闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜 作:アルピ交通事務局
ハルカのジムバッジも無事に8個集まった。
サイユウシティ行きの便を乗り過ごすという事は特に無く……サイユウシティに辿り着いた。
「ここがホウエンリーグの会場かぁ……物凄いね」
ホウエンリーグも生で見たいと言うマサトの意思を尊重し、マサトも連れてきた。と言うかついてきた。
ホウエンリーグの会場だと分かれば……一言、スゴいと言う……ちょっと前にポケモンコンテスト・グランドフェスティバルの会場を見たがそれ以上の熱気に包まれて……はいないな。今のところは熱気は出ていない、試合前のクールダウンってところか?
「ここにお姉ちゃんが出るだなんて信じられないよ」
「私はパパを倒してここまで来たのよ……マサトだってポケモンを貰えるようになったらここまで来ないといけないんだから」
グランドフェスティバルでも似たような事を言っていた。
ポケモンを貰って1年目でポケモンリーグ出場とグランドフェスティバル準優勝、肩書だけ見れば異次元だ。
そもそもで二刀流で成功してるの数える程度しか居ないから……ハルカは才能があるって言う証拠だろうな。
「マサラタウンのサトシだ」
「嘘だろう、あいつこの地方リーグに出るのか!?」
「終わった……あたしのホウエンリーグ、終わった……」
とりあえず、ホウエンリーグに出場登録をしないといけない。
セントラルのポケモンセンターに向かえばジムバッジを8個集めた猛者達が居るのだがオレを見た途端にざわめき出した。
マサラタウンのサトシが現れた……それは他の奴等にとって圧倒的なまでの脅威みたいなもんらしい。
「サトシってやっぱりスゴいのね」
「もう、お姉ちゃんったら……サトシはセキエイ大会とシロガネ大会を制覇したんだよ!多少腕に自信があるトレーナーならサトシの事は知ってて当然の事なんだから!」
「……そうなの?」
「知らん」
「サトシ、インタビュー受けても当たり障り無い答えを言うからなんとも言えないわね」
マサラタウンのサトシだと言っている連中を見てハルカは驚いている。
オレが凄腕のトレーナーなのかと驚いているのでマサトはオレは強いトレーナー、常識的な事だと言う。
セレナにホントかどうかの確認をすればセレナはなんとも言えなかった……まぁ、オレはメディア受けが良いとかそういうのはな。
「サトシは紛れもなく強いトレーナーだ」
「…………お前に言われてもあんまり嬉しくはねえな」
「…………誰?」
「俺はアラン、カロス地方のプラターヌ博士の助手をしている」
オレは強いトレーナーだと言ってくれたのはアランだった。
コイツに強いと言われてもイマイチしっくりと来ない。コイツは全身全霊で掛かっても勝てない可能性が大きいからな。
マサトとは初対面のアランはよろしくと軽く挨拶をした……そして列に並び待つ。
「マサラタウンのサトシくんね……はい、登録完了!そっちの子も大会出場者かしら?」
「はい!お願いします!」
オレの番が来たのでポケモン図鑑とバッジケースを渡す。
ジョーイさんが本物かどうかの確認等を終えれば帰ってきて隣に立っているハルカもバッジケースとポケモン図鑑を出す。
「大会のルールなんかを記載したガイドブックがあるけど……ポケナビに入れる?それとも本のタイプにする?」
「両方でお願いします」
「ええ、じゃあポケナビを」
ジョーイさんがそう言うとポケナビを渡すハルカ。
ポケナビにデータを入れてもらえば直ぐに返してもらい、その後にガイドブックを渡した。
ポケナビはマサトに一時的に渡すとしてガイドブックは譲れない、ガイドブックを手に取って今回のルールを確認する。
「……やっぱり出てくるか……ダブルバトルが」
今回の大会、先ずは予備選を行う。そこから3回使用ポケモン4体のダブルバトルを行い、32名に絞ったところでフルバトルだ。
ここで厄介なのは予選のダブルバトルだ……現実じゃダブルバトルは主流な感じだがこの世界じゃシングルバトルが主流だ。ダブルバトルはホントに数える程度しかやってねえ……
「アドバイス必要か?」
「バカ言ってんじゃねえよ、自分でどうにかできる」
ポケモンバトル学に精通しているアランが軽く煽ってくる。
この程度のことをどうにかすることが出来ないならば1番強いトレーナーになんてなれやしねえ。
マサトがハルカのポケナビで大会規約等を読み込む……確かポケナビでも選手のデータを見ることが出来たんだっけ?
