Fallout76 -once in a blue archive-   作:egguimen

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活動報告でも申し上げたとおり、愛用のPCが逝ってしまいました…。
色んな方法を試したのですがうまくいかず、今は詳しい友人の元に預けている状態です。
友人曰くマザーボードがショートしている可能性もあるということで、買い替えも検討中です。執筆にも使っていたので最初はかなり焦りましたが何とかなるように頑張ります。

ちなみに今は学業用のMacBookから執筆活動を続けています。
今後しばらくはこれで活動をすることになりますが、何卒よろしくお願いします。
バイトでPC代稼がなきゃ…。



それでは前回の続きです。
どうぞ!


Friendship is still ther

 

 

 

ピックアップトラックが高速道路からD.U.を抜けた頃、高架橋から堤防の先を見ると、アビドス自治区の広大な砂漠が広がっていた。

アビドスの小さな街から少し離れた場所にはと最近始動した計画のためのあるもののための建設現場が出来上がっていた。

遠くにあるので眼を凝らす必要があるが、よく見れば黄色に塗装された建設用プロテクトロンやMr.ハンディたちが建設に従事している。セントリーボットが土木作業や資材運搬に使われている様子には少し違和感を覚えるが、あの強力な馬力を重機として転用する発想には感心している。

 

作業の進み具合など気になることはあるが生憎、今回の目的地はそこではない。

場所はそう…ヘルメット団のアジトだ。

 

アジトは市街地を超えた先の、人がいなくなった廃墟群にある。

外観はレイダーの拠点からグロテスクを差し引いたような見た目だ。

到着すれば一目でわかる。

 

「もうすぐ街だ。街を抜けて廃墟群に入れば…そこからはあっという間だ。」

「今のうちに気持ちに整理をつけておけ。」

 

「……。」

 

「…気分転換に音楽でも聴こう、ほんの気休めかもしれないが…」

「少しは心が軽くなるかもしれない。」

 

ペスコフはホロテープからダビングしておいたCDを再生した。

 

~♪

 

ピアノの軽快なイントロ、そこから流れるゆったりとしたメロディー

 

 

『Oh~ give me land~ lots of land under starry skies above~』

『Don't fence me in~』

 

 

 

閉じ込めないで。(Don't fence me in)

 

 

これは単なる直訳に過ぎない。

だから精確な訳は「僕は気ままに」と言ったところだろうか。

それはそれとして、この率直なタイトルには思うところがあった。

 

この陽気さを感じる曲の裏で、重く暗い現状がひっそりと重なっている。

かつて404と呼ばれていた少女の深い闇に包まれた過去、そこから抜け出してようやく手にした「ヘルメット団」という自由。

 

それも悪夢に囚われたことで引き離され…孤独に閉じ込められていた。

 

ひび割れた心も暗がりに閉ざされて…啜り泣く日々。

 

彼は車を走らせながらその子の自由を切望し、そしてひたすらに願った。

もう何にも囚われることなく、彼女の思うがままこの世界を駆けられるようになることを…。

 

アメリアがこの英語の歌詞を理解しているのかはわからない、だがバックミラーを通して見えている音楽に聞き入った彼女の表情は一段と神妙な面持ちだった。

 

 

 

 

 

 

 

「ナナシ…。」

 

チラシの皺を伸ばしながら呟く。

 

「一体…どこに行っちゃったんだよ…。」

「……。」

「ううん、そんなわけない…大丈夫、きっとどこかで迷子になってるだけだ。」

「きっと見つかる………大丈夫…。」

 

 

団員はヘルメットの中を駆け巡るイヤな想像を一生懸命に振り払う。

 

 

「見つかったらちゃんと……謝らなくちゃ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ごめんなさい……もう、迷惑かけないから…!」

「ごめんなさい……っ!」

 

 

あの子は走った。

止められなかった……もう遅かった。

 

 

「待て!待ってくれナナシ!違う、そんなつもりじゃ……!」

「ナナシ!」

 

 

