闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜   作:アルピ交通事務局

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トウカジム!リベンジフルバトル!(後編)

 

「ケンタロス『のしかかり』だ!」

 

「アゲハント……『メロメロ』よ!!」

 

アゲハントでケンタロスを攻略する。

ケンタロスを攻略する準備は出来ている。パパは『ノーマル』タイプの技が解禁されたと『のしかかり』を使う。

下手に『ギガインパクト』を使えば大変な事になるから『のしかかり』なんだろうけども『こごえるかぜ』で事前に足を遅くしている。

ケンタロスの『のしかかり』をくらう前に『メロメロ』のハートマークが飛んでいく

 

「ケンタロスは性別が♂しかいないポケモン!♀のアゲハントの『メロメロ』は効果あり!」

 

「ブォウ」

 

「『メロメロ』効果は消えない!私がアゲハントを戻すか、パパがケンタロスを戻すか!でも今回はパパはケンタロスを戻しちゃいけないルール!私がアゲハントを戻さない限りは『メロメロ』の効果は継続するわ!」

 

ケンタロスに『メロメロ』が当たり効果は確かにあった。

目元をハートマークに変えているケンタロス、パパは少しだけ歯を食いしばっている。

この状況ならポケモンを入れ替えるのが1番正しい行動だけどジム戦でジムリーダーはポケモンの入れ替えは禁止されてる。

この状況でポケモンを入れ替える事が出来ないわ!

 

「アゲハント『むしのさざめき』よ!」

 

アゲハントは羽根を羽ばたかせて音色を奏でる。

ケンタロスにはダメージになっている……こういう攻撃ならばケンタロスを倒すことが出来る、この状況の中で出来る1番の手でケンタロスを倒した。

 

「ケンタロス、戦闘不能!アゲハントの勝ち!」

 

「戻れ……残り3体か…………いけ、バクオング!」

 

「バクオン!!」

 

ケンタロスを無事に倒すことが出来れば4体目にバクオングが出てきた。

このポケモンもどんなポケモンなのか事前に学習している……けど、パパのバクオングの情報は無い……

 

「アゲハント『むしのさざめき』よ!」

 

「バクオング『だいもんじ』だ!」

 

『むしのさざめき』を使えばパパは迷いなく『だいもんじ』を指示する。

『むしのさざめき』は『だいもんじ』でどうにかすることが出来ない技だけど……パパは全く気にしていない。

パパのバクオングは『むしのさざめき』を聞いている筈なのに全くと言ってダメージを受けてない

 

「『ぼうおん』のバクオング……」

 

「勉強もしっかりとしてるようだな」

 

パパのバクオングの特性は『ぼうおん』音系の技が効かなくなる特性

『むしのさざめき』も音系の技だから『ぼうおん』で効かない……そうなると結構厳しいかも……

 

「アゲハント、バクオングに向かって『メロメロ』よ」

 

「バクオング『ばくおんぱ』だ!」

 

「……」

 

アゲハントの『メロメロ』を使うけれども『メロメロ』のハートに触れる前に『ばくおんぱ』で消される。

パパのバクオングが♂なのか♀なのか分からない……もし♂なら『メロメロ』を当てる戦いをする、でもそれは難しい。パパのバクオングは『だいもんじ』を覚えているから当たれば負けるから頑張らないといけない。必死になって当てたと思えば♀だと言うオチだったら『メロメロ』を当てるまでの労力が全部無駄になっちゃう。

 

「ハルカ……ミスをしたな」

 

「……ミス?」

 

「『むしのさざめき』を覚えているという事はレベルはかなり高いのだろう……ならば『ちょうのまい』も覚えている筈だ」

 

「覚えているけど……『だいもんじ』を使うバクオング相手に『ちょうのまい』を使っている時間が無いわ」

 

「ああ……だがケンタロスを『メロメロ』状態にした時にはあったはずだ」

 

「あ……………」

 

