闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜   作:アルピ交通事務局

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そんなバナナ!バナナナマケロ園の脅威

 

「ここね!」

 

「臨時閉園って書いてあるな」

 

ヒワマキジムを制覇して次に向かうのはミナモシティだがハルカがバナナナマケロ園に行きたいと言い出した。

バナナとナマケロをかけ合わせた植物園、バナナ限定の植物園なんて早々に無い。ハルカの目当てはバナナナマケロ園のバナナ料理

オレはバナナミルクが飲みたい気分だ……だが……臨時閉園の看板がつけられている

 

「そんなバナナ……」

 

「欲望が表に出てるわよ……それにしても臨時閉園ってなにかあったぁ!?」

 

「地響きだな」

 

バナナ目当てでやって来たというのにバナナナマケロ園が閉園していた。

折角バナナを食べにやってきたのにバナナが食べられないとハルカが目に見えて落ち込む。

前もってバナナナマケロ園の情報を集めていたので臨時閉園とは珍しいとセレナはどうなっているの?と頭に?を浮かべているとドシンドシンとこちらが揺れるレベルの地響きが鳴った。それと同時にギィっとバナナナマケロ園の入り口が開いた……鍵ぐらいしとけよ…

 

「今の音、きっとなにかあるのよ!行ってみましょう!」

 

「おいおい、それ不法侵入……ったく……」

 

ズシンズシンの響く音が聞こえたので行くしかないかとハルカが先走る。

なにかがあったのは確実だろうがなにが起きているのかが分からないのでとりあえず何時でも戦えるぐらいには構えなくちゃならねえ。

出来れば暴力で解決しなくてもいいことで終わればそれでいいんだがと思いながらも地響きが響いているところに向かって歩いていると1人のおじさんが眠っていた

 

「ぐ〜ムニャムニャ……ナマケロ……」

 

「この人は……」

 

「知ってる人か?」

 

「えっと、あった!バナナナマケロ園のオーナーのマッキーさんよ!」

 

寝ているおっさんを見て何処かで見たことがあるのだと思いだそうとするとバナナナマケロ園が書かれているガイドブックをハルカは開く。そこにはオーナーの写真が写っており今目の前で起きている男性、マッキーさんだった。

こんなところで呑気に熟睡しているのかよと思いながらもハルカはマッキーさんを揺らした。

 

「う〜ん……ッハ!!……こ、ここは?」

 

「バナナナマケロ園だ……なんか地響きが鳴ってたから悪いが入らせてもらったぞ」

 

「お客様ですか…………申し訳ありません、現在バナナナマケロ園は閉園中でして」

 

「なんでですか!?折角バナナスイーツを楽しみにしてたのに」

 

「見たところ何処かを工事してるとかそんなのじゃないですよね?」

 

バナナナマケロ園は見ての通り臨時閉園と言われるがどの辺が見ての通りか分からない。

何処かを工事したりしているのならば工事の予告の1つや2つしているし業者の1つや2つ入ってるもんだ。

ハルカとセレナがどうしてバナナナマケロ園が閉まっているのか聞いてみればオーナーが浮かない顔をしている

 

「あちらをご覧ください」

 

「……木だな……」

 

「アレ等全てはバナナの木なのです」

 

「え、でもバナナが実ってないかも!」

 

あちらをご覧くださいと言われて見たものはこのバナナナマケロ園では何処にでもある木だった。

この木なんの木調べときだがあの木はバナナの木だと教えてくれるのだがハルカは視界に1つもバナナが実ってない事に気付く。

 

「もしかして不作?」

 

「いいえ、バナナはちゃんと育っております!このホウエン地方は温暖な地方!バナナを育てるには最適な地方なのです!」

 

「じゃあ、なんで臨時閉園なんか……また地響きが」

 

「ああ、やってくる!あの大食いの悪魔が!!クソッ、農園のバナナを全て食らい尽くすなんて許さないぞ」

 

「あ、っちょ、おい」

 

セレナがバナナが不作だったのかと聞けば違うみたいで地響きが鳴り響いた。

マッキーさんはおのれ!と怒りを顕にして走り出したと思えばさっきまでバナナが実っていないエリアから右見ても左見てもバナナがいっぱいなバナナ農園と呼ぶに相応しい場所にやってきた。

 

「カンビ」

 

