闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜   作:アルピ交通事務局

11 / 234
ニビジムの激闘

 

「まさかこんなに掛かるとはな」

 

サムライに教えてもらった道を通ったのだが3日間歩いた。

2時間歩くので大体10kmで7時間ぐらい歩いてるから100km以上は歩いた筈……マサラタウンから100km以上先にニビシティがある……マサラタウン、田舎だな。

 

「やっと街が見えたよ……お風呂に入りたい」

 

「このまま行けば1週間以上風呂に入らないは洒落にならねえな……やっぱマサラタウン田舎だな」

 

トキワの森方面から見えるニビシティは壮大だった。シティというだけあってかかなり大きな街、ここに目当てのジムがある。

 

「ここはニビシティ、灰色の街だ」

 

「え……誰?」

 

「ワシは石売りだ……お前さん達が乗っておる石を売ってる。商売道具に乗るんじゃない」

 

「す、すみません!」

 

やっとと思っていれば石売りのおじさんがオレ達が立っている石が商売道具だと言う。

 

「石売りって事は進化の石でも売ってるのか?」

 

「ポケモン関係の石は売っとらん。菊石や囲碁で使われる石なんかは扱っとるが……ところでお前等、石を買わないか?漬物石、今なら300円だ」

 

「要らねえよ。この程度の石ならマサラタウンにゴロゴロ置いてあるし、マサラタウンで石を重りにして特訓してるからこの程度なら拳で破壊出来る」

 

「お前、ホントに人間か?」

 

「私達はポケモンセンターを目指してるんです!石は結構です」

 

「そうか……この街にはポケモンセンターは1つしかない、ついてこい」

 

「石の上に休んでいた代金は支払わねえからな」

 

石売りのおじさんがポケモンセンターに案内をしてもらうが、一応は言っておく。

そんなもので金はとらんよと石売りのおじさんにポケモンセンターに案内をしてもらい、ポケモンセンターでポケモンを回復させている間に風呂に入りリフレッシュする。

 

「ポケモンリーグ……場所はセキエイ高原ね」

 

「カントーでポケモン関連のイベントは大体セキエイ高原だからな」

 

ポケモン達の回復を待っているとセレナがポケモンリーグに関するポスターが貼られている事に気付いた。

具体的に何時大会が開幕なのかが書かれており、場所がセキエイ高原だと頭に叩き込むがカントー地方でポケモン関連のイベントは大体セキエイ高原で行われるもんだ。

 

「なんだお前さん、ポケモンリーグを目指しているのか?」

 

「ああ……やると決めた以上は最強を目指す、ただ惰性に生きるのをやめて普通でもなければまともでない人間になりたいんでね」

 

「ならばニビジムのジムリーダーであるタケシに挑まなければならんな……タケシはそこらのトレーナーとは異なるジムリーダーだ。今までと同じレベルだと思うのならばその考えは甘いぞ」

 

「おっさん、オレは新米トレーナーだぜ?オレよりも格下なんて探す方が逆に難しい。格上で結構、勝てないかもしれないぐらいが面白えんだ…………とは言え、今日は挑まないがな」

 

「え?どうして?」

 

まだ日が昇っているのでジム戦をするには充分な時間が余っている。

間もなくケロマツ達の回復を終えるので今すぐにでもニビジムに向かってジム戦に挑みに行く……サトシならばそうするだろうが、自分の渡る橋が石橋かどうかすらも分かってねえんだ、例え頑丈な橋だったとしても確認は大事だ。

 

「セレナ、今がどんなシーズンなのか分かるか?」

 

「シーズン……春でしょ?最近は温暖化とかであっという間に夏の暑さになるけど」

 

「そういう事を聞いたんじゃねえよ、11歳になる年の4月1日にポケモン取扱免許云々を貰えて旅立つ事が出来る。大抵の奴はポケモン研究者やポケモンセンターから最初の3匹の内の1匹を貰い、ポケモンリーグに出場する為に必要なジムバッジを8個集める旅に出る……コレはそういう法律とか義務とかじゃあないがそういう事になっていて……もうすぐ一週間が経過する。この一週間が大事なんだ」

 

