闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜   作:アルピ交通事務局

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激闘!ホウエンリーグ・サイユウ大会!

 

「残り5分!」

 

「す、すみませーん!!」

 

ホウエンリーグ・サイユウ大会、予選2回戦。

私は試合会場に足を運んだ……遅刻寸前で不戦敗になりかけた……審判の人が時計を見ているから遅れながらもやって来たと向かう。

サトシの試合を観戦してたせいで、遅刻しかけた……コータスを主軸に『はれ』状態で強いポケモン達を使った戦術は凄かったわ。

 

『おっと、ハルカ選手ここで到着だ』

 

「はぁはぁ……危なかったかも……」

 

残り5分で不戦敗というところ……実力で負けたなら受け入れる事が出来るけどこんなくだらない形で負けたら最悪かも。

呼吸を整えて……対戦相手のトレーナーと向かい合う。ルーレットが回る、対戦相手のトレーナーと私のどっちがポケモンを先に出すのかを決めるルーレット、出来たら私の方が後にポケモンを出す方がいいけれど……ルーレットは対戦相手のトレーナーに止まった。

 

「ゆけ、マッスグマ!ラグラージ!」

 

「マッ!」

 

「グァゥ!」

 

「マッスグマとラグラージ……いくわよ!キノガッサ!フシギソウ!」

 

「キノッ!」

 

「ソウ!」

 

対戦相手のトレーナーはマッスグマとラグラージを出してきた。

私が出場登録したキノガッサとフシギソウと相性が物凄く良いポケモン、運は私に傾いている……けど、油断は出来ないわ。

1回戦は思っていた以上に苦戦した。ジム戦以外でここまで苦戦するのはアチャモを貰って間もない頃ぐらい。その頃もサトシの助けがあったからなんとかってところ……

 

「試合開始!」

 

「マッスグマ『はらだいこ』ラグラージは『いやなおと』だ!」

 

「フシギソウ……『つるのむち』でマッスグマを拘束して!」

 

「ソウ!」

 

試合開始の合図が告げられれば対戦相手のトレーナーは動く。

私のポケモンとかなり相性が悪いのになにの迷いもなく動く、ダブルバトルの連携を既に考えている。

ラグラージが『いやなおと』を使ってきた『いやなおと』は防御力を大きく下げる技、マッスグマが使った『はらだいこ』は攻撃力を最大値にまで高める技……ラグラージで色々とサポートをしてマッスグマで攻める。

マッスグマが覚えてる技で一気に勝負を決めるつもりだけれど、攻撃を当てる隙が生まれている。『つるのムチ』で攻撃はしない、マッスグマがなにかをする前に動かないようにして

 

「キノガッサ『キノコのほうし』よ!」

 

無理矢理『ねむり』状態にする。『いやなおと』を出していたラグラージは動くことが出来なかった。

マッスグマは『はらだいこ』を終えて攻撃力を最大限にまでパワーアップさせるけれどフシギソウの『つるのムチ』で縛られる。

『はらだいこ』を阻止することは出来なかったけれどコレで大丈夫だと『キノコのほうし』を浴びたマッスグマは眠りについたからホッとする……最大限にまでパワーが高めた状態なら『でんこうせっか』みたいな威力があんまり高くない技でも物凄い威力になっている。

だから『ねむり』状態にさせる……この状態からなにかをすることは出来ない筈よ

 

「っ、ラグラージ『じしん』だ!」

 

「フシギソウ、今度はラグラージを拘束して!」

 

キノガッサに『ねむり』状態にされた事が完全に予想外みたいで慌てている。

このホウエンリーグが開催してそんなに間もないけども……私とサトシ以外は攻撃系の技に寄りがち。

威力が高い技に頼るのは良いけど、こういう感じの小手先の技術なんかが足りてない。今も『キノコのほうし』で眠らされたのは完全に予想外でラグラージでどうにかしようと『じしん』を使ってくる。

広範囲に及ぶ『じしん』だったら問題無く当てることが出来る、『いやなおと』で防御力を大きく下げられてるから『じしん』をまともに受けたら大変な事になっちゃう。だから今度は『つるのムチ』でラグラージの腕を拘束する。

 

「かかったな!」

 

「え?」

 