パワーを増強する時間は確かにあった。

パパに言われれば確かにそうだと納得する。『メロメロ』の効果が発揮している間にパワーアップする事を考えていなかった。

多分……サトシでも同じ事を気付くわ……こんな初歩的なミスを犯すだなんて私もまだまだかも。

 

「バクオング、『ばくおんぱ』だ!」

 

「アゲハント、回避して!」

 

「音の回避は不可能だ!」

 

『ばくおんぱ』を使ってくるパパのバクオング。

アゲハントに回避してもらおうとするけど『ばくおんぱ』は音系の技、音は物凄い速度で動く。

『ちょうのまい』で素早さを上げていれば避けれていた可能性があったけれどもそんなタラレバの話はしちゃダメ。

『ばくおんぱ』をアゲハントは真正面から受けて倒れた。

 

「アゲハント、戦闘不能!バクオングの勝ち!」

 

「戻って……」

 

アゲハントは倒された……残りのポケモンは3体、その内の1体はサマヨール。

サマヨールはそこまでダメージを受けてない……けど……『ノーマル』タイプの攻撃技が『ゴースト』タイプに通じない様に『ゴースト』タイプの攻撃技が『ノーマル』タイプに通じない。変則的な戦い方で倒せるけども5体目が厳しい。パパは絶対にケッキングを出してくる、ケッキングだけはホントに危険だから。

 

「頼んだわよ、バシャーモ!」

 

「シャアモ!」

 

ケッキングと戦うまでには色々と仕込みをしないといけない。

ここで苦戦と出し惜しみをしてたら勝つものも勝てないからバシャーモを出した。

バシャーモは私のポケモンの中で1番レベルが高い、使える技のレパートリーも多い。

 

「バシャーモ『インファイト』よ!」

 

「シャアアモ!シャモシャモシャモシャモシャモシャモシャモシャモ!シャモォ!」

 

「ば、バグゥ!?」

 

『インファイト』を指示すればバシャーモはバクオングとの間合いを一気に詰める。

『インファイト』のラッシュを受けたと思えばバクオングは殴り飛ばされる……バクオングは立ち上がろうとすると……力が出ずに倒れた。

 

「バクオング、戦闘不能!バシャーモの勝ち!」

 

「戻れ……流石はハルカの最初のポケモンだ……レベルが頭1つ抜けて強い…………いくぞ!ゆけ、ケッキング!」

 

「キーング!」

 

「出てきたわね、ケッキング……バシャーモ、戻って!」

 

私のバシャーモを褒めてくれた後にパパはケッキングを出した。

やっぱりインパクトがあるポケモン、バシャーモで真正面から勝負して勝てる可能性は低い。

だけど私がなにも考えてないわけじゃない

 

「いけ、サマヨール!」

 

「サァッ……」

 

「サマヨール『のろい』よ!」

 

「……ケッキング、『シャドークロー』だ!」

 

「キング!」

 

よし……耐えた……。

サマヨールに『のろい』を使わせてケッキングを『のろい』状態にした。

ケッキングが『シャドークロー』で攻撃したけれども『シャドークロー』を耐えきった。

ここからコレが使える。

 

「『おきみやげ』よ!」

 

サマヨールからサマヨールの幻影が飛び出してケッキングに触れる。

攻撃力と特殊攻撃力がガクッと下がる『おきみやげ』効果は発動しサマヨールは倒れた。

ケッキングは青色のオーラを纏っているから効果はしっかりと発揮した。

 

「頼んだわよ、バシャーモ!」

 

「シャアモ!」

 

『インファイト』で下がった能力はボールに戻したからもとに戻っている。

能力が下がってるとは言えパパのケッキングは恐ろしいぐらいに強い、だから出来るだけ強い一撃で倒す!