「なるほど……1週間もあれば例え地元にジムが無くても何処かのジムがある街に向かうことが出来る。その間に、最初のジムに備えて最初に貰ったポケモンや道中でゲットしたポケモンを鍛える……今このポケモンセンターに居るポケモントレーナーとバトルをして実力を測るつもりだな」

 

「まぁ、そんなところだ」

 

石売りのおじさんはオレの狙いに気付く。

ポケモンを貰って旅立った……マサラタウン以外にも色々な街から旅立っている。約一週間もあればジムの1つには辿り着く。

地元にジムがある奴は確実に調子に乗って地元のジムに挑むが、初心者用のポケモンやその辺のポケモンだけで勝てればジムリーダーなんて無用なものだ。ある一定のラインにまで行ってなくちゃ雑魚も同然だ。

 

「フフフ、1週間鍛えた程度で果たしてタケシに勝てるかな?」

 

「勝てるんじゃねえ、勝つんだ……自分の勝利を疑ったら、使える手も使えねえんだ」

 

「期待しているぞ」

 

「お預かりになったポケモンは元気になりました」

 

「ラッキー!」

 

石売りのおじさんは去っていった。あのおじさんが何者なのかは知っているが、どうでもいいことだ。

ジョーイさんから預けていたポケモンを受け取りポケモンセンターに隣接するバトルフィールドに向かう。

因みにだが、このバトルフィールドでバトルするのが基本的な経験値稼ぎだ。野生狩りはトレーナーとしてNGで、道中に動きや技の精度を高めてポケモンセンター等に隣接しているバトルフィールドでバトルをする。それがこの世界のシステムみたいなもんだ。

 

「ディグダグ!」

 

「ピッピ、戦闘不能!ディグダの勝ち!」

 

「凄く賑わってるね」

 

「だろうな」

 

バトルフィールドでは負けた奴が抜けるルールでの1対1のポケモンバトルをしていた。

今が1番ポケモンバトルが楽しくて燃え上がる時だ、オレはケロマツが入っているモンスターボールを手にして次のチャレンジャーだと挑んでは勝ち、ケロマツだけで6試合ほど熟してケロマツが疲れたのでサンドに変えてサンドで6試合、合計で12試合はやった。

対戦したトレーナーの感想を述べるのならな、まだまだ初心者、知識だけなのが丸分かりだ。

 

「サトシじゃねえか……やっと来たのか?」

 

「ヤヒコか」

 

ポケモン達を鍛えてどれぐらいなのかなんとなくで分かり、ポケモン達を回復させている。

回復待ちをしているとヤヒコが現れる。ニビシティにやっと来たことに関して残念そうにしている。

 

「俺がジムに挑んじまったから、今日はもうニビジムは無理だぜ」

 

「時間帯的にも無理だし元々、今日は挑むつもりはねえよ……それよりもお前は」

 

「おう!勝ったぜ!」

 

「コレがジムバッジ…………どんな感じだったの?」

 

「ニビジムのタケシは強かったぜ!『いわ』タイプだから楽勝だって思ってたら痛い目に遭うぞ」

 

「楽な勝負は好きじゃねえ……ところでお前、どういうルートで来てるんだ?」

 

「23番道路付近に欲しいポケモンが居るから、そいつをゲットしてトキワの森を突き進んだんだ……お前等、変な道を通ってたのか?トキワの森はちょっとでも道を間違えれば数日は遅れるんだよ」

 

どうやらサムライに道を教えてもらわなきゃもっと迷子になっちまったみたいだ……いや、逆か、サムライが教えた道が遠回りか。

地理云々はよく分からねえ事だが少なくともオレ達は遅い道を通っていた……時間内に最後にゴールさえすればそれでいいんだから無理に焦る必要はねえ。

 

「で、サトシはなにかゲットしたのか?」

 

「なにもゲットしてねえよ」

 

「じゃあ、あのケロマツとサンドで挑むつもりかよ!?大丈夫なのか」

 

「大丈夫よ、サトシは準備はちゃんとしてるわ!!」

 

なんでお前が言うんだよ。セレナが胸を張るのだが少しだけズレている気もする。

ヤヒコはポケモンをジョーイさんに預けてテレビ電話に向かった。オーキド博士と両親にジムバッジゲットの報告に行ったんだろうな。

オレもまぁ、一応は生きているという事を教える為にポケモンをゲットした時とジムを制覇した時ぐらいは連絡しておくか。

 

