……?」

 

その時、アヤネのいる教室の受話器から一本の電話がかかった。

 

ガチャ……

 

恐る恐る受話器を取り耳を傾けると、カイザーの銀行員がでた。

 

「こちらカイザーローンです。現時点を持ちまして、アビドスの信用評価を最低ランクに下げさせていただきます。」

 

「!?」

 

「変動金利を3000%上昇させる形で調整。それらを諸々適用した上で、来月以降の利子の金額は9130万円でございます。」

「それでは引き続き、期限までにお支払いをお願い致します。」

 

突如アヤネに告げられた最悪な知らせ。ただでさえ一杯一杯だった利息はたった一瞬の間にもう返しきれないほどにまで膨れ上がってしまった。こんなものを期限までに払いきれるはずがない。

 

「は!?ちょ、ちょっとそんな急にどうして……!?」

 

一連のやり取りを聞いた生徒達は一気に青ざめた。

 

「きゅ、9000万円!?」

 

「……くっくっくっ。」

「これで分かったかな?君たちの首にかけられた紐が今、誰の手にあるのか。」

 

「てめえ…こんな事をしてタダで済むと」

 

再び勝利を確信した理事はここぞとばかりにターキンを捲し立てた。

 

「黙れ!元々は貴様という部外者が我々の問題に余計な首を突っ込んだからだ!」

「ああ、かわいそうに、貴様が余計な世話を焼いてしまったが為に彼女達はこんなにも追い詰められてしまった。ああ、かわいそうに……くっくっくっ……アーハッハッハッハッ!!」

 

このクソ野郎、自分を棚に上げて何をぬけぬけと……!!

 

彼はどこまでも腐ったその根性に吐き気すら覚えた。

 

考えろ、まだどうにか……!

 

「……これを連邦生徒会に報告すれば「やれるものならやってみろ!」…ッ!」

 

場所は完全に奴の土俵、抗うすべなどもうなかった。

 

「報告してどうなる?お前が一番よぉく知っているだろう?連邦生徒会は失踪した会長を探すのに手一杯だと。いわば機能不全だ。そんな状況で報告してどうなる?どうにもならないだろう!無駄な足掻きはよせ、お前の大事な生徒が余計に苦しむことになるぞ……?」

 

「……ッ!!」

 

生徒を出汁にされてしまい、切り札だった連邦生徒会の存在ももう意味を成さない。ターキンは歯がゆさを噛み殺しながら黙って奴にの言う通りにする他なかった。

残念なことに、俺は優秀なビジネスマンでも交渉のプロフェッショナルでもない…そういうのはどちらかと言ったらオズワルドの領分だ…。俺は…俺は………負けた…。

 

腕っぷしだけならアパラチア随一だが、まともな社会を生きたことがない彼には暴力が介入できないこの戦場は厳しく、このキヴォトスで初めて辛酸を舐めさせられた。

 

俺は自分への無力感で膝を跪いた。何と情けない……俺は、俺はまた守れないと言うのか…。

自身への失望がターキンの中で渦巻いた。

 

「ちょ、嘘でしょ!?本気で言ってんの!?」

 

「先生……。」

 

「……すまん。」

 

「……。」

 

「ああ、勿論本気だとも。しかしこれだけでは面白みに欠けてしまうな……。」

 

「そうだな、9億円の借金に対する補償金でも貰っておくとしよう。一週間以内に、我がカイザーローンに3億円を預託してもらおうか。」

「この利率でも借金返済ができるということを、証明してもらわねばな。」

 

『そんな……!』

 

生徒達は知っている、そんな事……できる訳がないということを嫌という程知っている。

だが……

 

「わかった……。3億……だな…?」

 

「ほう、何か当てでもあるというのか?ターキン先生。」

 

お前が気安く先生などと呼ぶな……気持ち悪い。

 

「先生!?」

 

「だが言ったろう?貴様は部外者だと。」

 

「お言葉だがカイザーPMCの理事さん。私はアビドスの顧問も兼任させてもらってるんだ…あなたが言う程部外者ってこともないんですよ…。」

 

「ふむ……それで?どうやって3億も用意すると言うんだ?お前も我々から借りるか?」

 

カイザーPMC理事は嫌味たっぷりに彼を皮肉った。

 

「いいや…私はあいにくキャッシュレスに疎ければ戦場に現金を持ち歩きもしない。」

「だから代わりに……こいつを担保に入れる。」カチッ……

 

ガシャン……!

