Fallout76 -once in a blue archive- 作:egguimen
どうも作者です。
さっきまで76のスコアボード周回に躍起になって血眼でデイリーとレイドを周回してました。
新武器のテスラキャノンの設計図コンプせねばならんのです…!
それでは本編をどうぞ!
輝く深淵
その奇妙な洞窟はアパラチアの積灰の山にある日露出した。
深淵の入口はウルトラサイトで覆われていた。
ペスコフはこの洞窟の正体を暴くべく仲間達を連れて探索に乗り出した。
探索によって、そこはエンクレイヴのウルトラサイトに関する研究施設だったことが判明した。
内部には巨大な防衛装置、掘削用の巨大なドリル、そしてウルトラサイトのサンプルが集まる研究所、そして最深部には蛇が猛毒で満たされた空洞で蜷局を巻いていた。
しかし、施設は無人だった。
研究者の姿は愚か、亡骸すら見つかることはなかった。
彼らが思い知った、それがここが緑に輝く地獄である事の証左なのだと。
最初にぶつかった関門は施設を防衛するセキュリティだった。
深淵の門番は強大で、歴戦のレジデント達も突破には苦戦を強いられた。
最も、これを突破した後も苦戦の連続だったが……。
門番はセントリーボット「EN-06 ガーディアン」だ。
先に進むためにはこの守護者を倒す必要があった。
「くそぉ!なんなんだあのセントリーボット、どんだけ武装積んでんだよ!?」
矢継ぎ早にやってくるレーザー、ミサイル、高圧電流、プラズマ、あらゆる兵器の弾幕の嵐。
何より厄介だったのはここで研究されていた新型のシールド発生器だった。
「早くバンカーに隠れろ!死ぬぞ!」
やっとの思いでコアをショートさせるも機能停止に持ち込むも、ガーディアンはすぐさま自動修復プロトコルを実行。
同時に発生する灼熱地獄のような熱波が区画の全てを焼き尽くそうとした。
その熱は積灰の山の坑道で今だ燃え続ける炎よりも激しかった。
レジデント達は死に物狂いで避難用バンカーに身を隠し、己の運命をブラストドアに委ねた。
そして現在、アビドス砂漠はカイザー要塞地下のセキュリティルームでは……
Intruder detection... Eliminate.
ドドドドドドドドドドッ!!
「うわあああああっ?!!?!!」
4門のGAU-8バルカン砲から放たれる炸裂弾を避けながら走り回り…
ドカアアアアアーーーーーン!
「ぎゃあああああああ!!」
「退避!!退避いいいいいいいッ!!!!!」
何十発もの誘導ロケットがスピード狂並の勢いで逃げるペスコフを追い回し…
ビリリリリリリリリリリリッッ
「あばばばばばばばばば!!!?!!」
「ししびびれれるるるるるるるるぅぅうぅうう!!!」
オズワルドは間抜けな事にヘイローを囲う電気柵を切ろうとして800Vの高圧電流に感電…
ダァン!ダダダァン!
「おい、なんだよこれめっちゃかてぇ!?」
そんなオズの下を潜って弱点を抑えたエドワードだが、ヘイローを破壊するのに四苦八苦…
For sephira!
For god of mech!!
yoooloooooooooooooooooooo!!!
surprise mother fucker!!
sup brooooooooo!!
we gonna kick your ass!!
ガッシャーーーン!
ダダダダダダダダダダッ!!