ラグラージの腕を拘束する事に成功した。『じしん』発動前に止めることが出来た。

コレでと思っていると対戦相手のトレーナーが笑みを浮かび上げる……掛かったなってどういう意味なのかを聞こうとすれば、フシギソウが空中を舞った

 

「っ!」

 

「ラグラージ『れいとうパンチ』だ!」

 

フシギソウは私でも抱き抱える事が出来る……進化したら重くなるけど今は軽いわ。

ラグラージは腕に巻き付かれた『つるのムチ』を引っ張った……ラグラージのパワーはとっても強くてフシギソウは空中を舞い引きずり込まれてラグラージは『れいとうパンチ』をフシギソウに叩き込んだ

 

「フシギソウ!」

 

「ソウ……」

 

「フシギソウ、戦闘不能!」

 

フシギソウに『れいとうパンチ』が叩き込まれた。

『こおり』タイプの技を受けても耐えきるぐらいにはフシギソウは強いはずだけど一撃で倒された。事前に使われていた『いやなおと』がここに来て生きている。

 

「ありがとう、フシギソウ……」

 

マッスグマはまだ眠っている、ラグラージも危険だけれどマッスグマを倒すことを優先しないといけない。

今は眠っていて攻撃し放題のマッスグマ、『はらだいこ』のおかげで体力が半分になってるけど目を覚ませば『マッハパンチ』みたいな高速の一撃が飛んでくる。パワーを限界にまで上げたマッスグマの高速の一撃は厳しいわ。

 

「頼んだわよ、サーナイト!」

 

「サァッ!」

 

3体目に出すのはサーナイト……サマヨールにするかサーナイトにするかスゴく悩んだけどサーナイトにしたわ。

サーナイトが出てきたので試合は再開される……狙わないといけないのはマッスグマ

 

「サーナイト、ラグラージに向かって『サイコキネシス』よ!」

 

「ラッ……」

 

「吹き飛ばさずにそのまま固定で!キノガッサ『マッハパンチ』よ!」

 

サーナイトでラグラージの動きを封じる。

『サイコキネシス』で捉えれば動くことは出来ない……そのまま弾かずに動きを制限した後にキノガッサがマッスグマに向かって『マッハパンチ』を叩き込みサーナイトはそれを確認した後に『サイコキネシス』で弾き飛ばす。

眠っているマッスグマは立ち上がらない……目を回しているからコレは戦闘不能ね!

 

「マッスグマ、戦闘不能!」

 

「戻れ……いけ、ブーバー!」

 

「ブゥ!」

 

「ブーバー……『ほのお』タイプのポケモンね」

 

マッスグマが戦闘不能になれば3番手に出てきたのはブーバー。

このポケモンは知っている、『ほのお』タイプのポケモン……今回はミロカロスを登録していないけど、使える手はまだまだある。

 

「ブーバー『はらだいこ』ラグラージ『いやなおと』」

 

「って、またなの!?……でも『キノコのほうし』よ!」

 

「それはどうかな?」

 

「え……眠らない!?」

 

「このブーバーの特性は『やるき』『ねむり』状態にならないんだ!」

 

「っ!」

 

間違えた……ブーバーの特性が『やるき』だったら『キノコのほうし』じゃなくて『がんせきふうじ』を使うべきだったわ。

サトシみたいに知識が豊富じゃないからこういう事が起きる。なんの邪魔立ても無く『はらだいこ』を使ったブーバー

 

「でも、まだサーナイトが残ってるわ!サーナイト『サイコフィールド』よ!」

 

「なっ!?」

 

まだこっちにはサーナイトが残ってるかも!

きっとブーバーも『でんこうせっか』みたいに即座に攻撃する技を持っているに違いないわ。

『サイコフィールド』はそういう先制攻撃を使えなくする効果を持っているからコレで間違いがない。

相手のトレーナーが驚いている、ううん焦ってるかも。ここから先に使う手を封じたから。

 

「キノガッサ、ブーバーに向かって『がんせきふうじ』サーナイトはラグラージに向かって『マジカルリーフ』よ!」

 

キノガッサは岩を出現させてブーバーを四方から挟み込む。サーナイトは七色に光る葉っぱを飛ばしてラグラージにぶつけた。

 

「ブゥ……」

 

