闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜   作:アルピ交通事務局

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ギャンブラーな代打ち 

 

「わぁ〜今までで一番の都会かもぉ!」

 

「キンセツシティはホウエンでも大きく尚且つ栄えてる街だからな……商業都市という意味合いではミナモシティが上だが」

 

ハルカ達のポケモンコンテストが終わり次に向かったのはキンセツシティ。

ハルカにとっては3つ目、オレにとっては4つ目のジムであるキンセツジムがあるのだが思った以上に栄えている。

キンセツシティはミナモシティとはまた違う方向で栄えている街、商業都市や物流云々を考慮すればミナモシティの方が上だ。

 

「折角こんな街に来たんだし遊びに……あ、ゲームコーナーがあるわ!」

 

「……ハルカ」

 

「……出禁?」

 

折角の都会だしジム戦をするだけでなく遊ぼうと言うハルカ。

ゲームコーナーが目に入ったのでゲームコーナーに向かおうとするのだがゲームコーナーの入口に出入り禁止の貼り紙が貼られている。

オレとセレナは系列店全てが出入り禁止、当然の様にホウエン地方のゲームコーナーも出入り禁止になってる。

 

「昔、サトシがゲームコーナーでヤバい景品を巻き上げたせいで……」

 

「お前もお前で恩恵を貰ってんだろ……にしても、ここでも出入り禁止か」

 

ホウエン地方のゲームコーナーならばあるいはと思っていたが、そこでも出入り禁止だった。

サトシが景品を巻き上げた云々の話をセレナは遠い目で語るがお前もなんだかんだでダグマを貰っているのを忘れるなよ。

ゲームコーナーが出入り禁止になってるのかとオレ達と一緒に遊ぶことが出来ないのをハルカは少しだけショックだったがチラッと見てくる。

 

「ゲームコーナーで遊んで行ったらダメかしら……ジム戦はちゃんとするけどこういうところに来たんだし」

 

「クククッ……面白い景品あるから真剣に挑んだ方がいいぞ」

 

「え?」

 

「お前のポケモンを進化させる稀少なアイテムが幾つか景品として置いてある」

 

れいかいのぬの、きれいなウロコ……そして今の段階では不要だが後に役立つ、つきのいし。

他にもポケモンの進化に必要なアイテムなんかが景品として置いてある。特にきれいなウロコは入手しておいた方がいい。

ハルカにいい景品があるとアドバイスを送りハルカを送り出す。流石にきれいなウロコ辺りならば巻き上げてもブラックリストに入らないだろう……取りあえずカフェでアイスコーヒーでも飲んでおくかと思っていると福本作品でお馴染みのグラサンスーツな黒服が現れた。

 

「え、え、え?」

 

「落ち着け……なにか用か?生憎、オレは今回はなにもしてねえぞ?」

 

アイスコーヒーを飲んでリラックスしてたら黒服に囲まれた。

突然現れた為にセレナは戸惑うので落ち着いておけと言っておき用件を聞いた。

何事か?少なくとも今回はなんも悪いことはしてねえ……と言うか前回も悪い事はしてねえ筈だ。

色々と考えていると1人の黒服がアタッシュケースを持ってきてパカッとアタッシュケースを開いた。

 

「どうかコレで代理バトルを引き受けてくれませんか?」

 

「代理バトル……なにそれ?」

 

「クククッ……大体は分かった……断ったとしても無意味なのもだ……何処のヤー公共かは聞かねえが、不粋な真似をしてくれるな」

 

アタッシュケースの中にはメガストーンとキーストーンが入っていた。

なにナイトとは聞かず大凡の事情を理解する……要するにオレに代打ちを頼んでいるって事だな。

 

「サトシ、事情が分からないんだけど」

 

「あ、失礼。私達はこういうものです」

 

「……建設会社の人?どう見てもそっち系の人達にしか見えないんだけど……」

 

「クククッ……その認識で間違いねえよ。バックにそういうのが控えてるか繋がりがある」

 

セレナが状況をイマイチ飲み込むことが出来ないと言い出せば黒服が名刺を渡してくる。

建設会社の人達だがどう見てもそっち系の人間にしか見えないと困惑しているがその認識で間違いねえ。

表の家業が建設会社、裏で色々とやっているはこの世界じゃ極々普通なことだからな。

 

