闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜 作:アルピ交通事務局
「ヒワマキシティは『ひこう』タイプのジム……なにを出せばいいと思う?」
『お姉ちゃんが今持っているポケモンはバシャーモ、サーナイト、ミロカロス、キノガッサ、チルット、フシギダネ、アゲハント、クチート、サマヨール……『ひこう』タイプのポケモンは空を飛ぶことが出来るからこっちも空を飛ぶことが出来るポケモンで対抗しなきゃ!』
「クククッ……相手の得意なのでぶつかるのか?」
ヒワマキシティにやって来た。
ヒワマキシティはただいまフェザーカーニバルという祭りをやっており、その祭りの運営にジムリーダーのナギが居る。
フェザーカーニバルは今日で終わりなので今日は作戦を考えないといけないなと作戦を考える時間が生まれたのでハルカは実家に連絡を入れればマサトが出てきた。マサトは『ひこう』タイプのジムだから空を飛ぶことが出来るポケモンを入れておいた方が良いいう最もなアドバイスを送ってくれるのだが『ひこう』タイプのエキスパートなジムリーダー相手に『ひこう』タイプのポケモンで挑むってのか?
『でも、バトルフィールドは空を飛べるようになってて相手は立体的な動きをするんだよ!こっちも空を飛ぶことが出来る『ひこう』タイプのポケモンや『ひこう』タイプのポケモンに強い『でんき』『いわ』『こおり』のポケモンを……ミロカロスは『みず』タイプだけど『れいとうビーム』を覚えることが出来るからミロカロスだよ、お姉ちゃん!』
「うっ……」
実はまだミロカロスが言うことを聞いてくれていないという事をセンリさん達に伝えていないハルカ。
身から出た錆なので自分で解決しなくちゃならねえ事だとハルカは認識しているが……何時ぐらいにバレるか、案外センリさんなら気付いているかもしれない。
『ところでお姉ちゃん、何時になったらサマヨールをヨノワールに進化させるの?』
「……サマヨールをヨノワールに進化させるれいかいのぬのが手に入らないのよ……とにかく出すポケモンを決めたわ!アゲハントを送るからクチートをお願い!」
『うん、分かったよ……じゃあ、頑張ってね』
「ええ……」
「……何時までそれで通すつもりだ?」
マサトがサマヨールを何時になったらとヨノワールに進化させるかの話になればハルカはれいかいのぬのが無いと嘘をついた。
ハルカは既にれいかいのぬのを持っている……ヨノワールに進化させたら色々と厄介だからとかそんなのでなくサマヨールのままにしてるんじゃない。
「……ミロカロスみたいになったら……」
「進化したら言うことを聞かない一例は沢山あるからな……」
ハルカのミロカロスが特例じゃない、ポケモンが進化したことで言うことを聞かないはこの世界じゃ割とよくあることだ。
ハルカはサマヨールをヨノワールに進化させたらミロカロスの様に言うことが聞かなくなるんじゃないのかと心配しててヨノワールに出来ない……サマヨールは何時でもヨノワールになる覚悟は出来ているがヨノワールになった途端に性格が変わる可能性も普通にある。
アイテムを持たせる概念が無い以上は進化させておいた方がなにかと得である事には変わりは無いが……なんとも言えない微妙なところだ。
「コレよりヒワマキジムジム戦を行います!使用ポケモンは3体のシングルバトル、交代はチャレンジャーのみ可能です!」
「いけ、ペリッパー!」
「頼んだわよ!サーナイト!」
「いきなりサーナイトか」
ヒワマキジムジム戦を開始で最初に出てきたのはペリッパー『あめふらし』個体じゃねえ。
ハルカが出したのはサーナイト、いきなりだなと思うが相手はジムリーダーなので出来る限り有利に事を運びたいんだろう。
サーナイトが出てきたことでナギは表情を変えるかと思ったが表情は変えない、明確な弱点のタイプのポケモンじゃないから。
「試合開始!」
「サーナイト『10まんボルト』よ!」
「サァナァッ!!」
「ペリッパー『はがねのつばさ』を地面に突き刺して!」
「リッパ!」
「コレは……」
「まぁ『はがねのつばさ』が使えるのならばそうするのが定石な手だな」
サーナイトが開幕『10まんボルト』を撃ってきた。
その事に動じることはせずになんの迷いも淀みも無駄もなくペリッパーは『はがねのつばさ』で翼を鋼に変えて地面に突き刺して電流を地面に流した。『はがねのつばさ』を覚えるポケモンならば簡単に思いつく上にオレも実際に使っている戦術だ。
