闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜   作:アルピ交通事務局

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ヒワマキジム 大空の戦い(後編)

 

「これよりヒワマキジムジム戦を行います!使用ポケモンは3体のシングルバトル!」

 

「いけ、チルタリス!」

 

「頼んだぞ、ミロカロス!」

 

「チルッ!」

 

「コォオオ!」

 

ハルカが無事にヒワマキジムを突破したので次はオレの番だ。

1体目に出てきたのはチルタリス、コイツは『コットンガード』を覚えていると昨日学んだので物理攻撃では攻めない。

チルタリスに対して出したのはミロカロス

 

「『りゅうのはどう』」

 

「『れいとうビーム』」

 

昨日は相手が相手だっただけに使う事が出来なかった『ドラゴン』タイプの技を使ってくる。

『りゅうのはどう』を放てば『れいとうビーム』をぶつける。ドラゴンの頭の形をした波動は『れいとうビーム』でカチンコチンに凍らされる。

 

「チルタリス、空を飛んで!」

 

「チルゥ!」

 

チルタリスは空を飛んだ。ミロカロスの周りを飛んでおり攻撃の隙を伺う。

 

「昨日はクチートやサーナイトだったから『ドラゴン』タイプの技は使わなかったけど……飛び道具があるのは厳しいかも」

 

「大丈夫、サトシならなんとかしてくれるわ」

 

昨日のバトルでは『りゅうのはどう』を使う事が出来なかったチルタリス。

今回の相手はミロカロスなので『りゅうのはどう』をぶつけることが出来る……だが、そう簡単に撃ってこない。

チルタリスは優雅に空を飛んでいる。ミロカロスはそんなチルタリスをジッと見つめており……何時でも攻撃が出来るぞと睨んでる

 

「っ……」

 

「…………こっちは何時でも準備万端だ」

 

「………なにもしないわね………」

 

空を舞っているチルタリスを視界に捉え続けているミロカロス。

その状況が数分間続いた、ハルカが何かをしてくるのかとか思っていたのだが何もしてこない事に疑問を抱く。

何もしてこないんじゃない……なにも出来ねえんだ……

 

「そこから1手が殆ど死んじまってる」

 

ミロカロスには『れいとうビーム』がある。

『れいとうビーム』を当てればチルタリスは確実に倒すことが出来るので『れいとうビーム』に当たることだけは避けなければならない。チルタリスは今『れいとうビーム』が当たるか当たらないかの間合いを開いて空を飛んでいる。ミロカロスは狙いを定める事に集中すれば『れいとうビーム』を当てることが出来る。『ドラゴンクロー』なんかの近距離戦に持ち込もうとすれば攻撃を当てる前に『れいとうビーム』が当たる。かと言って『りゅうのはどう』や『ムーンフォース』なんかをぶつけようにも一旦立ち止まらなければならない。ミロカロスは常に『れいとうビーム』を撃つことが出来る体制に入っている。チルタリスよりも先に動いて『れいとうビーム』を撃つことが出来る。

 

「……チルタリス『かげぶんしん』よ!」

 

「チルゥ!」

 

「ミロカロス、慌てるな……『みずのはどう』を撃ち上げろ」

 

「コォ!」

 

狙いが定まっているから先に動くことが出来る

『かげぶんしん』を使うことでミロカロスを撹乱するがこの状況で『かげぶんしん』を使うことは想定内だ。

ミロカロスに『みずのはどう』を空中に撃ち上げさせる。『みずのはどう』は空中で弾けて水しぶきとなり……本物のチルタリスの翼が濡れて分身体のチルタリスが消失した。

 

「っ!」

 

「『かげぶんしん』で分身を幾ら作ろうが炙り出す手段はある」

 

「……………『おいかぜ』よ!」

 

「『れいとうビーム』」

 

『かげぶんしん』で撹乱させてから1手を加える感じで挑もうってならばそいつは無駄になっている。

ナギは色々と考えた結果『おいかぜ』を使った。『おいかぜ』のおかげでチルタリスの素早さは増したがミロカロスは既にチルタリスを捉えている。『れいとうビーム』を放てばチルタリスに命中しチルタリスは撃墜した。

 

「チルタリス、戦闘不能!ミロカロスの勝ち!」

 

「戻れ……今の貴方が出来る最高の事をしたわ……いけ、ギャラドス!」

 

「ゴォオオオウ!」

 

「ギャ、ギャラドス!?」

 

「落ち着いてハルカ。ギャラドスも『ひこう』タイプのポケモンよ」

 

ナギの2体目はギャラドスだった。厳つい見た目のギャラドスを見たハルカは顔を青ざめるのだがセレナが落ち着かせる。

『おいかぜ』状態で素早さが倍のギャラドス……コイツは少しだけ厄介だがやり甲斐があるなと心で笑いながらもモンスターボールを構えた

 

