闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜 作:アルピ交通事務局
「……ハジツゲ、フ工ン、ジタケ、キンセツ、ルイボス、ヒワマキ、ヒマワキの順番か」
ハルカが無事にキンセツジムを突破し、次のルートを算出する。
原作だとハルカ1人分だけだったが此処ではセレナも一緒に居る……最短でコンテストは10回出場しないといけない。
毎回毎回セレナかハルカが優勝するとは限らないので11回以上を覚悟しておかなきゃいけねえ……セレナはまだいいがハルカはジム戦があるので負け続けやスランプが起きたりしたらそこで詰む可能性がある……グランドフェスティバルとホウエンリーグに両方とも出場するから些細な躓きが命取りになる。
「次のコンテストはキノガッサで……フエンジムは『ほのお』タイプのジムね」
ルートを決めている横でハルカは情報収集をし考える。
次のコンテストは前々から鍛えていたキノガッサで、フエンジムは『ほのお』タイプのジムなのでどうするかを考え……きれいなウロコを取り出した。
「まぁ……そいつがベストだろうな」
ヒンバスをミロカロスに進化させるアイテムであるきれいなウロコ、ゲームコーナーで巻き上げた物だ。
次のジム『ほのお』タイプのポケモンがでてくるので『みず』タイプのポケモンがいい……ハルカの手持ちは『ほのお』タイプと相性が悪いポケモンだったり『ほのお』タイプの攻撃が等倍だったりするポケモンが多くて『みず』タイプのポケモンが現状ヒンバスなだけだ。『いわ』とか持ってないからな。
「キンセツジムのポケモンセンターにはセルフ通信マシンがあるから……やるなら今のうちよ。ポケモンセンターによってはあの機械無いから」
ポケモンセンターにあるセルフ通信マシン……ゲームの方で実装されねえかと切実に願う最強機械だ。
この機械で通信交換を行えば通信進化するタイプのポケモンは進化する。しかしこの機械は意外と稀少なのか大きな街にしか置いてねえ。少なくともホウエンに来てからセルフ通信マシンはカナズミシティとキンセツシティ……この感じだとミナモシティ辺りにも置いてるんじゃねえのか?
「ヒンバスの段階じゃ限界があるし、ミロカロスに進化させないとね……憧れのミロカロス!こんなにも早くにお目にかかれるだなんて」
「……………」
「サトシ、なにを心配してるの?」
「まぁ、見てれば分かる……正直な話、どういう答えを出せばいいか……暴力で解決するのは三流だからな」
心配事があるとセレナはオレを見抜く。
今のところ心配要素は無さそうに見えるが実は心配しなければならない事は1つだけある。
ハルカは色違いのヒンバスをボールから出してきれいなウロコを持たせてボールに戻してセルフ通信マシンに設置してセルフ通信を行った。
「…………コレで大丈夫なの?」
「なんだ、心配なのか?」
「だって……なんかこんなにあっさり進化して……今までのワカシャモ達の努力はなんだったのってなるかも」
「基本的には育成だけど中には特殊な方法があるから……ヒンバスの場合、特殊だから戸惑っちゃうわよね」
ヒンバスが入っているモンスターボールを見つめるハルカ。
今まで進化させたポケモンはレベルで進化するポケモン達でヒンバスの進化方法があまりにもあっさりとしている。
もっとこう、物凄く修行の末に!的なスポ根的なのをイメージしているがポケモンの中には進化をあっさりと出来るのも居るわけだ。
ただ道具を使うだけで進化することが出来るのはあっさりとし過ぎているから戸惑うのも無理はないとセレナは頷いていると……ハルカの色違いのヒンバスがボールから出てきた。
「来るか」
「進化の光!」
色違いのヒンバスはきれいなウロコを持っていなかった。
と言うことは成功したんだなとヒンバスが眩い光、進化の光に身を包んだ。やったと笑みを浮かびあげるハルカ、色違いのヒンバスは見事というまでに完成された美しさを持つ色違いのミロカロスに進化した。
「図鑑で見た時からスゴいって思ってたけど……色違いになれば更にランクが違うかもぉ!」
ハルカはヒンバスがミロカロスに進化した事を喜んだ。