「畜生、こいつらどこから湧いんだよ!」
「まるでラッドローチだ!おまけに!(ガンッ)やたら!(ガンッ)頑丈!(ガァンッ!)」
Hello mother fucker
「しつこいつってんだよ!」
ターキンはダクトやパイプからぞろぞろとやって来る信者共の増援に悪戦苦闘していた。
実に奇妙な事ではあるが、何故かアパラチアでエンクレイヴが招いたあの災難をカイザーPMC達で再現されているようだ。多少異なる点もあるが、この気味の悪さと厄介さは紛れもなくあのガーディアンにも匹敵していた。
手こずる教師達が現在相手をしているのは天井からぶら下がるように配置されたカイザーのゴリアテ、コックピットにはコンピューターが搭載されていて、中には警備用のAIが組まれていた。
そして、その逆さの頭上には信奉者の証たるヘイローが灯っていた。
「ぬぅ!エドワード、ヘイローはまだ破壊できないのか!?」
グーンズは、ガトリング砲の弾幕を柱でやり過ごしてる間に、死角に入り込んでヘイローの破壊を試みているエドワードに必死の形相で聞く。
「今やってるっての!こん畜生がカスール弾でも傷一つすらつきやしない!」
「銃弾じゃまるで効果がねえ!!」
エドワードもターキンが敵から庇っている傍らでライフルやショットガン、ガトリングまでインベントリから次々と引っ張りだしてヘイローを壊そうとするも、まるで進歩がなく手詰まりだった。
「ひぃっ!ひいいぃっ!」
「誰か援護してくれえええええ!!」
ペスコフは未だにロケットタレットの標的にされ、AGIフルスロットルで逃げていた。
V.A.T.S.で叩き落としても巣から飛び出す狂暴なスズメバチ蜂の様に何度も飛び出してくる。その上ゴリアテのヘイローの影響か、グーンズが物陰から攻撃しても効果が薄く、完全に反撃の手立てを失っていた。
「ペスコフ!受け取れェ!!」ブンッ
上でロケットに追われるペスコフに、ターキンは信奉者のオートマトンたちを捌きながら何かを彼に投げた。
「~~~ッッ――――!!」バッ
彼が投げ渡したそれにペスコフが藁にも縋る思いで手を伸ばした。
ボオオオンッ!!!
瞬間、後ろからロケットが爆発…彼の体は一瞬にして爆炎に包まれ…………なかった!!
ゴオオオオオオオオオオオオオ……
『スーパーアロナバリアーーーーー!!』
と叫ぶ声がペスコフが掴むタブレットから響き渡った。
『ムフー!』フンス
「うおおお!アロナすげえ!!」
「流石は超高性能アシスタントだ!」
「女神だ!救いの女神だぁ!!」(感涙)
切羽詰まった大乱戦の中、ペスコフの命を救う超絶ファインプレーに教師達は彼女を称えた。
これによりアロナのモチベーションと教師達の士気は最高潮に達した。
「「「アロナ!アロナ!アロナ!」」」
『えへ、えへへへ///』
この地下はアパラチアの輝きの深淵とよく似ている……しかし決定的な違いがある。
そうそれは、先生達の手元にある超優秀な高性能秘書の存在だッ!!
これで青封筒が何枚も出なければなぁ…
「はぁ……はぁ……死ぬかと思ったぁ…!」
『先生は死にません!私が守るので!』キリッ
綾波ならぬアロ波の爆誕である。
「うおおお!弾幕を凌いだ今が好機ッ!」
ペスコフは足場から飛び出すとゴリアテからぶら下がるロケットタレットにしがみついた。
タレットは砲塔を一心不乱に動かし振り落とすもペスコフの戦場のド根性は凄まじく日本のすっぽん、アメリカのカミツキガメのように喰らいついてみせた。地元のオグアにも引けを取らない勢いである。
「こいつをセットしてちょちょいのちょい…っと!」
Pip-boyにROBOTICS EXPERTを挿すとタレットのハッキングを始めた。
「あとはこいつをこうして……よし!バックドア設置完了!」
「アロナ、こいつを乗っ取るんだ!」
『はっ!了解しました将軍殿!』(*`・ω・)ゞビシッ!
アロナが端末越しに敬礼するとタレットの動きがピタリと止まり…
ウィーンッ…
『ロケットサルボ、発射~~~!!』
ズゴゴゴゴゴゴゴッ!!
ドッカアアアアアアアアアアン!!
タイタンフォールよろしくとオートマトン目掛けてロケット弾幕をお見舞いした。
計算された距離と角度で攻撃した為、その敵陣ド真ん中にいたターキンが巻き込まれることはなかった。
「うおっ!?今のはアロナか?ありがとう!」
『えっへん!先生をお助けするのが私の仕事ですから!』
『でももっと褒めてくれてもいいんですよ?』
「幾らでも褒めてやるさ。」
「ついでにこのヘイローの壊し方も教えてくれたら、帰りにバナナカステラといちごミルクを買ってくるって約束する。」
『相手は重装甲なので貫通能力がある武器で攻撃すれば破壊できます(超早口)』
「これかぁ!」スチャッ
ターキンは対アーマーのレジェンダリーが付与されたレーザーライフルを構えた。
「エディ、伏せろ!」バッ
「うわあぶねっ!?」
ババババババババババババババババ!!!