思い起こされる記憶はカイザーに連れ去られるよりも前……

アビドスの奪取に失敗し、シャーレに前哨基地を吹っ飛ばされた時だった。

 

 

私は爆発で意識を失った仲間を連れて逃げていた。

その時に、何もできずにいたナナシに心無い言葉をぶつけてしまった。

自分でも何を言ったか……今じゃはっきりと覚えてない…いや、思い出したくないだけかも。

きっと記憶にも残したくないほどの言葉だったのかもしれない。

そんなつもりじゃなかった。

追いつめられるばかりで何もかもが手いっぱいで……余裕がなくて……それで…。

でもそんなのはただの言い訳だ…それであの子が戻ってくるわけじゃない。

 

ナナシは大事な友達だった。

…なのに、私はあの子を心配するどころか冷たく突き放してしまった。

今の私に残ったのは、途方もない罪悪感と…行き場を失った後悔だけ。

 

それから毎日、自分を責めなかった日はない。

どうして、なぜあんな真似をしてしまったのか。

仲間は状況が状況だから仕方なかったと言っていた…。

ヘルメット団の皆は荒っぽいけど、いい奴らだ。だから…それが同情なのはわかってる。

……でも、私はあの子を失ったことを「仕方なかった」で済ませたくなかった。

だから今もこうしてチラシを手にあの子を探し続けている。

もし見つかったら……その時は……

 

 

 

心から謝りたい…そして仲直りしたい……そしたら…また一緒に…。

 

 

 

「はっ……何考えてるんだか…許してくれるかもわからないのに。」

「あんな事しておいて……。」

 

 

それでも、また会えたなら……ちゃんと……ちゃんと……

 

 

 

伝えられない謝意はとめどなく溢れるばかり。

それを堪えてまた探しに向かおうとしてた時だった……。

 

「おいモブ、シャーレの先生が呼んでるぞ。」

 

モブ団員は外を見張る監視役から声をかけられた。

自分のような一般構成員に何の用があるのかと思ったが…シャーレの先生というと、おそらくはこの間の軍服の先生が来たのだろう。

もしかして本当に手がかりを見つけたのかもしれない。

 

そう思った途端、期待に鼓動が早まった。

少しでもあの子にまた会える希望があるなら、期待せずにいられない。

でも知らなかった……それ以上のものだったなんて。

 

 

 

アジトの入り口の前に、彼は静かに立っていた。

特にかしこまるわけでもなく、何の力も込めず…自然体のまま。

しかし昨日のやり取りの中、無我夢中だったせいで気づかなかったことがある。

この人が持つ雰囲気はどこかおかしい、曖昧な表現だけど…彼からは他の先生たちからは感じない異様な気配のようなものを感じる。

それが良いものか悪いものなのかもわからない…だけど不思議と怖さはない。

でもその雰囲気に、わけもわからず惹きつけられた。

 

「どうも、昨日ぶりだな。」

 

「あっ、ああ…そうだね……うん。」

 

ナナシという子について話がある。」

 

「ッ何かわかったのか!?」

 

「その……実はな…。」

「私は…………君に嘘をついていた。」

 

「え……」

 

わからない、今この人はなんて、嘘?

嘘って何?いつから、どこで……どうして?

なんで今そんなことを急に……

 

「戸惑うかもしれないが……事情がある。」

「落ち着いて聞いてほしい。」

「先に…謝罪を……本当にすまない。」

 

「い、いきなり謝られたって困るよ、それに嘘って何のことか……。」

 

「あの子がどこにいるか知ってる。」

 

「っ……!?」

 

困惑が理解に変わるのは早く、情緒も瞬時に切り替わった。

 

「……!」

「……でもあんたはあの時たしか……!」

 

「ああ、知らないと言った。」

「知らせるべきではないと思ったからだ。」

 

その言葉に、怒りが湧くのを堪えられなかった。

 

「ふざけるなよ!あんたになんの権利があって!」

 