 

「先生、それって!!」

 

「理事、PMCを運営するあんたならこれに幾らの価値があるか……わかるだろう?」

 

彼がカイザーPMC理事に差し出したのは、自分が長く使用してきた愛機だった。

すまない……Mike(マイク)-7……。俺が至らなかったばかりに………許してくれ。

 

「なんてことしてるのよ!?()()()()()()()()()()をカイザーに渡しちゃうなんて!!」

 

「分かってくれセリカ…君たちの為なんだ……!!」

 

パワーアーマーは戦前に軍部がウェストテックに莫大な予算を投じて造り上げた兵器だ……。

こいつなら、これなら理事も、納得してくれるはずだ……。

 

「でもそれじゃあ先生が……!」

 

二人のやり取りを余所にカイザーは彼の相棒を品定めしている。

 

「これは…パワーアーマーとか言っていたか……。面白い。これの戦場での活躍は見させてもらっている。確かにこの兵器なら3億の担保としては十分だ。いいだろう。」

「それにしても理解できん。こんなちっぽけな学校に、どうしてお前程の人間がそこまでしてやるんだ?」

 

「……言っても分からんだろう。」

 

「……そうか。」

 

そう呟くと、ヤツは次に生徒達を口撃し始めた。

 

「それに君たちも君たちだ。」

「情けないとは思わないのか?恩師の大切なものまで差し出させて。」

 

「よせ、それは俺が勝手に――」

 

「慎みたまえよゴッドフレイ君、余計な口を挟むな。私は今彼女達と話しているんだ。」

 

こいつ、俺だけじゃなく生徒達にまでそんな事を吹き込んで……!

 

「君らアビドスが大人しく学校を諦めてさえいれば、彼だってこれを失うことはなかっただろうに。」

 

「……!!」

 

「自主退学して、転校でもすれば良い。それで全て解決するだろう、そもそも君たち個人の借金ではないんだ。」

「学校が責任を取るべきお金だ。何も君達が進んで背負う必要はないのではないか?」

 

もうよしてくれ、その子達に……それ以上言わないでくれ……頼むよ…。

 

「そ、そんなこと、できるわけないじゃないですか!」

 

「そうよ、私たちの学校なんだから!!見捨てられる訳ないでしょ!」

 

「アビドスは私たちの学校で、私たちの街。」

 

「だから彼を犠牲にしてもかまわないと?」

 

やめろ!やめてくれ!あの子達は………良い子なんだ…。

 

「それは………。」

 

その一言が、少女たちの表情に影を落とした。

 

「見たところこのパワーアーマーは随分と使い込まれているじゃないか。その割に状態もいい。よく整備されている…感心するよ。」

「きっとこいつと彼は長く戦場を共にしてきたのだろう。」

「彼からしてみればこの鎧は相棒も同然の筈だ。だがそれを君たちが愚鈍で意固地だったが為に手放さざるを得なかった。君達が無用な悪あがきをしてしまったせいで…だ。いやはや敵ながら同情してしまうよ。」

 

やめてくれ………どうかやめてくれ………!!!

 

彼の心の中で叫ぶが、それが心を持たぬ彼のもとに届くことはなかった。

 

「………ッ!!」

 

『………。』

 

ターキンは虚ろな顔をする彼女達を見て、マスクの下で絶望を浮かべた。

申し訳なかった。すべて、すべて俺のせいなんだ……俺が…俺が………。

すまない、すまない…すまない……すまない………!!

 

「くくくくく……!!」

 

その姿を見て理事は恍惚としながら笑う。

自分の前に立ち塞がる障害物が指先一つで脆く崩れ去ったように感じ、悦に浸っているのだ。

 

「……みんな、帰ろう。」

 

失意と喪失感に苛まれる中、ホシノだけが冷静に皆に呼びかけた。

 

「…ホシノ。」

「ホシノ先輩……?」

 

「……これ以上ここで言い争っても意味がない、弄ばれるだけ。」

 

ホシノは落ち着きのある声で皆に諭した。

 

「ほう……副生徒会長、流石に君は賢そうだな。」

 

理事はそれが気に入らなかったのか、彼女の心の踏み込んではいけない領域を土足で踏み躙った。

 

「……ああ、それで思い出したよ。賢そうな君と一緒にいた、あの全くもってバカな生徒会長のことももな。」

 

「………ッ!!」

 

ホシノはその言葉聞き、心の奥底にある何かを傷つけられ激昂。

ショットガンを抜き、振り返り銃口を突き付けた。

 

「………!!?」

 

 

が、そこに理事の姿はない。

 

 

「ぐぅッ………何のつもりだ……」

 

 

 

「ゴッドフレイ……!!」

 

 

 

 

代わりに、怒りに身を任せ奴を組み伏せる先生の姿が目に映った。

 

「……お前が何を言おうと勝手だ……だが……だがな………!」

 

 

「あの子の大事な先輩の!!俺の大事な生徒の!!そのを名誉を穢すこと!!」

 

 

 

 

 

 

「それは……それだけは…… 決して!!!!! 俺は許さん!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

彼は奴のスーツの襟を捻り上げ、剥き出しの喉元に消火斧を押し付けながら啖呵を切った。

その気迫の籠った声で、散らばる砂塵が飛び跳ねる。

 

「二度も言ってみろ、このケーブルを掻っ切ってやる………!!」

 

カイザー理事が突如として感じる、死の存在。脅しなどではない。

 

(この男はやる、必ず殺る!!)

