闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜 作:アルピ交通事務局
ハルカが無事にストーンバッジをゲットすることが出来た。
次に向かうジムはムロジムだと決めてあるのだが、その前に一旦ストップ……何故って?
「コレなんか素敵かも!」
「こっちの方がいいんじゃないかしら?」
ショッピングに付き合わなきゃならねえからだ。
ショッピングと言っても無駄な買い物じゃねえぞ……ハルカはポケモントレーナーだけでなくコーディネーターもすると二刀流を決意した……しかし、幾つか持っていない物がある。1つはモンスターボールからポケモンを出した時に特殊な演出がつくデコレーションシール。もう1つは……ポケモンコンテスト用の衣装だ。
ムロタウンがあるムロ島は大きな離島だが、ポケモンコンテストが開催される云々の情報は無かった。別にそれは構わねえ事だ。ハルカとセレナのどっちが優勝するかは知らないがオレは基本的にはバッジ集めの旅なので気にする必要は無い。優勝する事が出来なければそこまでの三流だったって証だ。
「う〜ん、悩むわね……サトシ、どれが良いかしら?」
「野郎の意見を聞いてどうすんだよ?」
そんなこんなでハルカのコンテスト用の衣装選びの為にデパートにいる。
トレーナーズスクールにポケモンコンテスト用のコースがあるからそういうタイプの店もあるだろうと探せば普通にあった。
ハルカとセレナはキャッキャウフフとポケモンコンテスト用の衣装を選んでいるのだが中々に決まらない。色々とあるから悩んじゃう的な感じだ。
「だって、色々な人に見られるから……やっぱり見られても恥ずかしくない格好に……う〜ん」
「元が美少女だからなに着ても大抵は似合うだろう」
「え……え!?さ、サトシ、私のこと美少女って……」
「思ってるけど……とりあえず、そこの200円で出来るマッサージチェアで寛いでるからじっくり吟味しとけよ」
なにを着ようかと悩んでいるみたいだが元が美少女だから基本的にはなにを着ても似合う。
その発言をすればハルカは顔をトマトの様に真っ赤にしてボンッと言わせるのだが直ぐに冷静になった。
なにがお前をそういう風に動かすのかとマッサージチェアに座って200円を入れる……意外と疲れてるみたいでマッサージチェアが気持ちいい。
「ああだこうだ悩むなら先ずは初心者応援セットを買えばいいのに……」
この世界じゃポケモンを貰って冒険するというのは極々普通のことだ。
その為にキャンプ道具等が発達していたりする。今の時期的に初心者応援セールの売れ残りの型落ちとは言いづらいが最新モデルとも言えない感じのコンテスト用の衣装とポロックキットとかのホントに初心者向けの物も売ってある。
いきなりハードルが高いことに挑戦してるが、女の買い物ってのは色々と大変なのは知っているのでマッサージチェアで休んでおくと……ラティアスが珍しくボールから出てきた。
「キューン!」
「なんだ……ポケモンコンテストに憧れたとかそういうのは無しだ」
オレは基本的にはトレーナー一筋だからポケモンコンテストに出るつもりは無い。
ラティアスにはポケモンコンテストが煌びやかな舞台に見えているだろうが出たいって言うならばセレナのラティオスと強制的に交換だ。オレは遊びのポケモンコンテストにも出場したいとは特に思えねえんだよ……色々とやって分かったことだがオレはポケモンバトル以外はあんまり才能ねえんだ。
「キュ!」
「お前………………セレナの所に行けよ……」
ラティアスは女性の姿に化けた。
アランが前に余計な事を言ったせいかハルカ達と比較することすら烏滸がましいボンキュッボンなスタイルになっている。
自分もああいう感じのオシャレをしたいとラティアスは言ってくるのでオレに言ってどうするんだと呆れている。いや、ホントにオレに言ってどうするんだよ?オレのキメッキメの勝負服なんて赤木しげるのド派手な衣装だからセンスは0だぞ。
「キュー!」
「待て、まだマッサージチェアに金を入れたばかりだ……15分経過するのを待て」
服を選んでよとラティアスは懇願してくる。