「ただな……0じゃねえんだ」
『はがねのつばさ』を地面に突き刺して電気を地面に流す、コレは『でんき』タイプ対策になる。
正確には『でんき』特殊攻撃対策になっており、コレをどうにかする方法は確かに存在している。
更に言えば『でんき』タイプの技を地面に受け流しているだけで1回は受けていて地面に流すことをしているから僅かながらとはいえダメージを受けているんだ。地面に流しきれないバカみてえな火力で殴れば戦闘不能に出来るが、それは『でんき』タイプの仕事だ。
「『はがねのつばさ』で電気を……だったら……サーナイト『サイコキネシス』よ!」
「ペリッパー『ねっとう』よ!」
『サイコキネシス』の念動波を出したが『ねっとう』に阻まれる。
捕らえることさえ出来れば『サイコキネシス』は通じるが当てるまでが意外と難しい……だが、ペリッパーを倒すには『10まんボルト』しかない。『10まんボルト』をどうやって当てるのか……この場合だと『10まんボルト』を当てるよりもペリッパーを動かす方が重要だ。地面に立っているサーナイトと同じ目線、低空で飛行しているから『はがねのつばさ』を使って『10まんボルト』の対応は簡単に出来る。
「……サーナイト『テレポート』よ!」
「サァ!」
「消えた!っ、ペリッパー後ろ!」
「『エナジーボール』よ!」
サーナイトに『テレポート』を使わせて瞬間移動させる。
目標物を見失ったペリッパーは一瞬だけ戸惑うが後ろに出てきたのだとナギが言うのだが遅い。
『エナジーボール』をペリッパーにぶつけた……が、ペリッパーは倒れなかった。
「ハルカ、ミスをしたわね。『テレポート』で移動した時に『10まんボルト』を当てればペリッパーを」
「クククッ…………準備は出来たな。二度目で仕留めるつもりだ」
『テレポート』を使っての不意打ちに成功したがセレナがミスしたと言う。
『10まんボルト』でなく『エナジーボール』を使った。『10まんボルト』を当てるチャンスが確かにあった……サーナイトには『テレポート』がある。その『テレポート』で背後から出現して奇襲を仕掛ける……だからこそ生きる。
「『テレポート』よ!」
「ペリッパー……空を飛んで!」
「それを待っていたわ!『10まんボルト』よ!」
『テレポート』で再び奇襲を仕掛けに来たハルカだったがナギは読んだ。
さっきは背後から攻撃した、ならばそれを意識させた後になにかしらの奇襲を仕掛けてくる。
平面に居て振り返って攻撃するのに1手時間を費やす、だから空を飛ぶことで立体的に移動するようにした。
平面ならば背後や消えたと見せかけてほんの少しだけ前に移動するという『テレポート』が出来るが空を飛ばれたら立体的な部分3Dな戦いをしなかったりしないといけなくて空を飛べるペリッパーは一気に高度を上げるしかない。
「対策の対応は当然してある……今回は対策の対策の対策の対策をハルカはやった……やるな」
「千日手にならない?」
「頭の処理が追いつかないまで追い詰めるもんだろう」
対策の対策の対策と色々とやり続けるがそれは千日手になる可能性があるという。
何処かで博打に出るのもいいが千日手で相手の情報処理の限界に挑む、真っ向から潰しにかかるのも1つの手だ。
ペリッパーを倒したことで先ずは1体目だと胸を撫で降ろすハルカだが……ここからが問題だ
「いけ、オオスバメ!」
「スッバア!」
「色違いのオオスバメ……コレはラッキーかも!サーナイト『10まんボルト』」
「『こうそくいどう』で避けて!」
「っ……………」
「コレだ……コレが厄介だ……」
空を飛べるポケモンは速いやつはとことん足が速い。
サーナイトは『10まんボルト』を放つのだがオオスバメは『こうそくいどう』で移動して撹乱する。
サーナイトは何処に向かって攻撃を放てば良いのかが分からずにあたふたしている……ポケモンがあたふたしているのならば、トレーナーがしっかりとしないといけない…………
「オオスバメ『つばめがえし』」
「スッバァ!!」
サーナイトはオオスバメの『つばめがえし』をくらった。
流石にこの速度になれば反応する事が出来ねえ……どうにかしなきゃならねえが……
「戻って、サーナイト」
色々とジタバタするかと思ったがサーナイトをあっさりと引かせた。
無理にジタバタさせるのはよくないことだと冷静な判断をくだした……ここでどう出てくるのか?