エドワードが咄嗟に頭を下げた瞬間、ゴリアテのヘイローをレーザー光が貫いた。
ビキッ……パリーンッ!
この絶好の機会をレジデントは決して逃がさない。
「こいつは今、ここで狩るッ!」と揺るぎない覚悟を持って掛った。
強敵も最早これまでである。
「割れたあああああ!!」
「チャンスだ!ぶちのめせええええええええええ!!」
「うおおおおおおおおおおおお!!」
oh dear my god...
後にゴリアテはレジデント達に瞬く間にスクラップにされレジデント達のスタッシュの中に押し込めらた。
セキュリティルームにはネジ一本すらも残らなかったという。
セキュリティルームを突破し先へと進む先生一同だったが…
「おいおい……。」
「突貫工事で安全面を振る無視した結果…だろうな。」
「だな。」
「しかし困ったな……。」
2階に向かう為の斜行モノレール・ステーションは、地盤が崩落したことにより使えなくなっていた。
「ってことは……。」じーっ
彼らが心底イヤそうに眉を顰めながら見つめる先には…。
大型掘削ドリル保管庫
「はぁ……。」
彼らがため息を吐きたくなるほど不服にしているのには十分すぎる理由があった。
輝きの深淵で彼らがガーディアンを破壊した彼らが先に進んだ先にあったのは同じくドリルだった。
ドリル自体は大した問題ではなかったのだが……。
問題は、燃料の確保にあった。ドリルの燃料があるトンネル内ではモールマイナーがうろついていた。
それがただのモールマイナーならどれだけ良かったか……。
「うんぬぅっ!?」
デーンッ!(床ペロの音)
「わーっ!グーンズが一撃でやられた!!」
「嘘だろ!?PAに乗ってるんだぞ!?」
「あのモグラ野郎銃も効かねぇ!バケモンよりバケモンしてやがるぞ!?」
彼らがあの輝きの深淵で遭遇したのは「ウルトラジェネティック・モールマイナー・ストーカー」
この長ったらしい名前を持つこの特殊個体は銃弾はおろかミニ・ニュークですらかすり傷一つもつかない程頑丈なシールドに守られていて、その上拳に着いたドリル・フィストはデスクローやベヒモスですら一撃でミンチにしてしまう威力を持っている正に生きた対レジデント兵器だったのだ。
ターキン達はそんな歩く災害から逃げ回りながらなんとか燃料を集めてドリルを稼働させた。
しかし、あんなのは二度と御免だった。
御免だったのに………!
「クソが。」
「クソだらぁが。」
「ビチグソがよぉ……。」
「はいクソ―。」
「クソ・オブ・クソだな。」
レジデント達は「まーたあの化物から逃げ回る羽目になるのか」とうんざりしていた。
正直もうやってられないが生徒の為には背に腹は代えられず、いやいやながら腹を括ってなるようになれと半ばヤケクソ気味に倉庫に突入した。
「オラァ!連邦捜査部だぁ!…ってあれ?」
「んー?」
「……?」
「うん?」
「おっ?」
いざ心を構え尋常に挑もうとした矢先、予想を外れ5本の疑問符が浮かんだ。
「「…………。」」
保管庫に入るとトンネルらしきものは見当たらず、崩落したトンネルの入り口に大型のドリルがポツンと置かれているのみだった。
これに教師達はある可能性に気づいた。
「まさか……。」
「ああ、こりゃそのまさかだぜ……。」
「まさかのまさかだな……。」
「「モールマイナーがいない!!!」」
「イヤッホー!勝ったな!ガハハッ!」
良い子の皆、こんな感じのこの後明らかにヤバい展開になる台詞の事をフラグって言うよ。
歓喜の瞬間も束の間……
ドゴッ!
Hello:)
腕にドリルがついた[オートマトン・デルバー]が壁をぶち抜いて出てきた。
「やっぱりいんのかよ畜生ーーーー!!」
yeaaaaahhhhhhhhhhhh!!!!!!
彼らはアロナにドリルの掘削シーケンスを始動してもらっている間、このやたらとハイテンションなドリル野郎の猛襲を耐えなければならなくなった。
現場はもうしっちゃかめっちゃかのドタバタの大騒ぎだった。
もうUn〇elcome school流しても違和感ない展開だった。
漫画だったら即落ち二コマである。
「結局こうなるのかよ畜生ーーーー!!」
「ええい!地下なんて大嫌いだ!」
「FUUUUUUU*K!!(マジギレ)」
「アロナー!早くううううううう!!
