Fallout76 -once in a blue archive-   作:egguimen

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皆さんあけましておめでとう!
今年もまた本作をどうぞよろしくお願いします。
今回は新年一話目と記念すべき話となるでしょう。
この話を書くまでにとても長い時間をかけました…それでも今日まで続けてこられたのはひとえに読者の皆様のおかげです。読者様からの暖かいコメントは私の何よりのモチベーションでした……本当にありがとうございます。



さあ、前書きもここまでにして…どうぞ本編をお楽しみください!


Dawn under the sand

 

 

カイザーPMC理事を討ち取ったシャーレの教師達。

ターキンのPAも無事に回収され後は要塞に再び突入するのみだった。

 

「ゲートはタイタンにぶち込んだミサイルで諸共吹き飛んだ。」

「後は内部に残ってるオートマトンと施設を叩いて司令部に乗り込みバンカーの扉を開けて突入…」

「そしてカイザーに嵌められオートマトンの動力にされた生徒と実験室に収容されたホシノを救出するのみ。」

「……楽勝だな。」

 

「だな。」

 

「さっさと終わらせてラーメン食おうぜ。」

 

「ラーメンか……ん?ラーメン?」

 

エドワードの何気ない一言がターキンにある事を思い出させた。

 

「そうだ、紫大将!」

「柴大将大丈夫はだったのか…?」

 

依然風紀委員の襲撃で負傷、店舗が無残に消し飛んだ不遇な店長柴大将。

アビドス戦争が始まってから柴大将の様子を知らない彼は途端に彼が心配になってきた。

 

「心配は無用だぜ、相棒。」

「もうピンピンして屋台から再スタートしてたよ。」

「市街地に連中が来る余裕はもうないし、もうみんなVaultを出てる頃だろうな。」

 

「そ、そうか……ありがとうエドワード。」

 

「気にすんな、市民の安全を守るのが保安官の仕事だ。」

 

「もう話は済んだか?そろそろ突入するぞ。」

「グーンズ、ポイントマン*1を頼む。」

 

「了解した、離れるなよ。」

 

 

っということでここからオートマトン蔓延るカイザーPMCの要塞基地に再突入するわけですが…

ぶっちゃけもうこの下りはターキンがやったし作者の脳が疲弊し始めてきたので…戦闘シーンは丸々割愛して司令部突入は施設爆破のダイジェストでお送りしていこうと思います。

それでは皆様、「ダイジェスト終了」の一文が流れるまで、宜しければお手元の音楽プレーヤーでチャイコフスキー氏作曲[1812 Overture]の後半部分を聴きながらお楽しみください。

 

 

 

 

 

 

「ドカンと行くぜ!」カチッ

 

ドッカアアアアアアアアアアアアアアン!!

 

 

 

オートマトン製造所×3

 

「ショッピングカート見つけた!」

「よし、ダイナマイト詰めて走らせよう!」

 

 

ガアアアアアアーーーーッ!

 

 

 

ボオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!

 

 

 

対空ミサイルタレット×2

弾薬庫×4

武器庫×1

 

 

「これをハッキングして、抜き出した自爆コードを入力すれば…っと」ターンッ

 

 

 

ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!

 

 

 

「せっかくだからヘルストームミサイルランチャーも使うぞ!」

「皆構えろ!!」

 

「「「いええええええええい!!」」」

 

 

ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!

 

ドッカアアアアアアアアアアアアアアン!!!

 

ボオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!

 

ボカアアアアアアアアアアアアアアアアアンッ!!!

 

チュドオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!

 

 

 

 

対空ミサイルタレット×8

オートマトン製造所×10

武器庫×7

弾薬庫×12

司令部の壁×1

 

 


結果発表

以下、カイザーPMC要塞基地の被害 ※最初にターキンが暴れた時の被害も含む

 

 

オートマトン製造所×25

武器庫×18

弾薬庫×28

対空ミサイルタレット×15

司令部の壁×1

 

合計被害額:5,882,370,001円


 

 

ダイジェスト終了

 

 

 

 

 

ダイナ〇ンもびっくりする量の爆弾を使ってアビドス高校の借金の何倍にも相当する被害を出し、破壊の限りを尽くした一行は遂に中央の司令部までやってきた。

 

「おっ!ラッキー、札束見っけ。」サッ

 

「はい、それはお巡りさんが遺失物として預かります。」パッ

 

エドワードはすかさずオズワルドが見つけた紙幣の束を没収した。

 

「あ、ズルいぞ!」

 

「正当な公権力の行使でーす。」

 

「オズ、エディ後にしろ。」

 

「「はーい。」」

 

彼らの茶番を余所にターキンは司令部の操作盤と睨みあっていた。

 

「うーん……バンカーの扉の制御はっと…。」

「あっ、これかぁ!」ポチッ

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴ………

 

 

「今のでバンカーが開いたみたいだな。」

 

「よし行こう。」

 

「ターキン、他の生徒達は我々に任せてお前はホシノの所に行け。」

「あの子が待ってるのはお前だ。」

 

「………。」コクッ

 

 

 