「戻れ、ミロカロス……いけ、ジュカイン」

 

「ジュウ!」

 

この状況下でミロカロスを使い続けても先手を撃たれて攻撃されるだけだ。

ここですべき事は他のポケモンに交代することだとミロカロスをボールに戻してジュカインを出した。

ジュカインはジム戦だぞと煙管を口に咥えてオレに視線を向けてくるがオレは首を横に振った。ジュカインはメガジュカインになるのかと聞いてきたが『こおり』タイプが4倍になるメガジュカインになるわけにはいけない。

 

「ジュカイン、『リーフブレード』の弾幕だ」

 

「『リーフブレード』をそんな風に……」

 

飛ぶ斬撃こと『リーフブレード』を飛ばして攻撃をする。

無数に飛んでくる『リーフブレード』の斬撃をギャラドスは受けて苦しいと表情を浮かび上げるのだが根性を見せて乗り切る。

『ひこう』タイプがあるからこの『リーフブレード』で倒すことが出来るだなんて思ってねえ。無数の『リーフブレード』の弾幕に対してどういう風に攻めてくるか?そこから色々とカウンターが出来る。

 

「ギャラドス『こおりのキバ』」

 

「『リーフブレード』の弾幕を……」

 

「『おいかぜ』の効果かも!」

 

『リーフブレード』の弾幕をギャラドスは突破する。

牙をカチンコチンに凍らせて氷を纏わせた牙をジュカインに向けていくがジュカインはそれを回避して間合いを開く。

 

「ジュカイン、もう一度『リーフブレード』で弾幕を……8割だ」

 

「ジュウ!」

 

再び『リーフブレード』で弾幕を展開する。

今度は全力でなく8割の力で『リーフブレード』の弾幕を展開していきギャラドスは『リーフブレード』の飛ぶ斬撃を受けるがあまりダメージになっていない。

 

「ギャラドス『こおりのキバ』」

 

「それを待っていた『かみなりパンチ』だ」

 

ジュカインの『リーフブレード』の斬撃を突破したギャラドス。

同じことをやってくるのだろうと予測していたがやはりやってきたかと突撃してくるギャラドス目掛けて『かみなりパンチ』を叩き込む……

 

「ギャラドス『こおりのキバ』」

 

「嘘!直撃したのに」

 

が、ギャラドスは倒れなかった。ジュカインに対して『こおりのキバ』で攻撃してジュカインに大ダメージを与える。

ハルカは『かみなりパンチ』が直撃した筈なのにギャラドスが倒れないことを驚いている。コレがあるからあんまり『かみなりパンチ』はしたくない

 

「火力が足りないか……」

 

「ジュ、ジュウ」

 

「その姿と対して変わらねえどころか逆に負ける」

 

ジュカインを特殊攻撃主体で戦わせているのは純粋に火力が足りないからだ。

ジュカインは自分をメガジュカインにメガシンカさせてくれと頼み込むがメガジュカインにはしない。

『こおりのキバ』をくらって耐えきる事が出来たのは『くさ』タイプだけだったから。『くさ』『ドラゴン』タイプのメガジュカインで『こおりのキバ』をくらえばやられる。既にジュカインは一発『こおりのキバ』をくらっているから尚更だろう。

 

「ジュカイン『リーフブレード』の弾幕だ」

 

「それは突破することが出来るわ!『こおりのキバ』」

 

「ジュカイン『かみなりパンチ』」

 

「ジュウ」

 

「ゴォオオオウ!!」

 

「真っ向から……真っ向から戦ってるかも……」

 

「いえ……そろそろよ」

 

『リーフブレード』の弾幕を突破し『こおりのキバ』で攻めてくるギャラドス。

そんなギャラドスに対してジュカインは『かみなりパンチ』を叩き込んだ。ギャラドスはそれでも倒れないと『かみなりパンチ』を耐え『こおりのキバ』で攻撃する。互いに頑固者に見える真っ向からの勝負をしている様に見えているが……セレナは気付いていた。

 

「ジュカイン、アレやるぞ!」

 

「ジュウ!」

 

ジュカインは右腕のリーフブレードに力を注ぎ込む。

大きな技がやってくるのだと気付いたナギは勝負を決めに来ようと『こおりのキバ』でトドメを刺しに来るが『おいかぜ』の効果は切れた。コレが切れるのが待っていたのだとジュカインに力を溜め込んだ『リーフブレード』を飛ばしそれと同時にジュカインは走り出す。

 

「リーフブレードX!!」

 

飛ばすタイプの『リーフブレード』と直接斬りかかる『リーフブレード』の同時攻撃

アバンストラッシュXを真似したこのリーフブレードならば一撃で倒すことが出来ると『リーフブレードX』を叩き込んだ

 

