闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜   作:アルピ交通事務局

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諦めたグラードン

 

「……げっ!?」

 

「おい」

 

フエンタウンを目指してえんとつ山をロープウェイで登ろうとロープウェイに向かえばアランが居た。

アランはオレを見た途端に物凄く嫌そうな顔をしており、疫病神がやって来たと落ち込んでいる。

 

「クソッ……やっぱそう都合良くいかないか……」

 

「お前よ……人をそういう風に扱うな」

 

「えっと……アランはなにに落ち込んでるの?」

 

「サトシが絡めば確実になにかが起きるってわかってるのよ」

 

「そんなオレを悪者にして……」

 

アランがロープウェイにやってきたという事はなにかしらの目的があるのだけは確かだ。

このタイミングでオレと鉢合わせしてしまったのだとアランは目に見えて落ち込んでいる。ハルカは意味が分かってないのでセレナが顔を合わせればなにかしらのトラブルが起こるとまるでオレが厄介な事を持ってきているかの様に言ってきやがる。

 

「……まぁ、逆に考えればサトシが居るから大体は気楽に行けるか……」

 

「…………………お前……ホントに都合いいな」

 

「使えるものは使わなきゃこの世界は生きてけねえよ……っと、ロープウェイに乗るんだろ」

 

オレが居れば色々と厄介な事を解決する事が出来るとアランは確信する。

人を都合良くパシろうとはいい度胸だなと思いながらもロープウェイに乗る。

ロケット団が途中に乗り込んでくるとかいうイベントは起きず……ガタン!とロープウェイは途中で止まった。

 

「もしもーし!もしもーし!!……ダメ、繋がらないわ」

 

「ええ!?」

 

突然止まったロープウェイに驚くがこういう時はロープウェイを管理しているステーションに内線を入れる。

オレとの旅を経験しているのならばコレぐらいのことで動じる事は無くなったセレナはスムーズに内線をかけるが……繋がらなかった。

 

「トゥルルルって発信音が鳴ってるから電気自体は通ってる、ロープウェイを運営してるステーション側でなにかしらの問題が発生してる…………」

 

「問題って?」

 

「まぁ、冷静になって考えれば……悪の組織だろうな」

 

「サ、サトシ!物騒な事は言わないで!」

 

「ハルカ……この世界を旅する上でポケモンを悪用する馬鹿は普通に居る。そいつ等と戦えなきゃまともに旅できない……特にサトシと一緒ならばだ」

 

「だからお前、人をそういうトラブルメーカーみたいに言うな」

 

「似たようなもんだろ」

 

主人公という厄介な役割を担っていることは自覚しているがオレが自らの意思でトラブルメーカーになってるわけじゃねえ。

アランはそういう星のもとに生まれてるから遠回しに諦めろと言っている。とりあえずは問題を解決するしかねえかとメガグローブを装備する。

 

「ハルカ、セレナ……とりあえずオレとアランはステーションに行って状況確認をしてくる」

 

「え……どうやって?」

 

「ポケモンに乗ってだ……セレナはともかくハルカは空飛べるポケモン居ねえだろ?……異変が起きているのだけは事実だ、お前等を巻き込みたくねえ」

 

パコッとロープウェイの天井を開いた。

この高さで止まっているのは普通にトラウマが発生し高所恐怖症と閉所恐怖症になるんじゃねえかと心配だがさっさと事件を解決すればそれでいい。

 

「いけ、ラティアス!」

 

「キューン!」

 

「ラティアス、メガシンカ!」

 

「いけ、リザードン!!」

 

「グォウ!」

 

オレはラティアスをメガシンカさせてメガラティアスに、アランは相棒のリザードンに乗った。

空を飛んで移動するかと移動しているとアランが声をかけてきた。

 

「お前と鉢合わせしなかったらこうはならなかった……」

 

「つーか、お前なんか目的があったんじゃねえのか?」

 

「それを確かめる為にえんとつ山に来たんだよ……っと、見えた!」

 

「ラティアス『りゅうせいぐん』だ」

 