それぞれの役割を決め、彼らはバンカーへ向かった。

バンカーの入り口は長い階段が伸びていて、降りると長い通路が広がっていた、体感は200m程。

幾つもの枝分かれしている、人の気配がするが…恐らく生徒達だ。

恐らくその最奥にホシノが捕まってる実験室があるはずだ。

根拠は特にない………感じるんだ。

 

 

 

あの子は………そこにいる。

 

「じゃ、行ってくる。」

 

「「「「……。」」」」

 

駆け出した彼を、仲間達は静かに見送った。

 

「行ったな。」

 

「ああ。」

 

「俺らもぼちぼち生徒助けないとな。」

 

「とりあえず近くの子から片っ端から解放しよう。」

 

「待ってろ生徒達よ。」

「我々がすぐに助け出してやる!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

「ねえ、ホシノちゃん。」

 

 

あの時先輩と交わした言葉が、虚無の中で朧気に響く。

 

 

「私ね、ホシノちゃんと初めて会った時、」

「これは夢なんじゃないかなって思って、何度も頬をつねったの。」

 

「ホシノちゃんみたいな、可愛くて強くて、頼れる後輩がそばにいてくれる。」

「そんな夢みたいなことが、本当に嬉しくて……。」

「うーん、上手く説明できてないかもしれないけど……。」

「ただ、こうしてホシノちゃんと一緒にいられることが、私にとっては奇跡みたいなものなの。」

 

「………毎日毎日、こうして一緒にいるじゃないですか。」

「昨日も今日も、明日もそうです。こんな当たり前なことで、何を大げさなことを。」

 

「はぅ……だって……。」

 

奇跡というものはもっとすごくて、珍しいもののことですよ。」

 

彼女の言葉に先輩は首を横に振った。

 

「……ううん、ホシノちゃん。」

「私は、そうは思わないよ。」

「ねえ、ホシノちゃん。いつかホシノちゃんにも可愛い後輩ができたら、」

「その時は―――」

 

 

先輩が何かを言いかけた時、言葉に霞がかかり……現実に引き戻された。

 

 

「……。」

「先生……私の声、聞こえたかな……。」

「…聞こえるわけないか……。」

「そんな()()みたいなこと………。」

 

悲観に満ちた言葉が彼女の胸を締め付けた。

その時………

 

 

ゴンッ

 

何かが扉を打ち付ける音がした。

 

ゴンッ

 

ゴンッ

ゴンッ!

 

音はどんどん激しくなった。

 

「………?」

 

うおおおおおおおおおおあああああああっ!!!!

 

 

ガッシャアアアァァァンッ!!!

 

 

「……!?」

 

 

突然叫ぶ声がしたかと思えば、目の前の扉が壊れ飛ばされていった。

同時に、扉の機械が壊れ、枠から煙が立ち込めた。

 

(一体、何が……?)

 

ホシノは煙の向こうにいる影に目を凝らす。

 

(あの人の声…影……夢か……)

(……夢でも……)

(夢でもいいから……最期に、もう一度だけ……)

 

 

「………ッ!!」

 

 

そして目の当たりにした

 

 

 

 

 

彼が起こした奇跡を。

 

 

 

 

 

 

「見つけた……ようやく………!!」

 

「………。」

「どうして…?私は………」

 

あの声が届くことなどない……そう思っていた…

 

「ずっと聞こえてたよ…君の声が………。」

 

「!!」

 

だが彼には既に、届いていた。

彼女が唯一信じた大人は、彼女の声に応えた。

全ての障害を打ち破り応えてみせた。

 

 

「助けに来たぞおおおおおおお!」

「ホシノーーーーーーッ!!!!!」

 

 

「先生……」

「ターキン先生………!」

 

 

あの言葉通り、彼は自らやってみせた。

奇跡を、その手で起こした。

 

彼は台座まで走り自分を呼ぶ彼女の傍に駆け寄ると……

 

「ホシノッ!!」

「畜生、こんなもんで縛りやがって……オラァッ!」

 

 

ブチィ!!

 

 

消火斧の一振りで、彼女を抑えていた全てを断ち切った。

 

「………ふぅ。」

「君が無事でよかった。」

 

「先生………まさか一人でここに……?」

 

「いいや、独りじゃダメだった……。」

「だから仲間と一緒に来た。」

 

「……他の子達は?」

 

「今ペスコフ達が救出してる、心配ないよ。」

 

「……そっか。」

 

「うん。」

 

「……。」

 

「じゃあ、そろそろ帰ろう……アビドスに。」

 

「そうだね、帰ろう。」

 

 

ターキンは彼女を連れて実験室を出ようとした……しかし

 

「ううっ!!」ガクッ

 

「!?」

 

「ぐぅ……ぉ…げぇ!!」

 

ベちゃ……

 

「ゴフッ、ゲホッ……!」

 

ぐちゃぁ……

 

 

突然崩れ落ち、血を吐き出した。

 

「先生!?」

「どうしたの?どこか悪いの!?」

「ねえ先生、しっかり!」

「………!!」

 