まぁ、まだ大会に出場する選手が全員揃ったわけじゃない。
「スゴい……スゴいわ!!コレがホウエンリーグなのね」
「お姉ちゃん、やっとポケモンリーグの凄さを分かってくれたんだね」
「ジャンボプリンパフェの店に一郎ラーメンに……もうホウエンの名店が選り取り見取り!しかもタダだなんて最高かもぉ!」
「ありゃ……お姉ちゃん、今から大会なのにそんなんでどうすんの!!」
「だって気張ったとしてもなんにも意味無いでしょう。それよりも大会に向けて美味しいご飯を食べてパワーをつけるわ!!」
ポケモンリーグ中は大会出場者や関係者は施設は無料だ。
ハルカはホウエン地方の名店に行くことが出来る、ここならばアンテナショップがあるから一気に食べることが出来ると喜んだ。
ポケモンリーグの凄さが分かったからこそのスゴい発言でなく美味しいものが食べ放題と言う夢のシステムに喜んでいる……
「クククッ……大分余裕が出てきたじゃねえか」
「いや、余裕じゃなくて食い意地でしょ」
「まぁ、そう言わないの……追い込む時は追い込むけど、大会は数日後に開催されるわ。今から特訓や修行を行っても遅いし、今ある自分の力を何処まで出せるかが大事なのよ」
「そうなの?」
「練習しなきゃダメの脅迫概念はあるにはあるが……基本的には程よくが1番だ」
ハルカに余裕が生まれていることを喜ぶが、マサトは余裕でなく食い意地が出ているのだと言う。
セレナが今から修行だなんだやっても意味が無く今の自分の力を発揮することが出来るかどうかが重要だと言う。
その辺があんまり分かってないがアランも何事も程良くが1番であるという。
「追い込みとか火事場のクソ力は馬鹿には出来ないが、そういうのは最後の手だ」
「そもそもでハルカの場合は一応の無茶をやってるからな」
「無茶って?」
「ポケモンコンテストとジム巡りの両立だ……ジムは待ってくれるがポケモンコンテストは開催されるタイミングがある。一応は運営側が気を遣って開催時期をズラしているが割とハードだ」
ジム巡りだけだったらあっさりと終わる奴はあっさりと終わる。
現にオレもカントー地方のジムを巡っていた時は1か月以上の育成期間があった。
ハルカの場合は育成期間だけでなくポケモンコンテストの方も考慮しないといけない上にコンテスト用の技も磨かないといけない。
かなりどころか物凄くハード、オレ達と旅をしているから負けなしでも10回はポケモンコンテストを……割とハードだ。
「さぁ、先ずは大会に向けて栄養があるものを沢山食べるわよ!」
「どれから行く?」
「先ずはラーメンよ!替え玉を5回以上すると無料なのよ!」
いや、大会出場者や関係者は無料だからな。ラーメンを食べに行くことが決まったので5人でラーメンを食べに行くことに。
店が何処にあるのかオレが持っているガイドブックには載っていない。ハルカの持っているポケナビに記載されていると重っていたら
「あ、あれ……おかしいわね……」
道を間違えた。
幸いにも来た道は覚えているので帰ることは出来るが、サイユウシティの中にこんな寂れたところがあるのかと思う。
綺羅びやかなホウエンリーグ会場があるところなのにと思っているとクワー!とヤミカラスが吠える。なんだヤミカラスかと思っているとヤミカラスがこちらに突っ込んできた。
「きゃあ!」
「いけ、パチリス!」
「チッパ!」
「『10まんボルト』だ」
ハルカに向かって突撃してくるヤミカラスに対してアランが動いた。
アランがモンスターボールから出したのは……パチリスだった……メガシンカをしているポケモン以外にもポケモンを持っているのは知っているがよりによってそいつを持ってるのか。パチリスは『10まんボルト』を放てばヤミカラスに当ててヤミカラスを撤退させる
「君達、大丈夫かい?」
「は、はい……」
ヤミカラスに驚いて尻もちをついているハルカのもとに一人の青年が現れた。
モンスターボールを持っているから助太刀にでも入ろうとしたのだがアランがパチリスを出したので手を出す暇も無かった。
酷い目にあいかけたなとハルカは立ち上がった。
「このポケモンは?」
「パチリスさんだ」
「パチリス……可愛いかも!」
「ハルカ、騙されるな……そのパチリス尋常じゃないぐらいにヤバい」
はじめてパチリスを見るハルカはパチリスの事を可愛いと言うが、その見た目に騙されてはいけない。
可愛らしい見た目だが物凄く強いのが伝わってくる……アランの奴、パチリスじゃなくてパチリスさんって言いやがったからガチだな。
「君のポケモン……スゴく強そうだね……そう簡単に大会では優勝できないか」
「いや、俺は大会には出ない……休日と仕事を兼ねてのポケモンリーグ観戦客だ」
「それほどまでに強いポケモンを持ってるのに観戦だなんて」
「……あのパチリス、そんなに強いの?」
「………エグいぞ」
特にダブルバトルの時とかは……シングルバトルでも活躍する事が出来るタイプも最近は増えているが、パチリスさん強いぞ。
マサトがパチリスさんの強さをイマイチ理解出来ていない感じだったのでパチリスさんは凄まじいどころかエグいの一言で済ませる。