 

その恐怖に気圧され、それ以上スピーカーを開くことはなかった。

 

「………。」

 

 

ターキンは初めて生徒達の前で怒鳴った。

戦で己を鼓舞するため叫ぶことはあれど、それだけは決してしなかった。

 

それほどに、カイザーPMC理事の発言が度し難かった……。

 

「………。」バッ

 

彼は理事を話すと生徒の下へと歩んだ。

が、途中でその足を止めて振り返る。やり残した事があった。

 

「……行く前に…理事よ。」

 

トスッ……。

 

奴を呼ぶと、中身が入った紙袋を砂の上に無造作に置いた。

 

「よく聞いておけ。」

 

「………あ、ああ。分かった。」

「…まあ、補償金と来月以降の返済についてはよろしく頼むよ……。お客様…。」

 

余裕を取り繕っているようだったが、理事のその声は奴への恐怖を隠しきれていなかった。

 

「………行こう。」

 

「「「………。」」」

 

 

アビドスの面々が去るのを見届けた後、彼は紙袋を拾い上げた。

 

「これは……。」

 

中には「PLAY ME」とだけ書かれたホロテープと、「USE THIS」と書かれたホロテープ・プレーヤーが入っていた。

使い方は昔のVHSの様なものだったため、直ぐに理解できた。

 

「……何かの録音か…?」

 

嫌な予感がしながらも、彼はホロテープを再生した。

次の瞬間、彼は絶句した。知ってしまったのだ、彼が何を敵に回したのか。

 

ガチャッ………ピピッ

 

 

ボアアアアアアアアアッ―――!!!

 

『………テ………ケテ………』

 

 

聴覚モジュールを切り裂くようなノイズから、そこで強風が吹いている様子が確認できる。

その中に微かに誰かの声も………。

 

『ぐあぁあああ!!?あつい!あついいいいぃ!!』

『ぎゃあああ!!回路がオーバーヒートしちまう!!水をくれぇ!!!』

『たすけてくれぇぇぇええ!!』

『消してくれぇ!誰か火を消してくれぇ!!』

『うわあ来るな!燃え移る!!あああああああああああ!!!!!うあああああああああ!!!!』

 

 

『があああああああああ!!!いやだあああああ!!もえるうううううう!!!とけるうううううううううううううう!!!』

 

 

*ガタガタガタガタ!!*

 

何かが激しく暴れている……いや、のたうち回るっていると言うべきか。

 

とても機械とは思えないオートマタ達のスピーカーから漏れ出る生々しい苦悶の声、例え生徒の怨敵であろうと普通の人間なら同情や憐れみを覚えることだろう。あの男以外は。

 

『……生徒の敵にはふさわしい末路だ…。』

 

『がぁあ…あつ、ああつあつあああ…あつぁっああっ、あーォウ……』ボガンッ!

 

火がバッテリーに引火し爆発するものまで現れ地獄絵図はどんどん加速していくのが伝わる。

それから数分間、理事はその兵士たちの恐ろしい断末魔を聴くことになった。

 

『あああ!!『ああ『ああ*ノイズ*ああああ!!』あああ!!』ああ『だずげでええ『神さまあああ*ノイズ*あああああ!!!』えええええ!!!』あああ*ノイズ*ああ『もういやだああああああああ!!』あ『熱いよおおおおお*ノイズ*おお!!』ああああ!!『水!水!水うああああああああ!!!』』

 

これは、ターキンのナパーム爆撃を受けて地獄に落ちた、オスカー中隊隊員達の最期の声だった。

 

無線越しに聞こえる兵士たちの惨たらしいノイズ……。

 

数分間に亘る悪夢が凝縮されたようなこのデータに、カイザーPMC理事は人生で味わったことのない恐怖を感じ震え上がった。

 

「ゴッドフレイ……あいつは本当に……「人」なのか………?」

 

そう疑問を抱かざるを得なかった。

 

「………ッ!!」バッ

 

そして彼が残していった執行者を見て……決意を固めた。




やっぱり描写少しえぐかったかな……まあウェイストランドじゃ常識だし平気だろ。
(※キヴォトス)

今回も読んでいただきありがとうございます。
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オスカー中隊よ安らかに眠れ…。
カイザーPMC理事よ震えて眠れ…。

次回もお辛い展開が続きます…ご了承ください。
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