そうだ、先生はここに来るまでずっと……戦ってたんだ。

それに気付いた時、様々な最悪の状況がホシノの頭を駆け巡った。

 

「ねえ、死んじゃダメだよ?」

「せっかくまた逢えたのに…そんなの嫌だよ…!」

 

「ゴホッゴホッ、ゲォッ…はぁはぁ…。」

 

ボトボトッ…

 

マスクから、吐いた血が零れ落ちてきた……。

それを見たホシノは目をぎょっとさせていた。

 

ああ……もう少し我慢するつもりだったのに………。」

 

ターキンは苦しそうにつぶやく。

 

「ターキン先生……。」

 

ホシノは今にも泣きだしてしまいそうな声で彼の名前を呼んだ。

 

「大丈夫…。」スッ…

 

彼はそう絞り出すように話かけながら、彼女の頭を撫でた。

 

「少しスティムパックを使いすぎただけだ。」

 

「………?」

 

彼は簡潔に説明した。

 

スティムパックは負傷の治癒と同時に、失った血液の補充もする。

そのため何度も使用していると、体内で血液が過剰に蓄積されることがあり、余った血液を排出するため口から吐き出すことがあると。

ひとまずその説明で彼女は納得してくれた。

 

「つまり…ゲロみたいなもんだよ。」

 

「うえっ……それは流石にちょっと気持ち悪い…。」

 

「だよな…すまない。」ベタッ…

 

「でも、それって体は何ともないの?」

 

「平気だよ…今はピンピンしてごえええっ」ボトボトボトッ!

 

「全然そんな風に見えないんだけどっ!?」

 

「ごめん…少し背中さすってまだ出そう……おえ~…。」

 

「はぁ……しょうがないなぁ…。」

 

「ほら、これでいい?」サスサス…

 

「うん…だいぶ楽におえええええっ!!」べちょべちょっ…

 

「はぁ………。」

 

この締まらない状況にやきもきするが、結果オーライなのでよしとした。

 

「ねえ先生?」

 

「うん?どうしたホシノおおおおおっ!?」べっちゃん…

 

「うへっ…もう無理にしゃべらなくていいよ。」

「………。」

「………ありがとう。」

 

「………。」ボトボトッ

 

 

 

 

 

どういたしまして

 

 

 

 

 

「おえええええええっ」べたべちゃべっちゃん……

 

「もう、だから無理に返事しなくていいのに…。」

 

「レスポンダーだから……。」

 

「やれやれ………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人は、過ちを繰り返す

それは冬の寒波の様に

だが、いつか必ず平和な春がくる

透き通るような青空の春がきっと

 

凍てつく氷の大地(アンカレッジ)にも

荒れ果てた不毛の荒野(ウェイストランド)にも

そして…人々が捨てた砂漠(アビドス)にも

必ずやってくる……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦いの後、再びVaultの扉が開いた。

出てきた市民はそれぞれの家に戻り、街で発生した損害はロボット達が対応にあたっている。

全て元通りになる。

先輩も必ず戻って来る。

先生もきっと…

 

 

 

 

 

夜明けの直前、対策委員会の生徒達はアビドスの校門の前で集まっていた。

 

 

 

「先生遅いなぁ…。」

 

「……多分もうすぐ来るはず。」

 

「そうですよ、セバスチャンさんも先生達が無事に救出できたとおっしゃってましたし。」

 

「そ、そうですよね。きっと大丈夫な筈です…。」

 

 

戦争は終わった。

しかし、残された不安は未だ拭いきれずにいた。

 

 

「「……。」」

 

 

「……ああもう!なんなのこの空気もう耐えられないっ!」

「ホシノ先輩と先生は必ず戻って来る!」

「そんな時に私達がなよなよしてちゃダメだよっ!」

「二人が戻ってきたときたらちゃんと怒って、お帰りって言うんでしょ!!」

 

「!!」

 

「セリカちゃん……さっきは恥ずかしいから言わないなんて言ってたのに。」

 

「そ、それは………ぅっうるさいうるさいっ!今はそんなことどうでもいいでしょ!?」

 

「ふふふっ、そうですね…セリカちゃんの言う通りです。」

 

「ん、私も二人を信じて待つよ。」

 

セリカの言葉に皆が励まされた。

そして二人を待っていると……

 

「………あっ!」

「あれ、もしかして………!!」

 

 

日が昇り始めた時、太陽を背に特徴的なシルエットがこちらに向かっているのが見えた。

二人は戻ってきた。

 

アビドスの夜明けを連れて。

 

 

ザッ……ザッ……ザッ……。

 

 

「………。」

 

「先生、ホシノ先輩!!」

 

彼女達の姿を見たターキンは、安堵のため息を漏らした。

 

 

 

 

「「「「お帰り!」」」」

 

 

 

 

皆の出迎えに、彼もまた答えた。

 

「セリカ、アヤネ、シロコ、ノノミ……。」

「……ただいま。」

 

「ホシノ先輩は?」

 

「見ての通り、ぐっすりさ……。」

 

彼は自分のくぅくぅと寝息を立てる彼女を負ぶっていたここまで来た。

ペスコフ達は、あの後ベルチバードに乗ってシャーレに戻った。

捕まっていた生徒達は暫くの間シャーレで身柄を保護するつもりだ。

 