「で、なにが目的だ?」

 

「……キンセツシティに来訪したのは初ですか?」

 

「ああ、ついさっき来たばっかだ。アイスコーヒーで一服してるところを邪魔してきて若干だが苛立っている……あんまりしょうもねえ理由だと断るからな」

 

「実はキンセツシティの都市開発の会社を何処が担うかとなりまして……色々とPRしたりしたのですが競合相手とどっちつかずで、最終的には代打ちでと……」

 

「だったらオレを呼んでどうすんだよ?そういう感じの仕事で飯食ってる奴等居るだろう」

 

福本作品でお馴染みの代打ちかそれともホビーアニメのお約束と言うべきか、最終的にはポケモンバトルで決着をつけるという。

そういう感じの展開は悪いとは言わねえがそういう感じの仕事で飯食ってるジムリーダー以上四天王未満のトレーナー絶妙な立ち位置の実力派な奴等が居るだろう。

 

「それが…………向こう側がイッシュ四天王のギーマを呼び出しまして」

 

「ほぉ、そいつは面白え話だな……確かにそれならば大抵は引くか」

 

「我々の代打ちの中で四天王を撃退する事が出来る実力者は居ません!キンセツシティにこのタイミングでやって来た、コレはもうそういう運命だと思っています!どうかコレで今回の代打ちを」

 

「…………オレの連れが今、ゲームコーナーで遊んでるから見に行ってもいいか?カントーでやらかしたからな、系列店全部出禁になっちまったんだ」

 

「は、はぁ……」

 

「ちょ、ちょっとサトシ!?イッシュ四天王のギーマさんがどんな人かは知らないけど四天王なのよ!?引き受けるの!?」

 

「ん、ああ。黒服共、悪いけどもここの代金頼んだわ」

 

「で、では」

 

「ああ……ポケモン転送する装置とか用意しとけよ。今の手持ちで四天王は無理あるからな」

 

代打ちのバトルを引き受けると重いかどうかは分からないが腰を上げる。

四天王でもなんでもないどうでもいい奴だったら自力でどうにかしろって言ってるところだが四天王のギーマなら話は別だ。1回は会ってみたいなと思っている四天王だ。一先ずはハルカを迎えに行くかと思っているとどうもゲームコーナーの地下でポケモンバトルが繰り広げるみたいですんなりと案内された。

 

「あ、サトシ…………確変が起きたわ」

 

「お前、そっちの才能は高いんだな」

 

ゲームコーナーで遊んでいるハルカはパチンコで遊んでいた。

パチ玉が入ったドル箱が並んでいる。全くと言って教えていないのにフィーバーしてるってそっちの才能は高いのか。

ハルカが出入禁止だったのにどうやって入ったの?と疑問を抱くので今から四天王のギーマと戦うことを伝えれば驚かれた。

 

「し、四天王ってアレよね!?チャンピオンの下にいてパパ達ジムリーダーよりも強い」

 

「ああ、そうだ」

 

四天王とバトルをすることになったと言えばハルカは大慌て、ハルカはジムリーダーで苦戦しまくっているのにオレが四天王に挑むと言うので大丈夫なのかと心配をする。ただのバトルじゃない、負ければ名声を失っちまう嫌なバトルだ。まぁ、オレは負けたところで失うものは特に無い、せいぜいボコボコにされる程度のことだろう。

 

「ジュ?」

 

「悪いな、お前はまだここに立つことが出来ねえ……だが、ここに立たせる予定だ」

 

オーキド博士に四天王とバトルすると言いポケモンを交換する。

その過程でジュプトルをボールから出してジュプトルが入っているモンスターボールをオーキド博士に送りつける。

ジュプトルもバトルの場所なのは理解しているみたいだがまだ自分がジムリーダーに苦戦するレベルなのを自覚している……オレもそれを理解しているからジュプトルは今回のバトルに出さない。だが、ここぞという時の大事なバトルの場所でジュプトル、いや、ジュカインを使うつもりだから今回は見ていて欲しいと言っておく。

 

「……!……コレは驚いた。まさかこんな大物が出てくるだなんて」

 

「クククッ……そいつはオレの台詞だよ……あんた曲がりなりにも四天王だろう?なにやってんだ?」

 