「何者だ?」

 

「こんな時にポケモントレーナーが来るならジム戦に決まってるだろう」

 

「私は見学者です」

 

ニビジムに向かえば中が真っ暗だった。営業停止かと思っているとポツンとスポットライトが光り座禅を組んでいるタケシが問う。

こんな時にポケモントレーナーが来るならジム戦以外になにもねえ。セレナは見学者だとハッキリと言えば2階から見学してくれとセレナを2階に移動させる。

 

「この時期からして新人トレーナーか」

 

「ああ……ここが最初のジムだ……ここから最初の一歩を踏み出すつもりだ」

 

「ふっ、ジム戦とトレーナー戦は大きく異なる……使用ポケモンは2体のチャレンジャーのみ交代ありだ」

 

タケシはそういえば指を鳴らしたっておい。

普通は下からウィーンと迫り上がってくるバトルフィールドなのに何故か両サイドからバトルフィールドが出てきて近付いてくるが明らかにオレの居る所もバトルフィールドだ。普通に危ないぞ。

 

「サトシ、ファイト!」

 

「……あの子はお前のガールフレンドか?」

 

「一緒に旅をしようと誘った関係性だ」

 

「悪いが見せ場はやらん!!いけ、イシツブテ!」

 

「ラッシャイ!」

 

応援してくれるセレナを見てタケシは嫉妬の炎を燃やす。

タケシは3枚目だが、別方向から見ればイケメンだ……非の打ち所が女に甘いぐらいのホントにいい男なんだがな。やっぱこの世界が若干だがギャグ寄りなのが原因なのか。

 

「いけ、ケロマツ」

 

「ケロ!」

 

「ほぉ……カントーでは見かけないポケモンを連れているか……だが、タイプ相性の有利を取っただけで勝てるほどにポケモンバトルは甘くはない!イシツブテ『ころがる』攻撃だ!」

 

「ケロマツ『みずでっぽう』だ!」

 

「ケロ!」

 

「ラッシャイ!!」

 

試合が開始し、イシツブテは『ころがる』攻撃を使ってくる。

先ずはとケロマツに『みずでっぽう』をぶつけさせるがケロマツの『みずでっぽう』では『ころがる』で回転しているイシツブテが止められず、ケロマツはイシツブテに跳ねられる。だが、『ころがる』の序盤の方だったので大したダメージにはなっていないのでケロマツは直ぐに起き上がる。

 

「成る程な……これなら大体は防げるか」

 

『なみのり』や『ハイドロポンプ』の様な高火力な技じゃなければ徐々に強くなっていく『ころがる』を止められない。

イシツブテの弱点というか特殊技と物理技を『ころがる』が弾く……様に見えているが、それが上手く出来ていない。『みずでっぽう』は確かに当たっている。だが、当たっているだけで水そのものが直ぐに弾かれている……僅かとは言えダメージは受けている。

 

「イシツブテ、連続での『ころがる』攻撃だ!このまま回転数を上げていくぞ!」

 

「……ケロマツ、岩に飛び乗れ」

 

「無駄だ!イシツブテの方が硬い!!」

 

ケロマツにフィールドの岩に乗ってもらうがタケシのイシツブテがそれを玉砕する。

ケロマツは高く跳んで『ころがる』攻撃を回避した

 

「『みずでっぽう』で次の岩に移動しろ」

 

「無駄だ!切り替えも出来る!」

 

『みずでっぽう』で次の岩場に移動するがイシツブテが綺麗に方向を切り替えて転がってくる。

ケロマツは『みずでっぽう』で移動しては岩に乗り岩をイシツブテで破壊しては跳んで『みずでっぽう』で移動をする。

 

「イシツブテが『ころがる』を止めた時を狙っているんだろう!だが、オレのイシツブテには秘策がある!」

 

「なら見せてもらおうじゃねえか。『みずでっぽう』だ」

 

「イシツブテ横向きの『ジャイロボール』だ!!」

 

どうせそんな事だろうと思ってたよ。

縦回転でなく横回転の『ジャイロボール』を使って『みずでっぽう』を弾いたが、オレの予想外の動きをしてくれねえ。だがまぁ、これならば強いと言える…………盤面は揃った。

 

