闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜 作:アルピ交通事務局
「よし、じゃあお前は今日からオレのコータスだ」
「コォオオオ!!」
フエンジムを終えて次に向かうのはジタケタウン、コンテスト会場がある。
道中にハガネの谷と呼ばれるところを通ってしまったのが運の尽き、モンスターボール等をはじめとする電子機器が使えなかった。
『はがね』タイプのポケモンの巣窟なのに何故かコータスが迷い込んでおりついでだからコータスと一緒にハガネの谷を抜けようと言えばコータスと一緒にハガネの谷を抜けたのだが道中にハガネールが襲ってきて『オーバーヒート』で撃退した。
コータスを気に入ったのでゲットすることにしたらコータス側もゲットされたいのだと頷きハガネの谷を抜けた後にコータスをモンスターボールに入れてゲットした
「ジュプトル、バンギラス、メタング、ラティアス、コータス、ミロカロス……悪くねえな」
手持ちがいい感じに増えてきたのだと思いながらもポケモン図鑑を開いてコータスのステータスを確認する。
コータス ♂ 特性『しろいけむり』
0324 せきたんポケモン
『かえんほうしゃ』『オーバーヒート』『こうそくスピン』『えんまく』『のしかかり』『ドわすれ』『ボディプレス』『クリアスモッグ』
「……かなり優秀だな」
『ほのお』タイプの強力な技の代表格である『かえんほうしゃ』を覚えている。
コレだけでコータスは充分な強さを持っているのだと思ったが……オレはコータスの使い方を考える……オレには絶対的エースのリザードンが居るが……成る程ここだな
「コータス、お前の特性を入れ替えるぞ」
特性を変更するパッチを貰っている。
コータスと言えば『ひでり』と言う『ほのお』タイプを強くする特性を持っている、その特性ならば問題無い。
コータスは『しろいけむり』から『ひでり』に変えた……コレで色々な戦術を練ることが出来る。コータスを無事にゲットし終えたのでジタケタウンに向かった。シダケタウンではポケモンコンテストが開催されてハルカの優勝により終わった。
「チルゥ……」
「だ、大丈夫!?」
ハルカもセレナも順調だなと旅を続けているとハルカは弱っているチルットに出会った。
怪我をしているのだと分かれば直ぐにポケモンセンターに連れて行った。ジョーイさんが軽い怪我だから問題は無いと言うのだが……なんか意味深な表情をしている。
「多分だけどこの子、この前の台風で怪我をしたんだと思うわ」
「台風で怪我……もしかして治らないんですか!?」
「いいえ、怪我自体は適切な治療を施していれば簡単に完治するわ……ただ……翼の部分が怪我しているのよ」
チルットが何時ぐらいに怪我をしたかジョーイさんは教えてくれる。
チルットは翼の部分を怪我している……台風が原因で怪我をしている……厄介な事になっているのは確かだろう。
「翼の部分が怪我をしているのがなにか問題なんですか?」
「ハルカ、チルットは空を飛んで移動するポケモンだ。ワカシャモの様に歩くポケモンじゃねえ」
「……とにかく明日になれば分かるわ」
オレは答えに至っているがハルカはまだ分かっていない。
明日になれば分かるというのがどういう意味なのかと考えておりなんだかんだで明日を迎えればチルットは怪我を完治していた。
流石はジョーイさん、適切な処置を施すことが出来ているなと思っているとハルカはチルットを抱き抱えて外に出る。
「チルット、怪我はもう治ったわ……元気でね」
「…………っ!?チルゥ!?」
怪我は治ったと言いチルットを掲げるハルカ。
チルットは翼を広げた……ハルカの手から離れたと思えばチルットは地面に墜落した。
「え!?」
「…………一番ややこしいやつか……」
チルットは羽を広げたが普通に落ちた。
傷は既に完治しているのにどうしてとハルカは驚いているので答えが分かっているオレは答えを教えた。
「そのチルット、空を飛ぶことが出来ねえ」