「…………またこのパターンか……………」

 

「またこのパターンね……」

 

「えっと……あのポケモンはカビゴンね!」

 

「カビゴン、貴様ぁ!私とナマケロ達が丹精込めて育てたバナナをバクバクと!今日という今日は許さないぞ!!」

 

カビゴンがバナナを房単位で食べていた。1本ずつ丁寧に食べてるのでなく房ごと食べていた。

ザボン諸島でカビゴンがザボンのみを食い荒らしていた一例があったのでまたこのパターンなのかとげんなりしていればマッキーさんはカビゴンに挑みに行く。人間がポケモンに挑みなんてバカな事は止めておけよ。

 

「カンビ!」

 

「しまっ!」

 

「アレは『あくび』ね……ど、どうする?」

 

「取り敢えず一時撤退だ!」

 

オーナーことマッキーさんが『あくび』を受けた。

急激な睡魔に襲われたマッキーさんはその場でバタンと倒れた。カビゴンが居る中で倒れるのは危ないのでマッキーさんを抱えてバナナナマケロ園の施設に向かって走っていった。

 

「……っは!!」

 

「大丈夫か、オーナー?」

 

「も、申し訳ありません…………見苦しい姿を何度も見せて……」

 

「いったい何があったんですか?」

 

「実は……少し前までこのバナナナマケロ園は平穏でした。ですがある日突然、カビゴンが現れたのです!カビゴンは圧倒的なまでの強さを持っており私では到底歯が立たずカビゴンはこのバナナナマケロ園のバナナを食い荒らしては眠りにつく悪行三昧!ナマケロ達は住処を荒らされたとナマケロ園の奥に潜んでしまい……そのナマケロ園の奥に残っているバナナも時期に…………ああっ!このままではバナナナマケロ園はおしまいだ!」

 

ハルカの質問に答えればこのままだとバナナナマケロ園が終わりだと涙を流すオーナー。

カビゴンが他所の地域からやって来て作物を食い荒らす事が……割とある……カビゴン自体が稀少なポケモンのくせに食料を食い荒らすという厄介な事件をカビゴンは定期的に起こしている。線路の上で眠ってるとか道路の上で眠っているとか色々と……下手したらこの前のゴクリンの様な公害なポケモンだな。

 

「サトシ、このままだとバナナナマケロ園が」

 

「オレに頼るか……つってもよ……カビゴンを追い出すなんてやったら追い出した先の生態系が乱れるのがオチだ……カビゴンは生息地不明だからカビゴンの住処的なところもねえし…………オーナー、ポケモン転送装置があるか?」

 

「すみません、ポケモン転送装置は……巨大なテレビ電話ならありますが」

 

「じゃあ、ちょっと使わせてもらうぞ」

 

ポケモン転送装置がここには置かれていないと言うので少しだけ残念だなと思いながらも連絡を入れる。

連絡先はオーキド博士の研究所

 

『おぉ、サトシ、どうした?』

 

「実はカビゴンの事で相談がありまして」

 

『なに、カビゴンとな?』

 

オーキド博士の研究所に連絡を入れればオーキド博士が出てきた。

オレからの連絡とは珍しいなと思っているのでオーキド博士にカビゴンの事で相談があるといいバナナナマケロ園のバナナを食い荒らしているカビゴンについて相談した。

 

『なるほどの、そいつは一大事……先ず、カビゴンじゃが何処かに追い出す事をした場合は追い出した場所の生態系を滅ぼしかねないぐらいに食料を食らう。カビゴンと出会いカビゴンのトラブルに巻き込まれた以上はカビゴンをゲットするしかあるまい』

 

「し、しかしカビゴンは恐ろしく強いのです……お恥ずかしい話、私はナマケロ以外は持っていなくて……」

 

『うーむ、そちらにポケモン転送装置があるのならばサトシのコノヨザルを送ることが出来たんじゃがの』

 

「コノヨザル?」

 

『うむ。サトシのコノヨザルの特性は『やるき』で『ねむり』状態にならない特性じゃ。カビゴンを相手にする上で厄介な『あくび』を無効化しカビゴンの弱点である『かくとう』タイプのポケモンで『ゴースト』タイプのポケモンでもあるから『ノーマル』タイプの技もくらわん』

 

「っく……モンスターボール転送装置があれば……」

 