「イシツブテ『ころがる』攻撃だ!」

 

「ケロマツ、地面に向かって『みずでっぽう』だ」

 

「なに……しまった!?」

 

オレがフィールドをただ飛び回るわけがない。

このバトルフィールドは砂の上に岩が置いてある典型的な岩のバトルフィールド、ならば『みずでっぽう』で水溜りを作ることが可能だ。イシツブテは泥濘んだ水溜りに突っ込んでしまい回転をするのだが脱出することが出来ずに『ころがる』状態を止めて元に戻った。

 

「ケロマツ『みずでっぽう』だ」

 

「ケォ!!」

 

止まったイシツブテに『みずでっぽう』を浴びせる。

イシツブテは一撃で戦闘不能になった……最初の『ころがる』の際に当てた『みずでっぽう』は決して無駄じゃなかったか。

審判の機械がイシツブテが戦闘不能の宣言をすればタケシはモンスターボールにイシツブテを戻した。

 

「どうやらただの新米トレーナーではないみたいだな……ならば、コイツはどうだ!いけ、イワーク!」

 

「イワァアア!」

 

「戻れ、ケロマツ。いけ、サンド」

 

「サン!」

 

「……少しでもダメージを与えるためか」

 

「さて、どうだろうな」

 

ケロマツvsイワークでは圧倒的なまでにイワークが不利だ。

そんな中でのサンドへの交代、オレの知識じゃ初期の頃はポケモン交代=その時点で戦闘不能扱いだったがどうにもポケモンの交代を認められるみたいだ……この世界はアニポケに似ているが何処か異なる世界か。

 

「イワーク『ステルスロック』だ!」

 

「サンド『こうそくスピン』だ」

 

使ってきた技は『ステルスロック』イワークらしいと言えばらしい技で攻めてきた。

こっち側がケロマツに少しでも繋ぐためだと思っているのに対して向こう側はケロマツに上手い具合に繋げさせない様にしている。

だが、残念だが相手が悪い。サンドは『こうそくスピン』で『ステルスロック』を全て破壊すればピクリとだがタケシの眉が動いた。『こうそくスピン』は予想外なところ、そしてサンドの特性は『すなあらし』状態じゃなければ効果は発揮しない……下手に『すなあらし』状態にすれば逆に自分に不利になる可能性がある。

 

「イワーク『ドリルライナー』で近付け!!」

 

「イワァ!」

 

「サンド『まるくなる』だ」

 

「それを待っていた!!イワーク『しめつける』攻撃!!」

 

「そう来るか」

 

体を回しながら突撃してくるイワーク。イワークの攻撃力はポッポと同じだと『まるくなる』で受けに回るがタケシはそれを待っていた。イワークは速度を落とすことなく丸まっているサンドに巻き付いて『しめつける』攻撃を使ってくる。

コレはやられた、やられたな。

 

「あの状態じゃサンドはなにも出来ない……どうするの、サトシ?」

 

丸まっている状態で『しめつける』を受けている。この状態ではなにも出来ないのをセレナは理解する。

ここでどうするか?上手い具合にモンスターボールに入れる光線が届かないようにしてある……だが、それでも耐える事は可能だがここから1手来るはずだ。

 

「イワーク『どくどく』だ!」

 

「…………コイツはお手上げ……なんて言うと思ったか?『こうそくスピン』だ」

 

「っく……だが『もうどく』状態には出来た」

 

『しめつける』状態を維持するのでなく『どくどく』を使ってきた。

タケシの狙いは『しめつける』+『どくどく』のダメージコンボだろうが『しめつける』から『どくどく』を撃つ際に僅かだが締めつける力が弱まる。そこが弱点だと『こうそくスピン』で『しめつける』から解放されるが『もうどく』を浴びている。

 

「サンド『すなかけ』だ」

 

「なっ!」

 

「クククッ……戻すとでも思ったのか?悪いが、このまま続行だ。サンド出来る限り『すなかけ』を使え」

 

「サン」

 

あまり元気が無い声で返事をしつつイワークに『すなかけ』を使うのだがさっき泥濘んだ地面の砂もとい泥を使っているので『どろかけ』になる。一発はそれでいいが二発目以降は『すなかけ』じゃないと困ると泥ではなく砂があるところに向かい『すなかけ』で砂を浴びせ続ける。