「貴女のデビュー戦よ!クチート!」
「チィト!」
「クチート…………」
「クックック……厄介なのが出てきたな」
「クチートは『はがね』タイプのポケモンだから『つばめがえし』や『すてみタックル』なんかはこうかはいまひとつ……更にこの前アランから貰ったメガバンクルがあるわ!」
「クチート、メガシンカよ!!」
「…………迷いがねえな」
「え?」
「メガシンカをとっておきのカードとして残しておく奴らが多い中でハルカはメガシンカを普通に使った」
「あっ……確かに……」
クチートにメガシンカしてもらいメガクチートになるんだがメガクチートになるまでがあっさりとしていた。
メガシンカは普通は切り札扱いだがハルカはなんの迷いもなくそのカードを切った、エースを大事に確保し続けるのが定石……やるな。
「クチートがメガクチートに…………オオスバメ『こうそくいどう』で最高速度にまで上げるのよ!」
「スバ!」
オオスバメは物凄い速さで移動して速度を徐々に徐々に上げていく。
『こうそくいどう』で最大にまで素早さを高めている……が……ハルカは動じない。クチートがメガクチートになった事で何かあったかと思ったりもしたがメガクチートは動じていない……メガクチートは最強だからとかでなくオオスバメがここで『こうそくいどう』を使ってきたってことはそれ以外に手が無いのだと言っているも同然だ。
「オオスバメ『ブレイブバード』」
「クチート『ふいうち』よ!」
「っ!!」
最高速度での『ブレイブバード』をオオスバメは撃ってきたが、ハルカは読んでいた。
オオスバメは『ばくおんぱ』なんかを覚えるが『ブレイブバード』を使ってきた。オオスバメは特殊技を覚えてないのだと読んだ。
最高速度での『ブレイブバード』を『ふいうち』で潰せば……メガクチートは一撃でオオスバメを戦闘不能にした
「コレがメガシンカの力……」
「クククッ……流石は最高火力の『ふいうち』だ」
特性が『ちからもち』のメガクチートの『ふいうち』確か『ふいうち』を使えるポケモンで一番の最高火力を出せるんだったか?
最高火力と呼ぶに相応しい火力の『ふいうち』を受けて立っているのは相性が悪いポケモン……それでもかなりのダメージを受けたりする。ハルカはメガクチートの圧倒的なまでの力を感じ取る……コレで慢心するのか精進するのかどっちなのか……謎だな。
「いけ、チルタリス!」
「チルゥ!」
「チルタリス……クチートは『フェアリー』タイプだから問題無い」
「それはどうかしら?チルタリス『じしん』」
『ドラゴン』『ひこう』タイプのチルタリスを出してきた。
クチートには『ドラゴン』タイプの技は効果はないので『ドラゴン』タイプの技の警戒はしなくていいとくだらねえ油断をした。
チルタリスは『じしん』を使った……『いわ』『でんき』対策に覚えさせてるんだろうが……それで倒せるほど弱くはねえ。
「クチート『ストーンエッジ』ホーミングタイプよ!」
『じしん』を耐え切ったクチートは『ストーンエッジ』を使う。
地面から岩が生えるタイプでなく岩の破片を飛ばし追尾する事が出来る威力は少し落ちるが追尾機能がある『ストーンエッジ』だ。
『じしん』の為に地面に居たチルタリスは空を飛んで回避するがチルタリスを『ストーンエッジ』は逃さない。追いかけて来る……3分ぐらい追尾する事が出来るから回避するのはスゲえ難しいんだ。
「チルタリス『コットンガード』」
「…………………………………メガクチートとタイマンか?」
チルタリスは最初は避けていたが『ストーンエッジ』の追尾から逃れる事は出来なかった。
追尾機能持ちの『ストーンエッジ』とは面白いと驚きながらも即座に対応の手を、『コットンガード』を使ってきた。
『ストーンエッジ』はチルタリスに直撃した。だが『コットンガード』で防御力を一気に三段階も上昇させたチルタリスは大したダメージにはならなかった。
「っ……クチート『ストーンエッジ』ホーミングタイプ!」
「やっぱり空を飛ぶことが出来ないのがネックになってるわね」
ヒワマキジムは空を飛ぶことが出来る『ひこう』タイプのポケモンが自由自在に戦えるバトルフィールドだ。
故にチルタリスは自由自在に動くことが出来るのだが対するメガクチートは空を飛べない。『ストーンエッジ』のホーミングタイプで攻撃することが出来るのだがそれはもう対応方法は覚えた
「『コットンガード』」
2度目のコットンガードでチルタリスは防御力を最大限にまで高めた。
『ストーンエッジ』がぶつかったが全くと言ってダメージになっていない。『ちからもち』メガクチートの『ストーンエッジ』、確かに威力が少しだけ落ちるホーミングタイプと言えども普通のポケモンの『ストーンエッジ』よりも遥かに威力はある。
分かっていたことだが……積み技は怖ろしいな。相手の攻撃を真っ向から耐えきる為の『コットンガード』でダメージらしいダメージは無い……
