闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜   作:アルピ交通事務局

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巨大ナマズンを捕獲せよ!

 

「ふんふんふーん」

 

次のポケモンコンテスト会場を目指している道中、池があったのでそこで一休み。

昼ご飯にキノコの焼きそばを作っている傍ら、ハルカは自分のジムバッジとコンテストリボンを磨いていた。

 

「4つと2つ……うふふ……」

 

「大丈夫なの、アレ?」

 

「さぁな、妙なところでブレーキが掛かっちまったらそこまでだ」

 

ジムバッジは4個手に入っている、コンテストリボンは2つ手に入っている。

旅は順調に進んでいるのでハルカはご機嫌なのだが……セレナはそれが原因で慢心的なのが生まれないのかを心配している。

少なくともハルカは実力で勝てるようになってきている、それを見て慢心だ自惚れだなんだの言うんだったらどうしろって言う話だ。

 

「ハルカ、そろそろ」

 

「あ、うん!」

 

鍋を振るいキノコの焼きそばを炒めておきもうすぐ完成だとハルカに伝える。

美味しい匂いがしてくるなとハルカはニヤニヤしている、美味しいと料理を食べてくれるならば何よりだ。

池でバッジとコンテストリボンを磨いているハルカはご飯だとこっちに向かってこようとしたその時だった

 

「ナマッ」

 

池から巨大なナマズンが現れた。

巨大なナマズンは大きくて長い舌を伸ばしてハルカのバッジケースとコンテストリボンのケースを飲み込んだ

 

「え…………え!?」

 

突然の出来事の為に思考が停止したハルカ。

どういうことなのかと理解するのに数秒の間がありその間にナマズンは池に潜った………………………

 

「取りあえず、キノコ焼きそば完成したぞ」

 

「いや………………取りあえずいただきます」

 

ハルカのジムバッジとコンテストリボンが食われた。

地味に洒落にならないことだがオレ特製のキノコの焼きそばが完成した。ソース焼きそばでなく塩焼きそばでいい感じの海水から生成されたミネラルが豊富な塩を使った焼きそばでキノコは干物のキノコを使っているので意外と美味しい。

ハルカはバッジよりも食い気を優先したが池の方に視線を向けている。何時もならば味わって食べてくれるハルカだが今回は味わう事をしてくれずにとにかく胃に栄養を蓄えるような食べ方をし一瞬で平らげた。

 

「ふぅ……美味しかった…………さて……………私のバッジぃ!!コンテストリボン!!」

 

お腹に栄養をチャージしてから気持ちを一旦整理した後にハルカはパニックを起こす。

今まで苦労してゲットしたジムバッジとコンテストリボンを奪われてしまった、それは洒落にならねえことだ。

 

「落ち着け、こういう時のポケモンだ」

 

「そ、そうね!出てきて、ミロカロス!」

 

「コォオオン」

 

「ミロカロス、お願い!この池にいるナマズンを」

 

「コォー」

 

「ぅ……相変わらずなのね」

 

ナマズンからバッジとコンテストリボンを奪い返す為に自身のミロカロスを出すが相変わらず言うことを聞いてくれない。

流石に今回の一件は洒落にならないからとセレナはフレンドボールを取り出してギャラドスを出した

 

「ゴォオオ!」

 

「ギャラドス、この湖にナマズンって言うポケモンが居るわ!こんな見た目だから見つけたら掬い上げて!」

 

「ゴォウ」

 

ギャラドスに巨大なナマズンの画像をセレナは見せた。

ここはギャラドスに任せるかとギャラドスは池の中に潜っていく……ギャラドスならばなんとかしてくれるだろう、そう思っていると……電流が池に走った。コイツは何事なのかと思っていると苦痛の表情を浮かび上げているギャラドスが浮かび上がってきた。

 

「ギャ、ギャラドス!?」

 

「ゴォウ……」

 

「コイツは……『でんき』タイプの技を受けた感じか?」

 

信じて送り出したギャラドスがボロボロになって帰ってきた。

何事かと確認をすれば『でんき』タイプの攻撃を受けた感じで『でんき』タイプの技を覚える水中で活動できるポケモン…………ナマズンか……

 

「どうやらナマズンが原因だな……確かナマズンは『スパーク』を覚えた筈だ。無理矢理引っ張り上げようとしたから『スパーク』で反撃をされた、そんなところか」

 