ラティアスの事情を知っているセレナに頼めよと思いながらもマッサージチェアの動いている時間が0になるまで待つように言う。
少なくとも200円を無駄にはしたくない。割と疲れるところは疲れている……劇場版とかアランとか……いや、ホントに疲れてる。
大槻の様に休む時に休まないとダメなのは分かっているがどうにもオレは休んでいるよりも動いている方が楽しいんだ。なにもしてこなかった反動だろうな。
「サトシ……誰なの、その女……」
マッサージチェアの時間切れまで待とうとしていると色々と衣装を手にしているハルカが現れた。
だからなんでオレに持ってくるんだと思っているとハルカは目を見開いて嘘でしょうと言うオーバーなリアクションを取っている
「キューン!!」
「分かった、分かったからマッサージチェアに『サイコキネシス』を当てるな。弁償になったら洒落にならない」
「ねぇ、サトシ。誰なのその女は!スゴく親しげにしているけど……いったい何処で」
マッサージチェアに『サイコキネシス』を当ててオレを物理的に浮かしてきた。
ラティアスはどうしても行きたいのだと言うので仕方がねえなと重い腰を上げればハルカは詰め寄ってくる。
そういえばハルカはラティアスが人間に変身した姿を見たこと無かったようなと詰め寄ってくるハルカを対応する。
「いったい何処でもなにも一緒に居ただろう……今まで何度も何度も」
「…………どういうことよ!乙女の純情を弄んだの!?」
「違う違う……ラティアス、1回元に戻れ……そしたら付き合うから」
「キューン!」
「……え!?ラティアス!?」
「ハルカ、サトシがそっちに居なかった?って……ラティアス、どうしたの?」
ここはこっちが折れるしかねえのかとラティアスを人間の姿からもとの姿に戻ってもらう。
この光景を見たのははじめてなのでハルカは困惑していると両手に大量の衣装を手にしているセレナが現れた。
この服が良いあの服が欲しいと思うのは別に構わねえが……あんまり手に取りすぎると優柔不断になっちまうぞ。
「せ、セレナ、ラティアスが変身したの」
「……あ、ハルカはまだ一度も見たことが無いのね。ラティアスは人間に変身する事が出来るのよ」
「え!?」
「言っておくがオレのラティアスとセレナのラティオスが特別な個体だから出来ることで他のラティオスやラティアスじゃ出来ないからな」
セレナに事情を聞けば驚くハルカ。
念の為にと言っておく……アランが自分のラティアスに『へんしん』を覚えさせて色々とやりたいとかほざいていた。
結論から言ってアルトマーレに住み着いているラティアス達じゃないと無理なこと、アランの持っている色違いのラティアス達は変身する事が出来なかった。出来なくてよかったとは思っている。アランの奴がなにをしでかすかホントに分かったもんじゃねえからな。
「キューン」
「ほ……ホントにラティアスが……」
「こういう事が出来る上にラティアスと言うポケモン自身が非常に稀少だから他所に言うんじゃねえぞ」
「う、うん……」
「キュ!!」
「……セレナとハルカが来たから2人に任せたほうがいいだろう」
ラティアスの事情を説明し終えればラティアスは買い物に行こうと言う。
セレナとハルカが来たから2人に任せたほうが良いというもっともな意見を述べてみるのだがオレはサイコキネシスで物理的に動かされる。セレナとハルカに助けてと一言言ってみるが2人は助けてくれねえ。
「じゃあ、お着替えタイム!」
「キューン!」
「………………ラティアス、服ごと変身する事が出来るから意味無くね?」
「もう、サトシったらホントにデリカシーがないかも!」
オレが悪いのか?いや、絶対に悪くねえよ。身も蓋もない事を言いだしたとハルカは呆れて……3人が試着室に入った。
めんどくせえと思うが基本的にはオレは見て感想を述べるだけで3人は喜んでくれる。じゃあそれでいいかと納得しつつも誰が一番最初に出てくるのかを待つ。
「先ずは私からよ!」
「…………………ゲッコウガ?」
「え……あ……………………やっぱりそう見える?」
「そうとしか見えねえな」
一番最初に試着を終えたセレナが出てきたのだが、青色が主体で……ゲッコウガを彷彿とさせる衣装だった。
