Fallout76 -once in a blue archive-   作:egguimen

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メインストーリーに入る前に幾つか小話的なエピソードを書こうと思ってます。
今回はユウカのメモロビを参考に書いてみました。

話は変わりますが、falloutの人間がレッドウィンターに行ったらヤバいことになるんじゃ…ふむ。


閑話その1
One day's in the office


サンクトゥムタワーが復旧し、連邦生徒会が活動を再会できるようになった翌日。

俺はシャーレのオフィスで頭を悩ませていた。

 

「………。」

 

書類の作り方が分からなかった…。

別に書類を書いたことがないわけじゃない。だがこの世界のコンピュータは故郷のターミナルとは全く仕様が違っていて、そのため文書の作り方が全く分からなかった。

 

あの時リンに聞いておくべきだったか…いや、寧ろあれ以上彼女の心労を増やすのもまずいか…。

 

誰かに書き方を聞こうにもこのオフィスには俺一人だけ、そもそも聞く相手がいない。

 

「困ったな…アロナは今寝てるし…。」

「うーん………。」

「あっそうだ!」

 

俺はユウカの事を思い出した。

彼女は確かミレニアムスクールでセミナーという部活の会計をしていたと聞いていた。

彼女に聞けばこの世界の書類の作り方がわかるかもしれない。

そうと決まれば俺は早速彼女に連絡するためスマホを取り出してモモトークを開き、未だに慣れないキーボードのフリック入力に手こずりながらもメッセージを送る。

早くこの操作には慣れておきたいものだな…。

 

『こんにちは。ユウカ。』

『ターキンだ。』

 

先ずは軽い挨拶を送って既読が付くのを待ったが、数秒で付いた。

すると俺が文字を打つのにかけていた時間よりも早く返信がくる。

 

『こんにちは、先生!』

『私のこと覚えてたんですね。』

 

『勿論。生徒のことを忘れるはずがないだろう。』

 

『そうですか…よかったです!』

『それで、ご用件は何でしょうか?』

 

俺は早速要件を伝えた。

 

『困ったことに書類の作り方がわからない…。確か君が部活で会計の仕事をしていたのを思い出して連絡してみたんだ。君さえよければ、手伝ってほしい。』

 

『なるほど…そういうことでしたか。』

 

するとすぐに返事が帰ってきた。

 

『わかりました、今シャーレに向かいますね。』

『少しだけ待っていてください。』

 

『ああ、助かるよ。』

 

俺はスマホを閉じてパソコンとにらめっこしながら来るのを待った。

そして数分後………ついにユウカがシャーレのオフィスにやってきた。

 

コンッコンッコンッ……

 

「こんにちは先生!お手伝いに来ましたよ!」

 

扉がノックされた後の、彼女の元気そうな挨拶が聞こえほっとする。

 

「ユウカか。どうぞ、入ってくれ。」

 

「はい、失礼しますね。」ガチャ…。

 

「早速頼みたいんだが…。」

「実は昨日の作戦の報告書を作成しようとしたんだが、このアプリの使い方がさっぱりで………。」

「これなんだが…。」

 

俺は腕を組んだまま、目の前パソコンの画面を親指で指さす。

 

「なるほど…。」

「もしかして先生。文書の作成は初めてですか?」

 

「いや、初めてではないんだが…前まで使っていた機材と仕様が全く違っていて頭を抱えてたんだ…。」

 

「そうなんですか。まあ書類のことなら任せてください。」

「セミナーの会計として手取り足取り教えてあげますから!」

 

「そうか、それは頼もしいな。」

 

「はい!じゃあ早速始めていきましょうか!」

 

「ああ。」

 

こうして俺はユウカに書類の作り方を教わることになった……。

 

「ここはこうするんです。見ててください。」

 

カチカチ…。

 

「なるほど、じゃあこれをこうすれば…。」

 

カタカタ…。

 

「おお、そうです!よくわかりましたね!」

「じゃ次はこの部分を…。」

 

そんな感じでユウカから文書のあれこれを教えてもらい、かれこれ1時間ほど経った後、俺は無事に書類を作成することができた。

 

「よーし、これで完成だ……!」

 

ッターン!