「戻ってクチート……マサトはこのやり方を批判していたけれど……ここでならば仕方が無い事よね……頼んだわよ、チルット!」
「チルッ!」
「え、チルット!?チルタリスの進化前のチルット!?……まだ『ムーンフォース』は未完成だし」
「『ほろびのうた』よ!!」
「なっ!?」
「クククッ……………やるのか………」
チルタリスの進化前のチルットを出した。
まだまだレベルが低いってのもあるが相手がチルットの進化系のチルタリスにある。
チルットが出来ることの全てがチルタリスでも出来て尚且つチルタリスは既に2回『コットンガード』を使っている。
まだサーナイトが居る。サーナイトならば『10まんボルト』や『ムーンフォース』等の特殊攻撃でチルタリスを倒すことが出来るがそれをせずにチルタリスを確実に仕留めに来た……………………………
「他人がやってるのをはじめて見るが、大分外道な戦術だな」
「それを普段からなんの惜しげもなく堂々としているのがサトシだから……でもやっぱりこの戦術恐ろしいわね」
相手の手持ちが残り1体になってから『ほろびのうた』を使う。
『みちづれ』や『ほろびのうた』を迷いなく使っているトレーナーだが他人が使うところは見た記憶があんまりねえ。
チルットの進化系のチルタリスは攻撃よりも防御寄りのポケモンで『コットンガード』と言う強力な積み技を覚える。
『ストーンエッジ』が全くと言ってダメージにならない状況の中でサーナイトを出して戦うのもいいが確実に相手を仕留めないといけない。ハルカは……なんの迷いもなかった。
「未熟者か……そいつが分かってるってだけで一人前の証だな」
「ハルカが未熟者って、そりゃサトシと比較したら……まだ1年目のルーキーよ?」
「クククッ……だからだよ……自分が未熟者だ、そこを認識する事が出来るかどうか、三流や二流だと自覚したのならば上に目指す為にはどうするか?細かい努力をするんだ」
「何百回の基礎練習ってことじゃないわよね…………」
「いきなり二流から一流になれる人間は早々に居ねえ……だから刻むんだ。先ずは相討ち、次に進化、次に実力で……細かな目標を決めて1つずつステップアップする。そういう細かな努力だ」
少なくとも今のハルカじゃ『コットンガード』を2度積んだチルタリスを倒すのは難しい。
サーナイトの『ムーンフォース』でダメージを与えることが出来るだろうが……『フェアリー』対策の1つや2つしていない筈が無い。
諦めないのと同時に諦めることを学ばなくちゃならねえ。コレが無理ならばプランBだと色々考えておかなきゃならねえ……
「チルゥ」
「チィ……」
「チルタリス!チルット、両者共に戦闘不能!よって勝者、チャレンジャー、トウカシティのハルカ!」
「………大丈夫、チルット?」
ジム戦で勝利をしたが何時ものように嬉しい笑顔のピースは見せない。
トレーナーが立つ場所から降りてチルットのもとに向かえばハルカはチルットの身を心配する。
「ごめんね……『ほろびのうた』を使わせて……ここで勝つにはコレが一番だって……」
「チルッ?」
「ハルカ…………」
チルットに『ほろびのうた』を使わせたことを申し訳ないと謝るのだがチルットは何のこと?と疑問を抱いている。
『ほろびのうた』や『みちづれ』や『だいばくはつ』は手持ちを1体消費する、言わば自爆技だ……ゲーム的な話で言えば自爆技は時には使える。FGOのアーラシュなんて宝具使用後に死ぬから非常に便利と倫理観ガン無視な戦術あるし……いや、ホントにFGOのアーラシュと陳宮は一種の外道戦法だからな。
「そいつが嫌だって言うならば鍛えろ……それしか道は無い」
「……サトシは『みちづれ』なんかの技を使うことに抵抗は無いの?」
『ほろびのうた』で引き分けに持ち込んだ事に思うことがあるハルカ。
そいつが嫌だと思うのならば今以上に強くなるしかねえ……そんな言葉を投げかければセレナは『みちづれ』なんかの戦術について抵抗なんか無いのかを聞いてくる。
「毎回体張らせてる事に関しては申し訳ねえとは思ってる……反則行為や禁止行為としてカウントしてくれるなら流石にしねえがコイツは立派な戦術だとオレは認識している。逆に考えろ『ほろびのうた』や『みちづれ』は例えチャンピオンのエースであるポケモンですら確実に仕留めれる。下剋上をするのにもってこいな技だろ?」
ゲンガー達に体を張らせてる事に関しては申し訳ねえと思ってるがコイツは立派な戦術だ。
遊戯王のようなカードゲームみたいに最初から使用禁止にしているのならば流石にしねえがそれでもありだって言うのならば使う。
公式がありだと認めている戦術を卑怯だ反則だと言うのならば公式と言う名の運営がなにかしらの対応をしておかなくちゃならねえ。
少なくともチャンピオンが使う戦術でもあるから文句は言うに言えねえ筈だ