自信満々に出てきたがセレナが持っているのはテールナーだから服装と持っているポケモンのイメージが合わねえ。
ブラッド・キタオの時もそうだったがイメージ戦略ってのは割と大事だぞ……いや、ホントに……一目でゲッコウガを連想する衣装なのはまずい。
「じゃあ、今度は私の番かも!」
「…………………なんでそうなるんだよ…………………」
ハルカも着替えが終わったので試着室がオープンする。
バニーガールに着替えていた……ポケマスで着てそうな感じじゃなくてガッチガチのバニーガールだった。
セレナ以上にたわわに実っている果実が揺れているのが目に見えるので無言で呆れているとハルカは顔を真っ赤にして試着室を閉めた。
自分で選んだ服だってのに自分で着て自分で自滅している。いったいなにがやりてえんだよ。
「キューン!」
「…………うん……………似合ってるけど………………………いったいなんの店だ」
ラティアスが選んだのはメイド服だった。
綺麗な容姿とボンキュッボンなスタイルが相俟ってとても似合っているのだが……バニーガールと言いメイド服と言いポケマスに出てきそうなゲッコウガ風の衣装といいなにが揃ってるんだ。いったいなんの店だ。中々に見ねえぞ。
「うぅ……胸がキツいからこれしかなかったわ」
「……なんだかんだでそれが一番しっくりと来てるぞ?」
「え?ホント!?」
「変にするよりもそっち系の方が似合ってる」
その後も色々と試着を繰り返すのだがハルカが主に胸のサイズ的に服が合わなくて断念してしまった物が多かった。
最終的に行き着いたのは原作で着ていたアラビアン風な感じの衣装であり色々と着ている中で一番似合ってるのだと感じる。
変なネタに行くよりもそっち系が一番似合っていると言えばハルカはコレに決めたのだと嬉しそうにアラビアン風な衣装を購入した。
「じゃあ、次は水着よ!!」
「まだあるのか」
「ポケナビで調べたわ!ムロタウンがあるムロ島って遊泳できる海があるって……だったら遊ぶしかないわ!!」
「そうか……」
コンテスト用の衣装を購入したら今度は水着を買いたいという。
次に行くのがムロ島だからか遊ぶ気満々だ……別にそれに関してはなんも問題はねえか。
今度は水着を買いたいと言うのでそれを受け入れるが今度こそはとマッサージチェアに座ってマッサージを受けようと思ったがラティアスに掴まれた。
「オレが選ぶんじゃねえんだからハルカ達の水着には興味ねえよ……なに着ても似合うんだからよ」
「キュン!」
「あ?」
「あ!サトシの水着も選ばないといけないわね!」
「野郎の水着は吟味するものなのか?」
ラティアスはオレの水着を選ぶの!と水着売り場に向かわせる。
セレナがナイスだと言うのだが野郎の水着は吟味するものなのかと疑問を抱く。
ハルカが手当たり次第に選ぼうとしているのでこれでいいのだと紺色の普通の水着と茶色のアロハジャケットをチョイスし着替える。
「まぁ……こんなもんだろ」
「スゴい……似合ってるわ!!」
特にこれといった着飾った水着には興味ねえ。
オレはオシャレに物凄く気を遣うタイプじゃねえからこんなんで良いだろうとフォーマットな感じの水着とアロハジャケットを選んだ。
なんかコレがしっくりと来るとか来ないとかそういうのは無い。そういうところはオレはズボラだなと思っているとハルカが驚いた顔をしている。
「なんだ?」
「サトシ……バッキバキなのね……」
「そりゃお前……ポケモントレーナーなんだからフィジカルは鍛えておかねえと」
オレの腹筋がバッキバキに割れているのだとハルカは凝視した。
上半身裸の男性で筋肉ムキムキでなくバッキバキに割れているのでウズウズしているハルカ。
触ってもいいのだと言えばハルカは腹筋に触れた。どれくらい硬いのかと腹パンを入れるのはやめてくんねえかな。
無事に買いたい物も買い終えたのでカナズミシティを後にする……そういえばマグマ団とアクア団に出会ってないが……何れは出会うから叩きのめせばいいのかと気持ちを切り替える。ハルカがムロ島に向かう前に名物のパスタを食べたいと言ったが10年前の情報で店はとっくの昔に潰れていると分かれば酷くしょんぼりとしていた。