「しいて言うならば本物との勝負を求めている……君もそうじゃないのか?」

 

「ああ……オレも本物との激闘は楽しみにしてる……で、どういうルールだ?」

 

「代打ちの基本的なルール、手持ちを6体公開する。その上で交代ありのポケモンバトルをする。今回は1体でも戦闘不能になったら負けなルールだ」

 

6350みたいなもんか。

代打ちのポケモンバトルのルールを確認すれば意外とあっさりとしたルールだった……ややこしいのは勘弁だ。

じゃあポケモンを出すかと思っているとギーマは1枚のコインを取り出した。

 

「どちらがポケモンを先に見せるか決めないか?」

 

「おいおい……意味のねえギャンブルだな……」

 

「自分と戦うに相応しいのかを見極めてるだけだよ……なに、ちょっとしたお遊びだ」

 

1枚のコインを出して裏か表かを当てるコイントスをしてオレを見極めようとする。

それ自体は別に構わねえことだ、ただあんまり面白くねえギャンブルだなと思いながらもギーマはコインを指で弾くのでキャッチした。

 

「せめてそこは正々堂々としようぜ」

 

「ほぉ……」

 

どっちが表かどっちが裏かの申告をしていない。

2枚のコインを重ねてどっちに転んでも表に出てしまう。

コインにシールを貼っていて裏ならば捲る、表ならば捲らない。

他にも色々なイカサマをしているのでここぐらいせめて正々堂々としたバトルをしようと言いホントになんでもないコインを黒服に持たせる。

 

「こういう事はあまり表立ってやってはいけない、と言うことで裏で……君は表の道を歩もうとしているから表でいいかい?」

 

「いや、どっちでもねえ。オレは表でも裏でもない面が出るに賭ける」

 

裏で解決する出来事だからと裏で賭けるギーマ。

裏社会の出来事だがオレは表の栄光の道を歩むからと表を賭けろと言うが表に賭けても意味は無い。

裏でもなければ表でもないと言えば黒服がコインを指で弾き……コインはくるりくるりと回った末に表に倒れるわけでも裏に落ちるわけでもなく立っていた。

 

「ククク……ハハハハハ……ハーッハッハッハ!!コレは見事……どうやら本物の様だな」

 

「こんなんで褒められても嬉しかねえよ。とにかくポケモンを見せ合うぞ」

 

「いや、それは私だけがやろう。いけ!」

 

「ワルビ!」

 

「ズル!」

 

「ドァッ!」

 

「ルガァ!」

 

「クァーッ!」

 

「キリ!」

 

ワルビアル、ズルズキン、ドラピオン、ヘルガー、ドンカラス、キリキザンの6体

『あく』タイプで統一されているパーティで四天王の座に居るだけあって格が違うのが分かる。

オレもポケモンを見せてやろうと思っていたがギーマはポケモンを見せなくてもいいのだと言ってくるのでそれを承諾した。

 

「3,2,1」

 

「いけ、ヘラクロス」「いけ、キリキザン」

 

相手は手持ちを見ることが出来ない……だが、そんな事は関係ない。

試合開始の合図と共にオレはヘラクロス、ギーマはキリキザンを出した……試合のルール上、ポケモン交代はありだ。

ドンカラス辺りにポケモンを入れ替えるかと思ったがポケモンを入れ替えることはせずに試合続行

 

「ヘラクロス『かわらわり』だ!」

 

「『アイアンヘッド』だ!」

 

ヘラクロスは右手を光らせて『かわらわり』を叩き込もうとする。

キリキザンは額の刃を光らせて『アイアンヘッド』をぶつけ……拮抗した。

 

「嘘!?アレが拮抗するの!?」

 

「ハルカ……アレが四天王よ」

 

仮に他のトレーナーのキリキザンならば『かわらわり』vs『アイアンヘッド』の勝負を制していた。

だがしかしギーマのキリキザンは段違い『アイアンヘッド』をヘラクロスが『かわらわり』で渡り合っている。それを見たハルカがありえないと言葉を失う。過去に何度か四天王やチャンピオンを目にしているセレナはハルカにアレが目指すべき高みだと教えている。

 