兎にも角にもパチリスさんはヤバい。
「ハルカ、この辺にラーメン屋は無いわよ……何処かで道を間違えたんじゃないかしら?」
「そうかも」
「ああ、もしかしてこのラーメン屋に行くつもりなの?それだったら一緒に行かないかい?」
「え、知ってるんですか!?」
「僕も美味いものには目がなくてね……ああ、自己紹介がまだだったね。僕はテツヤ」
サトシキラーの1人、テツヤと出会った。
軽く自己紹介と挨拶を済ませればラーメン屋に向かう。オレはチャーシュー麺のネギとチャーシュートッピングを食うが伊達にサイユウ大会にまでアンテナショップを出していない。今まで食ったラーメンの中でも上位の部類に入るラーメンだった。
ハルカも美味しい美味しいと言いラーメンを啜り替え玉を要求していく……ハルカ、フードファイター並に食ってるな……食べ放題の店に連れてけばどれくらい食えるのかが気になる。
「まさか君があのマサラタウンのサトシだったなんてね」
「別に隠したりしてるわけじゃねえけど……オレってそんなに有名なのか?」
「サトシ、少しはエゴサーチしたら?」
「炎上してそうだからやだね」
「ポケモンを貰った年に1番の激戦区だったセキエイ大会を優勝、チャンピオンリーグでも成果を残してシロガネ大会では伝説同士の明らかにレベルが違う戦いを繰り広げてガラルチャンピオンのダンデさんを……経歴だけ見れば凄まじいからな」
テツヤもオレがあのマサラタウンのサトシなのかと驚いている。
そんなに有名なのかと思っているとマサトがエゴサーチぐらいしたらどうだと言うがSNSは炎上が怖いから嫌だ、インスタとかそういうのはあんま興味ねえし。
アランがどれくらいなのかを言えば……凄まじい事なのかどうかは分からねえ……なにせ途中でいい試合だったで済ませるだけに終わっているから。あんまり喜べたことじゃねえ。
「まぁ、当たったらお手柔らかに頼むよ」
「バチバチにやりあうところだ、そういうのは無しだぜ」
「意外とガツンと来るね……っと、いけない!」
「どうしたんですか?大会出場登録は済ませてるんですよね?」
「タマランゼ会長のところに、聖火ランナーに選ばれたんだ!」
何か慌てているテツヤ。
セレナがなにを慌てているのかと思ったら聖火ランナーについて言った後に急いでとタマランゼ会長のところに向かった。
聖火ランナー?と首を傾げるハルカにマサトはファイヤーの大事な聖なる炎の事と言うがそういうのには魅了されずに色気よりも食い気だ。
「次は甘いものを食べに行くわ……ジャンボチョコプリンパフェに決めたわ!」
「ラーメンの後にパフェって……ハイカロリーだな」
アランが物凄く食べるハルカに若干だが呆れてると言うかカロリーを気にする。
ハルカもセレナも脂肪は大体おっぱいにつく、栄養は胸に行っているからあんまり気にしても意味は無い。
アランは完全にオフ……メガストーン集めを一旦中止してここを楽しもうとしている。
「強そうなの特に居ないな」
既に会場入りしていて最終調整云々を終えてるので気持ちを落ち着かせたりしているトレーナー達。
その一方でもうすぐホウエンリーグが開催されるのでワクワクが止まらないという思いを持っている観客達がいる。
何処かに強そうなのは居ないのか……セキエイ大会はジョーイさんがいた。シロガネ大会にはシゲルが居た。だが、この大会には頭が幾つか抜けている強者は見つからない……まぁ、精々楽しみなのはハルカとの正真正銘のガッチガチのバトルぐらい……
「「あーーーっ!!」」
「ん……なんだ、お前等か」
今回のホウエンリーグは少しだけ物足りないなと感じているとアムとヤヒコがオレを見つけた。
久しぶりに見た……同期の奴とかシゲルがなにをしてるとかそういうのをあんまり聞いてないからなにしてるのか分からなかった。
2人はオレを見た途端に叫んで指を差した。全くと言って考えていなかった奴が現れたな。ハルカとマサトが誰なの状態なのでセレナがオレと同じ日にポケモンを貰って旅立ったトレーナーだと教えてくれた。
「ここであったが100年目だ……リベンジが果たせるぜ!」
「あんたとシゲルに大きく溝を開けられたけど……ここで取り戻す」
「クククッ…………捻りのない台詞だな…………」
こんなところで出会うだなんて思っていなかった状態の2人はお決まりのセリフを言う。
捻りがない面白くない台詞だ……あの時に格付けは済んでるぜ……オレに今のところ喰らいついているのはシゲルだけだ
「まぁ、来るなら来いよ……オレはただ優勝を目指す、途中の相手が誰でも関係無い話だ」
ただまぁ、オレの勘が正しいならばオレじゃなくてハルカと戦う可能性が大きい。
1年以上修行に時間を割いていたかどうかはしらねえがパワーアップしているのは確かだが、それでもハルカと同格……いや、今年ポケモンを貰った奴と同格だからちょこっと下になる感じか。
思わぬところで思わぬ形で再会したが特に喜びの感情なんかは無い……この2人に思い入れらしい思入れってのは無いからな。
この日はジャンボチョコプリンパフェを食べてロケット団を捕まえた……ギャグ補正とは言え彼奴等牢屋から出すぎだろう。