「私がそうしたのは、権利からではなく…「責任」からだ。」

「君たちに背負わせまいとした。今思えば浅はかだったとも思うが…。」

 

「……はぁ?」

 

「どうか説明させてくれ、全部。」

 

「っ……わかった…話してくれ。」

 

モブにはすべてを語った。

カイザーによって彼女が抱えた心の傷、その深さと…そして君たちに触れさせるリスク。

彼の嘘は、ナナシとヘルメット団、両方を守るためにした選択だったと。

彼女について語る中、モブのヘルメットの下から微かに顔が見えた。

その目元は終始引き攣っていた。懸念していた通りに…。

全てを語り終えて、もう嘘は無くなった。

 

気まずい沈黙を破ったのはモブからだった。

 

一声は意外にも冷静を保っていた。

彼女にも、どこか思うところがあったのだろうか。

 

「そっか……事情はまあ……うん、大体わかった。」

「でも納得できない。」

「だったらどうして今、そんなことを話す必要があるんだ。」

「話したら嫌々ついたあんたの嘘も意味が無くなるじゃんか。」

 

「事情が変わったんだ……医師とも相談した結果な。」

「そしてこれは私の手前勝手な頼みでもある。」

「応じるか否かは任せるとして、ひとまず聞いてほしい。」

 

「……なんだよ。」

 

彼は悔しさに拳を握り締めた。

革製のグローブからギチギチと音が滲み出る。

 

「どれだけ言葉を尽くそうとも、あの子に巣食う悪夢の蝕みが止むことはない。」

「あの子はずっと…悪夢が現実となることを恐れている。」

 

鉛を絞り出すような重々しい口調だった。

 

「…あの子を…ナナシを安心させてやってくれ。」

「全部悪い夢なのだと…もう一人ではないということを教えてやってほしい。」

「私にはどうも…それが難しい。」

 

自分の不甲斐なさに失望するような、深いため息が出ていた。

 

「……!」

 

しかし彼が「手前勝手な頼み」と言ったそれは…悪い大人たちの悪事に晒された彼女にとって…。

 

「随分と優しいわがままじゃん。」

 

「……そう思うか?」

 

「前置きの割にはね…よく考えたら仮にも先生だし、心配して損した。」

「でもまあ、うん。いいよ…ナナシのためなら。」

 

「……ありがとう。」

 

「それで……ナナシは今どこに?」

 

「ああ、少し待っていてくれ。」

 

 

数分ほど経過したころ、ソワソワとする気持ちを落ち着かせるよう、深く深呼吸をしていた。

このやりとりのおかげで、私はもう気づいている。

 

戻ってきた先生の背後にいる私と同じほどの背丈の影が誰なのか。

 

「待たせてすまない。」

 

「い、いや…大丈夫。」

 

「…ほら、友人だぞ。」

 

背に手を回すと、慈しみのある落ち着いた声色で彼は後ろに語りかける。

 

「………。」

 

ゆっくりと、恐る恐る手を取りながら現れた。

 

 

 

ああ、そう…彼女が目の前にいる。

今確かにそこにいる。

ずっと探し続けていたあの子が…会いたくて会いたくてたまらなかった友達がいる。

 

 

「……。」

「………ッ!」

 

 

俯いていた彼女が、私と目が合った時。

彼女の表情には恐れが張り付いていた。

 

 

 

「この役に立たず!」

「足手まといがいても困るだけなんだよ!」

 

 

「できることがないから名前もないんじゃないのか?」

 

 

 

待ち望んだ友人を前にして悪夢が視界を覆う、瞼も閉じていないのに。

精神の深くに根を張った恐怖が彼女の心を強く締め付ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………っ!!!」

 

モブ団員はその姿に言葉を失ってしまった…。

会えた喜びを感じる暇もなく驚きの衝撃が襲ってきた。

彼女の身に起きた話は、聞くだけも胸が痛かった。

同じ目にあった私よりも、余程ひどい。

あの子が一番怖がることを、「アイツら」は平気でやったんだ。

そしてそんなことになったのは、私があの子を突き放してしまったから。

私が…あの子をここまで追い詰めたんだ…。

 