「はわわわ…!も、もう少し待っててください!」
「搭載されてるコンピュータのOSが古くて操作が難しいんです!」
その頃先生は……
ギュイイイイイイイッ!
「ほああああばらがああああ!!」ブシャーーーー!!
エドワードがマイナーに腹をドリルで抉られていた。
噴き出る血飛沫と肉片から察するにエディの負傷は肋骨どころではなかった。
常人ならとっくに出血性ショックで床ペロ案件だっただろう。
「いかん、エディの臓物がミンチに!!」
「は、腸!腸出てる!!」
レジデントも流石にこの状況には顔面蒼白だった。
「ほげほげぎえぴああああああああ!!?!!!」
「ええい!相棒から離れろこのクソッタレ!」ガッ
ドーーーンッ!!
急いでデルバーを殴り飛ばしてエドワードを救出するターキンだったが、ヘイローによって防御力が飛躍的に上がった奴等には渾身の右ストレートもシャーシを掠める程度にしかならなかった。
「スティムだ!」プスーッ!
「復活!」チーン!
「そしてブッ殺!」ガァ!
ダアン!!
ガキンッ!
「はあっ!?」
回復するなりすぐさま仕返しとばかりに徹甲弾を装填したシングルアクションで反撃を仕掛けた。
しかし、デルバーはまるでびくともしなかった。
通常の個体を超える異様な硬さに難儀する中、とある謎が教師達の中で引っかかっていた。
「っというかさっきのセキュリティといい、なんでまだオートマトンがいるんだよ!?」
「一体残らずぶっ壊した筈だろ!?」
ペスコフもその不可思議に疑問を呈した。
「それに連中のヘイローも何かおかしい。」
「あの時はただの真っ赤な輪っかだったが、これは……何かのシンボルみたいだ。」
「それに物質組成に見合わない頑丈さ、以前と比べて火器の攻撃は大して痛くなくなったが…。」
「俺さっきあいつに腹刺されたばっかなんだけど?」
「あれは例外だろ、ドリルだぞ?」
「恐らく復活した時に神秘の性質が変化したのだろう。」
「そうなった原因は……進まないと分からんな。」
「とにかくこのドリルで… Didyou Call me? てめえじゃねーよすっこんでろ!!」ゲシッ!
と、またしてもぶっ飛ばされるデルバーだがやはりノーダメージだった。
そしてエドワードは気が付いた、攻撃能力は低く、代わりに防御は硬い。
そこから彼は悪魔みたいな事を思いついた。
「バット貸せ!この野郎かっ飛ばしてやる!」
「okay! ならコイツを使うといい。」スッ
ターキンは
「よしきた!かっ飛ばしてやんよ!」ボッ!
カッキーーーーーーン!
彼はロケットブースターを取り付けたバットを頭を目掛けて思いっきり振り抜いた。
デルバーはそれでも壊れなかったが…派手にぶっ飛び床ペロのようなラグドールを披露してみせた。
「へへへ…やっぱり無傷かよ……だが…それでいい。」
「寧ろ…それがイイッ!!」
「いくら殴っても壊れねぇって事はよぉ…いくらでも殴り飛ばせるって事だなんだぜぇッ!!」
「歯ぁ食いしばりなぁ…てめえは今からッ!」
「この俺のバッティングサンドバックになるんだからなぁーーーッッ!!」
エドワードは遂にタガが外れてしまった。
「オラァ!!」カキーン!
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァーーッ!!!!!」
カカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカキーーーーーンッッ!!!!!!