 

「バシャーモ『とびひざげり』」

 

「……ふっ……ハルカ……もう少し考えることが重要だ」

 

「え……バシャーモが通過した!?」

 

「私のエースはケッキング、それを警戒しての戦術……立派な戦術だが1つだけ見落としがある……私の使ったポケモンはエテボース、ムクホーク、ケンタロス、バクオング……残り2体だ」

 

バシャーモに素早く勝負をつけてもらおうと『とびひざげり』を使った。

確かに当たったと思っていたのにケッキングに『とびひざげり』は当たらずに通過した……コレは……

 

「『ゴースト』タイプに攻撃を当てようとしてた時と似てる?」

 

『ゴースト』タイプに『ノーマル』タイプや『でんき』タイプの技を当てようとした時と同じ現象が起きてる。

そんな筈は無いと言いたいけれどもケッキングは確かにバシャーモの『とびひざげり』を通過した。

パパは自分の出したポケモンについて言ってくる、エテボース、バクオング、ムクホーク、ケンタロス……絶対にケッキングは出してくる。パパの絶対的なエースはケッキング、それだけは確か……どうなっているのか分からないで思考がフリーズしているとケッキングがどす黒い瘴気を放つ。サマヨールが仕掛けた『のろい』の効果が発動しケッキングにダメージが受けると……ケッキングがモザイク状になったと思えば見たことが無いポケモンになった…………え!?

 

「…………ど、どういう事なの!?」

 

「このポケモンはゾロアーク……の、リージョンフォーム」

 

「ゾロアーク?リージョンフォーム?」

 

「リージョンフォームとはその地域に合わせて独自の進化をしたポケモンの事だ……本来ならばゾロアークは『あく』タイプのポケモンだがこの稀少なゾロアークのリージョンフォームは『ノーマル』『ゴースト』タイプのポケモン!故に弱点である『かくとう』タイプは効かない!」

 

「待って!『とびひざげり』が効かなかったのは分かるけど、なんでケッキングの姿に!?ズルじゃないの!?」

 

「コレこそがゾロアークの持つ特性『イリュージョン』手持ちのポケモンに姿を化けることが出来る……もっともダメージを受ければ自動的に変身が解除されるが……私の6体目のポケモン、それはケッキング!そのケッキングを出したと思わせる……最後の砦を5体目に出した事を疑問に思わないのはまだまだだ!」

 

「っ……」

 

また私が半人前が原因でミスが生まれた。パパのケッキングはパパの絶対的エース、5体目に出すのはおかしいって全く考えなかった。

ゾロアークの事を知ってたら、どうして5体目にケッキングが出てきたのかについて全く疑問を抱かなかった。

 

「バシャーモ『ブレイズキック』よ!」

 

仕掛けさえ分かれば攻撃は当てれる。

『ノーマル』『ゴースト』タイプなら『かくとう』と『ノーマル』タイプが通じないだけ、『ほのお』タイプの攻撃なら通じる。

『ブレイズキック』で蹴り飛ばせばゾロアークは戦闘不能になった。

 

「ゾロアーク、戦闘不能!バシャーモの勝ち!」

 

「戻れ…………少々卑怯な気もするがコレも1つの立派な戦術だから恨みっこはなしだ」

 

「うん……私が悪かった」

 

使っちゃいけない反則技じゃない、公式戦なんかでも使っても問題は無い。

こういう戦い方もあるんだって認識させられたけど気持ちを切り替える……パパは6体目、絶対的エースのケッキングを出した。

ポケモントレーナーとしての修行を積んだから分かる、パパのケッキングの圧倒的な力強さを……今まで戦ったジムリーダーのポケモンの中で一番強いかも…………サマヨールで弱体化と『のろい』をかける作戦は間違ってなかった……ただそれをゾロアークにしちゃった。

 

「……」

 