 

「あらら、眠ってしまってたんですか……。」

 

「シロコ……ホシノを保健室で寝かせておいてくれないか?」

 

「ん、わかった。」スッ

 

シロコは彼女を預かると校舎に戻った。

 

「それで先生……。」

 

「私達に何か言う事、あるよね?」

 

無事に戻ってきたのは良いとして…

自分達に断りもなく勝手に一人で行ってしまった事にご立腹だった生徒達はターキンに訊く。

 

「えーと、それは……その…」

「……ぐえ。」バタッ

 

何か言い訳を考える前に、彼はそのまま倒れた。

 

「えっ!?」

 

「先生!?」

 

「うわぁ!先生が死んじゃいました!」

 

「縁起でもないこと言わないでよノノミ先輩っ!!」

 

「先生気を確かに……って…。」

 

彼女達の心配は杞憂だった。

 

「ぐぅ……。」

 

「なんですか……寝てるだけじゃないですか……。」

 

「よっぽど疲れてたみたいですねぇ。」

 

「全く、人が説教しようって時に……。」

「ちょっと~先生ってば~。」ツンツン

 

「……むぐぅ…。」

「とうさん……かあさん……。」

 

「「!!」」ピクッ

 

 

ターキンはその時、夢を見ていたようだった。

彼が唯一平和に過ごしていた子供時代……その儚い夢を。

 

 

「…がんばったよ……ほめて……。」

「ぐぅ……。」

 

「……。」

 

 

その時、彼女達の中で名前も分からない感情が奥底から込み上がってきた。

放っておけなくて、いてもたっていられなくて、その人の為なら何でもしてあげたくなるような、そんな優しい気持ちが胸の奥で高まるのを感じていた。

 

「……よく頑張りましたね。」スッ

 

ノノミがしゃがみこんで彼にそう囁くと、優しく頭を撫でた。

彼がいつも生徒達にそうしていたように。

 

「まあ、ずっと不眠不休で戦ってたみたいだし……しょうがないか…。」

「これは先生も運ばないとダメだね……。」

 

「はい、二人まとめて保健室にレッツゴーですね☆」

 

 

 

 

アビドス高校の借金の元凶であるカイザーPMC理事は死亡。

それに伴い彼が運営していたカイザーコンストラクションとカイザーローンは、経営者の喪失とシャーレの捜査によって暴かれた数々の不祥事の責任を連邦生徒会に追及された結果倒産。しかし彼が直接率いていたPMCはカイザーコーポレーションの上層部が引き継いだ。

そして、アビドスの莫大な借金の債権はカイザーグループを離れ、キヴォトス内でも信頼が高い企業に移譲された。

移譲と同時に明らかに法外だった借金の元本は、連邦生徒会の働きかけにより大幅に減額され、課せられていた利息も大幅に引き下げられた。

完済は最早時間の問題となるだろう。

更に買い取られた土地の所有権は、連邦生徒会が不正な取引とみなし接収、同時に直属の法的機関が責任を持ってアビドス高等学校に公式に返還した。

 

そしてアビドス廃校対策委員会はシャーレの承認を得て公式な委員会となった。

途絶えていた連邦生徒会からの支援もこれから再開される見込みだ。

 

 

こうしてアビドスは長い時を経て夜明けを迎え、明日への一歩を刻み始めた。

対策委員会のこらからの行く末は気になるが、今日はひとまずその幕が下りたのだった。

 

 

 

 

 

 

ようやく平和を迎えたアビドスの昼下がり…

 

 

 

「……。」

 

76のジャンプスーツ姿のターキンは保健室のベッドで泥の様に眠っていた。

昨晩はオートマトンに撃たれたり、ロケットで吹き飛ばされたり、カイザーにレーザーで丸焦げにされたりでキヴォトスに来てから初めて死にかけた散々な夜だった。

しかし生徒の無事を思えば、彼にとってそれはナイフで指先を切ったにも等しい些細な事だった。

 

 

もぞもぞ…

 

 

「……んぅ。」

 

ベッドの中で小さな何かが蠢いていた。

ソレは何やらやわらかく、暖かだった。

 

「……?」

「くぁ~、なんだぁ?人が寝てるときにぃ~…。」

 

流石に違和感を感じたターキンは微睡みながらも目覚め、布団の中にいる何かを確かめた。

 

「………?」

 

「うへ、お邪魔してま~す」

 

「ああ…なんだホシノか……。」スッ

 

「わ、わわっ!?」

 

正体が自分の生徒と知るなり何を思ったか抱き枕代わりにし二度寝をはじめた。

 

「む~!?」

(く、くるしい!)