「そ、そんな……水の中に居るから『みず』タイプのポケモンじゃないと探せないのに『でんき』タイプの技を覚えるだなんて……」

 

「ハーッハッハハ、お困りのようじゃの!」

 

水の中にいるナマズンをどうにかして引き上げないといけないというのにそれが出来ないと分かればショックを受けるハルカ。

ギャラドスが池の中に潜れるってことはこの池、相当な深さだなと思い対応策を考えていると1人の老人が現れた。

 

「あんたは?」

 

「ワシは人呼んで釣り名人のスーさん!あの主のナマズンを追い求めている釣り名人じゃ!」

 

「あのナマズン、そんなにスゴいんですか!?」

 

「うむ!あのナマズンは100年以上生きているこの池の主の様な存在なんじゃ」

 

老人ことスーさんはナマズンがこの池の主であることを教えてくれる。

この池の主……確かに納得することが出来るぐらいのインパクトはあったな。

 

「キラキラと光る物を見れば咥える癖があっての…………」

 

「スーさん!アレは私の大事なバッジとコンテストリボンのケースなんです!」

 

「落ち着け……己の力で取り戻したい、その気持ちは分かる。しかしワシもあのナマズンが目当てでここに来ておる!ならばここは1つ、あのナマズンを釣ろうではないか!」

 

ハルカはどうにかしてバッジを取り戻したいとスーさんに言おうとすればスーさんは察してくれた。

それを踏まえた上で4人で一緒に釣りをしようと言い出したのでスーさんの持っているルアーを借りて釣りをすることにした。

ナマズンが『スパーク』を覚えてる以上は釣り上げるしか方法は無い

 

「…………………………………………」

 

「……………………………………………あ〜!」

 

「フッフッフ、青いのぅ。釣りは待つのが基本じゃぞ?」

 

「クククッ、おてんば娘なハルカにゃ難しいことだ」

 

「誰がおてんばよ……スーさん、ホントに釣れるの?」

 

「釣り竿を垂らしてサッと釣れれば今頃世の中には釣り名人だらけ……っむ!……なんだコイキングか」

 

ハルカが待つことが出来ないと叫んで釣れるかどうかを疑うがスーさんは待つことこそ釣りの醍醐味と言いつつもサラッとコイキングを釣り上げる。胡散臭い雰囲気を醸し出していると思ったが釣り名人であるのは確かで水系のポケモンをポンポンと釣っているが……スーさんの目当ては唯一つ、主である巨大ナマズンだとキャッチ・アンド・リリースをしている。

 

「しかしよ、スーさん。あのナマズンがこの池の主なら相当なレベルだ……ゲットするのは難しくねえか?」

 

「なに、今回はとっておきの秘策を用意してある」

 

オレの見立てが間違いなければあのナマズン、それなりに強い。

スーさんはゲットすると意気込んでいるが釣り名人であってポケモンバトルが上手いというわけではない。

何かしらの秘策はあると言っているからそれを信じる……まぁ、そもそもでオレ達はバッジとコンテストリボンを奪い返せればそれでいいだけであってスーさんがナマズンをゲットすることが出来たら良いとかそういうのはあんまり思ってない

 

「ナマズンナマズンナマズンナマズンナマズンナマズンナマズンナマズンナマズンナマズンナマズンナマズンナマズンナマズンナマズンナマズンナマズンナマズンナマズンナマズンナマズンナマズンナマズンナマズンナマズンナマズンナマズンナマズン」

 

「喝!その様に心が乱れておるとポケモン達に気配を、って竿が引いておる!?」

 

ハルカがなんとしてでもとナマズンの名前を呟き続ける。

邪念に溢れていてポケモンを釣ることが出来ないのだと言おうとすると竿が引いていた。

ハルカはリールを回して竿を引っ張ろうとするのだが引っ張られる強さが物凄く強い。

 

「こ、この感じ……きっとナマズン」

 

「クククッ……んじゃ、やるか」

 

きっとこの感じはナマズンだと言うハルカ。

ハルカが頑張ってるんだから力を貸さない理由は何処にもないのだとハルカの持っている釣り竿を持ち一本背負いで釣り上げた。

 

「ナマッ!」

 

「出たわね、ナマズン!!私のジムバッジとコンテストリボンを返してもらうわよ!」

 