 

「イワーク『すなあらし』だ!」

 

「サン……」

 

「サンド、戦闘不能!イワークの勝ち!」

 

「欲張らなかったな」

 

何度かサンドを倒そうと攻撃を試みるが『すなかけ』で命中率が落ちている。

『ステルスロック』は『こうそくスピン』で破壊することが出来るからこの場で打つのはサンドを倒す手じゃない、自分自身を強化する手だ……『すなあらし』は正解かどうかは蓋を開けるまでは分からないだろう。

 

「最後だ、ケロマツ」

 

「ケォ!」

 

これで最後のバトルになるのだとケロマツを出す。フィールドが『すなあらし』状態だからか最初は戸惑うが直ぐに落ち着きを取り戻す。

 

「イワーク『あなをほる』」

 

「…………」

 

「お前のケロマツは強い、イワークはこの状況でも『みずでっぽう』を一発でも受ければ負けてしまう……『あなをほる』は防御と攻撃の2つを併せ持つ技だ!相手が居なければ『みずでっぽう』は使えない!更には岩の上に乗って岩から伝わる振動を経由し飛び出てくるイワークの動きを先読みする事も不可能だ」

 

「……ふーん……そうか」

 

「…………イワーク、今だ!」

 

「ケロマツ、地面に向かって『みずでっぽう』だ」

 

「なっ!?」

 

「そっか!イワークは大きいポケモンで向こうから来るから」

 

地面からイワークが飛び出てくる前にケロマツは『みずでっぽう』を地面に撃った。

飛び出たイワークは顔面に『みずでっぽう』を受けてしまい体を全てを出すと地面に倒れてしまった。

 

「『あなをほる』で攻撃回避は間違いない、だが攻める時を間違えちゃいけない。イワークは体が大きくて狙いを定めなくても必ず何処かには当たる……『すなかけ』で命中率が下がっている、そんな中でケロマツに確実にダメージを与えなくちゃいけない。特殊防御力が高まる『すなあらし』状態でもケロマツの『みずでっぽう』に負けるならば尚更フェイクが必要だ」

 

「……完敗だ……どうやら俺は勝負を焦りすぎていたみたいだ……」

 

『すなあらし』状態でも一撃でもケロマツの『みずでっぽう』を受ければ負けてしまう。

それならば通常状態でも負けるのは確定で、1秒でも早く決着をつけなければならないが『すなかけ』で命中率が不安定になっており、変に狙いを定めなくても地面から飛び出て体をぶつけるだけでいい『あなをほる』がある。

『あなをほる』でケロマツの下以外から出てケロマツに対して狙いを定めて次の技を使うのは難しい、だがケロマツの下から飛び出るならば多少はズレていてもイワークの体格が補い攻撃を当てることが出来る。『すなあらし』状態でも負けるかもしれないと分かっているのに『すなあらし』状態の間に倒そうと焦る……気持ちは理解出来るが共感はしねえな。

 

「コレがニビジムを制した証、グレーバッジだ」

 

「1つ聞いていいかしら?」

 

「なんだ?ここから近いジムならハナダジムがあるぞ」

 

「そうじゃなくて他にも3人のマサラタウンのトレーナーが来てるのだけど……誰が1番強かったの?」

 

「そうだな、負けた俺が言える義理じゃないが……お前が1番だな!」

 

「やったわね、サトシ!」

 

こんなところで1番が決まっても嬉しかねえよ。

セレナが誰が1番強かったのかを聞いてよっしゃと小さくガッツポーズを取っている。

 

「それで何時まで見てるつもりなんだ?」

 

「え?」

 

「見てるつもりって……石売りのおじさん!」

 

ニビジムに入ってからずっと視線を感じている。

出てこいと言えばニビシティのポケモンセンターに案内をしてくれた石売りのおじさんが出て来た。

 

「タケシ……すまなかったな……」

 

「お、親父!?」

 

石売りのおじさんの正体はタケシの親父さんだった。

此処から先はオレが介入することじゃねえからとグレーバッジをバッジケースに入れてポケモンセンターに向かった。

いやしかし、タケシって父親似とか言うレベルじゃないぐらいに似ているな。ジョーイさんでアレだったがこの世界の血筋と顔はいったいどうなってるんだ。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。