[33-4]チーン
なんでや阪神関係ないやろ。
と、キャラデザが荒木飛〇彦先生になる勢いのラッシュをデルバーに喰らわせたエドワードだった。
しかし本人はそれでは満足せず…
「まだまだこんなもんじゃねーよぉ!」
「このまま千本ノックだぁー!」
「アイツ楽しそうだな。」
その様子にオズワルドは何やらそわそわしていた。
「………。」スッ(バットを取り出す)
「オズ、ダメだからな?」
「………チッ。」サッ(バットをしまう)
「まったく……。」
怒涛の反撃によりデルバーを7分間も抑え込んだ後、アロナは無事にドリルを動かす事に成功した。
トンネルが開通した後、デルバーはガタガタと四肢を震わせながらどこかへと消えていった。
トンネルを下ると、地下2階に通じる入り口を見つけた。
ここは実験設備を有したラボだったらしい。
「ううっ、酷い匂いだな……腐ってる…。」
「こいつはマスク越しでもキツイな…。」
「これに懐かしさを感じることになるとはな……ツイてないぜ。」
しかし今は、兵士や研究者の死体が散らばったまま放置され、爪跡が壁や床につけられ、ここで当時凄惨な<事故>が起きていたことをまざまざと訴えかけていた。危険な研究を行っていた事は明白だった。恐らくオートマトンの研究に関しても何か貴重な資料が見つかるかもしれない。
施設内にはアルミ製のトレーに血が付着したメスが置かれていたり、極秘と書かれたいかにもなファイルが幾つか見つり、直ぐに嫌な予感がした。
「どこまでも腐りきったクズ共め……。」
PROJECT:ADULT HALO
「アダルト・ヘイロー計画」と書かれた資料には身の毛が逆立つような事実が記載されていた。
計画に関与していた研究者達は以下の通りだった。
主任研究員
・シェパード・ダッチマン
・小早川 犬太郎
・ネコロフ=アルストツカ
・チェ・ニャン
・猫ケ崎 里美
・武琉戸 嗣夫
派遣研究員
・ベアトリーチェ
資料の中にはオートマトンが開発された経緯が記述された資料も同封されていた。
当初、生徒の神秘を対象に付与する実験は獣人等の生体を持った一般兵を対象に行われていた。
生徒が持つヘイロー…それは生徒各個人が持つ生命の根幹にかかわる部位であり…肺や心臓、脳といった生命維持に必要不可欠な器官である。
必要不可欠な器官とはいえ…その仕組みの大半は謎に包まれていた。
唯一分かっているのは、彼女達が持つ神秘と密接な関係があるという事のみ。
彼らの研究により生徒が自身のトラウマを刺激されると、ヘイローに亀裂が形成され、そこから反転に似た流動性を持った磁場を形成することを発見した。
研究者たちはこの「疑似的な神秘の反転」を利用し、生徒から電波を介して他の生物、あるいは物質に神秘のエネルギーを供給することに成功した。
しかし、生徒から装置を介して供給された神秘に対して、被検体は痙攣や多臓器不全等の身体的症状からパラノイア、うつ病の末期症状等の精神的症状が確認された。
更に被検体の中には前頭葉の消失による狂暴性の発露する事例も報告された。
このような身体への過剰な拒否反応を理由にカイザーPMC幹部総会は生体を用いた実験の無期限の中止を決定し、以降は無機物への実験のみに限定された。
その後にオートマタに同様の電波を受信させた結果、憂慮すべき以上は見つからなかった。
なお、一部の人格プログラム及びログデータの改竄を除く。
この実験の結果、神秘を付与する対象はカイザーPMCが有する感情を除去されたオートマタに限定された。
これが後にターキンを死に際まで追い詰めたオートマトンが開発されたきっかけとなった。
被検体となった生体は指定の手引きに沿って適切に<処理>された。
「なんてこった…。」
「人体実験…か、戦前じゃさほど珍しい物でもなかったが…このキヴォトスでもそんなことする輩がいるなんてな…エルダー・マクソンが知ったらなんという事やら……。」
「…しかも生徒を使うとはな……なんと度し難い…。」
「アメリアも…こいつらのせいで………!」
「その上自分の部下まで…ウェストテック社員といい勝負かもな…。」
「この最低な実験も全ては軍需産業というビジネスのためっていうのがな…まるでVault-tecだな、本当に呆れる。」
「おいおいおい何だこれちょっと待ってくれよ……!」
「こいつらウルトラサイトまで調べてるぞ!?」
「なんだと?」
どうやらカイザーはこの地下で宝を探す過程でウルトラサイトまでも掘り出してしまったらしい。
っという事は……ウルトラサイトは誰かが以前に計画的にこの世界に生み出したという事になる。
しかしなぜ?