「空を飛ぶことが出来ないって……なんで?ジョーイさんが傷は完治したって……見たところ何処も怪我してないかも!」
チルットが空を飛ぶことが出来ないと言えばハルカはチルットは何処も怪我していないと言う。
セレナもチルットを確認するが何処にも怪我らしい怪我は無かった……だからこそ、どういうことなのかを理解して困った顔をする。
「チルット……飛べなくなっちゃったのね…………」
「だ、だから怪我はもう完治したってジョーイさんが」
「体の怪我じゃねえよ……台風で飛んでるところを怪我した、それが原因で飛べなくなっちまってんだ」
「……それってイップスっていう病気?」
「病気かって聞かれれば曖昧だが、それに近い」
チルット自身の怪我は完治しているがチルットが怪我する原因になった台風のせいでチルットは空を飛べなくなった。
世にいうイップスと呼ばれる世界だからと思っているとハルカはチルットを抱えて見つめる。
「チルット、貴方はもう怪我を完治してるの……だから飛ぶことは出来るわ」
「ハルカ……それでどうにかなりゃイップスなんてもん存在しねえよ」
チルットは精神的な問題で飛ぶことが出来ない
ハルカは大丈夫と言ってくれているのだがそんな生易しい言葉で飛ぶことが出来るのならばイップスは無い。
チルットは空を見上げる……空を飛びたいという思い自体はあり、翼を広げるが……そこで立ち止まってしまった。
「…………なにか方法はあるのかしら?」
「あるかないかで言えばあるぞ」
「じゃあ、それを」
「失敗したら二度と飛べなくなる」
「なっ!?」
セレナもチルットに対して感情移入をしてなにか方法は無いのかとオレに聞いてくる。
心当たりはあるがそれは完全なる荒療治だ……失敗すれば心の傷が更に深くなって再起不能になる可能性しか無い。
具体的に言えばミロカロスの『たつまき』でチルットを無理矢理飛ばして強制的に飛ばす……人はピンチな時に火事場のクソ力を発揮する事が出来るからな……ホントに荒療治だから失敗すればそこまでだ……ポケモンにまでそれを強要する程にオレは酷い人間じゃない。
「そんな……」
「落ち着いてハルカ、サトシのやり方だと危険なだけでどうにかする方法はきっとある筈よ!」
「……うん……」
ハルカはチルットをどうにかして飛ばしたいと思っている。
オレのやり方じゃ無理があると他に何かがある筈だと前向きに検討するように言いなにか無いのかと考える。
「そもそもで怪我自体は治ってるのよね……」
「ええ……だからキッカケがあればいいのよ……」
「空を飛べるきっかけってなんだ?」
「それは……えっと……あ、そうよ!出てきてアゲハント!」
「フリャ〜」
「チルット、見てて!アゲハントに魔法の粉をかけるわ!そうすればアゲハントは空を飛ぶことが、ああっ!?」
「気付けよ……」
魔法の粉をかけて空を飛ばす、実は空を飛んでいる魔法の粉なんて無かった作戦を考えた。
その作戦をするために必要な空を飛べるポケモンを出したが……最初から空を飛んでいるところを見られているので嘘だとバレる。
なにやってんだよと普通に呆れている……最初から空飛べるポケモンを使って空を飛べる云々はちょいと無理があるだろう。
「ええっと…………チルット」
「チル?」
「貴方は空を飛びたい?」
「………チル………」
チルットが空を飛びたいかどうかを聞いてみれば空に対する憧れは抱いている。
でも、空を飛ぶことに対しての恐怖心を抱いている……典型的なイップスだがどうするんだ?と思っているとハルカはサーナイトを出した。
「サーナイト『サイコキネシス』でチルットを浮かせて!」
「サァアア!」
サーナイトはチルットを『サイコキネシス』で浮かせた。
突如のことでチルットは大慌てで翼をパタパタとさせるのだがサーナイトの『サイコキネシス』で落ちないことに気付いた……成る程な
「チルット、自由自在に飛んでみて……サーナイト」
「サァアア」
サーナイトはチルットを『サイコキネシス』で動かす。