「まぁ、待て!この主のナマズンはワシの長い間の標的じゃ!ワシに任せてくれ!ゆけぇ、ハマちゃん!」

 

「メェ!!」

 

ハルカの読み通りと言うべきか釣り上げることが出来たのはナマズンだった。

奪われたジムバッジを奪い返すと燃えるハルカだがスーさんが因縁の相手だからと自分にやらせてくれとモンスターボールを取り出した。モンスターボールから出てきたのはハマちゃんと言う名前のモココで…………もしかしたらと嫌な予感がする。

 

「ハマちゃん『10まんボルト』じゃ!!」

 

「メェエエエ!!」

 

「ナンマ」

 

「な、なにぃ!?」

 

「スーさん、ナマズンはヌオーと同じで『みず』と『じめん』の2つのタイプのポケモンです!『くさ』タイプの技で攻撃しないと!」

 

やっぱりこういう感じの展開だったか。

スーさんはナマズン対策だとハマちゃんを出したがハマちゃんは『でんき』タイプの『10まんボルト』を使ってきた。

『くさ』タイプ以外は弱点が無いのだとセレナがアドバイスを送れば……何故かショックを受けているスーさん。あんたこのナマズンを追いかけてるならばナマズンの情報の1つぐらいは仕入れとけよ。

 

「スーさん、なんかとっておきがあるって言ってましたけど」

 

「はっ!そうじゃった!ワシにはこのマスターボールがあるんじゃ!!」

 

「……マスターボール?」

 

「そう!どんなポケモンでも無条件にゲットすることが出来る最強のモンスターボールじゃ!例えナマズンが強くともマスターボールの前じゃ意味は無い!」

 

セレナがとっておきは使わないのかを聞けば思い出したかのように懐からマスターボールを取り出した。

そんな便利なもんがあるなら1回モココを挟まずに開幕でマスターボールを投擲しろよと言いたかったが言葉を抑えてスーさんを見守る。

 

「ゆけぇぃ!マスターボール!」

 

スーさんはマスターボールを投げた。

ナマズンに当たりさえすればナマズンはなんだかんだでゲットされるのだが……ナマズンはマスターボールを飲み込んだ

 

「う……うそーん……」

 

「なんでもありだなこのナマズンは……スーさんに華を持たせたかったが仕方がねえ、ジュカインで」

 

「待って!奪われたのは私のバッジケースなのよ!だから私が取り返す……初陣がこんなところになるとは思わなかったけど、頼んだわよ、フシギダネ!」

 

「ダネ!!」

 

ナマズンがマスターボールを飲み込んだことで開閉スイッチ辺りが押されてゲットされるとかいう展開にならない。

ナマズンは美味しいものをいただけたなと帰ろうとするのでここは仕方がねえなとジュカインを出そうとするのだがハルカはナマズンから自分の力で取り返したいのだとつい最近ゲットした♀のフシギダネを出した。

 

「先ずは池から遠ざけるわ!フシギダネ『つるのムチ』よ!」

 

「ダネ!」

 

油断すれば池に逃亡する可能性があるので『つるのムチ』で池から遠ざける。

ナマズンはここでさっきまでの呑気な雰囲気から切り替わる……ハルカとフシギダネを倒すべき対象だと認識を切り替えた。

ナマズンは『マッドショット』を撃ってくるのでハルカのフシギダネは『つるのムチ』で地面を叩いてジャンプして攻撃を回避する。

 

「フシギダネ『メガドレイン』よ!」

 

「ダネ!」

 

緑色のオーラを出現させてナマズンに当てる。

ナマズンは物凄く苦しんでいる、4倍弱点は伊達じゃないが……ナマズンはこの池の主であるからか無駄にレベルが高い。

『メガドレイン』で体力を奪っていくがナマズンはまだまだ戦えるぞと『スパーク』で攻撃してくるのでフシギダネは受けて耐える。

オレやセレナは手を出さない方針でナマズンは……中々にスーさんのマスターボールやハルカのバッジケースなんかを吐き出さない、奥の胃袋の方にまで入っちまってるのか?と心配しつつも見守る。

 

「フシギダネ『メガドレイン』よ!」

 

「ダネ!」

 

「ナッ……」

 

「大分効いてるわよハルカ!」

 

「気をつけろ!曲がりなりにもこのナマズンはこの池の主じゃ!レベルは相当なものじゃ!」

 