「ラグ……」

 

「ブーバー、ラグラージ、戦闘不能!」

 

「っく……」

 

ブーバーとラグラージは戦闘不能になった。

残りは1体、勝利は目前だけどこういう時に慢心したり油断すれば負けフラグが立つわ。

こういう時に調子に乗ったから痛い目に遭った事があるから、油断は出来ない。

 

「いけ、ピジョット!」

 

「ジョット!」

 

「ピジョット……サーナイト、『サイコキネシス』よ!」

 

「空に飛んで回避しろ!」

 

4体目に出てきたのはピジョット。

中々に強そうだけどこっちが有利、空を飛ぶことが出来るから機動力を持っている。先ずは動きを封じようとするけれどもピジョットは高速で空中を移動してサーナイトは『サイコキネシス』で捕らえることが出来ない。

『サイコフィールド』でパワーが上がってる『サイコキネシス』に届かないなんてちょっと凄いかも……でも……ここから出来るのは2パターン、一度動きを止めてから特殊攻撃を放つか更に加速して攻撃してくる。今の速度で『サイコキネシス』を使って動きを封じることが出来ないから更に加速してきて強烈な一撃を受ければ……『ひこう』タイプのポケモンでキノガッサ2回『いやなおと』を聞いているから『ひこう』タイプの技を受ければ絶対に負ける。

 

「ピジョット『ブレイブバード』だ!」

 

「止まらずに加速するのね……キノガッサ『がんせきふうじ』で道を塞いで!」

 

狙いはやっぱりキノガッサ。

一気に地面に急降下したと思えば一直線に突き進んでくるから『がんせきふうじ』で道を防ぐ。

バキンバキンとピジョットは『ブレイブバード』で『がんせきふうじ』の岩を破壊してくるけれど徐々に徐々に威力が弱まっていく。

 

「サァッ!」

 

「ピジョ!?」

 

「よくやったわ、サーナイト!」

 

『サイコキネシス』をずっと使っていたサーナイトがここでピジョットを捕まえた。

体の動きを封じられたピジョットは唯一動かせるのか足をジタバタとしているけれど、コレでピジョットの動きは完全に封じることが出来たわ。

 

「まだだ!この状況でもピジョットは戦える!『さわぐ』だ!」

 

「ピジョォオオオ!」

 

「サァッ……」

 

「あっ!」

 

「ピジョット『つばさでうつ』攻撃だ!」

 

まだこの状態でも使える技が残っていた。

ピジョットは『さわぐ』を使えばサーナイトにダメージが入った。サーナイトはダメージに苦しめば『サイコキネシス』状態を解除してしまいピジョットは自由の身になったので『つばさでうつ』ですぐ近くに居たキノガッサを攻撃した

 

「キノォ……」

 

「キノガッサ、戦闘不能!」

 

『つばさでうつ』を受けたキノガッサは一撃で戦闘不能になった。

まさかこんなところでって思いたいけど、コレがポケモンリーグ……コンテストバトルで得た物とは違う熱いものを感じる。

サトシが真剣になって掛かってくる連中を倒すのが楽しいって言う意味が少しだけ分かってきたかも。

 

「ありがとう、キノガッサ……頼んだわよ、チルタリス!」

 

「チルゥ!」

 

4体目に出したのはチルタリス……空を飛ぶことが出来るポケモン。

でも私の目が間違いじゃなかったら素早さでピジョットに勝つことが出来ない。

『ひこう』タイプのポケモン同士が対決する時、その時はどちらが素早く相手の背後を取って攻撃するかってサトシから聞いたわ。

真正面から激突しても問題は無いけれどもパワー勝負はあんまりしちゃいけない、背後を取って突撃するのが1番良い。真正面同士で激突した場合は大ダメージを受ける。

 

『おっと、ここで『サイコフィールド』の効果が切れた』

 

「サーナイト、もう一度『サイコフィールド』よ」

 

「そうはさせるか!ピジョット『でんこうせっか』」

 

「チルタリス、『コットンガード』で受け止めて!」

 

『サイコフィールド』の効果がここで切れた。

もう一度『サイコフィールド』を展開しようとするけれど『サイコフィールド』発動中のサーナイトは危険だと『でんこうせっか』で邪魔をしてくる。普通ならここで『サイコフィールド』の発動を失敗するけど私にはもう1体、チルタリスが居るわ。