 

やはり最後はエンターを勢いよく叩くに限る。

するとユウカから労いの言葉をかけられる。

 

「お疲れ様でした先生、とても上手でしたよ!呑み込みも早かったですし。」

「特に文章の方はとても読みやすくて、私も参考になりました。」

 

「そうか、それはよかった。」

 

Vaultでワープロの授業を真面目に受けていてよかった。

それとユウカの丁寧な説明も相まってスポンジが水を吸うかのように頭によく入った。

 

「君の教え方が上手かったんだ。」

「もしかすると、私よりも先生に向いてるかもしれないな。」

 

「そ、そうですかね…///」

 

そう彼から言われたユウカは照れていた。

今日は慣れないことばかりだったが、ユウカの手伝いもあってあまり苦戦することもなく、何とか書類を完成させることができた。彼女には大きな借りができた。

 

 

「君には感謝してもしきれないよ。ユウカ。」

 

「いえいえ、お力になれたようで良かったです。」

 

「ああ、本当にありがとう。」

「御礼と言ってはなんだが、受け取ってほしい。」スッ…

 

俺はユウカに厚めの封筒を差し出した。

 

「え!?ちょっと、先生それは…!?」

 

「今回は本当に世話になった。これは君へのささやかなお礼だと思ってくれればいい。」

 

「どう考えてもささやかと呼べるものじゃないですよねそれ…。」

 

「本当はもっと気の利いた物が良いのだろうが…今はこれぐらいしか用意するものがなくてな…。」

「だが是非とも受け取ってほしい。」

 

「そ、そんな私はただ先生の仕事を手伝っただけですし…。(汗)」

 

ユウカはその封筒の中身に驚き遠慮していた。

しかしこちらも受け取ってもらえないとこちらとしても示しがつかない…。

 

「もしや……ここでも紙幣の価値が消滅してるのか!?」

 

「してませんけど!?」

「っとういうか「ここでも」ってどういう……」

 

「ああ、いやぁ今のはその……こちらの話だ…気にしないでくれ。」

 

「あ、はい…。」

 

一瞬来歴がばれそうになったが慌ててその場をやりすごした。

しかしやはり現金は気が引けるということで貸しを作ることで話がまとまった。

 

「じゃあ今回は一つ貸しにしておきますからこちらが困ったときはおねがいします。」

 

「もちろん、たとえ火の中でも水の中でも、メルトダウンを起こした原子炉の中でも助けに向かうよ。」

 

「原子炉はさすがに洒落になりませんけどね。」

「…では、私はこれで失礼しますね。」

 

「ああ、お疲れ様。おかげで助かったよ。」

 

「はい!私も先生の為でしたら今後も喜んでお手伝いさせていただきます!」

「それでは!」

 

バタン…。

 

彼女が笑顔でオフィスから出て行くのを見送ってから呟く……。

 

「…本当、よくできた子供たちが多いな…。」

「しっかり、守ってやらないと…俺たちみたいにならないように。」

 

俺は腕を上げて軽く伸びをする。

 

「さて、仕事の続きをしないとな…。」

 

そして俺は後ろの書類にも手を付け始めた。

しかし、その書類は山積みだった。

 

「流石に…メンタスだろうな。」

 

ゴクッ…。

 

これはやむを得まいと、薬の力を借りながら猛スピードで書類を片付けた。




前回のクソ長文との落差で足を重傷化しそうになったしまった方。
本当に申し訳ない。おまけ程度に書いてたのでガバガバ構成になってしまいました。

申し訳程度ですがこちらが前回触れていた彼の顔です。(ゲーム内で再現)

【挿絵表示】


イラストにしたかったけど絵心が……なかとです…。

とにかく、読んでいただきありがとうございます。
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