「フフフ……伊達に若手最強とは言われてないか……キリキザン『サイコカッター』だ!」

 

「キリ!」

 

「ヘラクロス『メガホーン』で突っ込め」

 

オレの実力は確かなものだと認識してくれれば真面目に勝負してくれる。

弱点である『かくとう』タイプ対策であろう『エスパー』タイプの『サイコカッター』を使う。

ただ使うんじゃない、斬撃を飛ばす感じの『サイコカッター』だ。ヘラクロスは何発か命中して後退するので『メガホーン』で一気に突撃していくのだが

 

「キリキザン、逸らせ」

 

キリキザンはイナバウアーでヘラクロスの『メガホーン』を回避する。

この土壇場で綺麗に回避する、無駄もなにもないのが実に強いというのが分かる。

 

「ヘラクロス『メガホーン』だ!」

 

「キリキザン『サイコカッター』連射だ!」

 

『サイコカッター』で攻撃している以上は下手に近付く事が出来ねえ。

ヘラクロスは角を輝かせて『メガホーン』で突撃していくのだがキリキザンはヘラクロスの輝く角に連続で『サイコカッター』を浴びせていき徐々に徐々に『メガホーン』の勢いを弱めていきヘラクロスがキリキザンの目の前に行く頃には『メガホーン』の輝きを失った。

 

「『サイコカッター』だ」

 

「っ……戻れ!」

 

「サトシがヘラクロスを戻した……コレってただ戻したんじゃない、わね?」

 

「ええ……ヘラクロスじゃキリキザンに勝てないから撤退させたに近いわ」

 

『メガホーン』が無理だった上で飛ばない『サイコカッター』を叩きつけられた。

ヘラクロスに大ダメージを与えられたとオレはヘラクロスをボールに戻せばハルカは今までみたいななにか作戦があってのポケモンの入れ替えとは違う事に気付きセレナがその事に関して頷く。

 

「やっぱり、サトシでも四天王は厳しいの?」

 

「それは……分からないわ。四天王はチャンピオンリーグ優勝者と同等の実力を持っててサトシはガラルチャンピオンのダンデさんを倒してる……四天王相手だから絶対に勝てないは無いはずよ」

 

四天王が別格なのが分かればオレでも厳しいのかを聞いてくるハルカ。

セレナはオレがダンデを倒したところを見ているので四天王に絶対に勝てないと言うことは無いと言う。

とはいえ、危ない相手であることには変わりはない。

 

「いけ、リザードン!」

 

「グォウ!!」

 

「ふむ……」

 

「相手が相手だけに短期決戦で行くぞ!」

 

「戻れ、キリキザン。いけ、ワルビアル!」

 

「ワゥビ!」

 

「エース級が出てきたか!だがそれでも構わねえ!リザードン、メガシンカだ!!」

 

キリキザンをボールに戻し出てきたのはワルビアルだった。

ワルビアルはギーマのエースと言ってもいいポケモン、チャンピオンとも渡り合える強さを持っている。

だがそれでも構わねえ。オレはリザードンをメガシンカさせてメガリザードンYにした。

 

「リザードン『ソーラービーム』だ!」

 

「『ストーンエッジ』で壁を作るんだ!」

 

チンタラとやってられない。

『ひでり』の『はれ』状態が発揮している今がチャンスだと『ソーラービーム』を放つ。

ワルビアルは『ストーンエッジ』を地面から生やして盾にするがリザードンの『ソーラービーム』はそれを容易く破壊して『ソーラービーム』をワルビアルに命中させた……が、倒れない。メガリザードンYの『ソーラービーム』をこうかはばつぐんな筈のワルビアルに命中させたのに倒れない。『ソーラービーム』の威力を上手い具合に『ストーンエッジ』で半減させた……それとチャンピオンクラスのポケモンと渡り合えるギーマのワルビアルの素の耐久力だろう。だが、背後まで近付けている感覚がする。

 

「『うちおとす』」

 

「ワルビ!」

 

「リザードン、降りろ!」

 

「ならば『じしん』だ!」

 

「『ソーラービーム』だ!」

 