えんとつ山の火山の火口付近に向かえばマグマ団とアクア団が居た。

ルビーではマグマ団が悪事をしてアクア団が阻止を、サファイアではアクア団が悪事をしマグマ団が阻止をしている。

じゃあこの世界はどっちかと聞かれればどっちもアウトなのでラティアスに開幕『りゅうせいぐん』を落とす。

 

「アラン、ハンサムに通報しとけ……全員〆る」

 

「暴力、やはり暴力!暴力は全てを解決する!」

 

喧しい!オレはこういう感じの展開はあんまり好みじゃねえんだよ。

突如として降り注ぐ『りゅうせいぐん』に驚くマグマ団とアクア団、どっちも目くそ鼻くそな悪の組織だ。

ポケモンバトルは最初からしねえ……目当てはポケモンじゃない、オレは迷いなくその辺に落ちている石をアクア団員とマグマ団員に投げてダメージを与えて関節技で痛めつけて……なんか隕石を取りに来ていたソライシ教授を助けた。

 

「後処理はハンサムさん達がしてくれるから……しっかし……ハルカ達に戦わせなくていいのか?」

 

「……おめえよ、オレみたいな立ち位置ならまだ受け入れることが出来るけども二十歳にすらなってない覚悟もなにもないガキを最前線で戦わせるって正気か?ラノベあるあるの高校2年な男子高校生が戦いまくってるからなんの疑問も抱かねえのか?デジモンみたいに子どもが戦わなきゃいけない状況じゃねえならオレ達がパッとやってパッと解決でいいだろう」

 

マグマ団とアクア団を〆終えた。

アランはハンサムに通報したから応援が間もなくやって来るのだがハルカ達に戦わせなくてよかったのか?と言うシンプルな疑問をぶつけるのでオレは呆れる。

 

「いや……違うか……すまん、今のは俺の悪い発言だ……ラノベみたいに頼りにならない大人のせいで子どもが戦わなきゃいけない状況が普通だって言うのは俺の考えが悪い……そう考えればプリキュアも……プリキュア頑張れじゃなくてプリキュア死んでくれって一般人に言わせてえな……」

 

やっぱこいつ中身クズ野郎だな。

自分の感覚が麻痺していることを自覚したのでアランはすまなかったと頭を下げてくれた。

とりあえずボコったマグマ団やアクア団はハンサム達国際警察がどうにかしてくれるのでロープウェイに向かってロープウェイを再開させる。セレナとハルカは無事に地面を歩くことが出来るようになって良かったと肝を冷やしたが乗り切ったことを喜ぶ。

 

「ところでアランはえんとつ山になにしに来たの?ここもやっぱりメガシンカするポケモンとかメガシンカに必要なメガストーンがあるの?」

 

「あ〜…………あ〜…………あ〜………」

 

「お前、オレが手伝ったんだから素直に答えろよ」

 

思わぬところでアランと再会した。

ハルカは前みたいにメガストーン発掘とかメガシンカに必要なポケモンをゲットしに来たのかと聞いたのだがアランは返事に悩む。

オレがマグマ団達を捕まえるのに協力したんだから正直に答えろと言えばアランは参ったなと観念したのか答える。

 

「研究に必要なとあるポケモンがこのえんとつ山に居るって情報があるんだ……ただ……」

 

「なにか問題でもあるの?」

 

「……乗りかかった船だし、お前等も手伝ってくれ……少し厄介な事になってると思うから」

 

アランはどういう風に言えばいいのか分からないと悩んだ末に手伝ってくれという。

えんとつ山でアランの研究に必要なポケモンが居ると言うのならば大体の予想は出来る。

アランはえんとつ山を下りながらもえんとつ山の中心部に向かうことが出来る場所はないのかを探したら見つかったのでえんとつ山の真ん中の部分……火山の火口の下を目指す

 

「あづーい、汗でビショビショかも……」

 

「乗りかかった船だから諦めろ……フエンタウンは温泉が出ているから一気にリフレッシュ出来るぞ」

 

「温泉!?やった!!」

 