ミロカロスと言うポケモンが圧倒的なまでに格が違うポケモンだが、色違いになれば更に格が違う。ポケモンコンテストに出れば色々とスゴいことになるなとハルカはミロカロスを抱きしめようとすると……ミロカロスがハルカに向かって『みずのはどう』を放ったのでオレはハルカとミロカロスの間に割って入り正拳突きでミロカロスの『みずのはどう』を叩き割った。それと同時に追撃だとミロカロスは『アクアテール』で攻撃するので尻尾を受け止めた。
「み、ミロカロスどうしたの!?なんで私を攻撃するの!?」
「コォオオ!!」
「ミロカロスが怒ってる?……ハルカ、ミロカロスを怒らせる事をした?」
「してないわよ!下手かもしれないけど自分なりにコンディションも整えたし……どうして?」
「いけ、ミロカロス」
「コォオン」
「大体の見当はつくがなんでか聞いてくれ」
オレのミロカロスを出してハルカの色違いのミロカロスがどうして言うことを聞かないのかを話し合う。
同じミロカロス同士ならば同じ湖に居たのならば話し合いに応じてくれる。色違いのミロカロスはなにかを主張した後にミロカロスはハルカを見る…………
「やっぱりか」
「やっぱり?……どういうこと?」
「セレナ、ハルカがヒンバスをゲットした時になんて言ってたのか覚えてるか?」
「えっと……色違いのヒンバスが珍しいかもしれないけど欲しいのはミロカロスだったかしら?」
「その事を怒ってるんだろう」
色違いのミロカロスはヒンバスの自分を否定したのにミロカロスになるから、ミロカロスになったからと手のひら返しをしたハルカを怒っている。このポケモンが最終的にはあのポケモンになるからゲットしようはこの世界じゃ極々普通なことだがそれはあくまでもトレーナー側の事情だ。
「ミロカロスになるからとハルカはヒンバスをミロカロスとして見ていた……多分それが気に食わない」
「で、でも私のアゲハントがケムッソだった時にサトシやアランはアゲハントにならないとまともに」
「それとコレは似ているが別件だ……ヒンバスはミロカロスになったら復讐してやろうと狙ってたんだろ。ハルカの憧れのミロカロス、自分がそれになったが言うことは聞いてやらない。今までのお返しだ……そんなところか」
「……………」
オレのミロカロスと話し合いをしたおかげか攻撃はしてこなかった。
しかしミロカロスはハルカの事なんて知ったことかとその場で眠った。
「……ミロカロスがこうなったのは私のせい……」
「クククッ……別にそこまで気にすることじゃねえよ。あのポケモンが目当てのポケモンに進化するからゲットする、それは極々普通の事だ……トレーナーとしてもコーディネーターとしても間違いじゃねえ」
「でも、ミロカロスは私のことを嫌ってるのよね……わだじが……」
自分が余計な事をしなければこうならなかった。今になってと激しく後悔をして涙を流すハルカ。
自身のミロカロスに近付こうとすればオレのミロカロスが危険だから止めておけと止めに入る……………………
「さっきまで、ミロカロスを受け入れてたなお前」
「…………」
「色違いである事を誇っているがハルカは否定した……だが、ミロカロスに対する憧れが無いと言えば嘘になる。だからオレのミロカロスと対話をしてくれた……」
「…………コォオ!」
うるさい!と色違いのミロカロスが『みずのはどう』を撃ってくる。
それは効果は無いのだと正拳突きで破壊した後にどうしたものか……サトシのピカチュウやフシギダネの様に進化そのものは拒んでいない。むしろミロカロスに対する憧れを抱いている。その上でミロカロスはハルカなんて嫌いだと拒んでいる。
「どうすればいいの……ポケモンがトレーナーの言うことを聞かないことは割とよくあることで大抵はトレーナーのレベルとポケモンのレベルが釣り合ってないかららしいけど……」
その光景を見てどうにかしたいと思うセレナ。
「ミロカロスがハルカと心を通わせねえと話にならねえ……リザードンの時はリザードンが強くなったと思い込んで慢心してたから……ミロカロスはどうしたいのか?そこを聞き出さなきゃ話にならねえ」
少なくともミロカロスが一気にパワーアップしたからハルカを不要だと切り捨てたわけじゃない。
ミロカロスは最初からハルカを自身がミロカロスになる為に必要だから言うことを聞いていた感じでミロカロスになればお前はもう不要だと切り捨てている……いや、そこまで企む事が出来るのならば普通にモンスターボールの破壊をしに行かねえか?