『でんこうせっか』で突撃してくるピジョットに『コットンガード』で防御力を高めたチルタリスが立ち塞がって攻撃をガードして『サイコフィールド』を展開した。

 

「サーナイト『サイコキネシス』よ!」

 

「ピジョット、回避しろ!」

 

「チルタリス、誘導するのよ!」

 

再び『サイコキネシス』を使ってピジョットの動きを封じ込めに行く。

ピジョットはサーナイトの『サイコキネシス』から脱出したけど今度はさっきと違ってチルタリスが居る。

チルタリスにピジョットを追いかけてもらうけど、ピジョットの方が素早さが上だから追いつけない……けど、コレでいい。ピジョットの動きを制限することが出来て

 

「ピジ!?」

 

ピジョットの捕縛に成功する。

サトシのバンギラスの技術を真似したけれどコレは思ったよりもスゴいかも!

 

「チルタリス、そのまま『りゅうのはどう』よ!」

 

『りゅうのはどう』をチルタリスは放つ。

動きが封じられて『がんせきふうじ』に激突して体力を大きく減らされているピジョットにチルタリスは『りゅうのはどう』を浴びせる。『りゅうのはどう』を真っ向から受けたピジョット、サーナイトが『サイコキネシス』を解除すれば地面に撃墜した。

 

「ピジョッ……」

 

「ピジョット、戦闘不能!よって勝者、トウカシティのハルカ選手!」

 

「ふぅ……やったわ!」

 

ピジョットをなんとか倒した。対戦相手のポケモン4体すべてが戦闘不能になったわ。

審判が判定を下し試合終了と告げられれば会場が大きく湧き出る……気持ちいいわ……。

 

「お姉ちゃん、また勝てたね」

 

「なによそれ?負けろって事なの?」

 

「マサト、そろそろ分かるだろ……ハルカの実力ってのが」

 

チルタリスとサーナイトをボールに戻してフィールドを後にする。

アラン、サトシ、マサト、セレナが出迎えてくれるけどマサトがまた勝てたと言ってくる……皮肉のつもりかしら?

サトシがここで偶然でもまぐれでもなくしっかりと実力を手に入れたと言ってくれる。マサトは直ぐに納得してるから……コレは……。

 

「マサト……私が羨ましいのは分かるけど、マサトはまだ待たないといけないの!」

 

マサト、嫉妬してるのね!

ポケモンに関する知識とかそういうのならマサトの方が上だったけどもサトシとの旅で私は一気に成長した。

成長した私に対して嫉妬している……羨ましいとも思ってる。

 

「な、なに言ってるんだよ!?別に僕は」

 

「そうカリカリすんな……自分ならこうしてた、そういう風に思ってた。つーか何度も口にしてただろう?」

 

「そうなの?」

 

「ええ……僕ならこうするって言ったけどアランとサトシがこうした方が良いって逆にアドバイスを入れてたわ」

 

マサトは嫉妬なんかをしてないと言ってるけれど、やっぱり嫉妬してることがサトシとセレナの口から聞ける。

サトシとアランがアドバイスを入れてた……サトシは分かるけどアランもアドバイスを入れているって事はやっぱりアランもスゴいのね。

 

「え〜っと、マサムネの試合もテツヤさんの試合も終わってるね……」

 

「同時に試合が進行してるから仕方がない……後でネットで見るなら見とけばいいぞ」

 

マサトがポケナビを取り出して他の試合状況を確認する。

マサムネの試合もテツヤさんの試合も終わってるみたいで……

 

「ヤヒコとアムの試合は見ないの?」

 

「彼奴等はある程度は上に上がれる実力は持ってる……現にセキエイ大会でも好成績を残している……決勝トーナメントまでは上がってくる。オレには当たらないと思うが」

 

サトシと同じ日にポケモンを貰って旅立った2人がこれから試合があるけどサトシは興味が無い感じ。

2人の実力を信頼しているからこそ見なくても良いって言ってる感じがあるけど、あんまり興味が無い感じかも。

私もサトシも激戦を繰り広げたからまずはとポケモンセンターに向かってポケモンの回復に入った。

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