現金な奴だが……まぁ、そこはいいか。

温泉……フエンジム戦がメインな事を忘れてねえのかと言いたいが今は気にしてる場合じゃない

 

「アラン、ここが限界だ……これ以上は死ぬ」

 

「ああ、分かってる……………コイツはダメだ」

 

「マグマの中にポケモンが居るわ!?……あのポケモンは……グラードン?」

 

暑いが熱いに切り替わりコレは色々とヤバい、鼻で呼吸したら火傷するんじゃねえのかと思えるぐらいに空気が熱く熱で空間がネジ曲がって見える。此処から先はオレ達人間が立ち寄ってはいけない領域、専用の耐熱服的なのを持っていないのならば尚更だ。

えんとつ山の火口のマグマの中から見えるポケモンがいるとセレナは気付いてポケモン図鑑を取り出しあのポケモンがグラードンだと理解する。

 

「ああ……このホウエン地方でゲットするのが難しい3体の内の1体、グラードンだ」

 

「さ、流石にこんな熱い場所に居たらゲットするのは難しいかも……でも、アランにはリザードンが居るわよね?リザードンならマグマぐらいへっちゃらじゃないかしら?」

 

「行けるか行けないかの話で言えば行ける……ただ……あのグラードンはゲットしちゃいけないグラードンだ」

 

「……………………どういうこと?」

 

アランはえんとつ山に居るグラードンはゲットしちゃダメなグラードンだと言うがハルカは意味が分かってない。

セレナは今までの経験からそういう感じのグラードンなのかと納得し、オレはやっぱりかと思う。

 

「ポケモンの中には自然と密接に繋がった伝承や記録があり、ポケモンバトル外の能力を持っている……サトシが持っているスイクンというポケモンは水を綺麗にする能力を持っている」

 

「じゃあグラードンにもなにか不思議な力があるの?」

 

「ああ……グラードンは激しい日照りを起こしマグマを操り陸地を増やす力を持っている。その辺の伝承はホウエン地方で残っている……目の前にいるグラードンはその力をハッキリと持っていて……もし仮にここで俺がゲットすれば火山が噴火する」

 

「…………え!?」

 

「クククッ……そう来るか……グラードンがこのえんとつ山の主になり活動している火山を制御している、もしグラードンをゲットすればグラードンが制御していた火山は制御が利かずに噴火する……ここのグラードンをゲットするには隕石の力でも使って火山の活動そのものを停止させなきゃダメな感じか」

 

アランは研究に必要なグラードンと対峙するがポケモンを出そうとしない。

ポケモンの中には不思議な力を持っているポケモンもいる。オレのラティアスやスイクンがその一例でグラードンも不思議な力を持っている。このえんとつ山の火口に居るグラードンはゲットしちゃいけねえグラードン、ゲットすれば最後えんとつ山の火山の制御が利かなくなり火山が噴火する。

 

「火山そのものの活動停止方法なら心当たりはあるが、それをすればこの辺の自然が100年以上掛けて生態系を弄らなきゃならない……ポケモンをゲットするために自然そのものを破壊してたら本末転倒だ……」

 

「でも、このグラードンってポケモンとっても珍しくて何処に居るのか分からないポケモンなんでしょ?」

 

「ああ……プラターヌ博士の為にゲットしたいが……伝説のポケモンの中には宗教みたいに信仰されてるポケモンも居る。そしてそれにふさわしい能力を持っている……サトシ、下山するぞ」

 

「いいのか?」

 

「ここに居るグラードンはゲットしちゃいけないグラードンだ、だったらもう用事は無い……出来ればゲットしたいが流石に噴火は洒落にならない」

 

グラードンを見つけることが出来たがゲットしてはいけないグラードンだった。

あんまりポケモンゲットしようとしてない立場だから深くは言えねえけども世の中にはゲットしちゃいけねえポケモンもいる。

ある意味、オレのラティアスやセレナのラティオスがいい一例だろう……街の護り神ゲットって大分厄災なネタだな。

目当てのポケモンをゲットできねえのは残念だが、下手にゲットしたらいけねえポケモンもいるのだとアランと一緒に下山しアランと別れた。

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