色違いのヒンバスは当初の目的であるミロカロスになる事は出来た……ミロカロスになったのならば何かをやりたいと思うのが普通だろうが……今のところはハルカの言うことを聞かない……
「コレはお前の腕の見せどころだ……普通だったらモンスターボールの破壊をしてくる。モンスターボールを破壊さえすれば自由の身にもなれる……ハルカを嫌いだって意思を見せてるが、ホントに嫌いならば最初から無関心になってなにも言うことを聞かなくなる」
ハルカがトレーナーとしてコーディネーターとして一人前になるにはこのミロカロスを使いこなせるようにならないといけない。
ミロカロスとハルカが心を通わせる……それが可能かどうかはちょいと怪しいが少なくともミロカロスはまだモンスターボールを破壊しに来ていない。本気で逃げることをしていない……まだゲットして間もないがハルカに対して心を開いている。素直になれてねえともまた違うと……めんどくせえ状態だ。
「とりあえずはしつこいと言われようが接しようと頑張れ……ミロカロスがなにをしたいのか?そこを聞かなきゃ話にならねえ」
「…………うん……………」
ミロカロスになったから言うことを聞かない、それは薄々分かっていた事だ。
だがヒンバスのまま旅をしていくのは無理がある。少なくともコンテストやバトルでミロカロスは頼りになるポケモンだ。
ハルカはミロカロスに嫌われているショックからなんとか立ち直った後にミロカロスを一度ボールに戻す。
「……少し……少し、気分転換を……あ、見て!こんなのがあるわよ!」
「グレイトバトラーのマジックショー?」
ハルカの気持ちを切り替えさせないといけないとセレナがフォローに回る。
なにか無いかと思えばハチヅケタウンに向かうルートで旅の一座がマジックショーを開幕するとの告知のチラシを手にした。
コレって確かと思い出しながらもバトラーのマジックショーが行われる場所に向かったがなにもなかったのだが綺麗な星空が見えるので天体観測をし夜を明けると……見事なサーカステントが出現した。
「なるほど、移動式のサーカスか」
コレは面白いなと思っているとゾロゾロと客が現れて満席になった。
前の席が取れたのでラッキーだなと思いながらも曲芸やマジックショーを見ていると……ハンサムが現れた……
「動くな!!国際警察だ!!」
「…………え!?」
「あ〜……………アラン、なにやってんだ?」
「いや、終わらせるなら早いところ終わらせておこうかなって」
突如として現れたハンサム……直ぐ近くにアランが居た。
前回に続いてこいつ通報したなと思っているとハンサムはバトラーに手錠をかけて連行した。
「なに?なに?なんなの!?」
「あのバトラーって奴、マグマ団ってテロ組織で研究者やっててポケモンのクローンみたいなの作ってたんだ」
「お前……そこを通報するか?」
「いや、過去に一度でも悪いことしたのに新しい再起の道を歩もうとか仲間になったりしてベジータや黒咲隼面するのは違うだろ?」
言いたいことは分かるし理解も納得も出来るが、ホントにやるか……いや、人の事を言える義理じゃねえか。
バトラーは警察に捕まった………ジラーチの劇場版はコレで終わりか。