 

「……。」ユルッ

 

先生は例えお疲れだろうと生徒絶対死守センサーは健在のようで、直ぐに腕の力が緩んだ。

 

「ぷはっ!うへ~、あちゃー、おじさんとしたことが先生に捕まるとは……不覚だなぁ~。」

「…………。」

(先生の寝顔……こんな顔なんだ。)

 

ふと気になった彼女は彼の寝顔を見てみた。

傷跡とスキンヘッドのせいで強面な事に定評があるターキンだが、

そんな彼も寝顔だけは、あの日写真の中に映っていた少年のように…あどけない表情をしていた。

 

「……ぐぅ…。」

 

(ん?寝言かな。)

 

「…ホシノ……」

「よかったなぁ……。」

「ほんとう……よかったなぁ……。」ツーッ

 

ターキンは夢の中で彼女の名前を呼びながら泣いて喜んだ。

 

「!」

 

この大人(ヒト)は本当に……どこまでも生徒(こども)想いの先生だ。

強くてかっこよくて、でも少し子供っぽい。それに怒ると凄く怖い。

でも、凄く優しい大人。

私達を騙した悪い大人とも、アビドスを見捨てた普通の大人とも……全然違う大人。

先生は、良い大人だった。

そんな人に出逢えたなんて……まるで…奇跡みたい。

 

(先輩も私と逢った時、同じ気持ちだったのかな。)

 

「……。」

「…………すう。」

 

そんな事を思いながら、ホシノもまた彼の腕の中で眠った。

 

 

 

暫く後で戻ってきたペスコフ達に二人とも叩き起こされたが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「い~や~だ~っ!」

 

「ダ~メ~で~す~!」

 

「ぐにににににににに……」にょーん

 

 

アビドス高校の校門の前でターキンに必死にしがみつくホシノとシロコをセリカとノノミが引き剝がそうとして、先生がフォトショップみたいに引き延ばされていた。

 

 

「やだやだやだぁ!先生は対策委員会の顧問なの~!!」ヒシッ

「ずっとアビドスにいるの~~!」

 

「ん~私もまだ斧が使えるようになったところ先生に見てもらってない!」ガシッ

 

「にににににに~~!!……助けてくれ~…ち、ちぎれる~~~!」

 

昨晩のクソつよアパラチアンムーブがまるで夢だったかのようにターキンはキヴォトス人のパワーに翻弄されていた。

 

「そんなに言うなら明日シャーレに行けばいいじゃんっ!」

 

「うへ?行っていいの!?」

 

「勿論構わないぞ。」

 

「実際、他校の生徒がシャーレの部員として仕事を幾ばくか手伝って貰うこともよくあるからな。」

 

「俗にいう当番ってやつだ。」

 

「な?わかっただろ!?だから二人ともそろそろ離して!」

「このままじゃ真っ二つになる~~!!」

 

「「ご、ごめん……。」」

 

なんとか説得して二人を先生から剥がし、ターキンは真っ二つにならずに済んだ。

 

「「……。」」ウルウル…

 

それはそれとしてやっぱり寂しかった。

 

「そんな目で見ないでくれよ……また来るから。」

「実際いくつかアビドスでやりたいことがまだ何個かあるし…。」

 

「本当ぉ?」

 

「本当さ。」

「それに言っただろ?一緒にアクアリウム行こうって。」

 

「……!」

「覚えてたんだ……その話。」

 

「覚えてるも何も私から言い出した話だ、忘れるわけないさ。」

 

「ん、来なかったら力ずくでも連れていく。」(覆面を被りながら)

 

「やめておけ、仲間が何しでかすか分からん。」

 

と言って彼は親指を背後に向けた。

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴ……

 

 

その先にいる先生達は軽く脅すように禍々しい威圧的なオーラを放っていた。

 

「……やっぱりやめとく。」

 

「それがいい。」

 

 

 

「「………。」」

 

 

 

「……それじゃ。」

 

そう告げて彼は仲間達の下に戻った。

ピックアップトラックに乗る直前……

 

「皆!またな~!」

 

そうして大きく手を振った。

それに気付いた生徒達もまた手を振り返す。

 

「おい、そろそろ出発するぞ。」

 

ペスコフの呼びかけに、彼は応える。

 

「うん…戻ろう、シャーレに。」

 

 

ブロロロロロロロロロロロッ

 

 

 

 

 

 

「そうだ!」カチカチッ

 

運転中、エドワードはピップボーイのインベントリから何か取り出した。

 

「この間スクラップ場でゴミ漁ってたら面白い曲を見つけたんだ、流していいか?」スッ

 

手にしているCDのパッケージには[Clear Morning]と書かれていた。

 

「いいね、ドライブにはちょうどいい。」

「だろ?ペスコフ。」

 

「ああ、CD貸してくれ。」

 

 

カチッ………

 

 

 

光る画面 - Tap tap

流れてゆく - Tic tac

チェックしてゆく - タイムライン

It's morning - Routine

ワクワクする - Topic

ときめくような - Good news

ハートの扉 - Knock knock

今日にsay - Hello!!