目の下の濃く染みついた隈が眠れぬ夜の多さを訴える。

震える手と、泳ぐ瞳が胸に抱く恐れを物語っている。

私た最初に出会った時と同じ…いや、それよりももっと…酷い。

どんな惨たらしい思いをしてきたのか考えなくてもわかる。

 

「ナ…………ナナ…シ…っ。」

 

昂った感情に息が詰まりヘルメットを脱いだ。

行き場のない激情に駆られて彼女の名を呼ぶ頃には、体が勝手動いていた。

 

 

 

________________!

 

 

 

「………ぇ?」

 

 

 

アメリアは気がつけば、モブの腕の中にいた。

力強く抱かれている、しかし苦しさはなくてむしろ人肌が温かくて心地よい。

その感覚に非常に懐かしさを感じていた。

 

「〜〜〜〜〜〜!!!」

「…めん……」

 

 

「ごめん………っ……ごめん……っっ!」

 

 

友だちの謝る声がして、呆気に取られていると…右肩が濡れていた。

 

 

「私が…ひどいこと……言っちゃったから…!」

「ナナシ…ごめん…!ほんとぉにごめぇん……!!」

「いちばん頑張ってたこと…私、知ってたのに…私は…。」

 

「モブ…ちゃん……。」

 

 

ペスコフは目の当たりにする。

彼女の背後から黒い靄が、煙のように漏れ出て何処かへと消え去っていくのを…。

以前、抽出装置から解放した生徒たちからも出ていた謎の靄、あの時彼女の中にだけにしつこく留まり続けた忌まわしいもの。それがようやく取り除かれた。

アメリアを苦しめてきた元凶…「憑き物」が落ちる瞬間だった。

 

今、彼女の心を壊してしまうほどの孤独に対する恐怖の根が枯れつつある。

 

 

モブちゃんとはいつも一緒だった。

初めてヘルメット団と出会った廃墟から始まって、

よそのスケバンたちと縄張り争いをした時も、

ブラックマーケットでバイトした時も、

あの時も…ずっと一緒にいた。

 

モブちゃんはどんな時でも私と一緒にいてくれた。

私がどれだけ失敗しても、迷惑をかけても、そばにいてくれた。

そんなモブちゃんが大変だった時に、失敗が怖くて何もできなかった私は、

彼女を置いて逃げ出した。大事な友だちをを蔑ろにしてしまった。

ずっと、謝りたかった。

 

 

「私こそ…ごめんね……いつも助けられてばかりで、何もできなかった。」

「それなのに、モブちゃんが大変だった時に、私…逃げちゃった。」

「謝らないといけないのは…私のほうなのに…ごめんなさい……!」

「だからもう逃げない…モブちゃんと、ずっと一緒にいたいから。」

 

「〜〜〜〜〜っナナシぃ……!」

「うん…ずっと一緒だよ…これかもずっと…ずっと!!」

 

決して目に見えぬ人の心というのは、いとも簡単に壊れてしまう。

しかしそれは決して修復できないものではない、二人が思い出させてくれた。

ああ、ターキンはこんなことをしていたのか…やはり凄いよお前は。

 

たとえ耐え難い恐怖に陥ろうとも、大切な人が居てくれれば再び立ち上がれる。

そしてその絆はより強固に、揺るぎないものとなる。

 

「あ、あのね…モブちゃん…。」

 

「どうした、ナナシ?」

 

「もう私、「名無し」じゃないよ。」

「大切な名前、先生から貰ったから。」

アメリアっていうの。」

 

「アメリア……すごくいい名前だな!」

 

「……うん!私もこの名前、大好き。」

 

彼女が見せた顔は何より眩いものだった。

心の底から、とても幸せそうな微笑み…ああ、これが見たかった。

君の幸福な瞬間が、不幸が消え去る瞬間を待ち望んでいた。

ああ、よかった…本当によかった。

 