チルットは翼を必死にパタパタと動かして空を飛ぶ動作をしてサーナイトはその動きに合わせる……チルットは自分自身が空を飛べているんだという高揚感に気持ちが包まれていき……空高くに飛んでいった……
「乗せるの、上手ね」
「クククッ……まだだぞ」
サーナイトの『サイコキネシス』を途中からハルカは使っていない。
自分は自由自在に空を飛ぶことが出来るのだとチルットは自分自身の力で空を飛んでいる。セレナは上手い具合に事が運んだのでやったと喜んでいるのだがチルットが墜落してきたのでハルカは大慌てでキャッチする。
「嘘、なんで!?」
「一時的な誤魔化しだからに決まってんだろ」
チルットは自分自身が空を飛んでるのでなくサーナイトの力で空を飛んでるのだと錯覚していた。
しかし下を見れば既にサーナイトは『サイコキネシス』を解除していて自力で飛んでいるのだと気付き……パニクった。
普通ならば自分の力で飛んでるんだ!飛べるようになったんだ!と喜ぶのだろうがコイツは所謂イップス、下手なところで仕掛けがバレればパニックを起こして墜落するのは当然と言えば当然な結果だ。
「だが……今の作戦は悪くはない……ミロカロス、出てこい」
「ちょ、ちょっとサトシ荒療治は」
「いいからさっきと同じ感じの事をしてくれ……」
「……サーナイト『サイコキネシス』」
こうなったらこの手しか無いと最初に浮かんだ荒療治な方法をなるべく荒くなくしたやり方で行くことにする。
セレナが荒療治はダメだと言うがこれ以外に方法は浮かばない、これ以上付き合うのは難しいことだと賭けに出る……サーナイトは再び『サイコキネシス』でチルットを飛ばすのだがチルットは仕掛けを見抜いているのでサーナイトの事をジッと見つめている。
「ミロカロス『たつまき』をチルットに」
「コォオ!」
「なっ……いえ……サーナイト『サイコキネシス』でチルットを飛ばして!」
嵐の中で受けた傷が原因ならば嵐を乗り越える以外に突破する方法は浮かばない。
ミロカロスは尻尾の先端部分から『たつまき』を放ちチルットを乱気流に飲みこませる。下を向いているチルットは『たつまき』に飲み込まれればパニックを起こすが……サーナイトが『サイコキネシス』で空を飛ばす…………
「『たつまき』の風でチルットが見えない……いくらサーナイトでも」
「ああ、何処かで『サイコキネシス』は使えない」
相手を捉えないと無理な『サイコキネシス』
『たつまき』の暴風でチルットが見えなくなったらいくらサーナイトでもチルットを『サイコキネシス』でフォローすることが出来なくなる。セレナはそのことについて心配するがオレの狙いは最初からそこにある。
「『サイコキネシス』でカバーしているから自分も頑張る……チルットが空を飛びたいという思いがあるならばそう思う筈だ……」
「でも……チルットは台風のせいで飛べなくなったのよ?それを更に傷を抉るだなんて」
「空を飛べないチルットは生きてるなんて言えないさ……クククッ……やれば出来るじゃねえか」
「チルッ!!」
極限状態の中じゃねえと世の中、どうにもならない事が沢山ある。
チルットはサーナイトの『サイコキネシス』のフォローが消えた後も必死になって足掻いて藻掻いて空を飛べるようになった。
「チルット……やった!やったわ!チルットが飛べるようになったわ!」
「ホントに一か八かの賭けだったけどなんとかなったわね……チルット、そのまま世界を……って、あれ?」
「チルッ!」
「クククッ……どうやらお前のことを気に入ったみたいだぜ」
空を飛べなくなったチルットがトラウマを克服して再び空を飛べるようになった。
このまま果たしない空を飛んでいけとセレナは応援をしようとすればチルットはハルカのもとに戻っていきハルカの頭の上に乗った。
チルットは自分の為に力を貸してくれたハルカを気に入りハルカのポケモンになりたいのだとハルカのもとに戻った……ハルカはチルットを持ち上げて見つめ合う……そして頷きチルットをモンスターボールでゲットした。
「チルット、ゲットかもぉ!!」
ハルカは新しくチルットをゲットした。