 

朝もやの交差点 今日が ゆるやかに動き出す

Do you feel? ほら 何かが始まるざわめきに似た予感

Teacher… これは何ですか? 溢れてくる気持ち

次から次ヘスクロールしたって 終わらない 止まらない

 

青く澄んだclear sky 突き抜けてくこの思い

待ち焦がれた奇跡を キミと見たい そう一緒に

 

 

光る景色 - Tap tap

弾むココロ - Tip top

思わずほら - Smiling

くり返す

何か変わる? - なんて

何が変わる? - なんて

わからないよ - でも

期待 - して

 

未完成の可能性 今日のアーカイブに残したい

いつかきっと未来のわたしと 答え合わせしよう

Teacher… これが恋ですか? 今まだわからない

思いきりグッとペダル踏み込んで スピード上げてこう

 

高く澄んだclear sky キュンと響くこのメロディ

拡がってくセカイで キミと繋ごう 鮮やかに

 

 

風を切って - Tip tap

息切らして - Tip top

気持ちそっと - Upload

くり返す

フワフワする - なんで?

ドキドキする - なんで?

駆け上がった - Up slope

見渡 - して

 

吸い込んだ朝のにおい 希望で満ちた空気

ストーリー重なって動き出す 未知の彼方へ

 

Teacher… これは何ですか? 溢れてくる気持ち

次から次へスクロールしたって 終わらない 止まらない

 

青く澄んだclear sky 突き抜けてくこの思い

待ち焦がれた奇跡を キミと見たい そう一緒に

 

光る画面 - Tap tap

流れてゆく - Tic tac

チェックしてゆく - タイムライン

It's morning - Routine

何が変わる? - なんて

何が変わる? - なんて

わからないよ - でも

期待 - して

 

ワクワクする - Topic

ときめくような - Good news

ハートの扉 - Knock knock

 

Say hello!!

 

 

 

 

彼らを乗せて走り出したISVトラックはアビドスの住宅街を抜け、砂漠を抜け、自治区の境を越えそして…

 

 

 

自分達の部室へと戻って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

「うわああああああん先生いいいい~~!!!」

 

「うわっ!?」ドサッ

 

「な、何が起きてるんだ…。」

 

「これ、デイトリッパーの使い過ぎて見てる幻覚じゃ…ないよな?」

 

「不思議だ…。」

 

 

え~と、何が起きてるのか説明しよう…。

 

先生達がシッテムの箱の中に入り、アロナはターキンに飛びついて泣きじゃくっている。

そういう状況だ、うん……。

 

いやこれでは流石にまだ呑み込めないか…。

こうなった原因は遡ること約10分前…

 

 

 

「いや~久しぶりに戻ってきたな~。」

 

「ターキンはずっとアビドスにいたもんな。」

 

ターキンは最初より少し様変わりした部室に興味津々だった。

因みにグーンズは流石にパワーアーマーから降りている。

ついでに話すと彼の普段の格好は「B.O.S.特殊作戦のスーツ」だ。

B.O.S.の特殊部隊用ユニフォームで、機能性に優れていてなおかつ動きやすいため、様々な環境で活動できる汎用性がある。

敵の基地への隠密作戦等アパラチアではよくあったので当時重宝していた。

 

「そうそう、でも色々変わったな、ガンラックの傍に武器作業台があるし」

「その隣には細工師の作業台も……。」

 

「因みに防具作業台は別室にあるぞ。」

 

「それにキャビネットの上にはスローカムズ・ジョーのコーヒーメーカー!」

「これ美味いんだよなぁ。」

 

「そうなんだよ!しかも放射能に汚染されてないから生徒も安心して飲める。」

 

放射能汚染はウェイストランド人だからこそ気になる点だろう。

生徒のRADの中毒は洒落にならないのだ。

 

「デスクもちゃんと人数分あるな、あそこはペスコフの席だろ?全員の様子が見れるところにあるし。」

「それに整理整頓されてる。」

 

「その通り。皆の書類の確認をすることもしばしばあるからあそこが丁度いい。」

 

因みにお気楽なエドワードはその手の事務作業がメンバーの中で一番苦手だった。

机も他の先生と比べて少々汚い。弾丸が何発か転がってたりする。

 

書類仕事(ペーパーワーク)は俺達の中で一番上手だもんな。」

 

「おかげで最近リンから小言を言われる回数が減った!」

 

「そ、そうなのか…よかった…な?」

 

「はぁ、全く調子のいい奴め……ん?」

 

そんなエドワードにペスコフが呆れていると、ペスコフは奇妙な物を見つけた。

 

「これは…でかいスマートフォンか?」

「おいターキン、これは…」

 

「ああ、それかシッテムの箱だよ。」

「俺が使ってたタブレット端末だ。」

「いや、今は全員先生だから俺達……なのか?」

 

「?」

 

「まあ、見た方が早いか…皆、集まってくれ……。」

 

そうしてペスコフ達がターキンの周りに集まった時だった。

最初に起動したときのような無機質な音声が聞こえた。

 

 

複数の先生の存在を確認……

 

ペスコフ・イーグルマン・ダーランド

 

オズワルド・フィルブリック・ザルボーグ13世

 

エドワード・ディエゴ・エイシス

 

ヴィクター・ロドリゲス・グーンズ

 

アクセスを許可……シッテムの箱にようこそ。

 

歓迎の言葉と同時に、彼らの視界は画面から放たれた光で覆われた。

 

 

「「「「うお、眩しっ!」」」」

 