「ゴォウ……」

 

「ギャラドス、戦闘不能!ジュカインの勝ち!」

 

「驚いたわ……『リーフブレード』をそんな風に使うだなんて」

 

「『おいかぜ』が切れるまでが勝負だったが……なんとかなるもんだ」

 

ギャラドスを戦闘不能にし残り1体にまで追い詰めた。ジュカインはそれなりに手傷を負っているがまだまだ戦うことが出来る。

最後の1体はなんなのか……最後の1体はおそらく強いポケモン……

 

「いけ、カイリュー!」

 

「バウゥ!」

 

「クククッ……コイツは厄介なのが出てきたな……ジュカイン『リーフブレード』の弾幕」

 

「カイリュー『しんそく』よ」

 

『リーフブレード』の弾幕を展開しようとするよりも前にカイリューが動いた。

『しんそく』で『リーフブレード』を使うよりも前にジュカインに激突してジュカインを突き飛ばした……が、ジュカインはやり遂げた。カイリューに対して『リーフブレード』を叩き込む事を

 

「戻れ、ジュカイン……頼んだぞメタング!」

 

「メタァ!」

 

ジュカインはメガジュカインに進化させない。

コレが公式戦デビューだとメタングは燃えている

 

「カイリュー『しんそく』よ!」

 

「メタング、耐えろ!」

 

「……ジュカインもそうだけれどカイリューの『しんそく』を余裕で耐えるだなんて……かなり鍛えられているわね」

 

「まだまだだ……いけるな、メタング」

 

「メタァ」

 

ノーマルテラスタルがないだけまだマシだがそれでも充分なぐらいに『しんそく』は強かった。

600族は伊達じゃない、カイリューを攻略しなければこのジムを制覇することが出来ねえ

 

「カイリュー『はねやすめ』」

 

「っち……」

 

「え?『はねやすめ』ってダメージを回復させる技よね?カイリュー、全然ダメージを受けてないわよ?」

 

「……そのカイリューは」

 

「ええ、貴方の想像通りよ」

 

殆どダメージを受けていないのにも関わらず『はねやすめ』を使った。

カイリューが全然ダメージを受けていないのに『はねやすめ』を使ったことに疑問を抱くハルカ。

予想通りと言うべきか……ナギのカイリューは『マルチスケイル』のカイリューだった……第9世代最強の一角、幸いにもノーマルテラスタルをしてこない……ノーマルテラスタルカイリューは洒落にならないぐらいに強いからな。『しんそく』だけで3タテとか普通にあるからな。

 

「メタング『れいとうパンチ』だ!」

 

「カイリュー『じしん』よ!」

 

『れいとうパンチ』で攻めに行くと『じしん』の衝撃波を飛ばされる。

メタングは『じしん』の衝撃波を耐えた後に『れいとうパンチ』をカイリューに叩き込んだが……浅い。

 

「『マルチスケイル』……だけじゃ足りねえな……『はねやすめ』か?」

 

「ええ『はねやすめ』を使って地面に降りている時は『ひこう』タイプじゃなくなるのよ」

 

『れいとうパンチ』を腹に叩き込んだが明らかにダメージが低かった。

『マルチスケイル』の効果で半減されるのは理解しているがそれでも想定しているよりもダメージが浅い。

『はねやすめ』のもう1つの効果である一時的に『ひこう』タイプじゃないようになった。その結果4倍弱点の『こおり』タイプの『れいとうパンチ』を余裕で耐え抜いた。

 

「パワー不足か……」

 

「メタ…………メタァアアアア!!」

 

『マルチスケイル』カイリューに対して攻撃自体は届いている。

だが、どうしてもパワーが足りない。ジュカインもミロカロスもメタングでもパワーが足りない。

3体連続でバトルさせるにしてもカイリューには『はねやすめ』がある。そのせいでダメージをリセットされる。コイツはヤバいなと思っているとメタングが叫び……メタグロスに進化した。

 

「メタ!」

 

「いいな……メタグロス『れいとうパンチ』だ!」

 

「カイリュー『はねやすめ』」

 

「追撃の『だいばくはつ』だ!」

 

「っ!」

 

メタグロスが『れいとうパンチ』を叩き込むより前に『はねやすめ』でダメージを回復し『ひこう』タイプを無くす。

メタグロスに進化した事でパワーアップしたが『れいとうパンチ』でもカイリューを倒すことが出来ない。『マルチスケイル』カイリューの壁が尋常じゃない程に硬いので早急に勝負を決めに行く。『れいとうパンチ』をくらって『マルチスケイル』が無くなったカイリューに対して『だいばくはつ』を使って飲み込み……カイリューを戦闘不能にした

 

「カイリュー、メタグロス、両者共に戦闘不能!よって勝者、チャレンジャーマサラタウンのサトシ!」

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