それにしても、学生の友情というのはこうも尊いものなのだな。

だがこのガスマスクはまるで使えない、これでは前がちゃんと見えないではないか。

溢れる水も止められないとは…全くしょうがない……。

 

 

「それじゃ、アメリア…おかえり。」

 

「うん…ただいま、モブちゃん!」

「あっ、そうだ、先生にもお礼言わなくちゃ……あれ?」

 

「ん?っておいおい…なんか、意外だな。」

 

「わぁ………。」

 

「あんたまで泣かなくていいだろ…ふふっ。」

 

あまり考えの読めない彼がわかりやすく感情を出していて、思わず笑った。

 

「ううっ、この年になると…涙脆くてな……すまん。」

「しかしお前たち……本当…。」

「ほんっっとうによかったなぁ〜…!」スポーンッ

 

ダバーーッ!

 

ついに水圧に耐えかねたレンズが勢いよく飛び、下から滴っていた涙が滝のように溢れでた。

二人の笑顔に情けなく泣いたあと、用意していたハンカチで目とマスクを拭った。

 

その後、アメリアとモブ団員は先生ともにアジトに戻り、他の団員とも彼女の戻りを大いに喜び合った。

 

そして団員たちと一緒にアメリアのこれからについて話す。

 

「アメリア、仲間にも無事に会えたことだし…これからはもう療養を続ける必要はない。」

「ただ、まだ完治したとは限らない。」

「近いうちにターキンとアメリアのかかりつけの精神科医がここに来るだろう。」

「まさかとは思うがくれぐれも敵と間違えてしまわないように気をつけるように。カツアゲなど持ってのほかだということはよく覚えておいてくれ。かかりつけ医の写真を用意しておく。ターキンの顔は皆覚えているだろうし必要はないな?」

 

「う、うん。あの顔は流石に誰かと見間違えようもないし…。」

 

「ふふっ…まあな。」

 

必要なことを伝え終えたペスコフは身なりを軽く整えてアジトを発つ用意を済ませた。

 

「それではアメリア、元気でな。」

 

「……。」

 

別れを告げられた彼女は物憂げで、いかにも寂しそうだった。

 

「アメリア、もしまた会いたくなったらシャーレにくればいい。」

「いつでも歓迎しよう。」

「それにモモトークで連絡もできる。連絡先はもう知っているだろう。」

 

「…そうだね…また会えるよね…。」

 

「ああ。」

 

「それじゃあ…またね、先生!」

 

「うむ、皆も彼女をよろしく頼む。それでは失礼。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『Let me be by myself in the evenin' breeze~』

『And listen to the murmur of the cottonwood trees~』

『Send me off forever,~ but I ask you please~』

 

『Don't fence me in~』

 

 

 

 

 

 

そしてペスコフは平静を装って静かにアジトを立ち去った。

停めておいた車へと向かいながら廃墟となったビル群の間を、お気に入りの曲を聴きながら一人で歩いていくペスコフ。しかし、今となってはその背中に孤独など微塵もなく、彼の心中はウェイストランドじゃ想像もできなかったほどに晴れやかな気分に包まれていた。

 

 

 

その背中に突然、ヘルメット団たちの見送る声が耳にする音楽を上回る勢いでぶつけられた。

 

「!?」

 

驚いて振り返ってみれば、大勢の団員たちが入り口から出てきて大きく手を振っていた。

そこにはアメリアとモブ団員の姿もあった。

 

「……はぁ、全く。」

 

あの子たちは本当に全くもって仕方のない連中だ。

ハンカチがまだ乾いていないというのに…どうやって「これ」を拭えばいい。

 

呆れたように心の中で呟く彼は密かに足跡を濡らしながら、手を振り返した。

 





さあ、将軍と少女の物語はここで一区切り。
お二人にはさらなる物語が待っているので少しお休みしてもらいましょう。


…作者がまた何かやらかさない限りは……そうなる予定です。


話は変わりますが、実はグーンズ先生がミレニアムに行くそうです。
ではまた次回お会いしましょう!

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