ウルトラミスティック・シールドシステム
そう書かれた文書に一枚のメモがついていた。
ウルトラサイトの真の力を、神秘の力によって引き出す。
そこから生み出されるパワーは想像を遥かに凌駕するものだった。
私は神にも達しうる力を手にしたのだ。
この力さえあれば、私を阻むモノはなくなる、例えそれが色彩であっても。
「色彩?」
「何かの比喩だろうか。」
「ウルトラミスティック……?」
「ウルトラジェネティック・シールドシステムとは別物か?」
意味深な走り書きと資料の表題がより教師達の興味を引いた。
神秘の研究中に発見されたウルトラサイトは、スコーチを生み出すこともあってカイザーにとっては厄介極まりない存在だったが、このゲマトリアから派遣されたベアトリーチェがこれに興味を持ったらしい。
調べていくうちに、純度の高いウルトラサイトの結晶が神秘と共鳴し強力な
これがウルトラミスティック・シールドシステム…UMSの基礎となった。
この技術を利用して、カイザーはオートマトンの致命的な欠点であった防御能力を克服しようと試みた。しかし力場から発せられる特殊な周波数が電磁パルスと同じ働きをすることでオートマトンが重大なシステムの機能不全に陥り、カイザーの試みは本末転倒な結果に終わってしまった。
そこで、UMSを組み込んだデバステーター・パワーアーマーを一般兵に身につけさせる事にした。
これが上手くいけば、デバステーターのメリットでもありデメリットでもあった重厚な装甲が不要になる上、ウルトラサイトの膨大なエネルギーでより強力な武装を搭載できるようになる事が期待されていたが…この実験がとてつもない大失敗となった。
事件はアビドス戦争前日に遡る。
UMSデバステーターの試験には、何を血迷ったのか神秘付与実験に拒否反応を示した被験者が再利用された。
理由は慢性的な資金不足だという。なんでもカイザーPMCは本社に内密でこの施設で研究を行っていたらしい。
被験者たちは幸いにも<適切な治療>により回復傾向にあったため実験に再び使用しても問題ないと判断されたのだ。判断を下したのは、カイザーPMC理事だった。
UMSデバステーターの運用試験は起動までは順調だった。
しかしテスト中に被験者達が絶叫しながら突然暴走、施設は混乱状態となった。
直ちに鎮圧部隊が突入したが、事態が収束するまで実に6時間かかった。
この混乱により7名の被験者の内4名が死亡。
残りの3名はサンプル保存用の大型冷凍ポッドにアーマーごと隔離された。
暴走の原因は出力ミスによる過剰な共鳴反応によるウルトラサイトの急成長。
ウルトラサイトに覆われた被験者は瞬く間にスコーチ化、施設の人員を見境なく襲撃した。
ターキンが接触したのはその鎮圧部隊の成れの果てである。
隔離された3名には殉職したカイザー兵に与えられる所属「エプシロン」に登録された。
兵士の名前は以下の通りである。
ジプシー・レトリバー 曹長
山猫 野良 軍曹
犬坂井 五十六 伍長
「あのデルバーが異常に硬かったのはこれが原因か…。」
「仕組みは異なっているがシールドを発生させるという点ではエンクレイヴが研究していたものと殆ど同じ物のようだな。」
「それにしてもこのフォースフィールドの汎用性が気になる所だ…。」
「黒く塗り潰されてる箇所は何だ?」
「どうせろくでもない事だろうな。後で解析しよう。」
資料に目を通した一行は更に先を目指すことになった。
「それで…資料にある冷凍ポッドがある場所は……。」
「……あそこだな。」
「ああもうわかった。次ぎはエプシロン部隊と交戦、だろ?」
「はぁ…十中八九そうだろうな。」
「まさか部隊名までそのまんまとは…ある意味たまげたな……。」
レイドこと、輝きの深淵攻略済みの彼らは既にこの先の展開を読めるようにまでなっていた。
今回アロナちゃん大活躍でしたね。
所で黒塗りってこれでうまくいっているんだろうか…。
という事でいかがでしたか?
もしこの作品が気に入って頂けましたらお気に入り登録、感想をお願い致します!
それでは次回もよろしくお願いします。
ビナー戦が終わったら何から読みたいですか?
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アビドス復興編
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ゲーム開発部編
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ペスコフのゲヘナ出張日誌
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エドワードとヴァルキューレ
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[もう過ぎてるけど]先生達のバレンタイン
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オズワルドの便利屋勤務録
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先生達の日常