「クククッ……まだ大事な事を1つ忘れてるぜ……ここには沢山のナマケロが居るってことを」

 

「……………どういうこと?」

 

おい、トウカジムのジムリーダーの娘、そこは気付けよ。

モンスターボール転送装置が無いのでコノヨザルとかを送ってくることが出来ないと落ち込んでいるのだがまだ希望は潰えていない。

このバナナナマケロ園には大量のナマケロが居る……意味が分かってないのでポケモン図鑑を開いてナマケロの進化系のヤルキモノを検索させる。

 

「あ!ヤルキモノの特性は『やるき』なのね!」

 

「そっか!ナマケロの中の誰かがヤルキモノに進化してカビゴンに挑めばカビゴンをゲットする事が出来るのね!」

 

オレ達が直接戦って解決することも出来なくもないが、またこんな事が起きたら洒落にならないのでオーナーを鍛えることに。

 

『ではまずナマケロをヤルキモノに進化させるんじゃ……そこの3人は腕利きなトレーナーじゃ、3人にかかればあっという間にヤルキモノになるぞ!』

 

「博士、ハードル上げないでくれ……カビゴン用のポロックのレシピもお願いしますね」

 

『おお、そうじゃったそうじゃった。カビゴン』

 

『カンビ!』

 

「わっ!?カビゴン?」

 

「アレはオレのカビゴンだ……相変わらず元気にやってるみたいだな」

 

『カンビ』

 

「サトシもカビゴンを持ってたのね……前にマサトがカビゴンがどうのこうの言ってたような……」

 

「アレは忘れろ」

 

『カビゴンの様な大食いのポケモン専用のポロックがある、1つで凡そ300kgの食事をしたと同じぐらいに満腹になるポロックじゃ』

 

そのポロックを人間とか別のポケモンが食ったらどうなるんだ?

やっぱりアレか?仙豆をバカみたいに食ったヤジロベーみたいにブクブクと膨らむのか?

 

『最新のレシピを後で教えよう。今はまずカビゴンのゲットをするんじゃ』

 

オーキド博士はそう言うと通話を切った。

カビゴンは相変わらず元気にやってるから何よりだと思いながらもバナナナマケロ園の施設を出てバナナナマケロ園の奥地、まだバナナが実っているところに向かえば……チラホラとナマケロの気配を感じる。

 

「ナマケロ達、聞いてくれ!!あのカビゴンをどうにかする方法を見つけたんだ!お前達の中の誰かがナマケロからヤルキモノに進化する!そうすることでカビゴンと戦うんだ!私はもう逃げない!どうか我こそはナマケロからヤルキモノに進化して戦うというナマケロは居ないか?頼む!私と戦ってくれ!!」

 

「ナァウ」

 

「ナマ……」

 

「っ……ここのナマケロ達は戦わせる為に住まわせてるわけではない……やはり」

 

「ケロッ!!」

 

あのカビゴンと戦うんだと決意したオーナー。

どうにかしてナマケロからヤルキモノに進化し更にはカビゴンと戦ってくれるナマケロを求めるがナマケロ達はそんな事を言われてもと困惑している中で1体のナマケロが出てきた。他のナマケロがやる気が無い中でそのナマケロはやる気に満ちている。

1体だけだったとは言えヤルキモノに進化しカビゴンと戦ってくれるナマケロが出てきたことをオーナーは喜び、早速オーナーのナマケロを鍛えることにし……あっという間にヤルキモノに進化した。

 

「流石は腕自慢のトレーナー達!ヤルキモノ、やるぞ!」

 

今までで最速なんじゃねえかと思えるぐらいにヤルキモノがあっという間に進化した。

ヤルキモノに進化する手前ぐらいのレベルだったんだろうなと思いつつもバナナを貪り食うカビゴンの前まで向かった。

 

「カビゴン、お前の狼藉もここまでだ!いくぞ、ヤルキモノ!」

 

「ヤゥキ!!」

 

「モグモグ……カンビ!」

 

「『あくび』を使ってきたわ!」

 

「ヤゥキ!ヤゥキ!」

 

カビゴンにバトルを挑めばカビゴンは『あくび』を使ってきた。

ヤルキモノは自慢の爪で引っ掻いて泡をパンパンと破壊していくのだが……眠気に襲われる事は無かった。

『やるき』のヤルキモノの前に『あくび』は効果は0、ヤルキモノはカビゴンの顔の前にまで向かう

 