ワルビアルが『うちおとす』でリザードンを落としに来た。

『うちおとす』の追加効果はともかく『うちおとす』の攻撃を受けるのは少しだけ厳しい。メガリザードンYは『いわ』タイプの技には弱い。大ダメージを受けるよりもとリスクを少しだけ回避すればそれを待っていたと『じしん』を撃ってくる。リザードンは『じしん』の衝撃波を受けるのだがそれに耐えきって『ソーラービーム』を放ちワルビアルを倒した……

 

「グォウ…………」

 

「このまま勝負続行ってわけにはいかねえか?」

 

「敗者は敗者らしく去らせてくれ……この高みまで君ならば何れはやってくる。慌てないのも大事なことだよ」

 

ギーマとのバトルを続けたいと言うのだがギーマは負けたのだから去らせてくれと言ってきた。

敗者に死体蹴りをするのは趣味じゃねえが……そうだな……

 

「サトシ……勝ったわね……コレがマサトの言っていたサトシのリザードン……」

 

「……………この勝負、負けてた可能性高い……」

 

「え?」

 

「メガリザードンYであのまま続行してたら普通に負けていた。今回はゲッコウガを省いてスイクンを入れているが……四天王レベルなら倒せていた……」

 

「こ、今回は1体倒せばいいだけだから」

 

「普通の3vs3の試合ならば負けていた……」

 

今回は運良く1体を先に倒すことが出来たが、タイミングや出すポケモンが異なっていれば負けていた。

メガリザードンYが上手い具合に噛み合ったが使用ポケモン3体ならばメガリザードンYは倒されていた……スイクンを出したら勝てる可能性があったがそれだとスイクン依存で相変わらずリザードンは噛ませ犬扱いになっちまってる。極端な話、スイクンはゲッコウガで、ゲッコウガはスイクンで代用できる。だが、リザードンだけは代えが利かないポケモンだ。もし仮にゴウカザルを手にしても代えが利かない。

 

「ジュウ……」

 

「すまねえな、情けない姿を見せちまって」

 

「ジュウ!ジュプ!」

 

今まで自分がしてきたポケモンバトルと段違いのポケモンバトルを見せられた。

結果的に見れば勝ったのだがオレとしては色々として不完全燃焼なところがあり情けない姿を見せたと思っている。

ジュプトルに謝ればそんなことはないと言ってくれるが……まだまだなところがある。

 

「まさか四天王ギーマを倒すとは……未来のチャンピオンと呼ばれているだけはあるな」

 

そんなこんなでバトルは終わった。向こう側はギーマが敗れるなんて予想外だったみたいだった。

和服の着物姿の禿げた中年男性が現れてオレがギーマを倒したので流石は未来のチャンピオンだと褒めてくれる。

 

「おっさん、今回はオレが釣れたがあんま危険な橋は渡るなよ」

 

「いやなに、この手の事は商売の世界ではよくあることなんだ……ああ、代打ちになってくれと野暮な事は言わない。ちゃんと今回の報酬を」

 

「だったらメガストーンなんかより、きれいなウロコとかれいかいのぬのをくれよ」

 

「む……それは構わないがそれだけではワシが満足が行かん。表のルートに通ってない物をやろうじゃないか」

 

おっさんに報酬はきれいなウロコとれいかいのぬのをくれと言えば納得がいかないみたいだ。

それだけのことをオレはしたみたいでおっさんは黒服にアレを持って来いと言えば1枚のシールを持ってきた。

 

「……なんだこれ?」

 

「それはポケモンの特性を変えるパッチだ……デボンコーポレーションが作ったものでマスターボールと同じぐらいに稀少な物だ……」

 

「ほぉ…………」

 

「ポケモンの特性を変えるパッチ、言い方を変えればポケモンの個性を否定し捻じ曲げるもの、マスターボール同様に大量生産すれば色々と批判をくらう。本音を言えばマスターボール辺りを渡したいのだが生憎手元に無くてな」

 

「なに、マスターボールは3つほど持ってるから問題ねえよ」

 

マスターボールは貯め込んでる……あの時が来るまで。あの時が一番の使い時だと思っている。

どう見てもカタギじゃない感じのおっさんから特性を入れ替えるパッチを貰った。

ポケモンリーグじゃない限りはガッチガチのバトルをする機会が無かっただけに今回は実に身になった……キンセツジムを忘れかけてたが明日辺りには挑みに行く。

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