彼らのリアクションは当時のターキンと同じだった。

同じVaultで一緒に過ごしただけあり、色々と似た者同士なのが伺えた。

 

 

 

「ターキン先生~~~!」

 

「アロナ……。」

 

 

そして現在に至るのであった。

 

 

「ううっ…先生、私の事を置いて行って…ひぐっ、だからピップボーイに接続したら死にかけてて…ううぅ…」

「わ、私先生が死んじゃうんじゃないかと…」グスン

 

「死なないさ…もう二度と。」

「君の為にも……。」

 

「グスッ……はい、お願いします。」

 

「それと、もう置いてかないでください!」

「じゃないと先生を守れないんですからっ!」

 

「い、いやぁ……君が壊れたらいけないと思って…。」

 

「人の心配できる立場ですかッ!!」

 

「はい、ごめんなさい……。」

 

「カイザーのセキュリティカメラで一部始終全部見てたんですよ!」

「本当に…心配したんですから……。」

 

「うっ……本当にすまない…。」

(そいえばこの子凄腕ハッカーだったの忘れてた…。)

「うーん……。」

 

再び泣き出しそうなアロナに困り果てたターキン先生だが、

 

「ん?あっ。」

 

彼女が大事に手に持っていたそれに気が付いた。

 

「そのテディベア……。」

「大事に、持っててくれてたんだな…。」

 

「え?…は、はい……私が初めて先生からもらったものですし…。」

「この子を持ってると…先生が近くにいる気がして安心したんです。」

 

「そうか……。」

「ごめんなぁ、心配かけて。」

 

「本当ですよ…全く……。」

 

「後でいちごミルクとカステラ買ってくるから、それで許してくれないか?」

 

「……。」

「まぁ…考えてあげます……。」

 

「ああ、ありがとう。」

 

そんな感じでやり取りを重ねていると……

 

「あのぉ、二人きりのところ水を差して申し訳ないんだが…」

 

「ここは!」「一体!」「どこなんだよっ!!」

 

「あっ。」

「すまん、忘れてた…。」

 

「やれやれ……。」

 

「阿呆め…。」

 

「それで、ちゃんと説明してくれないか?」

「ここがどこで、その子が一体何なのか。」

 

「あ~それは…」

 

いちいち説明文を書くのもめんどくさいしその辺も読者は把握してる筈なのでアレを使わせてもらいます。

 

「実はかくかくしかじかでして…。」

 

「へ~、タブレットの中の空間ねぇ。」

 

「この子がOS?にわかに信じがたいな。」

「どう見てもかわいい女の子じゃないか。」

 

「かわいいなんてそんな~えへへ…////」

 

「凄く感情豊かで人間的だ…ZAXのような人工知能の類なのか?」

「どう見ても人間にしか見えない。」

 

グーンズとペスコフはアロナを興味深そうに観察していた。

どんな技術なのかとても気になる様子だった。

グーンズはアビドスでの脳筋戦術で誤解されているかもしれないが、先のアビドス戦争で使用されたベルチボットやコヴァック・マルドゥーンMk-2の設計にはペスコフだけでなくグーンズも大きく関わっている。

それにB.O.S.の一員である以上、科学技術にも精通していてかなり高INTな人物なのだ。

 

「おい、掃除ロッカーにバケツあったぞ!」

 

「頭に被れ!」

 

「ほい!」スポンッ

 

「これぞ本当の()()()()ってね!」

 

「「HAHAHAHAHAHA!!!」」

 

「バカが、戻してこい。」

 

「はい。」

 

そいう低INTなキャラはオズワルドやエドワードの仕事である。

偶にターキンも混ざって三バカ大将が結成されることがあるが…。

 

「その~、ターキン先生?」

 

「どうしたアロナ。」

 

「あのなんだか賑やかな人たちは…一体。」

 

「ああ、彼らは私の友人で私と同じシャーレの先生だ。」

「紹介するよ。」

 

「彼がペスコフ。」

「元軍人のしっかり者で、私たちのまとめ役だ。」

 

「どうも。」

「アロナだな?先は二人が騒いですまなかったな。」

「悪い奴らじゃないんだが、少々オツムが……。」

 

「ああいえ、さっきので大体わかりました。」

 

そのアロナの割と鋭利な一言が二人の心をえぐったのは言うまでもないだろう。

 

「ねえ酷くない?エディならまだしも、」

 

「おいふざけんなオズ!俺なら何だってんだ返答によっちゃ縛り上げるぞ!」

 

今の二人には初登場時に見せたハードボイルドな姿はまるで存在しなかった。

だが安心して欲しい、やるときはやるのがレジデントだ。

多分また見る機会があると思うので長い目で見守っていて欲しい。

 

…作者の為にもお願いします。

 

「あの二人はオズワルドとエドワード。」

 

「黒いスーツに鉱山採掘用のガスマスクを被ってるのがオズワルドで、」

「隣のロープ持ってるコンバットアーマーにコートを羽織ったヘルメットの男がエドワードだ。」

 

「二人ともオズとエディって呼んでるからアロナも好きに呼んでいいぞ。」

 