「この技ならいけるわ!『ねむりごな』よ!」

 

「フシャ!」

 

ナマズンをジリジリと追い詰めている中でスーさんはまだだと言う。

変なことをして逃げられるのだけは洒落にならないとハルカはフシギダネに『ねむりごな』を使わせればナマズンはウトウトとして眠り状態に陥った。

 

「スーさん、今よ!ナマズンを」

 

「う、うむ!いけ、モンスターボール!」

 

最後になんだかんだでスーさんに華を持たせたハルカ。

突然の指名に戸惑うものの目の前には狙っていたナマズンが居るのだとスーさんはナマズンに向かってモンスターボールを当てる。

モンスターボールは右に左に揺れ……最終的にカチリと音が鳴ったのでスーさんは因縁の相手であるナマズンをゲットした

 

「フフフ……ハハハ……ハーッハッハハ!ナマズンゲットじゃ!!」

 

「よし……って、あれ?」

 

「ナマズンの腹ん中にケースとマスターボールが入ったまんまだな……スーさん、ナマズンを」

 

「うむ!出てこい、ナマズン!」

 

「ナマッ」

 

ハルカが無事にスーさんがナマズンをゲットしたと喜ぶのだが、ナマズンの腹の中にケースとマスターボールがある。

こういうのってゲットした時に体外から排出されるもんじゃねえのかと思ったがなんか体から追い出されてなかった。

流石にバッジケースとリボンケースは取り戻しておかなきゃならねえものだからとスーさんにナマズンを出してもらいナマズンにバッジケースとリボンケースを返してくれと言えばナマズンは舌を伸ばした…………

 

「なんもねえぞ……スーさんから聞いたが光るものが好きとはいえ返さないって言うなら……分かってんだろうな?」

 

「ンマ!?……マッ!マッ!マッ……マァ!?」

 

ナマズンの舌の上にはなにも乗っていなかった。

この期に及んで返さないつもりならばそれ相応のことをすると軽く威圧すればナマズンは必死になって何度も何度も舌を伸ばすが……なんにも出てこない……おい、まさか

 

「ナマズン、お腹の中にケースとマスターボールが入って出す事が出来なくなったの!?」

 

「そ……そんな……私のケースが…………」

 

「落ち着け2人共」

 

「で、でも」

 

「スーさん、ちょっと荒っぽい事をしますけど目をつぶってくれ」

 

「な、なにをするんじゃ?出来れば手荒な真似は止してほしいんじゃが」

 

お腹の中にあるバッジとリボンケースとマスターボールを取り出さなければならねえ。

その方法について1つだけ心当たりがあるとナマズンの口をガッツリと開き……銛を突き刺すように一気に振り下ろせばナマズンの体液が混ざったマスターボールとバッジケースとリボンケースが出てきた。

 

「ナ、ナンマ……」

 

「ったく、コレに凝りたなら二度とするんじゃねえぞ」

 

「今のは?」

 

「ナマズンの胃袋は口から直結してるから物理的に揺さぶって落とした」

 

ナマズンは鯰なポケモンだ。だったらワイルド・ライフでやっていた鯰や蛙が異物を飲み込んだ際に吐き出す方法が使える。

巨大ナマズンからバッジケースとリボンケースとマスターボールを取り返しナマズンの体液でベトベトだったので池の水で洗い流す。

 

「ハルカちゃんよ、よければマスターボールを貰ってくれんかの?」

 

「え、いいんですか!?」

 

「ああ、ナマズンをゲットすることが出来たのはハルカちゃんのおかげじゃよ……このナマズン対策にマスターボールを用意していたがゲットしてしまった以上はもうワシには不要なもの、お礼としてこのマスターボールを……ナマズンには食われてしまったが当てさえすればマスターボールはどんなポケモンでもゲットする事が出来る代物じゃ」

 

「あ、ありがとうございます……マスターボール、ゲットかも!」

 

「クククッ……エリクサー症候群にならなきゃいいがな」

 

予想外な事にスーさんがナマズンゲットのお礼だとマスターボールをハルカに譲った。

マスターボールはここぞというとき、それこそ伝説と呼ばれるポケモンレベルじゃないと使うに使えない……現にオレがサンタクロースに要求したマスターボールはあのポケモン達をゲットする為に取ってある……エリクサー症候群にならないことを祈る

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