「ヤルキモノ『きあいパンチ』」

 

「ヤーゥキ!!」

 

「カンビィ!!」

 

「やったわ!『きあいパンチ』がヒットしたわ!」

 

「油断すんな……カビゴンが戦闘態勢に入る」

 

ヤルキモノの『きあいパンチ』が入ったのだとハルカは喜ぶがまだ喜ぶには早い。

今までカビゴンはオーナー達を『あくび』だけで対処してきてた。それだけでどうにかなると思っていた。

だがヤルキモノの『やるき』で『あくび』を完全に無効化し『かくとう』タイプの『きあいパンチ』を叩き込んだ。

カビゴンはコレでヤルキモノとオーナーを軽く捌けばいいだけの相手じゃない、自分自身の実力で倒すのだと戦闘態勢に入った思えば……『はかいこうせん』を撃ってきた

 

「『はかいこうせん』って、物凄く強力な技かもぉ!」

 

「オーナー『はかいこうせん』に騙されるなよ!アレは撃てば少しだけ動けなくなる!『きあいパンチ』を撃ち込む隙がある!」

 

「よし、ヤルキモノ『きあいパンチ』だ!」

 

『はかいこうせん』をヤルキモノは回避した。

『はかいこうせん』なんて強力な技を覚えているだなんて予想外だとオーナーは慌てているので『はかいこうせん』を撃った後に隙が生まれると『きあいパンチ』を叩き込むが……思った以上にカビゴンが硬い……

 

「『ねむる』を使ってきたわ!ま、まずいわ!?」

 

「大丈夫だ、シロガネ大会みたいな事にはならねえ!」

 

『きあいパンチ』を2発受けたカビゴンは『ねむる』を使ってきた。

ジョウトリーグの決勝戦で見せた圧倒的なまでの持久戦を知っているセレナはこれから長丁場な戦いを迎えるのかと顔を青くするがアレは『あくび』で相手を『ねむり』状態にさせることが出来るのが前提の戦いだからシロガネ大会の殴っても殴っても倒れない頑丈なカビゴンは早々に真似出来ねえ。

 

「眠っているのならば思う存分にやらせてもらう!『きあいパンチ』の連打だ」

 

「カァアア、ビィイイイ!!」

 

「あのカビゴン『ねごと』まで覚えてるの!?そんなバナナ!?」

 

眠っているのならば戦うんだと『きあいパンチ』で攻めに行こうとするがカビゴンは眠りながら『はかいこうせん』を撃ってきた。

『ねごと』を覚えているカビゴンで『はかいこうせん』を出してきた……『ねごと』で『はかいこうせん』を出した場合は確か反動もそっくりそのまま返ってくる……『きあいパンチ』をもう1発叩き込んだ。

 

「いけ、モンスターボール!!」

 

カビゴンは『ねむり』状態になっており『きあいパンチ』で大ダメージを与えている。

狙うならば今しかないのだとカビゴンに向かってモンスターボールを投げればカビゴンはモンスターボールの中に入り右に左にモンスターボールが揺れた後にカチリと音が鳴った。オーナーはカビゴンをゲットした

 

「やった!やったぞ、ヤルキモノ!カビゴンをゲットする事が出来たぞ!」

 

「ヤゥキ!」

 

「ナゥ!」

 

「ケロ!」

 

「ナマッ!」

 

ヤルキモノにカビゴンを無事にゲットする事が出来たのだと喜べばヤルキモノも笑顔になるオーナー。

それと同時に無数のナマケロが出現してナマケロ達が災厄が去っていったのだと喜んでいた。

 

「ありがとうヤルキモノ……それに貴方達も……」

 

「クククッ……じゃあよ、ここに来た本来の目的であるバナナスイーツやバナナミルクを奢ってくれないか?」

 

「勿論ですとも!!」

 

バナナナマケロ園に迫りくる脅威からオーナーは守ることが出来た。

バナナナマケロ園はこれからバナナナマケロヤルキモノ園になるのだと宣言しゲットしたカビゴンは『あくび』を利用したリラクゼーションルームを作るとか…………なんだかんだで商売上手だがバナナミルクが美味かったので良しとしよう

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