「はい、よろしくお願いします!そのオズ先生……とエディ先生?」

 

「よろしく。」

 

「仲良くやろうぜ、アロナちゃん。」

 

「因みにオズは神父でエディは保安官をしてる。」

 

「懺悔したいことがあるならいつでも聞こう。」

 

「い、いえアロナは優秀ですので!別に懺悔するようなことなんて…な、ないです……。」

 

アロナはハッキリと言い切れず目をゆっくり逸らした。

 

「へー、そうかい。それならいいけどよ…」

「もしなんか悪いしてたら俺が逮捕しちゃうぜ?」ジャラッ

 

そう言ってエドワードは彼女の目の前に手錠を垂らしてからかった。

 

「ひっ…!」ビクッ

 

「脅してんじゃねーよアホンダラ!」ドッ

 

「ぐえっ!?」

 

嘗て皮肉でアロナを泣かせた前科がある彼はすぐさまエドワードにドロップキックをお見舞いした。

エドワードは悶えた。

 

「おお、今のは痛そうだな。」

 

「奥歯が3本折れた…。」

 

「ターキン、スティムパック。」

 

「あ、ああ……すまん少しやりすぎた…。」

 

「いいよ、俺が少しふざけすぎた。」

「ごめんな。」

 

ちゃんと反省できる大人達だった。

 

「あ、いいえ、私は別に気にしていませんし…というか歯大丈夫ですか?」

「今折れたって…。」

 

「あれくらいスティムパック刺しとけば治るよ、心配ない。」

 

「はあ、そいうものなんですね…?」

 

「そういうもんだ。」※良い子は間違ってもドロップキックで友達の歯を折らないでね。ターキン先生との約束だぞ!

 

そしてターキンは最後の紹介に入った。

 

「彼がグーンズだ。」

「B.O.S.という組織にいて、色んなテクノロジーに詳しい。」

「グーンズって言葉はチンピラとかゴロツキみたいな悪党を指すことが多いけど。」

「彼は根っから善人だし、仕事に誠実だし真面目だ。」

「ペスコフともよく気が合うんだ、お互い機械いじりが趣味だし。」

「昔、二人でワシントンに乗り込んでリバティ・プライムの設計図を盗み出してた。」

 

「人聞きが悪いな、危険なテクノロジーの接収と言って欲しい。」

「レイダー共にあの設計図が渡ったら大変な事になってたはずだ。」

 

「はいはい。」

 

「本当に分かってるのか?…全く。」

 

グーンズは軽く咳ばらいをすると改めてアロナに自分を紹介した。

 

「改めて、ナイト・グーンズだ。」

「これからよろしく頼む、アロナ。」

 

「ナ、ナイト!?」

「騎士様だったんですか!かっこいい~!」

 

「ははは!確かに名誉な称号だが、君が思ってるのとはかなり違う。」

「軍の階級の様なもので、陸軍の基準なら…大尉とかだろうか。」

「大佐や将軍と言った上級の職位はパラディンやエルダーあたりだろうな、うん。」

 

「へえ…そういうものなんですか?」

「でもでも、ターキン先生みたいに凄いアーマーに乗って戦ったりするんですよね!」

「でっかい武器で悪い奴らをやっつけたり、物凄いパワーでボコボコにしちゃうんですよね!」

「それって凄くかっこいいしロマンがあって憧れちゃいます!」

 

「ははは、余程パワーアーマーが好きなんだな。」

「じゃあ後で実物を見てみるか?」

 

「いいんですか!?是非お願いしますっ!」

 

そしてアロナはあっという間に先生達と打ち解け、仲良くなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レジデント達は生徒を助け出し、学園の問題に決着をつけ平和をもたらした。

だがまだ解決していない問題もある。

 

これからはこの5人で、シャーレの先生としてキヴォトスで奮闘する日々が始まる。

全てはこの世界に生きる生徒達の為に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Fallout76

-once in a blue archive-

 

対策委員会編…完

 

 

 

 

 

 

*1
先頭に立って部隊を先導する兵士。真っ先に接敵し、死亡する可能性が高いポジション。





というわけで、アビドス対策委員会無事完結しました!
いや~実に…実に長かった…。
今思えば対策委員会編が始まったのは連載を始めた時と同じ5月…
まさか本当に完結できるとは作者も思ってませんでした。
ここまでこれて本当に良かった…。


しかし…読者も気になっていることでしょう。


ユメ先輩はどうなるの?
カイザーに捕まっていた生徒達は今後どうなるの?
ターキン先生がアビドスでこれからやりたいことって何?

お答えしましょう…。


題して!

Fallout76
-once in a blue archive-

「アビドス復興編」!!


近いうちに投稿します!多分!!


というのもアビドスはまだ復興のスタートラインに立っただけ。
再建はこれからなのです!

それでは皆様お楽しみに!




っと、大々的に喧伝したのはいいのですが…。
いきなり新章に入る前に、作者も流石に疲れたのでゆるーく日常回を幾つか投稿してから新章の執筆に入ろうと思います。


それでは皆様、また次回お会いしましょう!




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