ケッキングを相手に真正面から挑んだらダメ。

パワー勝負になったらダメ、絶対に負けちゃう。まともに攻撃を受けたらそれで終わり……それほどまでにケッキングのパワーは強い。

パワーもあるし素早さも耐久力もある……唯一の欠点が『なまけ』で動いて欲しい時に動かないこと、一定時間のインターバルがあること。でもそのデメリットをパパは特訓で打ち消している。『なまけ』が発動しない……伝説のポケモンよりもパワーが強い、だから一撃でも受けたらいけない。万が一を想定しての『おきみやげ』……『みちづれ』でもよかったけれども『みちづれ』ってバレたら使えないからあえて『おきみやげ』にしたのだけれど……。

 

「バシャーモ、素早さだけなら貴方が上よ!回避に専念して『つるぎのまい』よ!」

 

ここからの逆転の手は1つだけ。バシャーモはケッキングと間合いを開いて『つるぎのまい』を使う。

 

「最大パワーで『とびひざげり』を使うつもりか?……ならばケッキング『ビルドアップ』だ!」

 

「いいえ、違うわ!バシャーモ『バトンタッチ』よ!」

 

「なに!?」

 

バシャーモの出せる最大パワーでの『とびひざげり』とパパは考える。

それもありだけどそれは最後の手、もう1つだけ手が残されているわ。バシャーモはバトンを作り出せばボールに戻った…………

 

「クチート、頼んだわよ!」

 

「チィッ!」

 

「クチート?……確かに『はがね』タイプは『ノーマル』タイプと相性が悪い……だが、ケッキングには『ノーマル』タイプ特有の多彩な技を覚えれる!弱点である『ほのお』タイプの『ほのお』のパンチも当然覚えている!」

 

「ええ!パパなら覚えさせてる……だからコレに頼る!!」

 

「それは…………キーストーン!」

 

「クチート、メガシンカよ!!」

 

コレが成功しなかったら私の負けも同然、クチートをメガクチートに進化する。

流石のパパもメガクチートに関する情報を持っていない……一か八か……アランに教えてもらったこの技術で……

 

「ケッキング『ほのおのパンチ』」

 

「クチート『ふいうち』よ!」

 

パパのケッキングが『ほのおのパンチ』を使うけどそれよりも前に『ふいうち』が炸裂した。

ケッキングはバタリと倒れた…………起き上がってこない……

 

「メガクチートについて教えてくれないか?」

 

「クチートがメガシンカしたのがメガクチート……特性が『いかく』から『ちからもち』に変わる。ステータス以上のパワーを発揮してその上で『つるぎのまい』でのバトンタッチ……メガクチートの『ふいうち』は私の持っているポケモンで一番強い攻撃なの」

 

「そうか…………………見事だ……」

 

「ケッキング、戦闘不能!クチートの勝ち!よって勝者、チャレンジャー!」

 

『ビルドアップ』をしていたからもしかしたら『ふいうち』で倒すことが出来ない可能性があった。

ケッキングは『なまける』を覚えるから体力が回復される……この状況じゃ一撃で倒せる技しかなかった。

パパはなにも言わない、私が綺麗に勝利して見事だと喜んでくれて判定が下った……

 

「勝てた……パパになんとか勝てた……」

 

「ああ……本気で挑んだ……何時かはハルカには私を倒してもらいたいと思っていたが、こんなにも早くに決着がつくとはな……1人のトレーナーとして悔しいという思いがあるがそれと同時に嬉しい、いや、嬉しさが勝っているな」

 

メガクチートをクチートに戻し、パパはケッキングをモンスターボールに入れた。

良い勝負をする事が出来た……なんだろう……こう……達成感みたいなのがある。ここでバッジが8個目だから無事に達成したって喜びとかじゃなくて真剣勝負に勝つことが出来て満足している私が居る……コレがポケモンバトルの楽しさなのね。

 

「さぁ、コレが私を倒した証、バランスバッジだ!」

 

「バランスバッジ、ゲットかもぉ!!」

 

8個目のジムバッジ、バランスバッジをゲットした。

コレでジムバッジが8個集まった、私がホウエンリーグに出場する権利を手に入れた。

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